ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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肉食いてえ……。


21話 カモメの水兵さん

十日間のお料理教室の全過程が終了した。

 

その間、暇だった俺は、医者男に生物学の講義をしていた。

 

後ついでに、鶏の番を五組くらいくれてやったのと、駐車場のアスファルトを引っぺがして、5m×5mくらいの畑っぽいものを作ってみた。

 

俺が自作した植物をいくつか植えておいたので、栄養士女に、次に来る時までに、この植物を使った美味しい料理でも考えておいてくれと言っておいた。

 

休日の家庭菜園!良いねえ、趣味人だよ。

 

 

 

「では、ティフォン博士!ありがとうございました!」

 

「「「「ありがとうございました!」」」」

 

俺に礼をする避難民達に後ろ手で手を振り、俺は次の目的地へ向かう。

 

即ち、自衛隊基地へ……。

 

 

 

自衛隊基地。

 

横須賀と言えば、鎮守府だろう。今は基地か?

 

ミリタリーについてはそこまで詳しい訳ではないが、お船のゲームやら何やらをやっていた俺は、ミリしらではなかった。

 

俺は、日本で生まれ、東京の孤児院で六歳まで育ち、才能を認められて、奨学金やら何やらでアメリカのアーカム大学に入学し、十三歳で卒業。

 

その後はずっと、オデュッセイア機関で働いてきた。

 

だから、社会人が知ってて当然な知識とかはない。

 

それでも、横須賀に海上自衛隊と米軍の基地があることくらいは知っていた。

 

俺の知識は、漫画アニメゲームドラマ映画、その辺りからのもので、世の中がどうなってるかとかはマジで分からん。

 

実際、自衛隊も、特撮怪獣にボロクソにやられるかわいそうな人達というイメージしかない。

 

でもまあ、軍隊は信用できるよね。

 

いきなり殴りかかってきたりはしないんじゃないかな?

 

それに、情報も色々持ってそうだし、何かしらの食いもんでも提供すれば、嫁探しを手伝ってくれるんじゃない?

 

そう、俺の直接管理する最後の実験体……、実験体8号デルピュネを……!

 

 

 

「おおー」

 

横須賀自衛隊基地。

 

基地は元々、一般市民が侵入できないように、高いフェンスで囲われていた。

 

その上に鉄条網っての?ギザギザ針金で徹底ガードって感じ。

 

正面門には、アサルトライフル……、何つったっけこれ?ハチキュウ式だっけ?いや、新しくなったんだっけ?よくわかんね。まあけど、アサルトライフルを持った自衛隊員が二人、見張りをしていた。

 

「おーい、おこんにちわー」

 

「「っ?!!」」

 

俺が挨拶すると、フェンス越しにライフルを構えた二人。

 

「おいおい、こちとら一般市民だぜ?そういう態度は良くないんじゃないかなぁ?」

 

「な、何者だ?!」

 

「だぁから、善良な一般市民様だよ!中に入れてもらおうか?」

 

さて、どう来る?

 

「……そこでお待ちください」

 

ふむ?

 

 

 

「間違いありません、彼が例の『博士』です」

 

おや?

 

自衛隊基地の奥から出てきたこいつは、確か……。

 

「おお、署長じゃないか。どうしてここに?」

 

横須賀警察署の署長だった。

 

「……警察署は、崩壊した」

 

あー?

 

あー……、はいはい、なるほどね。

 

「ははは、やっぱり?そんなこったろうとは思ってたけど」

 

「いや……、お恥ずかしい。は、はは、は……」

 

力なく笑う署長。

 

「当ててやるよ!アレだろ、市民様のせいでだいほーかい!ってところだろ!ははは、おもしれぇなあ、ゾンビ映画そのものじゃん!駄目だよ署長、ああいうクズはちゃんと殺しておかなきゃ!」

 

「ふ、は、はは、そう、だ。貴方の言った通りだったよ、博士。あんな奴ら……、あんな奴らがっ!!!」

 

おー怖。

 

泣いたり笑ったり大変だねー。

 

「ん、ところで嫁さんは?」

 

「死んだよ、殺された」

 

ふむ。

 

「それは……、いや、すまん。聞くべきじゃなかったか」

 

「いや、いいんだ……」

 

