ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あー、書きたいものが多過ぎる。


8話 バフ料理

「なんですかこれはーっ?!!」

 

お?

 

ヨミが騒いでる。

 

おっ大丈夫か大丈夫か?

 

(顔が)すっげえ白くなってるゾ。

 

「何の問題ですか?」

 

「こ、ここ、これ!」

 

「まあ食えよ。話はそれからだ」

 

ヨミを無理矢理着席させて……。

 

「「いただきます」」

 

俺とリンドは手を合わせた。

 

「え?」

 

「ん?ああ、いただきますってのは、食前に捧げる祈りみたいなもんだ」

 

「は、はあ。では、私も……。いただきます」

 

そう言って、スプーンで炒飯を口に含むヨミ。

 

すると……。

 

「………………?!?!!?!!?!!!」

 

なんか凄い顔になった。

 

「リンド氏、何すかアレ?食戟のやつ?」

 

「美食屋の方じゃない?」

 

「マ?俺氏、食材の声とか聞いてねーんですが?」

 

「その内聞こえるようになる説」

 

「怖杉内」

 

「円の包丁とかならできそうじゃない?」

 

「いやーキツいっす」

 

「でも、針一本で魚を仮死状態にすることはできたよね?」

 

「それはできる」

 

「充分ファンタジーの料理人なんだよなあ……」

 

いつものように軽口を叩きながら飯を食う俺達。

 

うん、うん。

 

今回も上手くできたな。

 

「うーん!美味しい!」

 

「当たり前だ、俺は不味いものは作らねえからな」

 

リンドも大満足。

 

「おい、しい……!!!!」

 

再起動したヨミは、料理をしっかりと噛みしめて、全身に行き渡らせるかのように食べていた。

 

 

 

「「「ご馳走様でした」」」

 

はい。

 

では、早速……。

 

「ヨミ、どうだった?」

 

ヨミの話を聞こう。

 

「美味しかったです……、その、もう本当に、美味しかったです……」

 

「いや、味が美味いのは知ってる。そうじゃなくて、俺の料理を食べるとどうなるんだ?」

 

「あー……、えっと……、そうですね、こんな感じです」

 

そう言ってヨミは、その辺の木の枝で、地面に文字を書き始めた。

 

『普通の人

レベル:5

人間

職業

 

体力:30

精神:10

筋力:10

耐久:10

器用:10

知覚:10

学習:10

意思:10

魔力:10

魅力:10

 

スキル一つ』

 

これは……。

 

「鑑定で見える数値……ってコト?!」

 

リンドがヨミに訊ねた。

 

「某小可愛猫やめーや」

 

「はい、そうです。そして、今の私が……」

 

『ヨミ

レベル:10

狐獣人

下忍

 

体力:55+30

精神:80+30

筋力:15+30

耐久:15

器用:25

知覚:38

学習:20

意思:20

魔力:55+30(×5)

魅力:50

 

鑑定:5

罠察知:5

解錠:4

聞き耳:4

狐火:5

忍法:4

+不死再生:1

(火属性無効:3)

(物理無効:3)

(光属性付与:3)

(水中呼吸:3)

(寒さ無効:3)』

 

ふむ?

 

「これは?」

 

「私の現在の鑑定結果です」

 

「このプラスってのは?」

 

「この括弧のない追加数値部分は、永続的に上昇した数値で、括弧の中の数値は、今日一日追加される数値です」

 

ほーん?

 

「因みに言えば、支援系の魔法はどんなに習熟したところで、鑑定数値のどれか一つを、半刻程度の時間の間×3にするのが限界と言われています。そして、スキルを追加する支援魔法も、精々『属性軽減:3』を半刻ほどが限界だと……」

 

ほーん。

 

「ましてや、能力数値を永久増加させるなんて、特別な食品を食べるのと、レベルアップ以外ではあり得ないのです」

 

なるほど。

 

「もしかして俺、またなんかやっちゃいましたぁ〜?」

 

とでも言っておこうか。

 

「主人様のスキルは異常です。神の力と言っても過言ではないかと」

 

「俺は神だった……?」

 

「GAMEOVERで消滅しそう」

 

「じゃあ新世界の神になるわ」

 

「どの道死ぬんだよなあ」

 

「神なんてチェーンソーで殺せるし、多少はね?」

 

「は、はあ……?」

 

俺達の意味不明な会話を聞いて首を傾げるヨミを他所に……。

 

「リンド、黒騎兵を呼べ」

 

「はーい」

 

十人の黒騎兵に俺は、それぞれ料理を振る舞った。

 

「ヨミ、これから、ステータスの変動についての検証をする。手伝え」

 

「は、はい」

 

バフ料理の検証を始めた。

 

 

 

「結果発表ー!!!」

 

えー、どうなったか?

