俺なりのARC-V 〜Reconstructed Yu-Gi-Oh! ARC-V Story〜   作:エクシ

29 / 85
第27話「再会、そして別れ」

-反アカデミア組織アジト ユーゴの寝室-

ユーゴは痛む頭を押さえながら目を開けた。

 

ユーゴ「痛っ!」

??「あ、やっと目を覚ました。」

ユーゴ「明日香!あれ、オレ何してたんだっけ?」

 

ユーゴを看病していたのは金髪の美しい女性 天上院明日香。反アカデミア組織のリーダー的存在だ。数日前にユーゴたちがアカデミアに転送された時、偶然にも明日香はアカデミアに潜入していた。彼らの存在によって作戦は水の泡となったものの、戦力になりえると考え反アカデミア組織に迎え入れた。特に榊遊勝の実力は明日香以上であり、彼女は遊勝を”先生”と慕うようになっていた。

 

明日香「先生のいう事聞かずに出ていくからこうなるのよ。アカデミアにでも見つかったらどうすんの!」

ユーゴ「アカデミア…あぁ!!!そうだ!アカデミアのやつがいたんだ!オレと同じ顔の!!オレ確かそいつらに負けて…。」

 

ユーゴの声が部屋の外に聞こえたことで扉の向こう側にいた権現坂がユーゴの寝室へ入るなり、ユーゴの耳元に口を近づけて怒鳴った。

 

権現坂「おい!!遊矢!ユート!聞こえるか!!」

ユーゴ「うぅぅぅるせえええええ!!!なんだお前!」

権現坂「俺は見たのだ!ユートとお前が1つになるところを!遊矢とユートもかつてそうなったと聞いた!お前の中に遊矢とユートがいるはずなのだ!」

 

ユーゴ(なーに言ってんだ、こいつ。)

 

ユーゴは冷たい視線を権現坂に送る。

 

??(おーい!返事してくれ!)

ユーゴ(! なんだ?)

??(あ、やっと返事してくれた。ちょっと精神世界に来てくれ!)

ユーゴ(はぁ?なんだ、お前。っておい!!)

 

ユーゴは意識が自らの深い部分に引きずり込まれる何とも言えない感覚に襲われる。

 

-謎の空間こと精神世界-

ユーゴは辺りが白と黒が入り混じった空間にたどり着く。

 

ユーゴ「なんだ…ここ。」

??「おいユート、強引じゃないか!」

ユート「でもこれでユーゴと話すことが出来る。」

 

2人の同じ顔をした少年が円卓に座りながらお茶会でもしているかのように話している。

 

ユーゴ「お前ら…あのアカデミアのやつが二人!?」

ユート「説明が面倒だな。ほら、私の考えを読み取ろうとしてみろ。」

ユーゴ「はぁ?」

 

言われた通りユートの考えを読み取ろうとするとユートが考えている今までの経緯をユーゴは瞬時に理解した。

 

ユーゴ「うお、なんだこれ!えーっとお前がユートでそっちが遊矢?」

遊矢「そう、よろしく!俺たちは1つになってから相手に伝えたいと思うことは瞬時で共有できるようになったんだ。隠したいことはちゃんと隠せるよ。」

ユート「最近気が付いたことだがな。」

ユーゴ「へー、便利だな。ってかこれどういうことだ?あ、いやユートから考えを読み取ったから現状は理解できたけどよ、結局なんで1つになっちまったかわかってねえんだろ。」

遊矢「赤馬日美香が言ってたズァークってのが関係していると思うんだ。それにほら、最初は白い空間だったここもユートやユーゴと1つになったことで徐々に黒い部分も増えてきてる。よくわからないことだらけだよ。」

ユーゴ「は~、変なことになっちまったもんだなぁ…。オレはリンを救わなくちゃいけねえのに。」

ユート「それについては私たちも同じ。アカデミアを倒したいのは3人とも同じだ。」

 

ユートは笑みを浮かべ、円卓の椅子に腰を下ろした。

 

