俺なりのARC-V 〜Reconstructed Yu-Gi-Oh! ARC-V Story〜 作:エクシ
-シンクロ次元 サーキット 5ターン目-
大きなタイヤに巨大なトゲがついたDホイールを走らせて興奮した状態のセルゲイは唇を舌で舐める。
遊勝「レディースアンドジェントルメン!榊遊勝のエンタメ劇場、しかとお楽しみあれ!私のターン、ドロー!まず永続魔法 魔術師の左手を発動!」
魔術師の左手
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、
相手が発動した罠カードの効果を無効にし破壊する。
遊勝「さぁ行くぞ、私はスケール2のEMブランコブラとスケール5のテレグラフ・マジシャンでペンデュラムスケールをセッティング!」
EMブランコブラ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻 300/守1800
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、自分のモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。
【モンスター効果】
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
テレグラフ・マジシャン(オリジナルカード)
ペンデュラム・通常モンスター
星6/炎属性/魔法使い族/攻 500/守 700
【Pスケール:青5/赤5】
テレグラフ・マジシャンのP効果は1ターンに1度しか使えない。
(1):自分のメインフェイズ、バトルフェイズに発動できる。
自分フィールド上のXモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同じ種族のランクが1つ高い
Xモンスター1体を、選択した自分のモンスターの上に重ねて
X召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【モンスター情報】
謎の力を使う魔法使い。意識をせずに人の脳へ直接語り掛ける力を悪用しようとする者は少なくない。
-サーキット観客席-
ユーゴはユーリ戦で見たペンデュラムスケールの発動に驚きを隠せない。
ユーゴ「あれってペンデュラム召喚!?やっぱ別次元の召喚法なのか?」
-サーキット-
ロジェ「なんだ!?ペンデュラムスケール??」
遊勝「新たな召喚を見てぜひワクワクしてくれ!ペンデュラム召喚!私のしもべのモンスターよ!エクストラデッキよりEMインコーラス!」
EMインコーラス
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「EMインコーラス」以外の
「EM」カード、「魔術師」カード、「オッドアイズ」カードの内、
いずれかが存在する場合に発動できる。
このカードのPスケールはターン終了時まで7になる。
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘で破壊された場合に発動できる。
デッキからPモンスター以外の「EM」モンスター1体を特殊召喚する。
EMインコーラスが三羽それぞれのさえずりを聴かせながらペンデュラム召喚された。
セルゲイ「???」
遊勝「プログラムにはやはりないようだな。ユーゴに聞く限りユーリは彼とのデュエルでペンデュラム召喚に覚醒したようだからね。」
思わずロジェは画面越しに遊勝に疑問を投げかける。
ロジェ「なんだ、その召喚法は!ペンデュラム!?」
遊勝「私のテレグラフ・マジシャンが導いた召喚法さ。さぁお次はアカデミアの皆様には恒例の召喚!」
ロジェ「融合まで!?」
遊勝「いいえ、お客様の期待をいい意味で裏切るのがエンタメデュエル!」
セルゲイ「…レベル3のモンスターが2体…。」
セルゲイの中のコンピューターが計算に追いついた。
遊勝「ご名答!私はレベル3のEMインコーラスとオープニング・アクターでオーバーレイ!」
EMオープニング・アクター(オリジナルカード)
効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、このモンスターを特殊召喚できる。
(2):フィールドにこのカードが存在する場合、
相手はこのカードにしか攻撃できない。
(3):このカードは戦闘では破壊されない。
EMインコーラスとEMオープニング・アクターがオーバーレイネットワークの渦に飲まれていく。
遊勝「エクシーズ召喚!ダークフォースのお出ましだ!ランク3 EMイリュージョニスト!」
EMイリュージョニスト(オリジナルカード)
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻2000/守 500
