ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

1127 / 1724
最近、胃を酷使し過ぎたな……。


あなたの性格は『いんちき』だ

さて……。

 

早速転生させられた訳だが。

 

俺は、秋田大和……、いや、これは……。

 

自分の名前を認識できない?

 

名乗っているのに、他人の名前のように感じると言うか……。

 

最初に、名前を設定しろ(なお地球での名前は不許可)とされていたので、《灰の玉座》で一番使い込んだキャラクターの名前を書いたのだが……。

 

そう、『シャールノス』と……。

 

それが、一番しっくり来る。

 

なるほど、秋田大和は死んだんだな。

 

割り切ろう。

 

では早速、身体の試運転だ。

 

近くにある湖で顔を見る。

 

うん、顔の形は変わっていないな。

 

『翅』と『尻尾』『触手』も、生まれつきについていたかのように自由自在に動く。

 

その辺にいる『ウサギ』に、『狂気波動(インサニティウェーブ)』スキルを発動する。

 

『ピギィィィッ!!!』

 

うん、発狂死させられたな。

 

スキルは使える、と。

 

他のスキルも試しておこう。

 

ここはどうやら、バニラ(MODなどを追加していない状態)の《灰の玉座》におけるスタート地点、『始まりの野営地』だな。

 

この始まりの野営地では、最弱クラスのクリーチャーが周りに湧いていて、採掘ポイントが複数あり、最低限の道具が打ち捨てられた小屋があるのだが……。

 

「……デカくないかね?」

 

小屋は倉庫並みに大きかった。

 

小屋の中に入ってみると、いくつかの装備と素材、金、食料、薬品などが転がっていた。バックパックに寝袋、つるはしや作業ハンマーなど、あると嬉しいアイテムも山ほどある。

 

「な……、なんて激甘なんだ……?!このゲームの@(プレイヤー)は、ダガーナイフ一本と布の服と木製のサンダル、それと松明と小銭だけで放り出されるのが基本なのに……?!」

 

しょ、初期装備だと……?

 

なんて優しいんだ!

 

あの神、相当な善神なんだろうな。

 

慈悲に溢れている。

 

俺は、装備を躊躇いなく拾う。

 

「うわ、しかも呪われてないし……」

 

普通、ローグライクゲームにおいては、拾ったアイテムはそこそこの確率で『呪われている』ものだ。

 

ゲームによって方向性は違えど、呪われたアイテムは、マイナスの効果を持っていたり、装備すると外せなくなったりとデメリットが大きい。

 

例えば、『軽傷治療のポーション』が呪われていたとして、それを飲むと、本来回復するはずの回復量と同じ数値のダメージを受けてしまう。

 

故に、『鑑定』の魔法を使ったり、街にいる鑑定屋を利用して、呪いがあるかどうかを調べなければならない訳だ。

 

そうじゃなくても、鑑定しなければ、拾ったものはただ『長剣』とか『青い薬』とか、表面的なことしか分からないからな。

 

鑑定して初めて、どんな素材の、どんな力を持つ道具なのかが分かるんだよ。

 

まあ、俺達@も馬鹿じゃない。

 

見ればある程度分かるところもある。例えば、今俺が手に持っているのは鉄の剣だと、質感でなんとなく分かる。鉄の剣だから、そこそこの攻撃力はあるだろうと言うことも。

 

このように、自然に、部分的に鑑定されることもあり得るとは言っておこう。ゲームシステム的にはこれを『自然鑑定』と言う。

 

だが……。

 

俺は最初に、とあるチートな性格を選んだので、視界内のアイテムは常に『*鑑定*』されると言うことも宣言しておこう。

 

さて、ここにあるアイテムは全て、呪われても祝福されてもいない。また、劣化してもいないし強化されてもいない。

 

材質は低ランク定番の『木』『革』『銅』『鉛』『鉄』と言ったところだ。

 

もちろん、高ランクは『ミスリル』『アダマンタイト』『オリハルコン』『ヒヒイロカネ』辺りの素材だ。これは、ダンジョンのより深いところで出る。

 

ああ、だが、武器種はバラバラだな。

 

刀剣もあれば鈍器もあり……、とバラバラ。

 

とりあえず、俺は腕が二本と触腕が六本あるので、八本くらい武器をもらって行こう。

 

まず、このゲームの初期状態では、腕の数+1の武器を装備できる。

 

基本的に、利き腕に武器、利き腕じゃない方に盾、背中に遠隔武器(弓など)を装備することがオススメとされている。

 

だが、重い武器を一本だけ装備して、『両手持ち』する場合や、二本の軽い武器を持つ『二刀流』というスタイルもある。

 

腕がたくさんある場合は必然的に多刀流となるのだが……、その際に装備するといいのは、この段階ではこうだろう。

 

まず、メイン武器に『両手持ち』の『グレートソード』だ。

 

