Monster Hunter Parody ー名状しがたき狩人のような者達ー   作:銀紬

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はい、どうもどうも。

ついこないだまで某サイトに載せていたものの色々あってピチューンしたので、
こちらに一から再投稿し直すことにしました「MHP」。「モンスターハンターパロディー」へようこそ。

といっても大まかな物語のあら筋は変わらないんですけどね。


さて、こちらの小説はタイトルからお察しの通り「ネタ」です。はい。

もう一つMHで書いている方と交互に更新出来るスタイルになったらいいなぁ…とか。

一応5話分の構成は出来ているので、その範囲まではサクッと更新出来るかなぁと思います。

それでは第一話…から早速ネタ臭がぷんぷんとするタイトルですけど、どうぞ。


序章 「這いよれ!ナルガさん」

時は午後二時。密林に片手剣を担いでいった彼は走っていた。

温暖期の密林は非常に蒸し暑く、少し走っただけで汗だくになり大変不快感を催す。

しかし、その時の彼にとってそんな不快感などはどうでもよかったようだ。

 

「はぁっ……はぁっ……!」

 

 

地図上では「エリア2」と書かれたそのエリアを、走る。走る。

 

只管に走り続ける。

 

だが彼には暑さ以上の恐怖が限りなく降り注いでいたのであった。

 

 

「くそっ……まだ追ってきていやがるっ……!」

 

 

彼のうしろには、確かに黒い竜が一匹。

 

その眼は明らかに少年を狙っており、時折赤くぎらついている。

 

 

彼―--少年がここ密林に来たのは「キノコ採取依頼」目的であった。

 

本来、こうしたフィールドには一部の特権者を除き無許可で入ってはいけないことが決められていた。

 

 

となると、特権を持たない少年が密林に入るのには何かしらの「理由」が必要になる。

そしてその理由づけとなるのが、こうした「依頼」であった。

 

といっても依頼の種類は千差万別。

シ抜きで、いや死ぬ気で挑んでも勝てるか微妙なほどの高難易度な依頼から、少年が挑んでいるような簡単な採取依頼まで。

 

少年を始めとした「ハンター」たちは、これらの膨大な依頼の中から一つを選び、遂行するのが仕事であった。

 

少年が受けた採取依頼は低難易度でこそあるが需要は高い。

無許可でフィールド入り出来ない以上は、フィールドに入って採取が行えるという時点でハンターにとって大きな価値があるのだ。

 

またこうした採取依頼は一般人からのものが多く、その多くが「食材取り」「薬品取り」といったものであった。

基本的に街などで売っている食品類などはフィールドにあるものを使うのだが、ハンターですら入れないフィールドに一般人が入れる筈など危険すぎるのだ。

 

そうした時、彼らが頼るのが「ハンター」である。

当然「食品類」「薬品類」なんていうのは日用品である訳だから、依頼の絶対数も当然多いものになっていた。

 

そして低難易度=気軽に受注可能ということで、初心者ハンターからベテランハンターまであらゆる層のハンターが毎日どこかで受注している。需要と供給が成り立っているのであった。

 

ちなみに少年はまだハンターになって一ヶ月の「初心者側」であった。

ちょっとした肉食竜程度なら相手に出来るが、今追われている黒い竜の相手は少し荷が重すぎた。

いつもの装備ですら危ういのに、採取クエスト用の動きやすい皮で紡がれた装備では尚更のこと。

後ろから這いよる小型モンスターの攻撃に数発耐えきれれば御の字レベルの低防御装備であった。

 

そんな少年が「エリア1」と呼ばれるエリアで採取を行っていたところ、謎の違和感を感じたのだった。

 

そして振りかえると…巨大な黒い影がそこにあったという訳である。

 

 

やがて必死に黒い竜から逃げ、少年は「エリア3」を経て「エリア10」と呼ばれるエリアまで逃げ込んだ。

先ほどまで居た「エリア2」などのある場所から若干はなれた、陸続きの離島であった。

 