「俺も嫁がいるからな、好きな女の子がいなくなったら悲しいよな」

 

「ああ、ありがとう……」

 

まあ実際、俺も、嫁がいなくなったら多分世界滅ぼすもん。

 

番の喪失は辛いでしょそりゃ。

 

俺は割とサイコパスだろうけど、相手の気持ちが理解できずとも考えることは可能なんだよ。

 

「子供は大丈夫だったか?」

 

「ああ、子供達は、なんとか……」

 

「そうか。ああ、そうだ。俺、ここ最近は駅前のショッピングモールで生活してたんだけどさ、そこに避難している栄養士のババアに料理を教わったんだ。その時に作った菓子があるから、やるよ」

 

「ありがとう……」

 

で、だ。

 

「そっちのあんたは誰だ?早く中に入れてくれよ」

 

「ああ、失礼。私は千葉才人、一等海佐で、警備所の隊長を務めています」

 

ふむ……。

 

筋肉は程良く発達し、大きさを肥大化させるよりも、密度を高める方向性になっている。

 

骨格はがっしりと堅牢であり、特に下肢の安定性には目を見張るものがある。

 

で、青い迷彩服にボディーアーマー。

 

顔は……、垂れ目?

 

中年の雄個体だ。

 

隊長……で、一佐?えーと、大佐ってことか?

 

大佐っていうと偉いでしょ。大佐だと、ジャブローに潜入する時に周りは黒タイツなのに自分だけ馬鹿みたいに真っ赤な服でもOKってことだもんな。偉い奴だよ多分。

 

まあ冗談はさておき、確か、大佐だと小さな船なら艦長になれるレベルってことだもんな。

 

会社だと部長クラスってことか。

 

ふむふむ、大体分かった。

 

「大佐、もっと肩の力を抜いていいぞ。特に殺したりするつもりはないから」

 

「ははっ、それはありがたいね」

 

「で?何で入れてくれないんだ?」

 

「いや、2、3質問がしたいんだけど、良いかい?」

 

「いいよ」

 

ふむ?

 

「まず、オデュッセイア機関……、だったかな?そこの幹部だったと?」

 

「ああ、そうだ」

 

「寡聞にして存じ上げないんだけど、そんな組織、本当にあるの?」

 

んー?

 

あー、まあ、そうか。

 

「あー、まあ、自衛隊程度じゃ尻尾は掴めないか。うーん、そうだなあ……」

 

えー……、そうだ!

 

「なあ、署長」

 

「ん……、何かな?」

 

「最近、首都圏で『エンジェルハイロゥ』ってドラッグが流行ってるだろ?」

 

「……何故それを?それは、警察署内の極秘情報なんだが」

 

「あのドラッグね、開発したの俺なの」

 

「なっ……?!」

 

「あれ、元々は、オデュッセイア機関の兵士に使うための興奮剤だったんだけどね、ちょっと調整ミスって麻薬になっちゃってさあ。今までの検出器じゃ殆ど感知出来ないし、警察犬も嗅ぎ取れない無臭の薬品だから、結構流行ってたでしょ?ごめんねごめんねー」

 

署長の方を見る大佐。

 

「確かなんですか?」

 

「はい、確かです。特に、検出器や警察犬による検査がほぼ無効化されるというのは、マトリと警察上層部にしか知らされていない極秘情報です」

 

後は……。

 

「テロ組織の『メシア』って知ってる?」

 

「ああ、自衛隊にも情報が入ってきてるよ」

 

と大佐。

 

「あれね、人攫いでしょ?特に子供を攫っていくの。アレはね、オデュッセイア機関の下部組織でね、攫った子供を洗脳して兵隊にしてんだよ」

 

「……なるほど、よく分かりましたよ。どうやら、本当に、国際テロリストの一員だ、と」

 

あー?

 

「もしかして、妄想癖の変人だと思ってたか?ははっ!まあそりゃしゃーねーわな!変人なのは認めるよ!」

 

いやー、おもしれえわ!

 

俺、自分のことを悪の組織の大幹部だと思ってたんだが、社会的には、自分を大幹部だと思い込んだ精神異常者だと思われてたのか!ウケるーーー!!!

 




ライダーもの……。

うーん、うーん……。

何でか、イマイチうまく書けない……。
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