ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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経済の話とかは分からんので突っ込まないでね!


そして大学へ

俺は、大型クルーザーに乗りながら、カジキ釣りを楽しんでいた。

 

「おっ、来た来た!かかった!……おおおおりゃあ!!!」

 

「きゃー!釣れましたね新九郎君!」

 

「凄ーい!」

 

「カッコいいよー!」

 

ちっひ達からの歓声。

 

「いやー、青春してるな!!」

 

「「「「えっ」」」」

 

え?

 

 

 

釣ったマグロは解体して知り合いに送りつけた。

 

俺達は、釣ったマグロの良い部分を沖で調理して食う。

 

「そのさ、さっきの話だけどさ」

 

「はい」

 

「俺、青春してるよね?」

 

「……その、大変申し上げにくいんですけど、カジキ釣りはお金持ちの道楽だと思いますよ?」

 

ガーン!

 

ショック。

 

「いやその、ショックを受けたみたいな顔されましても」

 

ちっひぃ……。

 

「え?だってほら、ライブでしょ?恋でしょ?みんなで釣りでしょ?青春じゃん?」

 

「……まず、ライブですが、誰が世界規模でやれと言いましたか?学生のやる領分を超えてるんですよ。恋も……、その、色々すっ飛ばして、そう言う関係になっちゃいましたし。釣りなんて、ちょっと遠出して陸で釣りするならまだしも、クルーザーを貸し切ってカジキ釣りは完全にお金持ちの道楽です」

 

な、何だと?

 

「み、美優」

 

「その、私もそう思います。既に学生の領分じゃないかな、と」

 

「ま、麻理菜」

 

「あはは、私もちひろさんに賛成かなあ」

 

んんんんんんん、ガッデム。

 

青春できてなかっただと?

 

そんな、まさか、俺が……ッ!!

 

 

 

「あ、社長。マグロ、ありがとうございました。娘と一緒に食べましたよー、美味しかったです」

 

「それどころじゃねえぞ三好」

 

「どうしました?」

 

「俺、青春できてない」

 

「はあ」

 

はあ、じゃねーよ三好ィ……ェァ。

 

「みーよーしー、ヤバイだろ?青春してねーんだぜ?」

 

「お言葉ですが私も青春などありませんでしたよ?て言うか基本、社員の殆どがモテなかったですし、友達もあんまりいませんし、みんな陰キャですし。確かに社長は高校生らしい青春はしてないかもしれないですけど、人生エンジョイ勢じゃないですか」

 

成る程?

 

「別に、青春時代だからと言って青春っぽいことをしなくても、その時一番楽しいと思うことができれば幸せだと思いますよ」

 

うむ……、素晴らしい言葉だ。

 

その時一番楽しいと思うことができれば幸せ、確かにその通り。

 

「ありがとよ三好ィ、お前の言う通りだァ……」

 

「いえいえ、私なんかで良ければ、なんでも相談してくださいね」

 

三好は仕事もできるし優しいし良い奴だなぁ、オイ。そんで、結構美人だし。

 

どうしようもないレベルのマゾであることを除けば完璧なのにな!

 

 

 

さて、そろそろ大学だ。

 

ちっひ達も受験があるし、あまり構えない。

 

麻理菜は最初からギブアップして、フリーアルバイターになるとか言ってるけど、まあ、みんな遊んでられないって事よ。

 

となると、俺は仕事をするしかなくなる。

 

暇つぶしに働く。

 

最近考えたのは、この世界にはトレーディングカードゲームがないこと。

 

ならば作ろうじゃないか。

 

まあ、女性ばっかりだし、プレイ人数は千万人を超えないくらいだろう。

 

アメリカでマネーパワーを駆使して即起業。

 

トレーディングカードゲーム、マジックザギビング計画の始まりだ。

 

国内外でも、更に、遊戯姫と言うトレーディングカードゲームを始動。

 

さて、結果が出るまで色々描いて過ごそう。

 

それと、音声ツール、初音ミトの発売……。

 

売れる、か?

