ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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何故幼いうちにインピオしておかなかったのか……。


22話 ゴリラの大将

「では、ついでにもう一つ。貴方の所属するオデュッセイア機関という組織が、ゾンビウイルスを流出させたのは間違いないんですね?」

 

大佐は俺にそう訊ねた。

 

うーん?

 

えー……、まあ、そうなのかな?

 

「いや、俺が思うに多分そうだな。機関のボスは『クロノス』というコードネームの男だったんだが、『ゼウス』という幹部が叛旗を翻して……、という情報が入ったっきり、本部との連絡は遮断されたんだよね」

 

「ふむ?ゾンビウイルスは何故?」

 

「このゾンビウイルスは、俺の前任の幹部である『デイモス』って男が作ったウイルス兵器だ。そして、デイモスはゼウスの軍門に降ったという情報が入ってきている。自明では?」

 

「ふむ……、そうですねえ、そう考えるのが自然でしょうな」

 

「もう質問はないか?」

 

「……はい、そうですね。では、中に入っていただければ」

 

おお、今の話を聞いてなお、俺を中に入れるのか。

 

「なるほど?油断している時にブスリ!ってことか?」

 

「いえいえ、とてもじゃないですが、そんなことはできませんよ。話は聞いていますからね、ゾンビを一撃で何体も……」

 

ふーん、戦力差くらいは分かってるのかな?

 

「それは良かった。あ、あらかじめ言っておくけど、俺は気に入らない奴しか殺さないからな!」

 

「は、はは、できれば誰も殺さないで欲しいですなあ」

 

「いや、例えば、殺せるかどうかはさておき、殺そうとしてきた奴は殺すよ?それと、俺を殺せと指示した奴も殺すし、指示を承認した奴も殺す。つまり、指揮系統を遡って殺す訳だから、その辺はちゃんと注意してくれよ?」

 

「肝に銘じますよ」

 

 

 

自衛隊基地の中に入った。

 

「おおおーっ!すげーっ!」

 

いいねえ、基地って感じだ!

 

戦車……、はないか。海上自衛隊だもんな。

 

いや、なら、船はあるか?あとで見に行こう。

 

っと、そう言えば、菓子類を署長に渡す約束をしてたな。

 

よいしょっと。

 

荷台からチョコレートクッキーが入った風呂敷を持ってきた。

 

「ほら、ガキに食わせてやれよ。幼い個体はカロリーの摂取量を多めにした方がいいから、間食を与えるんだ」

 

「ああ、ありがとう……」

 

しょぼくれてんなー。

 

頑張れ頑張れ。

 

よしっ、じゃあ早速、本題に入るか。

 

「なあ、大佐」

 

「はあ、何ですかな?あと、一佐です」

 

「偉い人っているか?将官とかの基地司令の人」

 

「ええ、いらっしゃいますよ」

 

「呼んでもらえる?」

 

「……何用ですか?」

 

何用って、そんなの決まってるじゃん。

 

「自衛隊の力を借りたい」

 

 

 

「こんにちは!」

 

馬鹿みたいに真っ白な歯列をニッと見せつけながら俺にそう挨拶してきたのは、高年の雄個体にしては極めて健康的な個体だった。

 

肌艶もよく、骨格もしっかりしており、関節の摩耗も抑えられている。筋繊維も豊富にして、背骨も真っ直ぐ。

 

顔?白髪に髭を生やした感じ?

 

「菊田栄太郎海将、この基地の司令官です」

 

なるほど、司令官。

 

「俺はティフォン博士だ」

 

「ふむ、聞いていますよ。凄まじい技術力の持ち主だとか」

 

「ああ。で、自衛隊に頼がある」

 

「ううむ……、しかし、自衛隊が個人の命令で動くのは……」

 

はえー、こんな状況でも文民統制なんですかね?

 

文民がもうおらんじゃろ?