ユート「さぁて、権現坂が心配しているぞ。」

遊矢「そうだった!ユーゴ、ちょっと代わってくれ!」

ユーゴ「あ…あぁいいけど。」

 

遊矢は精神世界から姿を消す。残されたユーゴはユートの隣の席に座った。

 

ユート「…。」

ユーゴ「…。」

ユート「…なぜ隣に座る?」

 

-ユーゴの寝室-

ユーゴの姿が遊矢へ変わると権現坂は安心して遊矢を抱きしめた。

 

権現坂「おぉぉ!遊矢!よかった!!」

遊矢「お、おい離れろって!」

明日香「ユーゴが変わった!?最近変な奴らばかりここに入ってくるわ。」

 

明日香が苦笑いをして権現坂が離れると共にアジトの入口から人が入る音がする。

 

明日香「あ、帰ってきたみたいね。」

 

そこには買い出しから帰ってきた遊勝とセレナが立っていた。

 

遊矢「父さん…柚子!?」

 

ユート(先生…瑠璃!?)

ユーゴ(おっさんとセレナだろ。)

 

ユーゴによって遊矢とユートは瞬時に理解し、またユートの先生が遊勝であったことも遊矢は理解した。シンクロ次元にいた理由を聞こうとした時、遊勝は遊矢を抱きしめる。

 

遊勝「遊矢…大きくなったな。ひどい父親ですまなかった。」

遊矢「とう…さん!」

 

ユートとユーゴの記憶が遊矢の頭に流れてくるも遊矢の頭はそれを拒否した。今はただ父との再会への喜びの思いに馳せたい。そう思ったからだ。

 

-その日の夜 反アカデミア組織アジト-

ユーゴが遊矢と一体化したことについて驚く遊勝だったが、ユーゴも不思議と悪い気がしないようで安心し、食事会が行われた。遊矢は今までスタンダード次元で何が起きたのかを遊勝、セレナ、他の反アカデミア組織のメンバーに語った。

 

遊勝「そうか…大変だったな。」

遊矢「父さんもアカデミアと戦っていたんだね。」

セレナ「そのランサーズという奴らがアカデミアに到着すれば戦力になるというわけか。頼もしいな。」

権現坂「皆無事だといいんだが…。」

クロウ「みんな強い奴らなんだろ!きっと大丈夫さ。」

 

クロウが権現坂に優しい言葉をかけるのをからかうためにユーゴはむりやり遊矢から代わる。

 

ユーゴ「なんだ!クロウ、馬鹿に優しいじゃねえか!」

クロウ「はぁ!当たり前だろ!っつーかお前は空気読めなさすぎなんだよ!さっさと引っ込んで遊矢を出せ!」

ユーゴ「んだとぉ!表出ろ!俺が不動流のデュエルで砲丸流なんて倒してやるぜ!」

権現坂「”不動”流!?なんだ!それは!!」

 

権現坂は急に立ち上がりユーゴの首を絞めるように尋ねた。

 

ユーゴ「ぐ…ぐるしい!!」

権現坂「俺は今俺のデュエルをどうすればいいのかまるで分らんのだ!教えてくれ!」

 

そんな様子を見てクロウはフレンドシップカップの打ち上げのことを思い出す。

 

-クロウの回想-

ジャック「ええい!今回はグループ戦と聞いてお前たちと組んでみたもののなぜお前たちは俺についてくることが出来ん!客は引いていたぞ!」

ユーゴの先生「落ち着け、ジャック!客が引いていたのはお前が負けた時クラッシュしたからだぞ!」

ジャック「クラッシュでなぜ引く!?まるで意味が分からんぞ!」

 

-反アカデミア組織-

クロウ「あーもう落ち着けって!」

 

クロウは懐かしみながら2人を引き離す。

 