「EM」レベル3モンスター×2
EMイリュージョニストの(1)の効果は相手ターンにも発動できる。
(1):1ターンに1度、X素材を1つ取り除いて
フィールドに存在する魔法使い族モンスターを選択し発動できる。
選択したモンスターを破壊し、デッキから「EM」モンスターを
1体選んで自分フィールドに特殊召喚する。
ロジェ「エクシーズ召喚を決めてくるとは…!」
遊勝「EMイリュージョニストのモンスター効果!オーバーレイユニットを1つ取り除いてEMスカイ・マジシャンを破壊!」
EMスカイ・マジシャン
効果モンスター
星7/風属性/魔法使い族/攻2500/守2000
「EMスカイ・マジシャン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分が魔法カードを発動した場合に発動する。
このカードの攻撃力は300アップする。
(2):自分フィールドの永続魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
その後、手札から「魔術師」永続魔法カード1枚を発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
EMスカイ・マジシャンが消えることで繋いでいた手が離れ遊勝は落下する。
ロジェ「馬鹿め!自分で敗北を選ぶか!」
落下しながら遊勝はEMイリュージョニストの効果処理を続ける。
遊勝「スカイ・マジシャンを消してご覧にいれました!続いて新たな魔法使いをお呼びしましょう!EMスライハンド・マジシャン!」
EMスライハンド・マジシャン
効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2500/守2000
(1):このカードはPモンスター以外の自分フィールドの
「EM」モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、手札を1枚捨て、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
現れたEMスライハンド・マジシャンに再び捕まることで遊勝はデュエルを続行出来る。墓地へ送られたEMスカイ・マジシャンの効果がここで発動する。
遊勝「EMスカイ・マジシャンは舞台から去った時、相手のカードを破壊します!私は地縛戒隷Mandarin Novaを破壊!」
地縛戒隷Mandarin Nova(オリジナルカード)
融合・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2000
「地縛」モンスター×2
(1):自分のライフを任意の数値払うことで発動できる。
フィールドに存在するこのモンスターの
攻撃力がその数値分上がる。
(2):このモンスターが破壊された時に発動する。
自分フィールドに「地縛トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)
1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは戦闘で破壊されず相手の効果を受けない。
「地縛トークン」がフィールドに存在する限り
自分はトークン以外のモンスターを特殊召喚できない。
攻撃力が自身の効果によって4500となっていた地縛戒隷Mandarin Novaも効果破壊されてしまえばでくの坊である。巨大なその体はEMスカイ・マジシャンの亡霊によって粉砕した。
セルゲイ「ンフゥ…地縛戒隷Mandarin Novaの効果発動!地縛戒隷Mandarin Novaが破壊された時、地縛トークンを特殊召喚する!」
地縛トークンが守備表示で現れた。黒い球体に白いラインで地上絵を思わせるデザインをしているが何もしてくる気配はしない。
セルゲイ「このモンスターはいかなる破壊も無効にする!」
遊勝「ふむ…ならばバトルだ!EMスライハンド・マジシャンで地縛戒隷Chrome Novaを攻撃だ!」
地縛戒隷Chrome Nova(オリジナルカード)
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2000/守2800
「地縛」チューナー+チューナー以外の「地縛」モンスター1体以上
(1):自分のライフを任意の数値払うことで発動できる。
フィールドに存在するこのモンスターの
守備力がその数値分上がる。
(2):このモンスターが破壊された時に発動する。
自分フィールドに「地縛トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)
1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは戦闘で破壊されず相手の効果を受けない。
