ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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fgoほんへが進まぬ!

イベント忙しい!


9話 龍狩りの供給過多

んー?

 

朝、オルレアンにて。

 

奇襲した、んだが……。

 

三百を超えるワイバーンの大群。

 

「そんな……!」

 

待ち構えていた、って訳だ。

 

「アハハハハハハ!バレバレなのよバーカ!普通に考えれば分かるわよねえ?待ち伏せするに決まってるじゃないの!!」

 

「ジャンヌオルタ」

 

「……私のこと?」

 

黒い方のジャンヌ、ジャンヌオルタがこちらを見る。

 

「あのさ、逆に聞きたいんだけどさ、俺がこうなることを想定してなかったとでも?」

 

「……何よ、何か策でもあるのかしら?まあ、そんなもの関係ないわ!ファヴニールに敵う訳が」

 

「俺の宝具の初開帳だ、見とけよ見とけよー」

 

俺が無駄にカッコいいポーズとともに叫ぶ!

 

「『旅人百景(ストレンジャー・ワールド)』!!!」

 

「な、何……?!」

 

辺りが光に包まれる。

 

 

 

「ん、あ?アレ俺昼寝してた筈なのに何でフル装備で外に?」

 

「飯食ってたんだけど」

 

「本読んでた」

 

「狩り始めるとこだったんだが」

 

「会議……」

 

「風呂入ってたのに」

 

「受付嬢とデートしてた」

 

「アイルーと遊んでた」

 

「集会所で酒飲んでた」

 

ぞろぞろ集まった九人の男。

 

「な、何よ、変な男がちょっと増えたからって……」

 

「これが俺の宝具、旅人百景、の一部だ」

 

俺が説明を始める。

 

「旅人百景は、俺が旅の最中に出会った人々をサーヴァントとして召喚する。その際、能力の劣化は一切なく、グランド級のサーヴァントであっても問題なく召喚される」

 

「な……?!」

 

「……しかし、欠点が一つ。サーヴァントとして召喚された知人は、俺の思い通りに動いてはくれない。働かせるなら交渉しなければならない。更に令呪もない」

 

「あ、旅人だ」

 

「お、龍歴院の……、いやー、どうもどうも!」

 

「ああ、ユクモの!お久しぶりです!」

 

「あっ、新大陸の?!うわ、久しぶり!仕事どう?」

 

「あー、ポッケの!」

 

「開拓地の!」

 

馴れ合いを始める男達。

 

「……だが、今回は交渉などいらん。何故ならこいつらは、龍と聞いたら狩らずにはいられない変態共だからな!!!!」

 

「「「「誰が変態だこの野郎!!!!」」」」

 

そう、今回呼び出したのは、別世界のハンター達。

 

龍を狩らせたら右に出るものはいない、そんな化け物共だ。

 

「まあまあ、ほら見ろ、龍だぞ」

 

「おー、でけえ」

 

「アルバトリオン級じゃね?」

 

「素材何出る?」

 

「今回はハンター協会を通さないフリーの依頼だ!金は俺のポケットマネーから少々、素材は全部くれてやる!」

 

「マジで?!!」

 

「素材全部?!!」

 

「言ったなお前!竜玉とか出ても渡さねーかんな!!!」

 

「おお、良いぞ!但し、狩りを邪魔する人間もいる。そいつらは適当にぶっ飛ばして良い。さあやれ!!!」

 

「「「「おう!!!!」」」」

 

ココットのセイバーは片手剣と盾を。

 

ジャンボのアーチャーは弓を。

 

ポッケのアーチャーはヘビィボウガンを。

 

モガのバーサーカーはハンマーを。

 

ユクモのセイバーは太刀を。

 

我らの団のセイバーは大剣を。

 

龍歴院のランサーは操虫棍を。

 

新大陸のバーサーカーはスラッシュアックスを。

 

メゼポルタのバーサーカーは穿龍棍を。

 

「「「「さあ、一狩り行こうぜ!!!!」」」」

 

それぞれを振るって、駆け出した。

 

 

 

「行きます!」

 

龍歴院のランサーが、操虫棍を振って虫を飛ばし、空へと跳び上がり、ワイバーンをはたき落とす。

 

「ナイス!」

 

落ちてきたワイバーンの頭蓋を、モガのバーサーカーがハンマーで叩き潰す。

 

「疾ィッ!!!」

 

「はあっ!!!」

 

ジャンボのアーチャーとポッケのアーチャーが、弓とボウガンでワイバーンの羽を撃ち抜き、叩き落とす。

 

「うりゃあ!!」

 

それを、ユクモのセイバーが太刀で叩き斬る。

 

「閃光玉行くぞー!」

 

ココットのセイバーが閃光玉でワイバーンを墜として。

 

「ぃよいしょー!!!」

 

新大陸のバーサーカーが斬り刻む。

 

「墜ちろっ!!!」

 

メゼポルタのバーサーカーが殴り墜としたファヴニールを。

 

「うりゃあ!!!」

 

我らの団のセイバーが叩き斬る。

 

「そ、そんな、馬鹿な……!嘘でしょう?!」

 

ジャンヌオルタが怯む。

 

それを見逃さなかった立香は即座に指示を出す。

 

「ワイバーンはあの人達に任せて!ジークフリートはファヴニールを!他のみんなは敵のサーヴァントを倒して!」

 

「「「「はい!」」」」

 

全員が動き始める。

 

初動はこちらの方が早い。

 

先手は取れた。

 

俺も弓を射って援護を始める。

 

「やっちまえー!」

 

野次と、ついでに矢を飛ばす。

 

敵のサーヴァントはちょくちょく飛んでくる俺の援護射撃のせいで、実力を発揮できずに倒れていく。

 

「嘘……、嘘よ、嘘よ!私がこんな馬鹿に負けるだなんて!」

 

ジャンヌオルタが絶望している。

 

気を遣って声をかけておくか。

 

「ところがどっこい……!これが現実っ……!現実なのですっ……!!」

 

「お前さえ……、お前さえいなければーーーッ!!!」

 

「すまんこ」

 

「死ぃぃぃねぇぇぇ!!!!」

 

おーっと?