クロウ「どうだ、権現坂。進み方がわからないならまずシンクロ召喚を学んでみないか?」

権現坂「シンクロ?それは俺の目指す不動のデュエルに繋がるのだろうか?」

クロウ「さぁ、わかんねえ。でも何事もまず挑戦してみることが大事だと思うぜ。」

権現坂「新たな道に進むことが不動のデュエルに繋がる…なるほど、矛盾しているようで矛盾していないような気がしてきたぞ。」

クロウ「パラドックスってやつだな。」

権現坂「よし、クロウ!俺にシンクロを教えてくれ!」

クロウ「なら明日から修行だな!」

 

そこへ外に出ていた明日香が戻ってきて深刻そうな顔で遊勝に耳打ちをした。

 

遊勝「…みんな、聞いてくれ!」

 

遊勝の声かけに一同が遊勝に注目した。

 

遊勝「今から第二アジトに向かってほしい。オベリスクフォースがここを目指して向かってきている。」

 

全員食事どころの騒ぎでなく慌ただしく支度を始めた。反アカデミア組織の人々による激しい人の移動をすることで遊勝から離れてしまいそうになる遊矢。遊勝も人に当たりながらデュエルディスクを腕に着け、戦闘態勢を取る。

 

遊勝「遊矢、お前もみんなと逃げるんだ。」

遊矢「父さんは逃げないの?」

遊勝「ここでアカデミアを食い止める。」

遊矢「そんな!駄目だ!危険すぎる!」

 

涙目の遊矢ににっこりと語り掛ける遊勝。

 

遊勝「遊矢、笑顔だ。辛い時こそ笑うんだよ。」

遊矢「父さん…俺、父さんのエンタメデュエルに憧れて…遊勝塾のみんなもだ!親のいないみんなにとって父さんが憧れだったんだ!」

遊勝「ありがとう。お前たちは私の誇りだ。」

遊矢「父さん!!」

 

ユート(先生…。)

ユーゴ(おっさん!!)

 

そう言うと遊勝はアジトの入口へと人の流れに逆らって向かった。遊矢は人の流れに巻き込まれ、裏口から出ていくしかなかった。

 

権現坂「行くぞ、遊矢!遊勝先生は俺たちを守るために残ったのだ。」

 

権現坂の目にも涙があふれているのを見た遊矢は自分の涙をぬぐい無理に笑顔を作った。

 

-反アカデミア組織アジト入口-

ユーリ率いるオベリスクフォースが入口に到着した。入口に立つのは遊勝ただ一人。

 

遊勝「やぁ久しぶりだね。」

ユーリ「…お前からは同じ臭いがする…!」

 

少しふざけた様子のユーリとは違い今は頭に血管が浮き出るほど狂気に満ちた怒りに苛まれていた。

 

-ユーリの回想-

ズァーク化した遊矢に生まれた初めて敗北したユーリは悔しさから精神が崩壊しかけるところまで追い込まれた。しかし彼はペンデュラム召喚に目覚めたのはポリグラフ・マジシャンの力であったことを思い出す。

 

ユーリ「…そうだ…この魔法使いたちの力を集めれば奴らよりももっと強い力が手に入る…!!」

 

-反アカデミア組織アジト入口-

ユーリ「おじさんからはなーんか力を感じてたからさ。持ってるんでしょ?神を守護する魔法使いを!」

遊勝「君もそのカードから声を聴いていたんだね。私もしばしばこのカードに誘惑されることがあったよ。私のエンタメデュエルを壊そうとするときもあった。しかしこのカードの誘惑に負けることなく私は私のエンタメデュエルで戦ってきたのだ。」

ユーリ「意味わかんない!さぁグラフ・マジシャンは頂くよ!お前ら、榊遊勝をやれ!!」

 

ユーリの指示の元、オベリスクフォースはデュエルディスクを構えた。とその時遊勝の前に明日香が現れる。

 

遊勝「明日香!」

明日香「先生だけを置いては行かせない。オベリスクフォースは私が引き受けます。先生はユーリを!」

ユーリ「あれれー、優等生で有名だった明日香さんじゃん~!そっちに行っちゃったんだね。興味はあるけど…今は邪魔だ。」

 

