何かおすすめとかない?
カレーとかどう?ピザは?胃を休めるために軽いもの……、蕎麦とか?
アデリーンといちゃつきながら街へ帰還。
薬草を提出して、100オシラ得る。
オシラというのはこの世界の貨幣単位で、1オシラで100円くらいだ。まあ、今晩の宿代くらいには余裕でなるな。
物価は安めなので、600オシラもあれば一月生活できるみたいだ。
だけど、武器の為の鉄材加工とかは、専門の職人にやらせなきゃならないので、冒険者は経費とかかかって800オシラくらいはかかるんじゃないかね。
まあ今回の薬草採取は、俺が欲しい薬草をたくさん集められたから、ギルドからの報酬以外に俺が得したってのもあるから、報酬額に文句は言わないぞ!
そういや、暦も大体同じだな?
一ヶ月は三十日で、一年は三百六十日と数日。数日、と言うのは、番外日と呼ばれる日が年に5、6日あって、それで閏年や、端数などを調節しているようだ。
暦が同じってことは、似た宇宙だということが分かる。公転周期とか、星の大きさとか、太陽系に近くないと三百六十日で一年と算出できないはず。
まあ、火星に近い星でめちゃくちゃ寒いとか、水星みたいにめちゃくちゃ暑いとか、そういう異世界じゃないのは助かるよ。
植生が地球に近いのも非常に助かる。
モンスターも、倒したら宝石になる!みたいなファンタジー的存在ではなく、そういう異民族や生物であることがほとんどだし、ゴーストのような非実在存在も、『深淵のアルギュロス』で語られる『幽玄的存在』の例に当てはまっている。
総じて既知感があり、戦闘で困ることは少ないだろう。
あと、後で確認したんだが、薬草採取はかなり高度な技術らしい。俺は榛葉の記憶を元に適切にやったが、少なくとも、草を適当に毟っておけばOK!みたいな楽な仕事ではないのは確かなようだ。
お陰で、俺の冒険者ギルドでの評価文には、「薬師としての能力もあり」と追加されるようになった。
資格をいっぱい持っているのは面白そうなので、様々な依頼を受けていきたいと思う。
ほら、男なら憧れるでしょ?フルビット免許。
そうして、一ヶ月ほど依頼を受けていたのだが……、一向に信用度が上がらない!
何故かとギルドの受付に問いかけると……。
「そりゃあ、モンスター退治みたいな武力が必要なことより、盗賊退治や掃除に荷運びみたいな、この街に必要とされていることをやってくれなきゃ、信用度は上げられないよ」
とのこと。
共同体への奉仕、これに限る。
そう言われれば、この一か月、俺はモンスター退治と薬草採取が中心だった。
変わりところで、製氷の魔法で作った氷を飲食店に提供するとか、そんな程度のもの。
共同体と関わることはあまりなかったと思える。
仕方ない、下水道の大ネズミ退治でもやって来るか……。
ここで、受付の中年を叩き潰して無理矢理ランクを上げさせるのは簡単だが、それは面白くないしな。
俺は、世界で一番自由な冒険者だが、それは裏を返せば、世界で一番不自由ということ。
難しい話じゃないさ。ただ単に、暴力で他人を従わせられるけど、それで全てを解決してしまえば驚くほどに俺の『冒険』はつまらなくなってしまう、という話だ。
だからなるべく、この世界のルールに従い、ギミックを楽しみ、アチーブメントを達成したいということだな。
あー……、簡単に言えばこういうことだ。
『チートコードで何でもできるようになったオープンワールドゲームは、やることが早々になくなって飽きる』ってこと。
そうして俺は、地下の下水道の大ネズミ退治を始めた。
「大鼠(ビッグ・ラット)だったか?三匹退治で依頼一つ達成扱いで、50オシラ。なら、百匹くらい狩るか」
ビッグ・ラットは、中型犬くらいの大きさのドブネズミだ。
強い繁殖力で数を増やし、間引きが遅れると、地下下水道から這い出してきてそこら中を食い荒らす害獣。
おまけに、不衛生で病気も持っているらしい。
もしも素肌を噛まれたら、水でよく洗って薬を塗らなきゃならないそうだ。
そうじゃなきゃ、数日間もの間高熱を出す羽目になるんだとか。
金のない見習い冒険者がこの依頼を受けて、油断して噛まれて、薬代をケチって高熱を出してぶっ倒れるまでが新入りのテンプレだとか聞いたな。
もちろん、俺は、素で装甲点がある半神なので、噛まれても傷つかないし、仮に傷ついても病気にはならないが、噛まれて気分の良いものではない。
気をつけよう。
ふむ……、俺のようなハンサムな冒険者が、地下下水道を駆けずり回ってネズミ狩りなんて、不格好で嫌だな。
俺は知恵ある人間なので、獣は罠で仕留めるぞ!