 

「聞くが、俺の知識によると、自衛隊を動かすのは国会というものなんだよな?」

 

「ええ、まあ、言ってしまえばそうなりますね」

 

「国会と連絡は取れたか?」

 

「……いいえ。自衛隊用の特殊回線に呼びかけても、返答はありません」

 

「じゃあ、別にいいんじゃない?文民統制って奴が大事だと言いたいんだろうけど、あんたらを統制する文民はもういないんだから」

 

「そうですが……、人間の良心的に考えてですね」

 

「じゃあ、その良心とやらで俺の為に働いてくれよ」

 

「助けを必要としている方がたくさんいらっしゃいますから、貴方だけを助けることはできないのですよ」

 

あー、めんどくさ。

 

「あーはいはい、じゃあ、取引だ。今、自衛隊が必要なものは何だ?」

 

「必要なもの、ですか?」

 

「そうだ。例えば、食料とか、燃料とか」

 

俺がそう言うと、海将は、俺をここまで案内してきた大佐に目配せする。

 

「あー……、そうですな、やはり足りないものは、食料と薬品でしょう。そして、電力とガソリン、弾薬も、いずれはなくなりますね」

 

ふぅん?

 

なるほどね。

 

「弾薬は無理だが、電力とガソリン、そして食料と薬品はいくらでも提供できるな」

 

「いやいや、確かに、コンボイトラック二台分の物資は凄いですよ?でも、ここには千人を超える避難民と自衛隊員がいてだね」

 

「はぁ?あのトラックは機材とかで……、ああ、そうか。じゃあ見せてやるよ」

 

俺は、手首をもぎ取って、海将の目の前のデスクに置いた。

 

「なっ?!何を?!」

 

海将と大佐も、流石にビビったようだ。

 

「よく見とけ、ほら……」

 

切り離された俺の手首は、一旦、アメーバ状の超細胞ヘシオドスに戻り、それからリンゴに変化した。

 

「こっ、これは!」

 

「見りゃ分かるだろ、リンゴだ」

 

俺は、もぎ取った方の手首を超速再生させて、新しい手首でリンゴを指差した。

 

「こ、これは一体……?!」

 

「詳しい説明は省くが、俺の肉体は、ありとあらゆる生き物に姿を変えられる超細胞でできている。それを利用すれば、食料は思いのままだ」

 

「失礼」

 

隣から、大佐が腕を伸ばし、俺が作ったリンゴに齧り付いた。

 

そして、目を閉じてじっくり味わい……。

 

「……リンゴです。毒はありません。念のため、あとで医務担当に診てもらいます」

 

ああ、なるほど、毒味。

 

大佐は毒味をしたようだ。

 

毒味ができる、即ち、服毒を伴う高度な訓練を受けた経験があるってことだな。

 

大佐、意外と凄い奴なのかも?

 

「因みに、時間さえもらえれば、育ちやすい野菜などの遺伝子組み換え植物も作れるぞ。研究資料と実験材料、機材はあのトラックに入っている」

 

「……分かりました。自衛隊は、可能な限りティフォン博士に協力します!」

 

「その言葉を聞きたかった!」

 

 

 

「因みに、ガソリンや電力はどう作るのですか?」

 

「ああ、水をガソリンに変える藻類と、電力を発し続ける軟体生物を開発してな」

 

「ははあ、なるほど。そういえば、昔何かでガソリンになる藻類を作っているとか聞きましたなあ」

 

「あんな三流研究者と俺を一緒にするな」

 

「こりゃ失礼しました」

 

 




こちとらトライピオしかしてねえ……。



さて!ライダー!

……ゴリゴリに行き詰まってるので、田舎剣士を書き始めちゃった。

いや聞いてくださいよ。

登場キャラが多くて捌けない!捌きにくい!というのも当然あるのですが、話の展開がひっじょーーーに難しい!

俺が書きたいのは、最初の2話にして「ライダー世界に転生したと思い込んだ男がライダーと組織を作ったが、世界は魔法少女ものだった件。……けどやっぱり怪人は昭和ライダー風」みたいなことをちゃんと書きました。

が、しかし!

しかしですよ?

こんな超スピードで話を展開して良いのか?!ということです。

このままだと読者さんに、「僕は、ついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに」と言われてしまうかもしれない訳です。

魔法少女もライダーもたくさん出るし、色んな奴の視点にコロコロ変わります。コロコロコミックです。ボンボン派の方には死んでいただく……!

このままでは、一人ビーマイベイベー合同動画のようなとっ散らかりっぷりを見せつけてしまうことになりそう……。

小説って難しいなあ……!!!

とりあえず、ちょこちょこ書き溜めてはおきますが……。
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