「地縛トークン」がフィールドに存在する限り
自分はトークン以外のモンスターを特殊召喚できない。
地縛戒隷Chrome Novaは効果によって守備力を挙げるモンスターである。しかし前のターンで1ショットキルを狙ったことで発動せず、攻撃表示で存在していた。スライハンド・マジシャンは手にした杖で地縛戒隷Chrome Novaを攻撃する。
セルゲイ「ンアッハアアアア!!!!」
セルゲイLP1400→900
セルゲイはダメージを受けるごとに興奮を覚え、今はもう冷静だった姿は嘘のように思える。
セルゲイ「地縛戒隷Chrome Novaの効果ぁ!地縛トークンを特殊召喚ンン!!」
遊勝「私はカードを1枚セットしターンエンド!」
-6ターン目-
主力モンスターである地縛戒隷Chrome Novaと地縛戒隷Mandarin Novaが遊勝によって破壊された。しかしセルゲイは自分にダメージが与えられたことを嬉しく感じているようであった。
セルゲイ「俺のターンンン!!フヒヒ、ドロー!俺は魔法カード 地縛共鳴を発動ゥゥ!」
地縛共鳴(オリジナルカード)
通常魔法
(1):自分フィールドに存在する「地縛」モンスターを
任意の数を選んで発動できる。
手札を1枚捨てて、対象のモンスターをチューナーとして扱う。
遊勝「無駄だ!魔術師の右手の効果で無効!」
魔術師の右手
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、
相手が発動した魔法カードの効果を無効にし破壊する。
セルゲイ「ならばもう1枚地縛共鳴を発動だぁ!!俺は手札を1枚墓地へ送りフィールドの地縛トークンをチューナーとして扱うゥゥ!」
遊勝「チューナーが2体…?」
ロジェ「キング ジャック・アトラスのデータを参考にした最強のモンスター、それをしかと目に焼き付けるがいいわ!!!やれ!セルゲイ!変形だぁ!」
セルゲイは自らの下半身とDホイールを接続する。その姿はまるでケンタウロスを思わせるものであった。
セルゲイ「我は今、スピードと一体となった!見ろ!この美しきフォルムを!!俺はフィールドの地縛トークン2体をリリース!究極の赤で地上のすべてを焼き尽くせ!!アドバンス召喚ッッ!レベル10ッ!地縛神
地縛神ScarRed Nova(オリジナルカード)
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000
このモンスターはチューナーをリリースしなくては召喚できない。
「地縛神」と名のついたモンスターは
フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合
このカードを破壊する。
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
(1):1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。その後対象モンスターを破壊する。
巨大な炎の悪魔がセルゲイの後ろにつくように出現する。巨大なその体はサーキット内に収まらず、天井の壁を貫く。遊勝は落下する天井を避けながらデュエルを続ける。瓦礫が落ちきって遊勝がその姿を見ると高層ビルほどのモンスターが遊勝を見下ろしていた。赤い肉体に黒いラインが刻まれ、その姿はまさに炎の化身ともいえる。
遊勝「地縛神…?シンクロ次元の過去の文献であった。あのモンスターはフィールド魔法がなければ存在できないはず!」
-サーキット-
ユーゴ「いいや、ライディングデュエルは開始時からスピードワールド・ネオが発動してる。よって地縛神の大きな弱点であるフィールド魔法消失はなくなる!」
ロジェ「そして地縛神は攻撃対象にならず、相手にダイレクトアタックできる最強のモンスターだ!やれぇセルゲイ!!」
-サーキット-
セルゲイ「バトルだぁ!地縛神ScarRed Novaでダイレクトアタック!!」
巨大な手をゆっくり動かしながら遊勝に向けて振り下ろされる。そこで遊勝はEMイリュージョニストの効果を発動する。
遊勝「EMイリュージョニストのオーバーレイユニットを1つ取り除きスライハンド・マジシャンを破壊!」
遊勝はEMスライハンド・マジシャンの手を離し、EMイリュージョニストに捕まる。
遊勝「そしてデッキからEMミスディレクショナーを守備表示で特殊召喚!」
EMミスディレクショナー(オリジナルカード)
チューナー・ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 1200/守 0
【Pスケール:青7/赤7】
(1):自分フィールドに存在する「EM」モンスターは
攻撃力が100ポイント上がる。
【モンスター効果】
(1):このモンスターが存在する限り