 

 

 

結果は、大学受験シーズンに出た。

 

MTG、遊戯姫、共にプレイヤー人数は世界でうん千万人に。

 

大会なども開催したが、かなり好調。

 

そしてレアカードにはうん百万円するように。

 

あるぇ、丘people?女の子にカードゲームが売れるのか?

 

でも、今時の小・中学生はみんな遊戯姫やってるし、一部高校生大学生はMTGに夢中だ。

 

学校に持ってきてプレイして先生に取り上げられるまでがワンセットらしい。

 

町にはカードショップが建ち並び、プレイ人口は加速度的に増える。

 

この前開催した第一回世界大会には、数百万人が来場。

 

優勝者にはトロフィーと、世界で一枚だけの、俺のサイン入りスペシャルカードをプレゼント。賞金は百万ドル。

 

因みに、優勝者はサンフランシスコから来たコクランさんだ。この優勝は娘のメアリーちゃんに捧げたい、とのこと。

 

初音ミトもバカ売れ。

 

株も稼げたし、不動産なんかは持っているだけで価値が上がる。

 

億万長者、桃鉄並に稼いだ俺は、適当に車、時計、服などの会社の株をゲットし、株主権限でデザインを提供。

 

結果バカ売れ。

 

今や風見新九郎のデザインは世界の最先端。

 

最高のデザインと名高い。

 

そんな俺がデザインした商品はもれなくバカ売れメガヒット。

 

どうしたもんかと首をかしげる。

 

「あ、てか、大学どうすっかな」

 

別に行かなくても困らない、が、大学生活を楽しみたいのはある。

 

既に、世界中の大学からラブコールが来ているしな。

 

音楽、美術、デザインが多く、次いで経営学ってところか。数学や工学もちらほら。

 

RCAからも招待状が来ている。

 

んー、どうすっかな?

 

……取り敢えず行こうか。

 

少なくとも、東大ってレベルじゃねえんだよなあ。

 

東大は大体、世界で50番目くらいだろ?

 

俺は、まあ、世界で一番賢い、とは言わないが、瞬間記憶能力がある。それで幼い頃から色々と学んできた。IQだって十分だ。

 

世界でもトップ層だろう。

 

俺が行くなら……、MIT、ハーバード、ケンブリッジとかだろう。いやあ、天才なんで。

 

嫌味抜きで、世界トップレベルの大学じゃなければ行くメリットがないのだ。

 

さて、ここで大学でやることの大まかなリスト。

 

前提として、スマートフォンの普及が挙げられる。

 

スマホときたら、やることは分かるな?

 

そう、モバゲとSNSだ。

 

この二つをプッシュしていく。

 

モバゲは取り敢えず、前作ったエロゲ、フェイスのスマホ向けRPG、フェイスグランドオーダーを。

 

パズドラ風の何か、モンスト風の何か、キャンディを砕くゲーム、陣取りをするゲームなどを開発。次いで、ARを利用したポキモンgoも企画。まだ企画段階だがね。

 

ああそう、ARと言えば、これから来るであろうVR……、バーチャルリアリティ関係にも多額の投資をしている。

 

そのせいか、あと五、六年もしたら、民間でも使われるようになるだろうなー、って感じ。

 

……この世界、娯楽は未発達だが技術力は凄いな。今現在でもかなりのレベルの人工知能やロボットがある。

 

更に、動画投稿サイトの普及。

 

国内向けにニヤニヤ動画、全国向けにYuutubeを発表。

 

それともう一つ。

 

リーマンショック対策。

 

手持ちの株やらなんやらを一気に売る。価値があるうちに。

 

そして、リーマンシスターズ(この世界ではそういう名前らしい)が潰れたら、また買い戻し調整。

 

いやあ、経済について勉強した今世なら分かるが、こりゃやべえわ。リーマンショック、世界がひっくり返るぞ。

 

逆に、これを予見できる奴はアホほど稼げるだろうな。俺とか。

 

いや、詳しくは話さないけど、CDSとかでああしてこうして。

 

まー、あれだな、保険会社とか、何人か首吊る羽目になるだろうが……、俺は知らない。

 

商売の世界は弱肉強食だから。

 

じゃあ、行こうか。

 




既に、世界でも指折りの億万長者です。

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