途中までふざけるユーリであったがすぐに怒りに囚われる。そのユーリを悲しそうに見つめる遊勝だったが遊矢たちを守るため、ここは真剣に、しかし自分のデュエルで挑む。

 

ユーリ・遊勝「「デュエル!!」」

 

-1ターン目-

ユーリ「僕のターン、僕はスケール1の捕食植物ハエトリザードとスケール6のポリグラフ・マジシャンでペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 

捕食植物ハエトリザード(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星2/闇属性/植物族/攻 500/守 700

【Pスケール:青1/赤1】

(1):1ターンに1度、自分の墓地の

「捕食植物」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、

効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。

【モンスター効果】

(1):このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合に

相手フィールドに存在するモンスター1体を選択して発動できる。

そのモンスターに捕食カウンターを1つ置く。

捕食カウンターの置かれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。

 

ポリグラフ・マジシャン(オリジナルカード)

ペンデュラム・通常モンスター

星7/水属性/魔法使い族/攻 500/守 700

【Pスケール:青6/赤6】

ポリグラフ・マジシャンのP効果は1ターンに1度しか使えない。

(1):P召喚したターンの自分のメインフェイズ、バトルフェイズに発動できる。

もう1度P召喚を行う。

【モンスター情報】

謎の力を使う魔法使い。彼が持つ鞭で縛られた者は真実しか述べられなくなるという。

 

 

ハエトリグサとトカゲの混ざった捕食植物と体に心電図のような模様が入った魔術師がユーリのペンデュラムスケールに置かれ、光の柱に沿って上昇する。

 

ユーリ「これで2から5のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!現れろ、僕のモンスターたち!手札から捕食植物ダーリング・コブラ!捕食植物バタウォート・カメレオン!」

 

 

捕食植物ダーリング・コブラ

効果モンスター

星3/闇属性/植物族/攻1000/守1500

「捕食植物ダーリング・コブラ」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

(1):このカードが「捕食植物」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

 

捕食植物バタウォート・カメレオン(オリジナルカード)

ペンデュラム・効果モンスター

星5/闇属性/植物族/攻2300/守1700

【Pスケール:青4/赤4】

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに

発動できる。自分のフィールドから、

「捕食植物」融合モンスターカードによって

決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分のメインフェイズに

このモンスターをリリースし発動できる。

自分フィールドに「捕食植物トークン」(植物族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

このトークンを融合素材に融合召喚する場合、「融合」を必要としない。

 

 

 

奇妙な姿をした捕食植物モンスターがペンデュラム召喚によってユーリの場に姿を現した。さらにユーリはバタウォート・カメレオンの効果をリリースすることで発動させる

 

ユーリ「バタウォート・カメレオンをリリースして捕食植物トークンを特殊召喚!このトークンは融合する際に融合を必要としない!僕は捕食植物トークンとダーリング・コブラを融合!魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!レベル7 捕食植物キメラフレシア!」

 

 

捕食植物キメラフレシア

融合・効果モンスター

星7/闇属性/植物族/攻2500/守2000

「捕食植物」モンスター+闇属性モンスター

(1):1ターンに1度、このカードのレベル以下のレベルを持つ

フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを除外する。

(2):このカードが相手の表側表示モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。

ターン終了時まで、その相手モンスターの攻撃力は1000ダウンし、

このカードの攻撃力は1000アップする。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。

デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

ラフレシアの形をした捕食植物が融合召喚され、遊勝を襲う。遊勝はすぐさま飛び上がり攻撃をかわす。

 

遊勝「何とおぞましい…!」

ユーリ「僕はカードを1枚セットしターンエンド!」

 

-2ターン目-

遊勝「私は私のエンタメデュエルをするまで!今度こそ君を本当の意味で笑顔にして見せよう!」

ユーリ「へぇ~、楽しみだな。」

 