まず、先日の薬草採取の際についでに採取していた鈴蘭から毒素を取り出して作った劇毒の粉、『ディリ=ティリオの粉』というマジックアイテムを、団子に混ぜて……、と。
これを、下水道の適当なポイントに置いて一晩待つ。
すると、一晩で三十匹も狩れた!
「ちょろいもんだぜ」
俺はそう言いながら、討伐の証としてビッグ・ラットの尻尾を切って持っていく。
死体は、下水に放り込んだ。そう処理しろと教わったし。
いやあ、にしても、一晩で500オシラか。
かなり割の良い仕事だな!
そうして、しばらくの間、地下下水道でビッグ・ラット狩りに精を出していたのだが……。
ある日のことである。
「……!」「……?」「……!」
「ん?」
声が聞こえた。
下水道から、人の声だ。
おかしいな、下水道の入り口は三つあるが、全部回ったぞ?その時、人とは会わなかったし、俺以外に下水道に入った人間の痕跡はなかった。
それに、百人に満たない冒険者ギルドだし、同じ依頼を受けている奴がいれば分かるはず……。
そう考えつつ、俺は地下道に潜む何者かの姿を目にする。
お、いたな。
「《看破》」
とりあえず《看破》だ。
すると……、見えた!
盗賊団員の男三人だ。
なるほど、盗賊団員。
えー、何々?
街の内側に潜入して、夜中に門を開こうとしてる、と。
ふーん……。
これ、捕まえたら信用度上がりそうだな!
「そこまでだ!」
「な、なんだお前っ?!」
俺は、三人の盗賊をぶん殴ってから、盗賊の付けている服やベルトを使って拘束した。
これを、冒険者ギルドに放り込む……。
ペミカン作ってみようかな。バターで。
いやいや、そんなことをするとますます太るぞ!
さーて、それはさておき!
ゾンビもの、順調に書けてます。たまには現代もの書きたいですからね。
いっつもあらゆるものを自弁できてしまうマルチチート主人公を書いてますが、ゾンビものでは制限を増やしたいと思います。何でも自弁できたら、主人公の行動する理由がなくなっちゃいますからね。
ゾンビものの主人公側の設定はこう。
主人公
悪の組織『オデュッセイア機関』に所属していた生物兵器作成担当の博士。
ゾンビウイルスのパンデミック時、自分が作った万能細胞生物の培養室に閉じ込められ、万能細胞と一体化。以後、あらゆる生物を作り出せる魔獣母胎に。
生物に関する極めて深い知識と、パソコンなどについてのある程度の知識を持つ。
しかし、私生活はゴミカスの一言で、米の炊き方すら知らない。
万能細胞と一体化したので、動植物の一部、あるいは全てを体内から取り出すことが可能。
クリーチャー娘1
主人公に作られた生物兵器にして、主人公の嫁。
怪獣8号の世界観かな?みたいなトンデモ身体能力を持ち、体内に仕込まれた複数の発声器官から爆音や高音を出して攻撃できる。ライオンのケンタウロスといった見た目。
特に有益な知識は持たないが、主人公よりはよほど良心も社会性もある。
鉱物を食べて、それを身体からブレードとして生やせる。また、毒を体内で生成できる。
クリーチャー娘2
主人公に作られた生物兵器にして、主人公の嫁。
極めて凄まじいパワーを持つ触手を全身から生やしている。また、強力な自己再生能力を持つ。
お洒落好きで服飾に関する知識と技能をある程度持っている。
クリーチャー娘3
主人公に作られた生物兵器にして、主人公の嫁。
ラミア型の生命体で、体内でありとあらゆる種類の薬品を調合できる。
家事は人並みにできる。それと、薬物や細菌に関しての極めて深い知識を持つ。
クリーチャー娘4
主人公に作られた生物兵器にして、主人公の嫁。
自在に姿形を変え、電力を発生させて操る潜入型。
潜入のために必要な社会常識やマナー、心理学、暗殺術などを持つ。
また、サバイバルに関する知識や、ある程度の工学的な知識も持つ。
クリーチャー娘5
主人公に作られた生物兵器にして、主人公の嫁。
空を飛べる羽、プラズマ光線を発する口、鋭い爪と牙を持つ純戦闘型。
戦闘以外には何にもできない。
はい、このような設定だから、色々と足りないものがあるんですね。
例えば、複雑な合金、殆どの工業製品、ICの類、娯楽品……。着るものも食べるものも、原材料は自弁できるけど加工は難しい。住むところも自分では作れない。但し戦闘能力はバリバリある。
まあそんな感じで、人々と交渉して取引して、色んなことをやっていく訳ですな。