「それで……、博士の要求とは一体?」
海将は、真剣そうにそう聞いてくる。
「実験所から脱出した生物兵器の捜索と……、そうだな、いくつかの機材の改修とか?」
「機材の改修……、ですか?」
「ああ、確かこの基地は、造船所があったよな?工作機械があって、それを支える人員がいるなら、いくつか用意して欲しいものがある」
「ふむ……、それは、造修補給所辺りに聞いてみませんことには、なんとも……」
「具体的には、あのコンボイトラックの車体を外して欲しいんだよね」
「はあ……?そのくらいなら可能ですが」
「あとは、金属製のローラー。チョコレート作るためのもの」
「まあ……、複雑な電子機器でもなければ、作れるはずです」
「マジ?あとさ、タイヤの付け替え方も知りたいんだけど」
「海上自衛隊保有の車両がありますから、車両整備の技能を持つ隊員に訊ねていただければ」
おー、いいねえ。
「助かる。じゃあ俺は、なんか適当に生やしとくわ」
「は、はあ……」
「あ、探して欲しい生物兵器の特徴と写真はこれな」
デルちゃんの写真を置いていく。
さて、何を生やそうか?
「何生やす?」
俺は、大佐の部下らしい田中とか言う雄個体に話しかけた。
大佐は、俺が作り出したリンゴを持って医務室に行ったらしい。
その引き継ぎに、部下を置いて行った、ということだな。
「はっ……、そうですね、やはり米が……」
田中は一曹?とか言う奴らしい。つまり、軍曹とか?よく分かんないけど軍曹と呼ぼう。
「アホ抜かせ!お前、こんなカラカラの土地でイネ科が育つと思うか?」
「い、いえ、思いません」
「ってかそもそも、どの辺りの土地を使えばいいんだ?」
「それでしたらこの辺りを……。ここは、開墾して畑にできないか、などと言う話が出てまして」
グラウンドってのかね?
こんなところに植物は生えないんだが。
まあ、もちろんそれは普通の植物は無理ってだけの話だ。
俺は、腕から生やした炭素ブレードを螺旋状にして、地面を掘り抜いた。
そこに、とある人造植物の種を埋め込む……。
とりあえず、百粒ほど、1メートル間隔に植えた。
「よし、この辺でいいだろう」
「は、はあ……」
「次は鶏舎でも作るか。柵とか用意しろ」
「は、はい、ただ今」
軍曹のケツに蹴りを入れて走らせる。
「支柱はこんな感じで良いか?」
俺は、腕から炭素ドリルを生やして地面に打ち込み、15m×15mほどの囲いを作る。
そこに、軍曹が運んできた木製の椅子を使って、雑な檻を作った。
その中に……。
「ほーれ」
俺は、大量の鶏を放流した。
「「「「「「ココココケーッ!」」」」」」
「うわ、うるせえ」
半笑いになりながら鶏を見る俺。
隣に立つ軍曹は……。
「あ、ああ……!」
何故か泣いていた。
怖……。
なんやこいつ。
「これだけの家畜がいれば、皆さんが飢えることも……!」
ふーん、苦労してるんだね。かわいそ。
さて、作り出した鶏に餌やりをして楽しんでいたら、植物が育っていた。
「軍曹、作物ができたから、収穫するぞ」
「……は?え?は?!!」
は?
「いや、作物が」
「で、できたって……、まだ三十分くらいですよ?!」
「三十分でできるやつだから……」
「ま、まさかそんな……!」
いや、できちゃったもんはしょうがないでしょ?
「これらの植物は、『アンブロシア・シリーズ』って系統の植物だ。コンセプトは、どこでもすぐに育ち、美味しくて、高栄養。上層部がやれって言ったからね、ちかたないね」
俺はそう言いながら、三十分前に植えたアンブロシアの木を撫でる。
そう、木だ。
三十分で、自衛隊のグラウンドから、種の状態から成長して、高さ4mほどの樹木になったのだ。
この植物名は、俺が作り出したアンブロシア科と言う植物のアンブロシア・ツリーということになっている。
見た目は、カートゥーンの南国の木ような、太い枝にバナナのような葉っぱ、がっしりとした幹に、リンゴのような金色の果実が実っている。根っこには、大きなコブがある。
「こ、これは凄い……!」
俺は、アンブロシア・ツリーの枝を折って、軍曹に差し出した。
「食え」
「え?いや、枝なんですが……」
「食え」
「あ、はい……。しゃり……?!サ、サトウキビ?!」
そう、このアンブロシア・ツリー。
実は元より、枝も葉っぱも幹も根も全て食べられるのだ!
枝や幹は繊維質で非常に甘いのが特徴だ。
「葉っぱも食え」
「は、はい。……っあ、しょっぱい!」
葉っぱは、ナトリウムを多く含む。
因みに、丈夫なので、皿や器、包みなどに使える。
「実も食え」
「はい!しゃくっ……!おお?!おー……、これは……、スポーツドリンクのような、野菜ジュースのような……?」
実は、最も高栄養で、甘さと塩味と、多種多様なビタミン、ミネラル、糖質を含む。ヴイダーインのゼリー飲料のような効能があるのだ。
根っこのコブを切り離して、薄切りにして、焼いてみる。
表面が少し焦げたものを、軍曹に渡す。
「食え」
「はい!ほふっ……、おお、こちらは……、芋のような……、いや、熱したニンニクというか、カボチャというか……?」
根っこのコブには、タンパク質と脂質が多く含まれる。ほくほくとしていて、甘い。
「で、これ、根っこを完全に破壊しない限りは、いくらでも再生するから。じゃあ、あとは好きにしろ」
「はいっ!ありがとうございます!!!」
クズ社長の続きを書きたくなってきたなあ。
最近、似たようなコンセプトのなろう小説を見つけたので、良い影響を受けました。
どこまで書いたっけ……?
あー、そう、ヒューストン奪還作戦か。
この後どうしようか?
他の国の奪還作戦でも書きます?
いや、それじゃ前話のコピーだな……。
掲示板回やりてーな、やろう。
世界復興活動編として、新世界のインターネットや出版についてとか、各々が権力パワーで自分の趣味を楽しむところとか書くか。
因みに、
タツ:硬派系のテレビゲーム、SF系やダクファンの小説と漫画、料理、コーヒー、旅行
アーニー:サブカル(漫画アニメゲームラノベTRPG)、音楽、映画やドラマ
ヴォルフ:アウトドア、動物と遊ぶ、ボードゲーム、純文学、格闘技
シーマ:酒、機械いじり、オペラ鑑賞、レコード集め、メタルライブ
が趣味です。
こいつらが、大人気のない資本の力で、それぞれの趣味を復興するという名目でマネーをばら撒きます。
復興編?ですかね?
そう、それでちょっと日常回を挟みつつ、次のイベントとして異世界国家召喚編が来ますよ!
グルメ界が如く地球という星そのものが拡張されて、異世界国家が地球に転移してきます。
世界地図も完全に変わりますね。
そして、異世界人との戦いが始まる……!
……そんな中、クズ社長は鍋パーティーしてます。