気持ちのこもっていない声で応えるユーリ。

 

遊勝「私のターン、ドロー!君のフィールドのみにモンスターが存在する場合、私はEMレビュー・ダンサーを特殊召喚!」

 

 

EMレビュー・ダンサー

効果モンスター

星3/光属性/魔法使い族/攻 800/守1000

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、

自分フィールドにモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):「EM」モンスターをアドバンス召喚する場合、

このカードは2体分のリリースにできる。

 

 

手にした鞭を回しながらEMレビュー・ダンサーが楽しそうに姿を現す。

 

遊勝「レビュー・ダンサーは1体で2体分のリリースに出来る。私はレビュー・ダンサーをリリース!さぁ拍手でお迎えください、本日の主役!世界中のアクションデュエリストを虜にしたモンスター界のエンターテイナー EMスカイ・マジシャン!!」

 

 

EMスカイ・マジシャン

効果モンスター

星7/風属性/魔法使い族/攻2500/守2000

「EMスカイ・マジシャン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):1ターンに1度、自分が魔法カードを発動した場合に発動する。

このカードの攻撃力は300アップする。

(2):自分フィールドの永続魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを持ち主の手札に戻す。

その後、手札から「魔術師」永続魔法カード1枚を発動できる。

この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

 

遊勝の代名詞ともいうべきモンスター EMスカイ・マジシャンが遊勝のフィールドに華々しく登場する。空中ブランコをするようにしてユーリと遊勝の頭上を行き来した。

 

ユーリ「わ~パチパチ。で、何するの?EMスカイ・マジシャンとキメラフレシアの攻撃力はどっちも2500だよ。」

遊勝「その通り!私は2枚の永続魔法を発動させる!手札から永続魔法 魔術師の左手!」

 

 

魔術師の左手

永続魔法

(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、

相手が発動した罠カードの効果を無効にし破壊する。

 

 

遊勝「さらにバリア・バブル!」

 

 

バリア・バブル

永続魔法

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

自分フィールドの全ての「EM」モンスター及び「Em」モンスターは、

それぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

自分フィールドの「EM」モンスター及び「Em」モンスターの戦闘で発生する

自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

遊勝のフィールドに大きな左手と泡が発生し、バトルフェイズに入った。

 

遊勝「バリアバブルの効果によってスカイ・マジシャンは1度破壊されない!EMスカイ・マジシャンで攻撃!」

ユーリ「ふん…。」

遊勝「魔術師の左手の効果によって罠は無効にされるため、攻撃は通るはず!」

 

EMスカイ・マジシャンの周りに浮く輪によって捕食植物キメラフレシアは攻撃されて破壊された。

 

遊勝「私はカードを1枚セットしターンエンド!」

 

-3ターン目-

ユーリ「僕のターン、ドロー!そしてこのスタンバイフェイズに前のターン破壊されたキメラフレシアの効果発動!僕は手札にプレデター・スーパーフュージョンを加える!」

 

 

プレデター・スーパーフュージョン(オリジナルカード)

速攻魔法

(1):自分フィールドから闇属性融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

自分フィールド上の「捕食植物」モンスターを

このカードの発動による融合素材とする場合、

相手フィールドのモンスターも

融合素材とする事ができる。

 

 

遊勝「スーパーフュージョン…超融合の一種か!」

ユーリ「さすがおじさん、超融合は知ってるんだね。じゃあ僕はセッティング済みのペンデュラムスケールでペンデュラム召喚!エクストラデッキからバタウォート・カメレオン!」

 

エクストラデッキから再びムシトリスミレを見に宿したカメレオンがペンデュラム召喚された。

 

ユーリ「なら超融合の恐ろしさ、しかとその身に焼き付けていきなよ!手札から速攻魔法 プレデター・スーパーフュージョンを発動!バタウォート・カメレオンとおじさんのEMスカイ・マジシャンで融合させる!」

遊勝「EMスカイ・マジシャンの効果!魔術師の左手を手札に戻し、手札から魔術師の右手を発動させる!」

 