だが少年は必死で気付いていなかったが、このエリアは「行き止まり」であった。

目の前には、巨大な壁。かなり昔に作られたと推測される巨大な壁がそこにはあった。

 

しかし、気付いた時には既に遅し。ふと来た方を見ると、黒い竜が追ってきているのがみえる。

もう逃げ場はないぞとばかりに、黒い竜はゆっくりと少年に近づいてきていた。

 

 

『グルルルルル……』

 

 

低く唸る黒い竜。その口からはよだれが一筋垂れていた。

獲物を狙う獣の目とはまさにこのこと。

久々の獲物を追いつめ、早くかぶりつきたいといった彼の本能むき出しの姿。

コレを前にして待て待てと言われたとしたら、どんなモノ好きであろうとやだやだやだと言うであろう光景だった。

 

 

「そんな……!」

 

 

前には壁。後ろにはゆっくりと這いよる黒い影。

 

 

 

逃げ場など、なかった。

 

 

 

少年の顔が、絶望に染まる。

 

 

 

「だ、誰か…」

 

 

 

 

少年は思わず助けを請おうとした。

 

 

しかし、まだ新米で良き狩猟の友が居ない彼が、パーティーを組んで密林に来ている筈などは無く。

 

 

だが、それでも。

 

 

 

 

「誰か助けてくれぇえええええ!!!!」

 

 

 

 

来る筈のない助けを、呼ぶ。

 

 

 

しかし現実は非情である。こうして今日もまた一人、野生の餌食になるのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、誰もが思ったであろうその時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不釣り合いなかわいらしい声と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダグダダタダダグダダ夕ダダダダダダダダダダダダダダダ!

 

ブォンブォンブォンブォン!  バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度か変な音の混じった銃声が、密林に鳴り響いた。

 

 

 

 

『グギャアォオオ……!?』

 

 

 

銃声と共に謎の電撃や火炎に包まれた黒い竜は、何が起こったのかすら分からないままに絶命していった。

 

 

 

 

 

少年は何が起こったのかを把握できていなかった。

 

無理もない。

 

その眼前に、ついさっきまで先ほどまで自分を追ってきていた黒い竜「だったもの」が転がっていたのだから。

 

そして…もう一つ変わっている事があった。

 

誰も居ない筈であったそこに、全身黒く禍々しい装備に包んだ、青くて凄く大きなボウガンを担いだ……

 

 

銀髪の、美少女がそこにいたのだ。

 

 

 

 

 

やがて美少女が少年の方を振り向く。

 

 

そして謎の決めポーズを取ると、口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日もニコニコ貴方に這い」

 

「うん、訴えられないうちにやめとけ」

 

とりあえず色々起こりすぎてわけのわからない少年は突っ込みを入れてみた。空色ゲージも涙目な位に鋭く。

 

「訴えるってなんの話ですか!?

というより、私たち初対面ですよね? 仮にも初対面の人に突っ込みを入れてくるってどういうことなんですかぁ……?」

 

突然さめざめと泣きだす少女。少年は戸惑うばかりで、さっぱりわけがわからなかった。




はい、という訳で序章いかがだったでしょうか。



…え?狙いすぎだろうって?


ハハ、なんのことだか…おや、誰か来たようだこんな時間に誰だr




という訳で、次回予告です。


時は…正午くらいだろうか?

少年たちは、密林のベースキャンプに居た。


「あの……さ」

少年が少女に話しかける。

しかし、少女はそんなのどこ吹く風。

「んー!焼きたてのこんがり肉は美味しいですねぇ!あ、ユウラさんも如何です?」

「いらない。それより君、一体なにも…」


何者なんだ、と聞こうとした時、ある違和感を感じた。



…今、自分の名前を言わなかったか?コイツ。


「そりゃユウラさん、禁則事項ってェ奴ですよぉ」

「おい今心読んだだろ」



暫しの沈黙が走る。




「ユウラさん」

「なんだ?」

「人には秘密の一つや百個はあるものなのですよ、貴方様」

「お前誰だ」

次章『ユウラ・ツグァと謎のプリンセス』




to be continued…
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