ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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体調ガバガバや。


17話 バーチャルユウチューバー

レベルが上がり、更なる力を得た俺。

 

レベル1で屋台&調理器具&食材召喚

レベル2で屋台武装召喚

レベル3で屋台変形

 

今回のレベル4で屋台変更&雑貨召喚が手に入った!

 

屋台変形は、屋台の形を変えることにより、様々な調理法を可能とするものだったが、屋台変更はまるで違う。

 

屋台変更と雑貨召喚は、全く別の屋台に変更させられるのだ!

 

つまりこうだよ。

 

屋台ってさ、食べ物屋だけじゃないよな?

 

例えば、駅前にあるお土産屋、弁当屋、新聞屋……。

 

占いやコンビニ、小型のPCショップなど、小規模な店舗なら何でも出せて、商品も出せるようになった!

 

ついでに言えば、商品だけじゃなく、電力やネット回線も繋がってる!

 

とりあえず、俺とリンドは親に電話して、しばらく……、もしかしたら永遠に戻れないかもしれないと連絡しておいた。

 

一応俺も、ヅカお嬢様ことブリュンヒルデ様に色々質問してみたんだけど、異世界人が召喚されて、元の世界に戻れたパターンは記録されている限りでは一度もないらしい。

 

何故かというと、世界とは砂漠の砂粒や星々なんかよりもずっとたくさんあって、しかもパラレルワールドが分岐しているそうだ。

 

異世界人を召喚する魔法は、そんな数多の世界から、何人かを盗む魔法らしい。

 

何人かを盗めば、あとは、絶えず生まれて滅ぶ世界線の奔流には手を出せず、なまじ戻せても、そいつがいた世界に正確に戻せるのは天文学的な確率だとか。

 

これはもう、諦めた方が良いかもしれんね。

 

まあ、少なくとも、俺のスキルで俺の世界のネットと繋がり、俺の世界のグッズが手に入るんだからまあ良しとしよう。

 

我々はオタクなので。

 

オタクはオタクグッズが手に入らんと死ぬ。

 

ネット回線がなくても死ぬ。

 

じゃあ、俺は、バーチャルユウチューバーとして、ファンに連絡がなかったことの釈明をしようか……。

 

リンドもラノベ作家だし、編集部とかに連絡してるみたいだ。

 

とりあえず、今晩は生配信するか。

 

 

 

「いらっしゃいませお客様!旅館系Vチューバーのツルギでーす!」

 

『ありがとうございます』『ありがとうございます』『心配してたぞー!』

 

「いやー、心配かけちゃったみたいですみません。実は、ツブヤイターの方でも報告したんですけど、異世界転移させられてしまいまして」

 

『草』『それは草』『笑い事じゃないんだよなあ』

 

「証拠に……、ほら!現地で狐耳少女奴隷買いました!」

 

ヨミを映す。

 

「主人様?これは……?」

 

「ほら、見てみ?映ってるでしょ?」

 

「鏡……、ではないのですね。不思議です……」

 

『ホアアーッ!!(1000円)』『ギンギツネ!!(5000円)』『お狐様ーーー!!!(10000円)』『カワイイヤッター!(3000円)』『激しく前後(1000円)』『めっちゃカワイイ!(10000円)』

 

「ハハッ、スパチャやべえ。この子はヨミちゃんって言うんですけど、まあそれは置いといて、今後のことをちょっとお話しさせてもらいますねー」

 

『聞く』『ヨミちゃん!(10000円)』『お客様共、清聴だ!』

 

「あー、まあそのですね、ツブヤイターの方でも言ったと思うんですけど、俺のスキルでネットには繋げられても、俺本人は地球に戻れなさそうなんですよね」

 

『そんな……』『若旦那が居ない地球なんて……!』『若旦那……』

 

「ですが!これからは異世界から同人活動を続けたいと思います!今、両親が政府の方とかと色々交渉してるみたいなんですけど、恐らくは配信は許可される見通しでして。これからは異世界系ユウチューバーとして活動していきたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いします!」

 

『若旦那ー!(3000円)』『頑張れ!!!(1000円)』『無理せずに頑張ってください(500円)』『これからもよろしく!(100円)』

 

「あ、じゃあもう身バレとか怖くないんで顔出ししますねー。こっちが恋人のヴルムです」

 

「どうもー、ヴルムでーす!」

 

リンドはペンネームのまま登場。

 

『?!?!!?!』『イケメン過ぎるんだが????』『すき(50000円)』『さいこう(50000円)』『カッコいい(40000円)』『ぱミッ?!(30000円)』『何でわざわざバーチャルの皮被ってたんや……?(5000円)』『おまっ、おまおま、お前ーっ!!!(5000円)』

 

 

 

っと、配信はこんなもんか。

 

リンドの方もひと段落ついたみたいだ。

 

それじゃあ、ブリュンヒルデ様に挨拶してこようか。

 

俺はとりあえず、借りている客室の外で待機している家令の人に声をかける。

 

「あのー、そろそろ出発しようと思うのですが、ブリュンヒルデ様にご挨拶した方がよろしいでしょうか?」

 

こういうのって、直接挨拶した方が良いのかな?

 

それとも、俺から声をかけるのは不敬に当たるのかな?

 

よく分からないから聞こう。

 

「分かりました。では、ブリュンヒルデ様にお伝えしますので、しばらくお待ちください」

 

そして十分後に、ブリュンヒルデ様がわざわざいらっしゃった。

 

普通、貴族というのは、自ら人を呼び寄せておいて、その癖待たせることが多かったらしい。

 

上位者だからね、ちかたないね。

 

だが、そんな偉いお貴族様のブリュンヒルデ様が、僅か十分で現れた。

 

それはやっぱり、俺が相当にVIP扱いされている訳だと思って良いはずだ。

 

「ケンウェイよ、旅立つのか?」

 

相変わらず、キラキラ輝く中性的な美貌のオーラを撒き散らしながら、俺に語りかけてくるブリュンヒルデ様。

 

俺もまあ、イケメンのキラキラオーラが出てるっちゃあ出てるが、ブリュンヒルデ様のような生粋の貴族が出せるような、上位者の風格はないなあ。

 

そんなことを思いつつ、俺は、そろそろ出発したいと告げる。

 

「そうか……。気が変わればいつでもここに来るといい。奥方共々、私の屋敷の料理長として迎え入れよう」

 

「ありがとうございます。それで……、俺は、あなたのことが気に入りました」

 

「ほう?」

 

「近衛騎士団の方々も、礼儀正しい方ばかりでした。つきましては、あなたの紹介状が欲しい」

 

「……つまり?」

 

「旅の行き先は決まっていないのです。あなたが向えと仰る方へ行きましょう。その際に、行き先への紹介状があると、話がスムーズに進むと思うのですが」

 

「つまりこういうことかな?『君を私の知り合いに派遣できる』と」

 

「はい。あなたの縁者なら信用できそうですからね」

 

「それは……、大変にありがたい!もう少しだけ待っていてくれないか?すぐに紹介状を書き認める!」

 

 

 

さて、そんなこんなで用意された紹介状は……、ハシュマル帝国侯爵の、ブレンダン・フォン・マグナット宛。

 

役職は、帝国陸軍元帥……、『軍務卿』だそうだ。

 

つまり、これから俺が向かうのは……。

 

「帝都ハシュマリム、か……」

 




ハーレムエロを読んで知能を下げたい。

最近、色々考えたばかりだから、たまには知能ゼロでバカ女共を取っ替え引っ替えするような雑なハーレムエロものを読みたい。

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