 

マジなファイアーだぜ?

 

転移で回避。

 

そして得物を奪って遠くへ投げる。

 

「君のような悪い子は、お尻ペンペンだな」

 

「やっ、ちょっ、ま、待ちなさい!!!」

 

「待ちません!おりゃ!」

 

ぺちん。

 

「ひゃん?!」

 

ぺちんぱちん。

 

「ひぃや、やぁ!!」

 

「ジャンヌオルタは悪い子!悪い子はこうだ!!」

 

ぺちぺちぺちん。

 

「うううううーーー!!!」

 

 

 

ジャンヌオルタを亀甲縛りにして、お尻を叩く。

 

「何やってんのお前」

 

ハンター達にバッシングされる俺。

 

「おしおき」

 

「そう……」

 

「聖杯の持ち主はジル・ド・レェだそうだ!やっちまおうぜ!」

 

「じゃあ俺達はこの龍を剥ぎ取るから」

 

「ジークフリートさんでしたっけ?その剣、何の素材でできてるんですか?!」

 

「竜玉ゥ、出ろや竜玉ェァ!!!」

 

と、ハンター達を放置して、ジル・ド・レェを仕留めに行く。

 

 

 

「き、さま、貴様貴様!!!貴様ぁぁぁ!!!ジャンヌを離せぇぇぇ!!!!」

 

「え?やだよ。このジャンヌは没収だ」

 

「貴様如きが触れて良いお方ではない!!!」

 

「良いじゃん、別に。だってこのジャンヌは……、お前が作ったんだろ?」

 

「な、何故それを?!!」

 

「いやまあ、大体予想できるよね。ジャンヌの蘇生が不可能だったから、自分に都合がいいジャンヌを作ったってところでしょ?男として気持ち悪いと思うよ?」

 

「だ、黙れ黙れぇ!!!」

 

聖杯じゃ叶わない願いも結構あるのよねー。俺も聖杯を持ってるけど、聖杯での死者蘇生は魂と肉体がないとできないんだよね。

 

「まー、年貢の納め時ってやつだな。降参しろよ」

 

「ま、まだだ、私には聖杯が」

 

「これか?」

 

「あ、あ……、な、何故だ?!」

 

「いやあ、お前さん、隙だらけだったんでスったよ」

 

「こ、の、薄汚い、盗人風情が、よくもおおおおおおお!!!」

 

「テスト、リシュリュー!やっちまえ!」

 

「「了解」」

 

「ぐああああああああああああ!!!!」

 

撃破、と。

 

ジル・ド・レェは魔法使いとして優れている訳ではないからな。それにクラスはキャスター。

 

因みに、テストとリシュリューはアサシンのクラスらしい。

 

え?クラス相性?ゲームじゃないんだから相性なんて存在しないぞ。

 

 

 

『や、やった!ともかくこれで定礎復元だ!』

 

ロマンの通信。

 

『聖杯を回収して帰還してくれ!そうしたらこの特異点は修復される……、って旅人君?!!』

 

「よいしょー」

 

『せ、聖杯で特異点を安定させた……?!!な、何をするつもりなんだい?!!』

 

何ってそりゃ決まってんだろ。

 

「この特異点は後一日だけ保つようにした!その間に戦勝を祝って、宴会だ!!!」

 

………………

 

…………

 

……

 

まー、その後は、飲めや歌えやの大騒ぎをして。

 

モーツァルトがマリーさんにピアノを弾いてあげられた、心残りはないと。

 

ジークフリートがハンター共に捕まり、龍狩りあるあるトークで盛り上がり。

 

頼光さんに珍しい酒を勧めて酔わせてセクハラしたり。

 

ジャンヌさんに酒を飲ませて酔わせてセクハラしたり。

 

マルガレータにセクハラしたりした。

 

 

 

そして。

 

「あの、旅人さん」

 

「なんだいジャンヌさん」

 

「私、こんな楽しい宴会、初めてです。みんな笑顔で、幸せで……。本当に、ありがとうございました」

 

「気にしなさんな」

 

「その、できれば、ですけど……。その、カルデアに、私を呼んでくれますか?」

 

「ああ、そうだね。できるかどうかは分からないけど……、その時はよろしくね」

 

「はい!」

 

 

 

 

「お帰り立香君!マシュ!そして旅人君!お疲れ様!」

 

「ロマン、ただいま!」

 

「早速、溜まった魔力リソースで召喚をしてみないかい?」

 

「うん!」

 

 

 

……「サーヴァント、ルーラー。ジャンヌ・ダルクです!ふふ、またお会いできましたね!」

 




まあ、うちのカルデアにはあんまり女性鯖いないし、今回のイベントは手抜き気味なんですけど。

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