相手はこのモンスター以外を攻撃対象に出来ない。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分はカードを1枚ドローする。
手が大きな魔術師が遊勝の場に姿を現した。このモンスターが存在する限り、地縛神であってもこのモンスターにしか攻撃が出来ない。地縛神ScarRed Novaであってもそれが覆ることはない。よって守備表示のEMミスディレクショナーに地縛神ScarRed Novaは攻撃した。
遊勝「ミスディレクショナーが破壊された場合、私はカードをドローする!いやぁ、危なかった危なかった。どうだ、かつてのフレンドシップカップでもこのように敵を圧倒的な力で潰してきたんだろう?」
セルゲイ「ウフフフ…!」
セルゲイの耳には遊勝の言葉など聞こえていないようであったが、わずかに右目が遊勝に向く。
遊勝「それを楽しむ人々もいただろう。その時の君は確かに人のためにデュエルをしていた!違うか?」
セルゲイ「…。」
遊勝「君が倒された時はそれに喜ぶ人もまた別にいた。勝っても負けても喜んでくれる人がいる、それがヒールの醍醐味!」
セルゲイ「ウウウ…フッフッフ…!」
わずかに黙ったセルゲイだったが、すぐに薄ら笑いを浮かべ始めた。
セルゲイ「俺はターンエンドぉ…!」
-7ターン目-
遊勝「これが最後のターンになるだろう!君のヒールとしてのエンタメを思い出させてみせる!私のターン、ドロー!私はセッティング済みのペンデュラムスケールでペンデュラム召喚!エクストラデッキよりEMミスディレクショナー!そして手札よりEMスカイ・ピューピル!」
EMスカイ・ピューピル
効果モンスター
星3/光属性/魔法使い族/攻 800/守 800
「EMスカイ・ピューピル」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのレベル5以上の「EM」モンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージステップ終了時までそのモンスターの効果は無効化される。
(3):自分フィールドに他の「EM」モンスターが存在する場合、
このカードが相手モンスターに攻撃するダメージ計算前に発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
-ロジェの部屋-
ロジェ「また何かをする気か!く…。」
??「焦っているようだな。」
ロジェの座る席の後ろから声がした。振り返ったロジェは安心したような顔をする。
ロジェ「いるならいってもらいたいものですね。フフ…。」
??「フン。コーヒーが飲み終れば向かう。」
そう言ってその男は部屋を出ていった。
-サーキット-
遊勝「私はレベル3のEMスカイ・ピューピルにレベル4のEMミスディレクショナーをチューニング!最近習得したばかりの未熟な物だが是非楽しんでくれ!シンクロ召喚!レベル7 EMハーモニー・ヴォーカル!」
EMハーモニー・ヴォーカル(オリジナルカード)
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外の「EM」モンスター1体以上
(1):自分フィールドに存在するEMカーニバル・ヴォーカル以外の
モンスター1体と相手フィールドに存在するモンスター1体を対象に
発動できる。
エンドフェイズ終了時まで対象にした
相手モンスターの効果を無効にし、
対象にした自分モンスターの効果を与える。
歌を歌いながら新たな女性マジシャンがシンクロ召喚された。初めてのシンクロ召喚のせいかEMハーモニー・ヴォーカルは恥ずかしそうな顔を見せる。
遊勝「さぁハーモニー・ヴォーカル!神にも届くその美しい声でエンタメを思い出させてあげなさい!」
EMハーモニー・ヴォーカルは美しい歌声をサーキットいっぱいに響き渡らせた。それを全く聞こうともしないセルゲイで表情はそのままであった。しかしその不気味な笑顔をしながらも右目から一筋の涙がこぼれる。
遊勝「ロジェ、君は悪魔だ!人の技術は人が幸せになるために作られたのだ。それを悪用するのは人のすることではない、悪魔だ!」
遊勝はEMイリュージョニストに捕まりながら空中からロジェが映る大画面を睨みつけた。
遊勝「ハーモニー・ヴォーカルの効果によってイリュージョニストの効果を地縛神ScarRed Novaに与える!」
ロジェ「何!?」
遊勝「これで地縛神ScarRed Novaに攻撃が可能!」
ロジェ「だが地縛神ScarRed Novaの攻撃力は3000!貴様のEMイリュージョニスト、ハーモニー・ヴォーカルの攻撃力では勝てない!!」
遊勝「勿論把握済みだ!意外なところから驚かせる それが私のエンタメデュエル!テレグラフ・マジシャンのペンデュラム効果発動!イリュージョニストを素材に同じ種族の1つレベルの高いモンスターエクシーズにランクアップさせる!」