 

魔術師の右手

永続魔法

(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、

相手が発動した魔法カードの効果を無効にし破壊する。

 

 

魔術師の右手が発動したことによってプレデター・スーパーフュージョンは強制的に無効となる。

 

遊勝「残念だったね。私のスカイ・マジシャンは融合素材にはさせないよ。」

ユーリ「…僕は手札から捕食植物ビフルカツムシを召喚!」

 

 

捕食植物ビフルカツムシ(オリジナルカード)

効果モンスター

星1/闇属性/植物族/攻 300/守 900

(1):このモンスターが召喚に成功した時、発動できる。

墓地に存在する「捕食植物」モンスターを特殊召喚する。

 

 

不機嫌そうなユーリによってミュータントのようないびつな形の植物を背中背負ったテントウムシが召喚され、その効果を発動された。

 

ユーリ「墓地からダーリング・コブラを特殊召喚!そしてダーリング・コブラの効果によって手札に融合を加える!」

 

 

融合

通常魔法

(1):自分の手札・フィールドから、

融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

 

ユーリ「魔法カード 融合を発動!フィールドのビフルカツムシとダーリング・コブラで融合!魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!飢えた牙持つ毒龍。レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

融合・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000

トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2

(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。

相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、

その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。

(2):1ターンに1度、相手フィールドの

レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

ターン終了時まで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。

(3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。

相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。

 

 

ユーリのエースモンスター スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが禍々しい姿を露わにした。

 

ユーリ「バトル!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンでEMスカイ・マジシャンを攻撃!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの翼が光り、攻撃を放とうとする。遊勝はそれに際し罠を発動させた。」

 

遊勝「罠発動!エンタメ・フラッシュ!君のスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン、バタウォート・カメレオンは守備表示となる!」

 

 

エンタメ・フラッシュ

通常罠

(1):自分フィールドに「EM」モンスターが存在する場合に発動できる。

相手フィールドの表側攻撃表示モンスターは全て守備表示になり、

そのモンスターは次のターンの終了時まで表示形式を変更できない。

 

 

これによってEMスカイ・マジシャンより攻撃力が高かったスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンも次のターンの戦闘によってEMスカイ・マジシャンに破壊されてしまう。

 

遊勝(これでスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの処理は可能!)

 

ユーリ「フフフ…!」

遊勝「!?」

ユーリ「おじさんさ、自分のデュエルをするとか言って結局焦ってるよね?前みたいな余裕、今全然ないよ?」

 

遊勝は確かに追い詰められていた。多数のオベリスクフォースを足止めできなくては遊矢たちを危機にさらしてしまうからである。

 

遊勝「私はエンタメデュエリスト、そんなことはな…」

ユーリ「そうだろ?ポリグラフ・マジシャン?」

 

ポリグラフ・マジシャン「あぁ、彼は焦っている。私が一番よく知っているよ。」

 

遊勝「!!」

 

ポリグラフ・マジシャンの声が遊勝にも聞こえる。

 

遊勝「私にテレグラフ・マジシャン以外のデュエルモンスターズの精霊の声が…!?」

 

遊勝はデッキにあるテレグラフ・マジシャンの声を聞き取ろうとする。

 

遊勝「これはどういうことだ!?」

テレグラフ・マジシャン「おぉ、私の声を聴こうとするなんて珍しいことがあるもんだ。だがお前は我々に非協力的過ぎた。」

遊勝「どういうことだ!?」

テレグラフ・マジシャン「お前の役目はズァークを消すこと、榊遊矢を消すことだとあれほど言い続けただろ?」

遊勝「よせ!私は遊矢の父だ!そんなことできるわけがない!」

テレグラフ・マジシャン「だからこそ我々はお前を切り捨てる。ユーリはズァークではあるが我々秤の魔術師たちの力を素直に受け入れている。ズァークでズァークを倒す、毒をもって毒を制すのだ。」

