ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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主人公の肩書きが増えるわ増えるわ。


海行こー!

「……ハジケてぇ」

 

「新九郎君は十分ハジけてるかなーって……」

 

美優がおずおずと伝えてくる。

 

ははーん?言うねえ?

 

「夏、じゃん?」

 

「そうですね……?」

 

「海行こうぜ」

 

「……海ですか?良いですね!」

 

「麻理菜もサーフィン好きだろ?」

 

「うん!行きたい行きたい!」

 

「っしゃー!うちの社員共に連れてって貰おうぜァ!!」

 

 

 

「おうクズ共、海行くぞ」

 

俺的には、別に女の人を罵倒するような趣味はないが、うちの社員は皆罵倒しないとやる気が出ない変態揃いだ。

 

半ば癖になりつつある悪口を発しながら、社員連中を海に誘う。

 

「海ですか?」

 

「俺は学生、青春したいのよ」

 

「良いですね、行きましょうか!」

 

「ん?良いの?三好お前ガキは?」

 

「親に預けてますよ」

 

「ほーん、じゃあ車回してくれや」

 

「はい」

 

ほんっとに三好は美人だし有能なのにマゾだからなぁホンマになぁ。

 

因みに三好のガキは女の子で紗南ちゃんと言うらしい。

 

「お前本当ショタコンとマゾどうにかしろや。それさえ直せば男なんて簡単に寄ってくるぞ」

 

「いやショタコンではないですよ?ただ、子供の社長に罵ってもらえるチャンスは今だけなんで。あとマゾは治せません」

 

そっか……。

 

俺には分かんない領域だ……。

 

 

 

そんなこんなで社内の暇人共を率いて海へ。折角なので湘南の方。

 

「うっし、泳ぐぞー」

 

男性用水着が少ないのなんのって。

 

ワインレッドのトランクス型を履いてきた。俺から言わせりゃ地味過ぎるぜ。

 

「ウェアアアア?!!!」

 

「あびゃー」

 

「社長ォォォ!!!」

 

「もう死んでも良い」

 

「写真撮れ写真!!」

 

「こんなのAVでしか見たことない……」

 

「どうしたお前ら」

 

なんだなんだ、反応がヤバいぞ。

 

「三好、どうした?」

 

「エヒィ?!いいいいい、いや、とても素敵でしゅ」

 

別に変なところはねえよなあ?

 

んー、なんだか注目されまくってんな。

 

「な、何をやっているんですか!!!」

 

「なんだちっひ?お、水着可愛いじゃん。やっぱ黄緑似合うね君」

 

「あ、ありがとうございます。じゃなくって!!」

 

なんだなんだ?

 

「ななな、何で、胸、出してるんですか?!!サポーターは?!!」

 

「は?」

 

「他の男性を見て下さい!!胸にサポーター付けてるでしょう?!!」

 

「ナンセンスだな」

 

ダッセェぞあれ。何で男が胸を隠すんだよ気持ち悪りぃ。

 

「は、早く隠して下さい!!!」

 

「ははは、俺の乳首にそんな価値はねえよ」

 

さ、泳ごうか。

 

「三好」

 

「ああ神様ありがとうございます中学生男子の胸が見れるとは思ってもいませんでした」

 

「三好ィ!!!」

 

「はいっ!!!」

 

「俺のサーフボード持ってこい」

 

「イエッサー!!!」

 

大人を顎で使うような真似はしたくないが、まず第一に、俺の精神年齢は三好より歳上、第二に、三好はこき使ってやらないと拗ねる。

 

ささっとサーフボードを持ってきた三好。

 

………………。

 

「三好、ちょっと来い」

 

「はい!!!」

 

「ご褒美だ、ほらよ」

 

三好の手を取り、俺の胸に当てる。

 

「ぱミ°ッ?!!!」

 

三好が聞いたこともない変な声を上げて倒れる。

 

うーむ、刺激が強過ぎたか。

 

 

 

ちっひと美優は顔を真っ赤にしながら目を逸らした。でもチラチラ見てた。

 

留美と心は鼻血を垂らしてガン見。

 

麻理菜は興味ないですよー?みたいなフリしつつもチラ見。

 

菜々はじっとこっちを見てるが、目を合わせると慌てて逸らす。

 

「はっはっは、下も脱ごうか?」

 

「本当に……、本当に駄目ですから。せめてシャツ着て下さい」

 

頑なにこっちを見ないちっひ。

 

分かった分かった。

 

アロハシャツ羽織るよ。

 

三好から俺のアロハシャツを受け取り上に羽織る。

 

「社長、その方がかえってエロ……、いえ、なんでもないです」

 

そう?

