ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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スパロボになろうのロボのやつが出るらしいですね。


マルムに*足が生えた*

イークの洞窟でのレベル上げも、三日目になる。

 

一日に複数回、ダンジョンに出入りしてダンジョン内をリセットして、何度もレベル上げやアイテム拾いを繰り返す……。

 

このような、一定の行動を繰り返して稼ぎをすることを、ローグライクゲームでは『スカム』と言う。

 

異形組は、このスカム行為により、急速に力をつけていた。

 

三日だけなのだが、一日に複数回ダンジョンにチャレンジしているので、急速に能力値が上がっている。

 

一日目で異形組の平均レベルは4ほどになったので、二日目からはイークの洞窟の二、三階層に挑戦し、平均レベルを8までに伸ばした。

 

とは言え、平均レベルと言っても、異形種はレベルが上がりにくいので、上は11で下は6と、振り幅が大きいのだが。

 

本日のレベル上げにより、全員が最低限の人権が得られる程度の能力が身につけられる予定だ。

 

今日の異形組は、仕上げということで、イークの洞窟の最下層である四階層まで降りて来ている。

 

そこで、蠢く肉塊と水晶の塊が会話をしていた。

 

「見て兄さん」

 

「どうした妹?」

 

二人は、一年生のボードゲーム部の天才兄妹、愛宕兄妹だった存在だ。

 

兄を、愛宕司(あたごつかさ)、妹を林檎(りんご)……。

 

レトロゲーム部によく遊びにくる、クールで掴みどころのない双子だった。

 

だが今は、兄はクリスタリアン魔術師、妹はインサニティリンブス錬金術師と、異形の姿に変わっていた。

 

名をそれぞれ、ステイルメイトとマルムと言う。

 

「やっと右脚を生やせた」

 

マルムの種族はインサニティリンブス。レベルが三の倍数の時に肉体のパーツを増やせるという、気の狂ったかのような種族だ。

 

「素晴らしい」

 

「今日中に立って歩ける生き物になりたい。ビバ、二足歩行」

 

「頑張れ」

 

機械的な会話を交わしながらも、二人はクリーチャー相手に武器を振るい、魔法を浴びせた。

 

「『氷結の光線(アイスボルト)』……、今だ」

 

「合点」

 

クリスタリアン、結晶人間たるステイルメイトは、半透明のガラスでできた彫刻のような唇を動かし、ガラスの震える音のような高い声で呪文を詠唱。

 

アイスボルト……、冷気の光線を放った。

 

直線上のクリーチャーは大きなダメージを受けるとともに『凍結』状態になる。

 

それを、這って歩くインサニティリンブスのマルムが、メイスで叩き割っていく……。

 

「しかし、申し訳ない」

 

「経験値を一番多く得られるのはトドメを刺した者……、という事か?」

 

「うん。兄さんのレベル上げが滞る」

 

「問題なし。シャールノス先輩が言っていたように、この世界でモノを言うのはレベルの高さではなく『能力値』だから」

 

そう、能力値である。

 

この《灰の玉座》の世界では、レベルが上がっても能力はHPMPの最大値以外は上がらないのだ。

 

ステータス……、能力値を上げるには、その能力値に対応するスキルを使う必要がある。

 

例えば、筋力を上げるには、『剣術』で敵を攻撃するなど、特定の行動をしなければならない。

 

耐久を上げるには、敵の攻撃を受けて『防御』スキルを上げる必要がある。

 

故に、二人は、あえて弱い敵に攻撃を喰らったりもしている。

 

「ぐっ……!」

 

「妹、退がれ。『氷の礫(アイスバレット)』」

 

「『耐久』も少しは上げておく」

 

「やり過ぎて死んでは元も子もない」

 

「気をつける」

 

 

 

そうして、三日目のスカムを終えた……。

 

 

 

異形組は、平均レベルが10ほどと、最低限の人権が得られるくらいの強さを手にしていた。

 

その辺の村人ですらレベル10はあるので、これでやっと人並みの力を得られたと言えるだろう。

 

なお、大きな街の衛兵などは30レベルくらいあるが。

 

とは言え、人間並みの強さを得たのは確かだ。

 

「シャールノス君」

 

ローズが、シャールノスに問う。

 

「何だ?」

 

シャールノスが、いつも通りにぶっきら棒に答える。

 

「そろそろ、『依頼』というものを受けてみたいと思うのだが」

 

「良いんじゃないか?」

 

人並みの強さを得たならば、次のステップに進む必要がある。

 

この三日間のスカム行為により、ある程度の物資と経験値を得ていた異形組は、次に、依頼をこなしていくこととした。

 

というより、既にシャールノスは、依頼を積極的に受けるようになっていた。

 

それを見たローズが、真似をしようと考えたのだ。

 

イークの洞窟でのスカムによる物資集めと、集めた物資を売り、その金で生活してきた異形組だが、それはあまり安定した生活とは言い難いとすぐに気付いた。

 

確かに、生活する上では問題はないのだが、それでは後に続かない、と。

 

運良く良いものを拾って売ったとしたら儲かるだろうが、その確率は低い。

 

であれば、依頼をこなして定額の賃金と物資を受け取るようにすれば……、と。

 

現状では、食費と諸経費でいっぱいいっぱいなのだ。改善をしようとするのは当然だろう。

 

また、ローズは、シャールノスがまだ秋田大和だった頃のレポートをしっかり読んでいたので、ある程度のレベルになったら『依頼』を受けるべきだと知っていたのもある。

 

『依頼』とは、どんな街にも必ずある『冒険者ギルド』というところに行き、その街の人々のお遣いをすることを指す。

 

内容は多岐にわたり、街から街へ移動する人の『護衛』や、薬草などを『採取』すること、クリーチャーの『退治』などがある。

 

その他にも、パーティで演奏しろだとか、指定されたものを持ってこいだとか、料理の手伝い、子供の世話、掃除、製薬手伝いに荷運び……。

 

様々な仕事を選べる。

 

また、依頼をこなせばこなすほど、冒険者ギルドに『功績』が記録され、高い功績がある者にはより難しいがより見返りの大きい依頼が回されるようになる……。

 

基本的に冒険者とは、この依頼をこなして対価を得て、それを糧に生活していく仕事なのだ。

 

もちろん、ダンジョンで得たものを売り捌くのも冒険者らしい稼ぎ方と言えるのは確かだが、序盤の効率を考えれば依頼をこなした方がずっと稼げる。

 

ダンジョンで得たものを高値で売るには『交渉』のスキルが高くなくてはならないし、そもそも拾ったものは高く売れないのだ。

 

ものを高く売るには、自らが店を持ち、中間マージンを取られないように工夫するしかない。

 

何にせよ、依頼をするというのは、ここでは最善の一手である。

 




生きるのかったりー。

あーんもう、なんか面白い小説読んで、インスピレーションを得たいですわよー。

やっぱりね、ファンタジー読むとファンタジーが書きたくなり、SF読むとSFが書きたくなるわ。
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