遊勝「何を…言っている!?」

 

遊勝は混乱していた。今まで遊矢を育ててくる中、何度テレグラフ・マジシャンにそそのかされて来ただろう。遊矢とキャッチボールをしているときに遊矢が球を拾いに背中を向けるとテレグラフ・マジシャンはその隙をついて遊矢を殺すよう唆した。遊矢と料理をしているとき、楽しそうに食材を混ぜる遊矢の背中に立って包丁を突き立てようとしたい気持ちを抑えた。しかし遊勝はその声に何年も逆らい続けてきたのだ。辛い時こそ笑顔、それは自分が自分に言い続けていたことでもあった。

 

遊勝「私は…遊矢たちを守る!」

ユーリ「おじさん、あんたは僕の手の上で踊らされてるにすぎないんだよ。僕は罠カード 大物の飢餓を発動!」

 

 

大物の飢餓(オリジナルカード)

通常罠

(1):自分フィールド上にレベル5以上のモンスター2体以上存在し

戦闘を行っていないバトルフェイズ時に発動できる。デッキからカードを

2枚ドローする。このターンのエンドフェイズ時に自分フィールドに存在する

全てのモンスターを除外する。

 

 

ユーリ「おじさんが魔術師の左手をどけてくれたから発動できたよ…フフ。僕の場にはスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンとバタウォート・カメレオンがいる。よってカードを2枚ドロー!」

 

ユーリはモーションを大きくデュエルディスクからカードを2枚引いた。

 

ユーリ「アハハハ!!やっぱ僕ってついてる!僕は速攻魔法 超融合を発動!!」

 

 

超融合

速攻魔法(制限カード)

このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

(1):手札を1枚捨てて発動できる。

自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

 

ユーリ「僕はスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン、バタウォート・カメレオンとEMスカイ・マジシャンで融合!」

遊勝「ぐ…!」

ユーリ「飢えた牙持つ毒龍よ。奈落へ誘う香しき花よ。操られた滑稽な魔術師よ。今一つとなりて、思いのままにすべてを貪れ!融合召喚!現れろレベル12 グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!!」

 

 

グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン(オリジナルカード)

融合・効果モンスター

星12/闇属性/ドラゴン族/攻3800/守3000

元々のレベルが8以上の闇属性モンスター+闇属性モンスター+相手フィールド上のモンスター

グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの(1)の効果は1ターンに1度しか使えない。

(1):このカードの融合素材となった相手モンスターを

相手のデッキに戻すことで発動できる。(エクストラデッキに表側で存在する場合は裏側にすることで発動できる。)

ターン終了時まで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。またそのモンスターの攻撃力・守備力をこのモンスターに加える。

(2):このカードがフィールドを離れた場合発動できる

相手フィールドに存在するモンスターをすべて破壊する。

その後、自分の墓地のレベル8以上の闇属性モンスターを墓地から特殊召喚できる。

 

 

紫と黄色に光り輝いていたその姿は醜くも美しいといえる造形であり、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの牙より大きくなった牙からは液体が零れ落ちる。

 

ユーリ「グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果!おじさんの墓地のEMスカイ・マジシャンをデッキに戻してその攻撃力をこのカードに加える!」

 

3800もの攻撃力に2500が加算され攻撃力は6300。ワンショットキルの完成だ。

 

ユーリ「フフフフ…消えろ!グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンで攻撃!!!」

 

遊勝(遊矢…私はお前の父でいられただろうか。笑顔で居続けることで私の狂気に気が付かないでいてくれただろうか。お前の近くにいることが怖くてエクシーズ次元へ逃げた私をどうか許してくれ。私は…)

 

遊勝の姿はグラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの放った攻撃、そしてユーリのデュエルディスクから照射されたカード化の光で消滅していく。リアルソリッドビジョンが消えるとそこにはテレグラフ・マジシャンのカードだけが残っていた。

 

