ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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色々あってネット回線が死に、スマホの通信量も限界を迎えた……。

ネットと繋がらないってこんなに辛いのか……。


2:何がクニだよ!ク◯ニしろよオラァァァ!

俺は、膨らんだエアバッグを分解して灰にする。

 

「むー!んむー!」

 

お、啞零ちゃんがエアバッグに埋まってるな。

 

煽っておこう。

 

「え?どちたの?どちたの?もふもふだねえ、もふもふだねえ!」

 

「んむー!!!」

 

おっ、お怒りだ。

 

怖い怖い。

 

「おりゃあ!」

 

エアバッグが吹っ飛んだ。

 

これは……、なるほど。

 

所謂『サイコキネシス』か。

 

シンプルながら、出力は高そうだ。

 

二級、いや、一級並みだろう。

 

ただ単にエアバッグを弾き飛ばすだけじゃなく、空間そのものを握り潰すかのように破壊していたからな。

 

まあ、それは良いや。

 

「気分はどうだ?」

 

「最悪よ!」

 

「いや待てよ、乗ってる飛行機が墜落する経験とか、結構貴重じゃないか?それを踏まえた上で、気分はどうだ?」

 

「だーかーらー!サ、イ、ア、クよっ!」

 

「待てって!飛行機の墜落なんて、宝くじが当たる並みにレアだぜ?!レアなんだぜ?!!」

 

「何なの?!最悪以外にある?!」

 

「俺は何かこう、ジェットコースター的な面白さがあったと思う」

 

「イかれてるわよあんた!」

 

そうか?

 

がっくんがっくん揺れて楽しかったんだが……。

 

それに、飛び出したエアバッグとか初めて見たしな。

 

俺はほら、雪とか降ると喜ぶし、地震や台風が来たりするとワクワクするタイプのガキだったからな。割とそう言うところあるよ。

 

窓の外は……、おっ、森かな?

 

「啞零ー、とりあえず降りたらどうだ?」

 

「どうやってよ……」

 

「え?そりゃまあ、非常用のタラップ的なのが出せるだろうから、その辺のキャビンアテンダントさんと協力してなんかやってくれよ」

 

「ええ、うん、そうね、そうするわ。あんたはどうするの?」

 

「便所行ってくるわ。五分くらいで戻る」

 

 

 

さて、ションベンしてから俺は、飛行機の機関室に来た。

 

ここで、燃料タンク内の燃料を分解して、引火を防ぐ。

 

ついでに、スマホを確認。

 

え?圏外?

 

ヤベーな、7G回線はアマゾン川のど真ん中でも電波届くんだぞ?それが圏外?

 

となると、完全に電波が遮断されているか……、異世界とかか?

 

もう一度便所に行って、バックヤードのトイレットペーパーを持てるだけ鞄に突っ込む。

 

そして、俺が戻ると。

 

「遅いわよ!もうみんな降りてるわ!」

 

と啞零ちゃんがお怒りだった。

 

確かに、乗客は全員降りているようだ。

 

「すまんこ!」

 

俺は気さくな好青年らしく謝罪する。

 

「ぶっ殺すわよ?良いから早く降りなさい!」

 

しかし怒られてしまう。

 

うーん、好感度が伸びねぇぞ?バグかな?

 

 

 

「ここどこ……?」

 

「どうする……?」

 

「救助はいつ来るんだ……!!」

 

騒めく人!人!人!

 

確か、俺達が乗っていた飛行機は、四階建ての超大型旅客機で、千人以上の人が乗れる『オーバーサイズジェット機』って種類だったな。

 

つまり、この人の群れも千人くらいいるってことか。

 

そんな中、一人の男が声を張り上げた。

 

「みんな!聞いてくれ!」

 

金髪に碧眼、ホスト崩れみたいな髪型の、人種不明なイケメンだった。超能力者だな?

 

さて、何を話すのか……。

 

「ここに、僕達の国を作ろう!」

 

………………は?