 

簡単な法則が見抜けた。

 

まず、『安物食材』で、『簡単』な料理だと、バフも弱い。

 

逆に、『高級食材』で、『複雑』な料理だと、バフが強い。

 

これだけ。

 

まあ、例を出すと。

 

フォアグラのソテーやテリーヌ、黒毛和牛ステーキ、オマール海老、伊勢海老、カマトロやフカヒレ……。所謂、A級グルメっての?まあ、フレンチだの懐石だのの、普通の人が思い浮かべる高級料理。

 

そう言った高級食材に、複雑なソースをかけたりすると、永続+300や(×30)や(+3000)、(絶対無敵:10)などの目を疑う数値やスキルが生えた。

 

その次にB級グルメ。

 

例えば、ラーメンやカレー、串カツやハンバーガーとかか?あとはピザとか、郷土料理とか。

 

この辺は、永続+100や(×10)や(+1000)、(属性無効:10)まで。

 

その次がストリートフード。

 

例えば、立ち食いレベルの味と素材の惣菜パン、たこ焼きとか、焼き鳥とか。パッタイやらカリーヴルストとかもそうだな。

 

この辺は、永続+30や(×3)や(+300)、(属性耐性:3)以内くらいまでか。

 

それより下が、意図的に味を落とした料理。

 

いやまあ、正確には、食材を安いものにするとかして、質を落とした料理だな。

 

例えば、普段使ってる国産肉ではなく、外国産安売り肉にするとか。

 

そうすると、バフも落ち着いてきて、(+100)や(属性軽減:1)くらいまでになる。

 

あ、素材そのままでは、素材そのままのバフ効果しかなかったぞ。

 

大体こんな感じ。

 

「ふむ……、おもしれぇな」

 

今まで、バフ効果を考慮して料理する、なんてことはしたことがなかったからな。

 

色々考えながら、使える組み合わせの料理とか考えてみるか!

 




魔王ものが書きたい。

アジアやらアフリカやら中南米やらでNPO団体という名目で現地の人々を教育したり扇動したりして金稼ぎをしている東洋のゴッドファーザーな主人公が異世界転移。

主人公が持つ初期技能は、東洋の武術とトラップやら開拓やらのちょっとした知識と経験。そして何より、人の心に入り込む話術。

まあ、異世界不思議パワーで若返って転移するじゃん?

転生時に付与されたチートは『翻訳』だけ。この異世界、人間、エルフ、ドワーフ、ハーフリングは統一言語を持っているので使えない!ハズレスキル!と追い出される。交渉するまでもなく追い出される感じね。

同時にあからさまに強そうなユニークスキルを持たせた高校生でも派遣しておこうか。『聖剣技』とか『神聖術』とか。

主人公「ちょっと待ってくれよ。俺には《武術:4》とか《罠作成:4》とかがあるじゃないか。全く使えない存在って訳でもないだろ?」←実際はこんなことを言う前に殴られて外に捨てられます。

おーさま「我が国の騎士団長は《剣術:5》の持ち主であるぞよ!それに罠?!そんな薄汚い真似をする卑怯者、我が国の恥になるわ!」

こーこーせー「そうだそうだ!無能なオッサンは消えろ!」

で、まあ、着の身着のまま街を追い出されて彷徨うんだわ。

もちろん、追い出した側にもまともな人がいて、その人らは主人公みたいなやべー危険人物を野に放った馬鹿王様に悪態をつく。

騎士団長「はあーーー?!!!あのさあ……。私は《剣術:5》を持つけど、《武術:4》って言えば剣も槍も弓も格闘も超一流ってことなんだよなあ。その上で《罠作成:4》《斥候術:4》《隠密:4》そして何より《話術:5》の化け物を放流したってこれマジ?」

※この世界のスキルレベルは5が最大で、レベル5のスキルはランスで言うレベル3のスキルに相当します。話術レベル3……、アムさんかな?

主人公は、表向きはNPO団体だが、裏の顔はアジア一帯を支配するマフィア組織のボスだったからね。

例えば、どんなに頑張っても工場の工員になって、朝から晩まで働くしかない……、みたいな国の人材を教育して手駒にして、裏社会で大活躍してたんだよこの男は。

世が世ならヒトラー的な存在になっていてもおかしくない物凄い存在。

もちろん、暗殺とか現地の公権力との戦いとか紛争に巻き込まれたりだとかで、武術やら何やらの腕は相当に鍛えられていたとしよう。

んでまあ追放!街の外へ!で、そこでゴブリンの野盗と出会うのね。

この世界は、人間、エルフ、ドワーフ、ハーフリング以外は蛮族ってかモンスター扱いなんだけど、実はゴブリンやらオークやらもちゃんと喋れるし心を持つ他種族だったのだ!みたいな。

主人公は翻訳チートでゴブリンと交渉して、ゴブリン野盗団の参謀として活動を開始する……、みたいな。

ゴブリンは頭は悪いが、手先が器用だし、簡単な魔法くらいは使える。主人公は、NPO団体と言う名のヤクザ組織を運営していた頃の技能を使ってゴブリン達をプロデュース!

どうしよっかな、簡単なブービートラップの作り方やスリング投石やらを教えようか。それでゴブリン達に戦い方を教えて強化して、攻めてくる冒険者を返り討ちにして、百人規模の盗賊団になる感じで。

そして、討伐のために派遣された騎士をボコボコにして全部奪い、そのまま王都付近から離脱……。

その後も交渉パワーでオークやワーウルフ、オーガにラミア、ハーピィなどの様々な蛮族を仲間に引き入れて、ある時は村や街を襲い掠奪し、人型種族に武術を教えて練兵し、逆に魔法が使える種族から魔法を教わり、どんどん勢力を拡大していく。

これは、大陸に覇を唱える『魔王』の物語である!みたいな?



あーダメだ!書きたい!書きたい!

あらすじだけ俺が書くから本編は誰か書いてくれんかね?!

書きたいのいっぱいあるのよ!

前に言ったジャンルの違うゲームの能力を持ったチート転生者複数の話とか!あとはディスガイア並みにレベルを上げてPSO2みたいな変態コスプレしながら馬鹿みたいな規模のレイドボスを倒すMMOみたいな世界の住人がD&Dみたいな数値が控えめな世界に転移してオレツエーする話とか!

書きたいんだよ!

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