ユーリ「あれ、カード化したはずなのにな。それに持ち主のカードは持ち主ごとカード化されるはずだけど…。まぁいいか。」

 

ユーリはテレグラフ・マジシャンを拾う。オベリスクフォースの一人がユーリに近づき報告をした。

 

オベリスクフォース「ユーリ様、天上院明日香をカード化しました。」

ユーリ「ご苦労、後はプロフェッサーに会うためにセレナを捕まえなきゃねえ。」

 

ユーリは爬虫類のように目を光らせながら舌を舐めた。

 

-アカデミア本部 謁見の間-

零王は椅子に座り、スイッチを押すと背後の大きな扉が開き、設置された次元統合の起動エンジンが謁見の間から露わになる。その中には柚子、瑠璃、リンが入っており、それぞれ気を失っている。

 

零王「レイ…お前の復活は近い。」

 

零王は手にしていたモノグラフ・マジシャンに語り掛ける。

 

モノグラフ・マジシャン「そうだ、お前はレイを復活させるんだ。」

零王「私は…レイを復活させる…!」

 

零王は再びスイッチを押すことで謁見の間の扉を閉めた。




捕食植物ハエトリザード(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星2/闇属性/植物族/攻 500/守 700
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、自分の墓地の
「捕食植物」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、
効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
【モンスター効果】
(1):このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合に
相手フィールドに存在するモンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターに捕食カウンターを1つ置く。
捕食カウンターの置かれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。

ポリグラフ・マジシャン(オリジナルカード)
ペンデュラム・通常モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻 500/守 700
【Pスケール:青6/赤6】
ポリグラフ・マジシャンのP効果は1ターンに1度しか使えない。
(1):P召喚したターンの自分のメインフェイズ、バトルフェイズに発動できる。
もう1度P召喚を行う。
【モンスター情報】
謎の力を使う魔法使い。彼が持つ鞭で縛られた者は真実しか述べられなくなるという。

捕食植物バタウォート・カメレオン(オリジナルカード)
ペンデュラム・効果モンスター
星5/闇属性/植物族/攻2300/守1700
【Pスケール:青4/赤4】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに
発動できる。自分のフィールドから、
「捕食植物」融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のメインフェイズに
このモンスターをリリースし発動できる。
自分フィールドに「捕食植物トークン」(植物族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
このトークンを融合素材に融合召喚する場合、「融合」を必要としない。

プレデター・スーパーフュージョン(オリジナルカード)
速攻魔法
(1):自分フィールドから闇属性融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
自分フィールド上の「捕食植物」モンスターを
このカードの発動による融合素材とする場合、
相手フィールドのモンスターも
融合素材とする事ができる。

捕食植物ビフルカツムシ(オリジナルカード)
効果モンスター
星1/闇属性/植物族/攻 300/守 900
(1):このモンスターが召喚に成功した時、発動できる。
墓地に存在する「捕食植物」モンスターを特殊召喚する。

大物の飢餓(オリジナルカード)
通常罠
(1):自分フィールド上にレベル5以上のモンスター2体以上存在し
戦闘を行っていないバトルフェイズ時に発動できる。デッキからカードを
2枚ドローする。このターンのエンドフェイズ時に自分フィールドに存在する
全てのモンスターを除外する。

グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン(オリジナルカード)
融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻3800/守3000
元々のレベルが8以上の闇属性モンスター+闇属性モンスター+相手フィールド上のモンスター
グラトニー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの(1)の効果は1ターンに1度しか使えない。
(1):このカードの融合素材となった相手モンスターを
相手のデッキに戻すことで発動できる。(エクストラデッキに表側で存在する場合は裏側にすることで発動できる。)
ターン終了時まで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。またそのモンスターの攻撃力・守備力をこのモンスターに加える。
(2):このカードがフィールドを離れた場合発動できる
相手フィールドに存在するモンスターをすべて破壊する。
その後、自分の墓地のレベル8以上の闇属性モンスターを墓地から特殊召喚できる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。