えー、まずこの青髪の男。
ケルトの大英雄、クー・フーリン。
こっちの浜風擬き。
デミサーヴァント、マシュ。
「殺す気で行くぞ、嬢ちゃん……!」
「……あ、あ、うわあああああ!!!!」
何故かバトル展開に。
話を整理して簡潔に言うと。
クー・フーリン兄貴、マシュがサーヴァントなのに宝具が使えないと指摘。
そんなんじゃこの先生きのこれないぜ、とのこと。
イコール、死ぬ気で訓練(ケルト式)、と。
やはりケルトは野蛮だな。
俺が守るから良いよと言ったのに。
「大丈夫かしら……?」
心配するオルガマリー。
「ん?いや、そりゃ大丈夫でしょ」
「断言?!」
「いやいや、俺が旅の途中、どれだけの人に会ってきたと思ってんのよ?マシュも、立香もね……」
「……っあ、あああああああ!!!!」
「マシュ、頑張ってっ!!!!」
ニキの灼き尽くす炎の檻を防ぎきったマシュ。
「稀代の英雄、大物中の大物さ」
この結果は知ってた。
いやね、マシュも立香も英雄の器だし。
俺は微塵も疑ってなかったけど。
それにしたってニキはやり過ぎ。
やはりケルトは野蛮(二回目)。
知的生命体なんだからもっと知能使っていこうぜ?
この、人理をどうこうしちゃった元凶とも、できれば交渉とかでなんとかしたい。フォールアウトみたいに!フォールアウトみたいに!
その後は、まあ、ランサーが現れたが、ニキは魔術師としてもまあ強い、マシュが守護キャラと化した、サポート俺と言う完璧な布陣で撃破。余裕っすわ。
ニキを1、半人前のマシュを0.5、俺(クソザコナメクジ)を0.5くらいと大目に見積もると、戦力は凡そサーヴァント二騎分。対して相手は、能力の劣化した影。戦力は0.7くらい?とすると、勝てない道理はねえよなあ?
「いや、お前さんはイロモノなだけで、サーヴァント一騎分くらいの戦力はあるぞ」
「ウソウソ、俺雑魚だから」
「お前さんは、何だ、自分以外の戦力評価は恐ろしく的確の癖して、自分の有用性をイマイチ理解してねえな?」
「まあ、防御とサポートに徹すればサーヴァント並の性能はある、かもね」
どうなんだろな、サーヴァントは色々見てきたが、俺並の防御サポート特化はいなかった。サーヴァントってのは、聖杯戦争で戦う以上、ある程度の戦闘能力は保証されてる。
でも俺は、あくまで旅人。旅に必要な能力しかない。いや、その気になりゃ邪神喚べるけど。それは盛大な自爆技じゃん。
ん?
じゃあ俺の宝具って何なんだ?
脳内に思い浮かぶ。
……あっ、あー。
固有結界か。
まあ、ピンチになったら使おう。
そんでまあ、特にトラブルもなく、車移動で、たまにご飯作ったりとか、川に寄って風呂入ったりとか、テントで寝たりした。
楽しかった。
ゆるキャンした。
「今日は何食べる?」
「えー、っと、ハンバーグ、作れる?」
「和風?洋風?そしてご飯?パン?」
「洋風で、ご飯で!」
「マシュは?」
「えっと、その、私は、噂に聞いた、オムライスというものが食べてみたいな、と」
「デミグラスソース?ケチャップ?」
「え?えっと、お任せします」
「オルガマリーは?」
「スコッチエッグ、固茹でになさい」
「了解、ニキは?」
「おっ、俺も食って良いのか?」
「もちろん、俺の手持ちの食材だし、一人だけ仲間外れはよくないし、何より、酒と飯は大勢で食った方が楽しい」
「ははは、違いねえや。俺は、そうだな、聖杯の知識にある、カレーライスってのを食ってみてえ」
「カレーライスか。カレーライスはね、黒井鎮守府で最強のメニューを作り出したから美味いよ」
そう、それで……、何だかんだで、大聖杯がある洞窟へ。
そうそう、この洞窟。
懐かしいな、覚えてるよ。
聖杯はここにあるって話だ。
「ここにはアーチャーが、っておま、旅人ォ?!!」
「グレネーィドゥ」
ピンを外して投げるだけ!馬鹿でもできる殺傷!
敵+男=吹っ飛ばしてOK!