ロジェ「エクシーズ次元の者でもないやつがランクアップだと!?」
ロジェは抑えきれない汗を巻きながら画面越しに悔しがる。
遊勝「私はEMイリュージョニストでオーバーレイ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろ、ランク4!EMタロット・マジシャン!」
EMタロット・マジシャン(オリジナルカード)
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻2500/守1500
「EM」レベル4モンスター×3
(1)の効果を発動した場合、このモンスターは攻撃宣言できない。
(1):1ターンに1度、自分または相手のバトルフェイズ時に
X素材を1つ取り除いて発動できる。
コイントスを1回行う。
表が出た場合、自分フィールドに存在するモンスターは
攻撃力がこのモンスターの攻撃力分、エンドフェイズ時まで上がる。
裏が出た場合、相手フィールドに存在するモンスターは
守備力がこのモンスターの守備力分、エンドフェイズ時まで下がる。
(2):Xモンスターを素材としている場合、(1)の効果で行うコイントスは
2回行うことが出来、2回のうちどちらかを選択して効果を発動する。
タロットカードを弾きながらスカイ・マジシャンに酷似した魔術師が姿を現した。出て瞬間、遊勝はそのモンスターに捕まりタロットカードのうちの1枚を投げ、オーバーレイユニットが消費される。
遊勝「タロットカードの位置によって効果が変わる!正位置ならばこのモンスターの攻撃力分、相手フィールドのモンスターの攻撃力がダウンする。逆位置ならば守備力分、相手フィールドのモンスターの守備力がダウンする!さぁ運命の駆けだ!」
EMタロット・マジシャンの投げたカードが回り始める。止まるまで静かな時が流れるも逆位置に静止した時、ロジェは喜びの声をあげる。
ロジェ「ハハハ!攻撃表示の地縛神ScarRed Novaの守備力が落ちたところで意味はないぃ!」
遊勝「あー、残念…なんてね!」
投げたタロットカードは再び動き出す。やがてそれは正位置へと止まった。
遊勝「当然正位置!」
ロジェ「どういうことだ!?」
遊勝「モンスターエクシーズを素材にしたタロット・マジシャンはもう一度タロットを動かせるのだ。私はタロット・マジシャンの攻撃力2500をハーモニー・ヴォーカルの2700に加える!」
ハーモニー・ヴォーカルの攻撃力は5200へと上昇する。
ロジェ「ば…馬鹿な!そ…そうだ、セルゲイ!罠を発動しろ!早く!タイミングを逃すぞ!!」
セルゲイ「罠カード…」
遊勝「永続魔法 魔術師の左手を発動!罠を無効にする!」
ロジェ「ウワアアアアア!!」
セルゲイは薄ら笑いを浮かべつつ、右目からの涙がとまることはなかった。その涙は遊勝に何かを語り掛けるようであり、遊勝もそれがわかっていた。
遊勝「わかっている、これで終幕だ。バトル!EMハーモニー・ヴォーカルで地縛神ScarRed Novaを攻撃!」
EMハーモニー・ヴォーカルは今まで以上の大きく、そして美しい声で地縛神ScarRed Novaを浄化していく。攻撃には見えない魂の声はセルゲイに今までとは別の魂の開放ともいうべき快楽を与えていた。
セルゲイLP900→0
セルゲイは合体していたDホイールから胴体がちぎれ、天井の瓦礫と同じように転がった。そのDホイールからは煙が噴き出す。
遊勝「セルゲイ!」
遊勝の声かけにセルゲイは最後の力を振り絞り頷く。それを見た遊勝はセルゲイのいる場所から背を向け、EMタロット・マジシャンに捕まりながらユーゴのいる場所とは反対側のサーキット観客席に着く。EMタロット・マジシャンが消えるとともにセルゲイとセルゲイのDホイールは爆発を起こし、その破片は天井の瓦礫なのか彼の部品なのかまるでわからなくなってしまった。
遊勝「…ロジェ、何度も言うように君を許すつもりはない。今からそちらへ行くから待っているんだ。」
ロジェ「ふ…フン。無駄だ!今そちらに最強の決闘者が向かっている。」
遊勝「セルゲイが最強ではないのか?誰だ?」
??「俺だ!」
サーキットの方から声がし、そちらを向くとそこには金髪の高身長、白いライディングスーツを着た青年が立っていた。
ジャック「この俺、ジャック・アトラスこそキングオブデュエリスト!俺が最強だ!」
ジャックは右手を高々と上げ宣言する。
遊勝「ならば仕方がない、お相手しよう。」
ジャック「いいや、お前はセルゲイに勝った。ロジェの傀儡とはいえ勝てばここを通すと約束されていたのだろう。お前は行っていい。」
ロジェ「え…?な…何を…キング?」
ロジェは聞いていなかったと言いたげな顔をするもジャックは大画面を見ようともしない。
ジャック「降りてこい!ユーゴ!」
-サーキット観客席-
ユーゴ「ジャック…アトラス!すぐコモンズを裏切ったやつにオレが負けるかよ!」