 

「こうなったのもきっと神の思し召しだ!FB学園で、政府に監視されながら暮らすくらいなら、ここで力をつけて逆襲を……」

 

待て待て、何言ってんだこいつ。

 

「だから!この僕、煌綺光(きらめきひかる)に手を貸してくれる人達は集まってくれ!」

 

「「「「うおおおおっ!!!」」」」

 

えぇ……。

 

何でウケてんの?

 

そんな面白い内容か?

 

「流石は生徒会長だ!」

 

「リーダーシップあるよな!」

 

「そうだ!国を作ろう!超能力者が迫害されない国を!」

 

はぁ、そうですか……。

 

俺はとりあえず、手を上げた。

 

「……そこの君、何かな?」

 

金髪野郎が反応する。

 

「えーっと、お前みたいなアホについて行きたくない人はどうすりゃいいんだ?」

 

「なっ……?!ぼ、僕がアホだって?!」

 

えっ、自覚ないんすか?やべぇな。

 

「いやー、アホでしょ。飛行機、墜落してから第一声が建国宣言とか。まずはさ、『飛行機が爆発するかもしれないから逃げよう!』とかじゃねーの?」

 

「そ、それは……」

 

「あ、それは大丈夫だぞ。俺の能力で飛行機の燃料を分解して灰にしたから、燃料に引火して大爆発とかはない。だがな、『飛行機が爆発するかもしれない』なんて簡単なことにも気付かないアホにはついて行きたくないんだわ、俺は」

 

「ぐっ……!そ、そうだ!君の超能力者等級は?!」

 

超能力者等級。

 

一級から五級まで存在し、一級が一番凄い。

 

「俺は四級(ってことになっている)だよ」

 

「たったの四じゃないか!良いかな?僕は、一級能力者を超えた選ばれし五人のうち一人、『特級能力者』だ!」

 

あっそう。

 

「四級じゃ、自分の身を守るだけで精一杯だろうけど、特級の僕なら、たくさんの人を守れる!」

 

「でもアホですよね????」

 

「た、たまたま忘れていただけで、飛行機の爆発の可能性には気付いていたさ!」

 

本当かなぁ?

 

「ま、良いや。お前は王様ごっこして遊んでろよ。俺はターザンごっこして遊ぶからさ」

 

そう言って俺は、貨物室の壁を分解して開放する。

 

「とりあえず、自分の荷物くらいは持っていかなきゃなー。明日のパンツとちょっとの小銭があればどこでも平気って昔の特撮で見た気がする」

 

ついでに、旅行鞄に、飛行機に備え付けられた非常食と水を可能な限り詰める。

 

それだけじゃなく、備え付けの衣類やら何やらも、考えられる限りかっぱらう。

 

俺が貨物室から旅行鞄を持って降りると……。

 

「お、俺も荷物を……」

 

「私も!」

 

「着替えはほしい、よな」

 

全員が貨物室に入ってきた。

 

俺はとっとと貨物室を出て、へし折れた飛行機の羽に近寄った。

 

そして、分解。

 

縁日の型抜きの要領で、ナイフ、鉈、スコップを作った。ついでに、斧と金槌の頭の部分も。

 

これを、型抜き製法で更に留め具兼鞘を作り、バックパックに括り付けた。

 

飛行機の羽を原材料にして、ネジや板を作り、それを組み立てて、昭和時代の出前コンテナみたいなのを作り、そこに資材を詰め込んで。

 

ついでに、飛行機内にあるブランケットも持ち出して、と。

 

「さあ、行くか!」

 

準備万端だ。

 

さっさと旅に出よう!

 

めんどくさそうなのに絡まれる前にあらほらさっさだぜぇ!

 




一応、なろう、ハメ、やる夫スレまとめくらいなら見れるんだけど、pixivとかニコニコ動画は見れたもんじゃない。通信量的な意味で。

無料Wi-Fiの喫茶店に行くか……。

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