ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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いっつもチートもの書いてるけど、主人公がいいようにされる話って普通に面白くないでしょ。


『魔王ダストール』があらわれた!

『燼滅邪王のクロムグレートソード』

それは、斬撃属性のダメージを40〜120ポイント与える

・それは、電撃属性の追加ダメージを38〜54ポイント与える

・それは、火炎属性の追加ダメージを38〜54ポイント与える

・それは、暗黒属性の追加ダメージを38〜54ポイント与える

・それは、『両手持ち』の時に20%の確率で敵の攻撃を防御する

・それは、知能を50上げる

・それは、筋力を50上げる

・それは、『暗黒』『混沌』系統の魔法の威力を150%向上させる

・それは、『暗黒の光線(ダークネスボルト)』を発動する

・それは、『混沌の波動(カオスウェーブ)』を発動する

 

ダークフラグメントは合計で13個存在するのだが、現時点で五つのダークフラグメントがシャールノスの剣に溶かされていた。

 

本来なら、六つのダークフラグメントを集めた時点にダストール一族が現れて、ダークフラグメント集めを邪魔してくるのだが……。

 

「き、貴様ぁ!!!ダークフラグメントをどこへやったぁ?!!!」

 

5個を集めた現段階で、ダストール一族が邪魔をしてくるようになった。

 

「なるほど」

 

シャールノスは理解した。

 

現実化パッチである、と。

 

この世界が現実だと考えて、ダークフラグメントがこの世界から消滅したとなると、ダストール一族の奴らは様子見などせずに襲いかかってくるだろう。

 

それは想像に難くない。

 

ゲームの知識は大筋は正しいが、鵜呑みにして良いほど正確ではないと考えた。

 

「答えろ!偉大なるダストール様の……、ちにゃ?!」

 

ダストール一族郎党Aは、シャールノスに切断されミンチになった。

 

だが、ダストール一族郎党Bは本部に連絡をした。

 

その後、すぐにBもミンチになったが。

 

すると、どうなるか?

 

『サブストーリーの繰り上げ』である。

 

ダストール一族の悲願は、ダストールを復活させること。できれば、完全な状態で。

 

しかし、ダストールが封印された欠片が、次々破壊され続けている。

 

となれば、ダストール一族はどうするか?

 

そう、不完全とはいえ、『ダストールを復活させようとする』だろう。

 

ラダムの天蓋が暗雲に包まれる……。

 

『私の力を奪ったのは、誰だあああっ!!!』

 

黒い外套を纏う巨大な髑髏。

 

それがダストールだ。

 

……とはいえ、本来なら100メートルはあるはずのダストールは、半分ほどの大きさにスケールダウンしているが。

 

「ふむ、ラダムは建物が低いから、大きいクリーチャーが現れると一目瞭然だな」

 

「そんな場合じゃないのです〜!」

 

「あれが、ダストール?!」

 

「お、大きい……!」

 

異形と魔法少女は、四人でダストールの元へと向かった。

 

 

 

「ぎゃああああっ!」「うわああああっ!」「助けてくれえ!」「おかーさーん!」「いやあああっ!」「衛兵!衛兵!」「誰かーっ!」

 

そこは、阿鼻叫喚の地獄であった。

 

ラダムの乱雑な街並みに火がつき、市場の品物は灰になり、逃げ惑う人々が殺害される。

 

『おのれ!おのれ!おのれ!喰わねば!人を喰らって力を取り戻さねば!』

 

「や、やめろおおおっ!」

 

ダストール……、骨の巨人は、逃げ惑う町人を掴み取り……。

 

「がぎゃ」

 

喰らっていた。

 

『喰わねば、喰わねば、喰わねばぁぁぁ!!!足りぬぅ、こんなものでは足りぬぞおおお!!!』

 

「そ、そんな……!酷いっ……!!!」

 

三人の魔法少女は、狂乱するダストールを見て、死にゆく人々を見て、大きな恐怖と怒りを感じる。

 

「許せないのです……、ダストールっ!」

 

「ここで倒すよ!」

 

「こんな悪魔の血が私にも流れているだなんて、吐き気がするわ!今すぐ潰す!」

 

三人は、そう叫び、魔法を展開する。

 

そして、シャールノスは。

 

「『加速(アクセラレーション)』『身体力大強化(ハイブースト)』」

 

バフを盛ってから……。

 

踏み込んで。

 

斬る!

 

『ッ?!ォォオオオッ!!!』

 

ギリギリ反応が間に合わせて、右手に握る錫杖で斬撃を防いだダストール。

 

「何?」

 

シャールノスは、僅かに驚いた。

 

武器種別『大杖(スタッフ)』に、敵の攻撃を防御するなどという効果はないからだ。

 

だが実際、ダストールはシステムには不可能な防御をした。

 

いよいよもって、ゲームとの違いが浮き彫りになってきた……。

 

『貴様!何者だ!』

 

ダストールは、シャールノスと鍔迫り合いしながらそう叫ぶ。

 

50メートルもあるダストールだが、ステータスではシャールノスに負けている。

 

故に、鍔迫り合いが成立していた。

 

「シャールノス……、お前の全てを奪いにきた男だ」

 

シャールノスはそう返すと、鍔迫り合いを切り上げて次の攻撃を放つ。

 

だが……。

 

『ぬううっ!『邪龍の吐息(ダークドラゴンブレス)』!!!』

 

ダストールは、世界を征服しかけた大魔王。

 

素晴らしい判断力で、切り返すかのように大魔法を返した。

 

邪龍の吐息は、ゲーム的に言えば、前方7マスまでに扇状に広がる、暗黒属性の魔法攻撃である。

 

『暗黒』系統の魔法のうち、上級に区分される魔法で、ダストールほどの大魔導師が繰り出せば本家大元の邪龍すら滅ぼせるであろう一撃だ。

 

闇の炎が凄まじい勢いで噴出される!