ユーゴはサーキット観客席からサーキットに飛び降り、ジャックの元へ駆けて行った。
ジャック「貴様の師匠は大した散り方をしなかった。弟子のお前はせめて良い散りざまでこのジャック・アトラスの前に跪くがいい!」
ユーゴ「てめえ…!覚悟しろ!」
ユーゴとジャックはサーキットの中心で睨み合う。
遊勝「ユーゴ!」
ユーゴ「おっさん!先に行っててくれ、こいつをオレは倒さなきゃなんねえ!」
遊勝「…わかった、先に行って次元移動の準備をしておこう。」
遊勝は向かい側のロジェの部屋へと向かっていった。ジャックはホイールオブフォーチュンに乗りこむもユーゴは乗るDホイールがなくきょろきょろする。
ユーゴ「オレは…」
ロジェ「貴様の分のDホイールも用意してあるぞ!」
ジャック「黙れ、ロジェ!ユーゴ、裏に行ってみろ。」
ジャックに言われた通り、裏に行くとそこにはユーゴのDホイールが置かれていた。
ユーゴ「あれ!治安維持局の外に置いてきたのに!」
ジャック「俺が持って来させたのだ。お前には実力をすべて出し切ってもらう。」
ロジェ「き…キング!私の用意したDホイールは…」
ジャック「貴様のことだ、どうせ下らん仕掛けでも施してあるのだろう。そんなものがなくても俺は勝つ!なぜなら俺がキングだからだ!」
ロジェは思い通りに行かないことに悔しそうな顔を見せる。ユーゴは自分のDホイールに乗り、スタート位置に着いた。
ユーゴ「いいぜ、オレの・・いや不動流のライディングテクニックを見せてやる!」
ジャック「そんなもの、キングのデュエルの前では無意味であることを貴様の骨にまで刻み付けてやる!」
ユーゴ「トップスの犬に負けるかよ!
ジャック「ほざけ。ロジェ!始めろ!」
ロジェは気を取り直し画面からデュエルの始まりを告げた。
ロジェ「スピードワールドネオ発動!」
スピードワールドネオの発動と共にシグナルが点滅する。
ロジェ「ライディングデュエル…アクセラレーション!!」
ユーゴ・ジャック「「デュエル!!」」
テレグラフ・マジシャン(オリジナルカード)
ペンデュラム・通常モンスター
星6/炎属性/魔法使い族/攻 500/守 700
【Pスケール:青5/赤5】
テレグラフ・マジシャンのP効果は1ターンに1度しか使えない。
(1):自分のメインフェイズ、バトルフェイズに発動できる。
自分フィールド上のXモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同じ種族のランクが1つ高い
Xモンスター1体を、選択した自分のモンスターの上に重ねて
X召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
【モンスター情報】
謎の力を使う魔法使い。意識をせずに人の脳へ直接語り掛ける力を悪用しようとする者は少なくない。
EMオープニング・アクター(オリジナルカード)
効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、このモンスターを特殊召喚できる。
(2):フィールドにこのカードが存在する場合、
相手はこのカードにしか攻撃できない。
(3):このカードは戦闘では破壊されない。
EMイリュージョニスト(オリジナルカード)
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻2000/守 500
「EM」レベル3モンスター×2
EMイリュージョニストの(1)の効果は相手ターンにも発動できる。
(1):1ターンに1度、X素材を1つ取り除いて
フィールドに存在する魔法使い族モンスターを選択し発動できる。
選択したモンスターを破壊し、デッキから「EM」モンスターを
1体選んで自分フィールドに特殊召喚する。
地縛戒隷Mandarin Nova(オリジナルカード)
融合・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守2000
「地縛」モンスター×2
(1):自分のライフを任意の数値払うことで発動できる。
フィールドに存在するこのモンスターの
攻撃力がその数値分上がる。
(2):このモンスターが破壊された時に発動する。
自分フィールドに「地縛トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)
1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは戦闘で破壊されず相手の効果を受けない。
「地縛トークン」がフィールドに存在する限り
自分はトークン以外のモンスターを特殊召喚できない。
地縛戒隷Chrome Nova(オリジナルカード)
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2000/守2800