腕がたくさんあると、『両手持ち』スキルと『二刀流』スキルを並列で使える。

 

つまり、武器を六本の腕に六本ずつ装備して、残りの二本の腕で特大剣を両手持ちしようってことだ。

 

めちゃくちゃズルいように思えるが、腕を増やすのは難しいからなあ。

 

苦労を考えると当然のご褒美って感じだ。

 

いや、俺は何も苦労してないんだが。

 

だが、普通の人型種族が腕を増やすとなると、割とやり込む必要があるし……、そして何より、ラスボス撃破後に解放されるエクストラダンジョンでは、腕を増やしたとしても勝てないんだよな。

 

真っ当な鍛え方では、裏ダンジョンは攻略できない。

 

最終的にカンストすれば誤差みたいなもんだよ腕の数なんて。

 

そして、斬撃武器の『サーベル』、刺突武器の『スピア』、打撃武器の『メイス』だ。

 

それと、魔法威力を増幅する『ワンド』と、高い防御力を誇る『タワーシールド』と、相手の攻撃を弾ける『バックラー』だ。

 

うーん、サーベル無くして盾をもう一枚持っても良いかな?『盾殴り』スキルもあるしなあ。

 

いや、ステータス的に考えて火力と手数を増やすべきだな。

 

この種族は、全スキル、全ステータスが1000だから、それを前提として考えると、武器を多めに持つ方が有利だろう。

 

『盾殴り』は、殴った相手を『朦朧』状態にする技能なんだが、盾は攻撃回数が伸びないからな。

 

このゲームで最も重要な数値は『速度』で、次に重要なのは『攻撃回数』だからな。

 

遠隔武器は『ロングボウ』を三本持っていけば良いだろう。

 

さて、武器での戦闘も軽くやっておこうか……。

 

『ヂュイ』『ヂヂヂ』『シャーッ』

 

棘モグラ、岩肌トカゲ、白ヘビか。

 

どれもレベル1の雑魚モンスターだな。

 

「はあっ!」

 

速度1000の踏み込み。

 

人型のクリーチャーの平均速度が50前後なので、俺の速度はそれの二十倍ということになる。

 

このゲームは『ターン制』の世界な訳だが、速度が相手の二十倍ということは、相手の一ターンの間に二十ターン分行動できるということである。厳密に言えば違うのだが、少なくとも、相手が一歩進む間に二十歩進めることは確かだな。

 

だから速度は大事なんだよ。

 

しかもそこに、腕の多さや、技巧によって、一ターンで何度も攻撃できるとしたら?

 

つまりこうなる。

 

俺の触腕が凄まじい速さで蠢き、触手の先端に握られた武器が踊る。

 

素晴らしい技巧と恐ろしい筋力によって振るわれた武器は、猛烈に強力な一撃を目の前のクリーチャーらに叩き込んだ。

 

『『『プゲッ』』』

 

棘モグラは斬撃でミンチになった。

 

岩肌トカゲは刺突でミンチになった。

 

白ヘビは衝撃でミンチになった。

 

俺は、頭の中にそんな言葉が思い浮かんだ。

 

『〜はミンチになった』というのは、その存在の総HPの三倍以上のダメージを与えたときに表示される文章だ。

 

普通に倒せば『〜を殺した』、二倍オーバーキルすれば『〜を抹殺した』となる。

 

因みに、ミンチにしても何故かドロップアイテムは残るし……。

 

「えい」

 

『解体』スキルで解体して肉や皮を剥がすことができる。

 

すると、明らかにおかしいサイズの塊肉と生皮が得られた。ミンチから。ミンチなのに。

 

何故かは考えてはならない、この世界はそういうものだと理解しろ。

 

で、この肉と、倉庫からパクってきた小麦粉で……。

 

『料理』スキルを発動、と。

 

はい、『ヘビ肉のハンバーガー』完成。

 

一分で小麦粉と塊肉からハンバーガーができた時間的な問題とか、間に挟まれている野菜とケチャップがどこからきたのかとか、そういうことは考えてはならない。

 

そういうものだと理解しろ。

 

試しに食べてみる。

 

うむ、美味い。

 

で、この生皮を、作業台で加工して……。

 

はい、『鞣したヘビ革』が完成。

 

で、これを裁縫道具で加工して……、『ヘビ革のポーチ』が完成だ。

 

よし、大体理解したな。

 

じゃあ次は……。

 

ん?

 

「転生だー!」「やべー!エルフ耳だ!」「ネコミミかわいー!」

 

おっと、他の生徒も来たみたいだな。

 




もー全然だめ。

文章が削れねぇ……。

下手に設定を分厚くすると、設定を語りたい欲が出てきて、文章が削れなくなるな。

「いやぶっちゃけこんな説明いらんやろ」ってのと、「いや書かなきゃ理解されねーよ」ってのが鬩ぎ合い、死ぬ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。