 

間欠泉なんて目じゃない、それはそれは凄まじい火勢だ!

 

しかし……、本来、範囲攻撃は、ゲームシステム上では『必中』……、つまり必ず当たる、回避不能の攻撃であるが、現実化パッチの実装されたこの世界では回避も可能なようだ。

 

シャールノスは、大きく横に移動して、ダストールの禍々しいスタッフから発せられるブレスを回避する。

 

そして、回避の最中に、弓を使って射撃攻撃を返す。

 

これも、ゲームシステム上では不可能なことだ。

 

『があっ?!』

 

矢が突き刺さり、ダストールは軽微なダメージを受け、更に『怯んだ』のだ。

 

弓矢を受けて怯むなど、ゲームシステム上ではあり得ないことだった。打撃属性の攻撃を受けたり、大量に出血すると『朦朧』状態にはなるが、アクションゲームのように『怯み』という状態はない。

 

だが、現実ではあり得るようだ。

 

その隙に、輝く翅を翻し、踊るように飛びかかるシャールノス。

 

触腕が蠕動するかの如く蠢き、先端に絡まる武器が中空で踊り狂う。

 

機関銃のような絶え間ない連続攻撃がダストールを襲う!

 

『お、おおっ?!』

 

防御結界が間に合わず、まともに連撃を喰らうダストール。

 

骨の身体の表面に罅が入り、骨の欠片はガラス片のように割れて溢れる。

 

『こ、小癪な!』

 

ダストールは、羽虫を払い除けるように腕を振り回す。

 

確かに、ステータス的にはシャールノスに及ばないのだが、50メートルという巨大な身体から繰り出される一撃は、かなりの重みがあった。

 

シャールノスは、タワーシールドでそれを受けたが、巨大質量による一撃は体重差により受け止めきれず、吹き飛ばされた。

 

「シャー君!」

 

このえが、吹き飛ばされたシャールノスの身を案じて叫ぶ。

 

「問題ない」

 

シャールノスは、ちょうど武器屋に突っ込み、屋根を打ち破りカウンターに叩きつけられたが、『耐久』の能力値の高さでダメージを殆ど受けなかった。

 

だが、木屑や土埃で汚れてしまっている。

 

「良かったのです……!じゃあ、私達も行くのです!これが私の最大魔法!『雷光の追跡者・万軍王(ライトニングチェイサー・ツァバト)』ッ!!!」

 

このえは、ボウリング球程度の大きさの雷球を生み出す。

 

この小さな魔力球が彼女の最大魔法なのか?と侮られるかもしれないが……。

 

しかしそれは一万を超える同時並列で出力された魔力球を見てから言うべきだ。

 

そう、この魔法少女このえは、従来の魔法少女の主人公キャラとは異なる、『テクニカル&連撃』がコンセプトのキャラクターなのである。

 

このえの最大魔法である『雷光の追跡者・万軍王(ライトニングチェイサー・ツァバト)』は、実に一万発にも及ぶ圧縮魔力球を、一万発それぞれを『固有制御』して、『全弾命中』させるという神業であった。

 

「僕も行くよ!『魂炎の裁断者・妖魔王(ゼーレシュナイダー・エルケーニッヒ)』!!!」

 

それに続くはマリィ。

 

このマリィは、魔法少女ではあるが、剣を使って戦うインファイターだ。魔法の杖ならぬ魔法の剣で戦う。

 

最大魔法の『魂炎の裁断者・妖魔王(ゼーレシュナイダー・エルケーニッヒ)』では、青い炎が纏わり付いた魔法の長剣を、魔力で伸ばして、遠距離から切断するという大技だ。

 

「ダストール!覚悟なさい!『獣力の破壊者・至高天(ベヒモスハシュマダー・タナハ)』!!!」

 

こちらのやすはは、自分にバフを盛って殴る、自己強化型ステゴロ魔法少女である。

 

最大魔法の『獣力の破壊者・至高天(ベヒモスハシュマダー・タナハ)』は、魔法の杖ならぬ魔法の籠手で、全パワーを注ぎ込んだバフをかけてぶん殴るという、単純ながらも強力な奥義であった。

 

魔法少女達の攻撃が雨霰とダストールにぶち撒けられる……!

 




D&D的世界観にチート主人公派遣すんの楽しいなあ!

小さな村は人口が百人くらいしかいなくて、ゴブリンがレベル1ファイターと同じくらい強い世界観。

国最大の街でも人口は十万人くらいで、一国が動員できる総戦力は十万人いかないくらい。

今までのナーロッパじゃなくって、マジで中世ヨーロッパ風ファンタジー。

丁寧にファンタジー世界を描いて、そこをチート主人公で台無しにしたい。
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