「地縛」チューナー+チューナー以外の「地縛」モンスター1体以上
(1):自分のライフを任意の数値払うことで発動できる。
フィールドに存在するこのモンスターの
守備力がその数値分上がる。
(2):このモンスターが破壊された時に発動する。
自分フィールドに「地縛トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)
1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは戦闘で破壊されず相手の効果を受けない。
「地縛トークン」がフィールドに存在する限り
自分はトークン以外のモンスターを特殊召喚できない。
地縛共鳴(オリジナルカード)
通常魔法
(1):自分フィールドに存在する「地縛」モンスターを
任意の数を選んで発動できる。
手札を1枚捨てて、対象のモンスターをチューナーとして扱う。
地縛神ScarRed Nova(オリジナルカード)
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000
このモンスターはチューナーをリリースしなくては召喚できない。
「地縛神」と名のついたモンスターは
フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合
このカードを破壊する。
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
(1):1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。その後対象モンスターを破壊する。
EMミスディレクショナー(オリジナルカード)
チューナー・ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 1200/守 0
【Pスケール:青7/赤7】
(1):自分フィールドに存在する「EM」モンスターは
攻撃力が100ポイント上がる。
【モンスター効果】
(1):このモンスターが存在する限り
相手はこのモンスター以外を攻撃対象に出来ない。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分はカードを1枚ドローする。
EMハーモニー・ヴォーカル(オリジナルカード)
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外の「EM」モンスター1体以上
(1):自分フィールドに存在するEMカーニバル・ヴォーカル以外の
モンスター1体と相手フィールドに存在するモンスター1体を対象に
発動できる。
エンドフェイズ終了時まで対象にした
相手モンスターの効果を無効にし、
対象にした自分モンスターの効果を与える。
EMタロット・マジシャン(オリジナルカード)
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻2500/守1500
「EM」レベル4モンスター×3
(1)の効果を発動した場合、このモンスターは攻撃宣言できない。
(1):1ターンに1度、自分または相手のバトルフェイズ時に
X素材を1つ取り除いて発動できる。
コイントスを1回行う。
表が出た場合、自分フィールドに存在するモンスターは
攻撃力がこのモンスターの攻撃力分、エンドフェイズ時まで上がる。
裏が出た場合、相手フィールドに存在するモンスターは
守備力がこのモンスターの守備力分、エンドフェイズ時まで下がる。
(2):Xモンスターを素材としている場合、(1)の効果で行うコイントスは
2回行うことが出来、2回のうちどちらかを選択して効果を発動する。
短編 零児のプロポーズ
-LDS社長室-
零児「では考えておいてくれ。」
柚子「…わかった。」
それをドア越しに隠れてみる素良。
-遊勝塾-
素良「遊矢ァ!大変だぁ!」
遊矢「ん?」
素良「零児が柚子に黒い箱みたいの渡して『考えておいて』とか言ってたんだ!間違いない!あれはプロポーズだよぅ!」
遊矢「プププ…プロポーズ!?ま…まさか…はは、零児がそんな…ははは!」
素良「遊矢どうするの!!」
遊矢「いやぁ…はははは。」
素良「余裕ないのバレバレだよ!」
遊矢「ハハハ…。」
-その日の夜 LDS社長室-
素良「赤馬社長~、社長って立場を使って抜け駆けとはやるね~~!」
零児「何の話だ?」
素良「だって指輪渡してなんかしてたでしょ~?」
零児「?」
素良「よくわかんなかったけどね。」
零児「余計なことを他のランサーズの面々には言うなよ。」
素良「あー、わかったよ。」
素良は部屋を出る。零児は中島に通信を取った。
零児「中島か?素良が次元転送目標地点発信器の存在に気が付いたかもしれない。監視しておけ。」
終わり