漫画だとそんなんでもなかったんだけど、映像だとやっぱ怖えわ。
族長と化した俺!
族長なら、何やっても怒られないのでは????
と言う訳でセクハラしまくる。
「良い加減にしなさい」
マジ切れした啞零ちゃんにシメられた。
さて、なんだかんだで、異世界転移から一ヶ月が過ぎたな。
「にしても、私達、こんな大きな建物を作れたのね」
啞零が、ロングハウスを見上げながら、感慨深そうに言った。
「そりゃまあ、超能力者が集まればこれくらい余裕よ」
当たり前だよなあ?
「なら、お風呂も作れるんじゃない?」
は?
「風呂?」
「そうよ!ひろーい、大浴場!」
うーん?
ヴァイキングかと思いきやローマだった件?
「いやそんなん水浴びでよくね?」
「絶対駄目よ」
んー?
「適当にドラム缶作って……」
「駄目」
んんー?
わがままだなー。
「あんたは男だから気にならないのかもしれないけど、女の子からすれば急務なのよ!!!」
まあ、それは、何となく分かるが……。
「ねっ、お願い!お風呂作って!」
んー……。
「まずさ、風呂炊くのって、どんだけの炭がいるか分かるのか?」
「炭でも炊けるように作るけど、基本は涼巴に炊いてもらうわ」
ふむ……。
「排水は?」
「川の向かい側の海へ」
ふむ……?
「海が汚れるだろ」
「多少は仕方ないでしょ?」
「近くの海で魚や貝を獲るんだぞ?」
「そ、それは……、そうだけど……」
うーん……。
風呂の排水なら問題ないかな……?
「お願いっ!どうしても、広いお風呂に入りたいのっ!」
うーん、まあ、良いかな。
珍しく、頭を下げる啞零が見れたし。
「まあ、良いよ。人を集めろ」
「良いのっ?!やったあ!」
まず、川の向かい側へ渡るための橋を作る。
流石に俺も、橋を作ったことはないので、適当にやる。
川幅は三十メートル以上はあるな。
まず、紫衣に大きな石を用意させ、それを使ってレンガのようなブロックを作り、啞零がそれを積み上げて、それに桃花の作った液体石のコンクリと智海の『混成』で接着していき、石橋をかけた。
一大工事だ。これだけで一週間かかった。
そして、大浴場作りと行こうか。
大浴場は、男湯と女湯が分かれていて、広い大理石の浴室がそれぞれ一つ、ステンレスの固定シャワーが三十列付いている。
床を高くして、床下にボイラーを仕込んで床暖にする。
排水は、ステンレスの管を通して、高低差で排水されるようなシステムを作ったそうだ。俺は知らん、女共が考えた。
とりあえず、言われた通りのものを作る。
一週間で完成。
とりあえず、試しに使ってみる……。
問題なしかな?
にしても、紫衣の能力は謎だな。
ステンレスとか鋼鉄は出せるのに、複雑な合金は出せないとか?
ステンレスも鉄とクロムの合金だろうに。
謎だな……。
排水も無事にできたらしい。
因みに、光源はランタンだ。
紫衣の『鉱石生成』はどうやら、水銀もOKらしく、水銀を使って鏡を作った。
それに、オリーブオイルを皿に入れて、そこに麻糸を浸して、そこに火をつける感じのランタンだ。
蝋燭が欲しいな……。
となると蜜蝋……、うん、次は養蜂かな。
肆嘉を捕まえて蜜蜂探しさせねば。
あ、因みにだが、作った鏡は姿見にしたりして、大浴場やロングハウスに設置したぞ。
風呂上がり。
折角なので全員の匂いチェックをする。
「啞零」
「何かしら?」
がしっ。
「え?」
すうーっ。
「うむ!」
良い匂い!
「うむ、じゃないわよアホーっ!!!」
蹴られた。
「いやー、うむ!って匂いだったんだよ」
「何すんのよ!」
「風呂上がりだし良い匂いするかなーって」
「へ、変態!」
「そうか?別に人に言えない性癖はないが?」
「お風呂上がりの女の子を抱きしめて匂いを嗅ぐとか、ものすごーく変態よっ!」
そうか?
「いや待って欲しい。布団を天日干しした後とか、洗濯物を乾かした後とか、匂いを嗅ぎたくならないか?」
「それとこれとは別でしょーが!」
うーん、おんなじようなもんだと思うんだけどなー。
「………………で?どうなの?」
ん?
「どう、とは?」
「そ、その、匂いよ。く、臭い?」
「いや、良い匂いしたよ。ココナッツオイルと女の匂いだ」
「おっ?!女の匂い?!!!」
え?
なんかおかしいか?
「女の匂いだぞ?お前は女だろ?唆る匂いがしたぞ」
「そ、そ、そ、唆る?!!!」
うん、良い女の匂い。
抱きてえなー、こいつ。
顔が可愛いし、性格も悪くねーし。
「へ、へ、へ、変態!馬鹿!アホーっ!」
あ、逃げてった。
別に鈍感系主人公はやってないんだけど、俺は正直に生きる派閥の人なんだよね。
どしたん^ ^話聞こか?みたいな性欲を薄皮で覆った男はダサいじゃん?
俺はヤりたい女にはヤりたいと言うぞ。
啞零も良い女だしなあ、いけそうなら抱くか。
ってか、超能力はみんな顔がいいからな。
性格が相当悪くない限り、問題ないんだよな。
やる気プリーズ。