ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

1245 / 1724
生きるのが辛い……。


23話 アンブロシアの木

「それで……、博士の要求とは一体?」

 

海将は、真剣そうにそう聞いてくる。

 

「実験所から脱出した生物兵器の捜索と……、そうだな、いくつかの機材の改修とか?」

 

「機材の改修……、ですか?」

 

「ああ、確かこの基地は、造船所があったよな?工作機械があって、それを支える人員がいるなら、いくつか用意して欲しいものがある」

 

「ふむ……、それは、造修補給所辺りに聞いてみませんことには、なんとも……」

 

「具体的には、あのコンボイトラックの車体を外して欲しいんだよね」

 

「はあ……?そのくらいなら可能ですが」

 

「あとは、金属製のローラー。チョコレート作るためのもの」

 

「まあ……、複雑な電子機器でもなければ、作れるはずです」

 

「マジ?あとさ、タイヤの付け替え方も知りたいんだけど」

 

「海上自衛隊保有の車両がありますから、車両整備の技能を持つ隊員に訊ねていただければ」

 

おー、いいねえ。

 

「助かる。じゃあ俺は、なんか適当に生やしとくわ」

 

「は、はあ……」

 

「あ、探して欲しい生物兵器の特徴と写真はこれな」

 

デルちゃんの写真を置いていく。

 

 

 

さて、何を生やそうか?

 

「何生やす?」

 

俺は、大佐の部下らしい田中とか言う雄個体に話しかけた。

 

大佐は、俺が作り出したリンゴを持って医務室に行ったらしい。

 

その引き継ぎに、部下を置いて行った、ということだな。

 

「はっ……、そうですね、やはり米が……」

 

田中は一曹?とか言う奴らしい。つまり、軍曹とか?よく分かんないけど軍曹と呼ぼう。

 

「アホ抜かせ!お前、こんなカラカラの土地でイネ科が育つと思うか?」

 

「い、いえ、思いません」

 

「ってかそもそも、どの辺りの土地を使えばいいんだ?」

 

「それでしたらこの辺りを……。ここは、開墾して畑にできないか、などと言う話が出てまして」

 

グラウンドってのかね?

 

こんなところに植物は生えないんだが。

 

まあ、もちろんそれは普通の植物は無理ってだけの話だ。

 

俺は、腕から生やした炭素ブレードを螺旋状にして、地面を掘り抜いた。

 

そこに、とある人造植物の種を埋め込む……。

 

とりあえず、百粒ほど、1メートル間隔に植えた。

 

「よし、この辺でいいだろう」

 

「は、はあ……」

 

「次は鶏舎でも作るか。柵とか用意しろ」

 

「は、はい、ただ今」

 

軍曹のケツに蹴りを入れて走らせる。

 

「支柱はこんな感じで良いか?」

 

俺は、腕から炭素ドリルを生やして地面に打ち込み、15m×15mほどの囲いを作る。

 

そこに、軍曹が運んできた木製の椅子を使って、雑な檻を作った。

 

その中に……。

 

「ほーれ」

 

俺は、大量の鶏を放流した。

 

「「「「「「ココココケーッ!」」」」」」

 

「うわ、うるせえ」

 

半笑いになりながら鶏を見る俺。

 

隣に立つ軍曹は……。

 

「あ、ああ……!」

 

何故か泣いていた。

 

怖……。

 

なんやこいつ。

 

「これだけの家畜がいれば、皆さんが飢えることも……!」

 

ふーん、苦労してるんだね。かわいそ。

 

 

 

さて、作り出した鶏に餌やりをして楽しんでいたら、植物が育っていた。

 

「軍曹、作物ができたから、収穫するぞ」

 

「……は?え?は?!!」

 

は?

 

「いや、作物が」

 

「で、できたって……、まだ三十分くらいですよ?!」

 

「三十分でできるやつだから……」

 

「ま、まさかそんな……!」

 

いや、できちゃったもんはしょうがないでしょ?