 

「じゃ、麻理菜!サーフィンしようぜー」

 

「あ、う、うん……」

 

「あ、ちょっとその前に試したいことがあるから見てて?」

 

俺はサーフボードをほっぽり出すと。

 

「シャッ!!!」

 

海上を走った。

 

気分は烈海王。

 

さあて、何メートル走れる……?

 

「ォオラァ!!!」

 

25メートル!!!

 

ってところか……。

 

「っふー、こんなもんか。最近仕事ばっかで怠けてたからなあ」

 

「「「「………………」」」」

 

「ん?どうした?」

 

「あの、新九郎君って、人間?」

 

麻理菜が引き攣った笑みで尋ねてくる。

 

「そりゃ人間だよ。生物学上は」

 

「人は海の上を走れないよ」

 

「ははは、コツがあるんだよ。足が沈む前にもう片方の足を出すと……」

 

「いや無理だから」

 

そうでもねーぞ?

 

「……新九郎君ってさ、いつも無防備で心配になるけど、そんだけ強いと大変なことになっても逆に相手をぶっ飛ばしちゃうよね。その辺は本当安心だよ」

 

「ん?心配?」

 

え?何が?

 

……ああ。

 

「いや?別にレイプされそうになっても相手が美人なら受け入れるぞ?」

 

「………………はい?」

 

「麻理菜もしたいなら相手になるぞ?ゴム用意してくれればな」

 

「ぱにゃ?!そ、しょれはどう言うことかにゃ?!」

 

んん?バグってんの?

 

「いやほら、若いんだからさ、ヤリたい盛りでしょ?コンドームさえ用意してくれりゃ喜んでお相手するよって」

 

「は、はは、そ、しょういう冗談は駄目だょ」

 

マジなんだけどなぁ。

 

そろそろ二次性徴来て丸みを帯びてきたボディにそそられるのはしゃあなしでしょ。

 

あと俺自身が精通したりで性欲がマッハ。

 

手ェ出したくてたまらん。

 

学内掲示板に張り出すか。

 

「っと、今日はサーフィンじゃサーフィン。見とけよお前ら、俺の格好良さ!俺に惚れろ!」

 

 

 

「どうだった?」

 

「カッコ良かったよ、新九郎君!」

 

「おーおー、そうかそうか!いやあ麻理菜は話が分かる!俺カッコイー!!!」

 

いやはや、イケメンで困るなー!

 

「麻理菜もサーフィン上手いじゃん、良いね」

 

「えっ!そ、そうかな?」

 

「そう言う女の子も可愛いよね」

 

「っ、私、可愛い?」

 

「めっちゃ可愛い。麻理菜さえ良ければ付き合いたい」

 

「ぁ、ま、またまたぁ、冗談ばっかり」

 

マジなんだけどなぁ。

 

と、そんな感じで、他の皆とも水遊びしてきた。

 

あー、いやー、リア充してんなー!!

 

美少女に囲まれて海とか、前世では考えらんねえよ。

 

楽しかった。

 

「いやあ、今年の夏休みは山籠りする予定だからさ、今の内に思い出作りしとかなきゃな!」

 

「「「「………………は?」」」」

 

「何言ってるんですかそんな危険なこと!」

 

「それ以上強くなってどうするんです?!」

 

「どこに行くつもりですか!」

 

非難された。

 

「いや、ちょっと伊賀まで」

 

「忍者?!忍者ですか?!」

 

「うちの道場の師範代の紹介で伊賀にナシつけてもらったからよ。修行だ」

 

「何を目指しているんですか貴方は!!」

 

ちひちひ、怒るんじゃないよ。

 

「ちょっと最強目指してみようかなと」

 

俺なら出来んじゃね?と。

 

「もう十分でしょう、女の私より強いんですから。護身術にしてはやり過ぎです」

 

「そんなん言われても趣味で鍛えてる訳やし」

 

身体動かさねーと頭も回らねーしな。

 

適度な運動は健康には欠かせない。

 

「いや楽しみだな伊賀。取り敢えず上忍目指すわ」

 

「む、無理ですよ」

 

「んー、確かに今のままじゃなあ。師範代からも五回に三回は負けるし」

 

「えっ、五回に二回は勝てるんですか?」

 

「なんとか、ね。限界まで身体を酷使してどうにか勝ちを拾える程度にはなったよ」

 

師範代強えからなマジで。

 




麻理菜すこ。

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