「む、これは……、?!、手榴だ」
爆発。
「やったか?!」
「旅人さんそれはやってないフラグ!!」
「ぐっ、ご挨拶だな!!」
「まだ息があったかァァァ!!!」
「ぐおお?!!手榴弾が……!!!」
いやそんなん、そんなんね、殺しますわ。
極力人殺しはしない主義だけど、交渉もできない、殺すしかない、しかも男ってんなら殺すよ。躊躇うと俺と仲間が死ぬし。
「くっ、喰らえ!!」
血の盾を召喚、加えてプロテクション。
もっとも、俺の魔力じゃアーチャーの矢をコンマ一秒止めるのが限界だろうな。
まあ、コンマ一秒止めれば、
「弾くッうおおおお!!!っと!」
盾で弾けるね。
「馬鹿な?!影に飲まれたとは言え、投影とは言え、宝具だぞ?!それをただの人間が防ぐだと?!!」
「俺を殺したきゃ682でも緋色の鳥でもアザトースでもヨグソトースでも持って来いやァ!!!……あれ?結構不死身じゃないな?」
それはさておき。
「さあ今だニキ!殺れーーー!!!」
「アンザス!!!」
こっそり詠唱をしていたニキがひょいと出てきて火を放つ。
「ぐ、おおおおおおお!!!」
「やったか?!」
「旅人さぁん!!!」
ふむ、今度こそ倒したみたいだ。
「それで、この奥にいるセイバーとは一体?」
マシュが尋ねる。
「エクスカリバーの使い手、と言えばわかるか?」
「ってことはアーサー王?」
「そうだな」
「そうだな、ですって……?!アーサー王?!アーサー王よ?!む、無理よそんなの!!勝てっこないわ!!」
おや、オルガマリー、ビビる。
「まあ、何とかなるでしょ」
お、立香は肝が座っておるな?
「あ、あんたねぇ!相手が誰だか分かっているの?!あのアーサー王よ?!」
「何となくは知ってるし、強いのも伺えるよ?でも、何とかしなきゃならないんでしょ?」
「そ、そうだけど」
「なら、何とかするしかないよ。大丈夫、マシュも、旅人さんも、キャスターさんも力を貸してくれるんだから」
……ははは、こりゃ敵わんな。
「やっぱり大物だわ、立香は」
「ふにゃ、どったの旅人さん?」
頭を撫でてやる。
「いや、何でもないさ。さて、行こうか」
気持ち黒い騎士王発見。
あー?
うん。
「ごめん立香、俺戦えないわ」
「え?!ど、どうして?!」
「女の子は殴れないの。サポートに徹するから後よろしく」
「そ、そっか、じゃあ仕方ないね……。マシュ、みんなを守って!キャスターは呪文を!」
「「了解!」」
「……!!、約束された勝利の剣!!」
「アッ、クソ、直感か!!」
隙を突いてエクスカリバーを盗んでやろうと思ったが、直感で探知された。
あークソ、勘が鋭い奴はこれだから嫌だ。
「ハベルの大盾ッ!!!」
ぐ、おおおおおおおお!!!
多段ヒット多段ヒット!!!
スタミナが!スタミナが!!
「防ぎ、きったぁ!!!」
「……ほう、火の時代の盾か。貴様ごときには過ぎたるものだが、私の約束された勝利の剣を受けて傷一つないとは。それに」
「大丈夫ですか、先輩!」
「うん、大丈夫!攻めて!」
「そちらの娘の盾は……、成る程、面白い」
「面白いと思うなら笑ってみたらどうだい?女の子は笑顔の方がかわいあびゃぁぁぁ?!!!」
何のためらいもなく首に向かって剣を振るってきた。
鬼か?
「死ね」
「僕は死にましぇーん(笑)」
「チッ!!!」
おおっとー?
超ド級の舌打ちー。
「怖いねえ、スマイルスマイル!」
「死ね」
うーん、殺戮マッスィーンと化している。
「うひょー」
「死ね」
「ほへあ」
「死ね」
「クリナップクリンミセス!!」
「いい加減に……!!」
ん、そろそろかな。
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社……、倒壊するはウィッカー・マン! オラ、善悪問わず土に還りな!」
「なっ?!背後から?!」
「灼き尽くす炎の檻!!!」
俺にマジギレしており、周りが見えなくなっていた黒い騎士王は、いとも簡単に隙を突かれた。
「ひゃあ、燃えてるぅ」
「ぐ、おお……。……フッ、混沌に飲まれ挑発され我を失い、挙句負ける、か。だが、覚えておくがいい。聖杯をめぐる戦い、グランドオーダーは始まったばかりだということをな」
「あ、消えるんならその前に写真一枚良いかな?旅先の写真撮るの習慣でさ」
「………………好きにしろ」
「ウェーイ」
一枚パシャリ。
ニキとも一枚。
その後すぐ二人は消滅。
「消えちゃった……?」
「ん、ああ、サーヴァントってそういうものだから。聖杯戦争の時だけ出てくる……、ソシャゲでいう期間限定キャラ?」
「そうなんだ……。ちゃんとさよならも言えなかったな……」
「そんなこともあろうかと、これ。ニキの血判。休んでた時間に取ったの。これを触媒にすればニキが喚べる、かも」
「そうなの?」
「多分いける」
多分、ね。
さて、これで、取り敢えず、この特異点は解決、したな。
「帰って打ち上げしよーぜー!何でも作ってあげちゃうぞー!」
「おー!」
「はい!」
立香とマシュと手を上げて喜ぶ。
「グランドオーダー……、何故あのサーヴァントはそれを知っていたのかしら……」
「所長!どうしたの?早く帰って打ち上げしようよ!」
「え?あ、え、ええ。そうね。早く帰りましょう」
「それなんだが……、オルガマリーはどうやって帰るんだ?」
「え?それは普通に、ロマニに指示して……」
「え?いや、だって、君、死んでるよね?霊体じゃん?」
「………………はぇ?」
え?
旅人のfgo的性能。
ターゲット集中と防御力アップとかある。マシュに近いかも。