 

「これらの植物は、『アンブロシア・シリーズ』って系統の植物だ。コンセプトは、どこでもすぐに育ち、美味しくて、高栄養。上層部がやれって言ったからね、ちかたないね」

 

俺はそう言いながら、三十分前に植えたアンブロシアの木を撫でる。

 

そう、木だ。

 

三十分で、自衛隊のグラウンドから、種の状態から成長して、高さ4mほどの樹木になったのだ。

 

この植物名は、俺が作り出したアンブロシア科と言う植物のアンブロシア・ツリーということになっている。

 

見た目は、カートゥーンの南国の木ような、太い枝にバナナのような葉っぱ、がっしりとした幹に、リンゴのような金色の果実が実っている。根っこには、大きなコブがある。

 

「こ、これは凄い……!」

 

俺は、アンブロシア・ツリーの枝を折って、軍曹に差し出した。

 

「食え」

 

「え?いや、枝なんですが……」

 

「食え」

 

「あ、はい……。しゃり……?!サ、サトウキビ?!」

 

そう、このアンブロシア・ツリー。

 

実は元より、枝も葉っぱも幹も根も全て食べられるのだ!

 

枝や幹は繊維質で非常に甘いのが特徴だ。

 

「葉っぱも食え」

 

「は、はい。……っあ、しょっぱい!」

 

葉っぱは、ナトリウムを多く含む。

 

因みに、丈夫なので、皿や器、包みなどに使える。

 

「実も食え」

 

「はい!しゃくっ……!おお?!おー……、これは……、スポーツドリンクのような、野菜ジュースのような……?」

 

実は、最も高栄養で、甘さと塩味と、多種多様なビタミン、ミネラル、糖質を含む。ヴイダーインのゼリー飲料のような効能があるのだ。

 

根っこのコブを切り離して、薄切りにして、焼いてみる。

 

表面が少し焦げたものを、軍曹に渡す。

 

「食え」

 

「はい!ほふっ……、おお、こちらは……、芋のような……、いや、熱したニンニクというか、カボチャというか……?」

 

根っこのコブには、タンパク質と脂質が多く含まれる。ほくほくとしていて、甘い。

 

「で、これ、根っこを完全に破壊しない限りは、いくらでも再生するから。じゃあ、あとは好きにしろ」

 

「はいっ!ありがとうございます!!!」

 

 




クズ社長の続きを書きたくなってきたなあ。

最近、似たようなコンセプトのなろう小説を見つけたので、良い影響を受けました。

どこまで書いたっけ……?

あー、そう、ヒューストン奪還作戦か。

この後どうしようか?

他の国の奪還作戦でも書きます?

いや、それじゃ前話のコピーだな……。

掲示板回やりてーな、やろう。

世界復興活動編として、新世界のインターネットや出版についてとか、各々が権力パワーで自分の趣味を楽しむところとか書くか。

因みに、
タツ:硬派系のテレビゲーム、SF系やダクファンの小説と漫画、料理、コーヒー、旅行
アーニー:サブカル(漫画アニメゲームラノベTRPG)、音楽、映画やドラマ
ヴォルフ:アウトドア、動物と遊ぶ、ボードゲーム、純文学、格闘技
シーマ:酒、機械いじり、オペラ鑑賞、レコード集め、メタルライブ
が趣味です。

こいつらが、大人気のない資本の力で、それぞれの趣味を復興するという名目でマネーをばら撒きます。

復興編?ですかね?

そう、それでちょっと日常回を挟みつつ、次のイベントとして異世界国家召喚編が来ますよ!

グルメ界が如く地球という星そのものが拡張されて、異世界国家が地球に転移してきます。

世界地図も完全に変わりますね。

そして、異世界人との戦いが始まる……!

……そんな中、クズ社長は鍋パーティーしてます。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。