ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ファミチキ、久々に食うと美味くねえかこれ?


4話 幼少期の始まり

四歳になった。

 

情報収集は大体完了。

 

文字も言葉も日本語だし、情報収集は捗ったな。

 

そんな俺がまず理解したのは、この領地が終わっているということだった。

 

俺がいるこの国……、名を『ビルトリア王国』という。

 

地球で例えれば十三世紀前後くらいのヨーロッパ……、特にフランスっぽい雰囲気の国だ。

 

十三世紀のフランスと言えば……?

 

そうだね!百年戦争だね!

 

つまりは、日本の戦国大名と一緒だよ。

 

近世のような中央集権国家じゃないから、同じ国の中で貴族(戦国大名みたいなもん)が殴り合いしていらっしゃる訳だ。

 

王様が一番偉い!ってのは名目上だけで、それぞれの領地が好き勝手してるってことよ。

 

まあ、かと言って、戦乱の世!末法世界!と聞かれれば別にそんなことはなく、わりかし停戦しまくりだし、貴族は身代金やらのために捕まえるのが基本だしでそんな悲惨ってほどでもないが……。

 

ジャンヌダルクさんはやくきてー!

 

で、問題なのは、周りの国もアホってことなんだよねえ!!!

 

常に内戦やってるこの国に、味方する国敵対する国色々ある訳だけど、こいつら、外債借りてまで戦争ごっこを満喫していらっしゃるんだよね!

 

人質取ったり取られたりのなまっちょろい戦争ごっこを、他人の金を借りてやってるんだよ!

 

戦いは貴族の誉れ!金は賤しい!ってことだそうだ。

 

で、その外債の引受先が、この周辺の海であるネイトワール海での海洋貿易を主とする商業国家の『プロキシア共和国』なんですって。

 

その共和国が、利率10%くらいのげっっっそりするほどの外債を引き受けてくださったんだとか!

 

利率10%だから、百万円借りたら百十万円返ってくるんだぞ!共和国はぼろ儲けだな!

 

凄いねぇ、返済できなきゃ担保に何持ってかれるんだろうねえ!!!

 

で、その、百年戦争みたいなのやってる訳でしょこの辺の国。

 

だから、ここ百年くらい、戦争ごっこのために必要な金を、共和国を始めとする頭が回る国に外債として引き受けてもらってたんだそうです。

 

百年。

 

利率10%くらいの外債を百年。

 

んーーー、帰りてぇ……!!!

 

既に借金のカタとして、土地やら利権やら色々持ってかれてるらしいんですよ。関税権とか持ってかれて、国の目の前の海をフリー通行にされてるんですって!ははは、笑えねえ。

 

ナポレオンさんはやくきてー。

 

あー……、うん。

 

無理。

 

こんな国に住めない。

 

俺は出て行くぞ。

 

この領地もそれと同じで、借金が普通にあり、当主である父親は武断派で金勘定はできない。

 

中央から遠い辺鄙なここは、人口五百人くらいの村落で、主な産業は麦作りだけのモノカルチャー。

 

そのモノカルチャーも、国一番でも何でもない。

 

立地も最悪で、なんかヤバいモンスター……、なんかモンスターいるらしいねこの世界。そのなんか強い感じのモンスターがたくさん出るらしい『魔の森』と隣接する開拓地の村らしい。

 

寄親……、つまり、この辺のボスは、カーレンハイト辺境伯家と言うんだが、完全にそこの子分だ。

 

王家に仕える辺境伯に仕える騎士爵。

 

騎士爵なんで一番の下っ端。

 

はい、無理。

 

もーーー、ね。

 

出ていきます俺は。

 

今のうちから恥をかかないように勉学に励み、魔法を身につけて、別の国に出ていきます。

 

やってらんねーもんマジで。

 

 

 

ただ、良いことも一つあった。

 

俺は『魔導師』なのだ。

 

魔法使いは百人に一人。

 

その魔法の才能は遺伝するため、生まれが卑しくとも魔法使いならばちょっとした貴族くらいの扱いを受けられる。

 

その中でも、魔法使いの中でも何十人かに一人と言われている、『戦闘可能なレベルで魔法を使いこなせる存在』を『魔導師』と呼ぶ。

 

魔導師は、どんなに程度が低くとも、それだけで尊ばれる。

 

国への仕官は思うがままだし、冒険者とかいうモンスター駆除業者になれば、六つある格付け(ランク)の中でも上から三番目からスタートできる。

 

優れた魔導師なら、身分に関係なく上級貴族サマに拾っていただけるとか。

 

終わってる国に取り立てていただけるなんて感無量だなあ!

 

……だが、この価値観は世界共通らしく、それぞれの国や領主は、必ずと言って良いほど魔導師を一人は置いている。

 

魔導師の数は、戦力や領地の凄さを表すバロメータなのだ。

 

具体的にはこう。

 

魔導師が……、

 

いない!:うちのようなゴミカス騎士爵

一人はいる:平均的な騎士爵、準男爵

二、三人いる:平均的な男爵

五人いる:子爵、伯爵

十人いる:辺境伯、侯爵

十五人くらいいる:公爵〜王家

 

とまあ、こんな感じ。全国でね。

 

魔導師は、どこの国へ行っても重宝される訳だ。

 

だからもう、今俺にできることは、魔法の練習とこの世界のことを学ぶことなんだよなあ。

 

元の世界に未練とかももうないし、この世界でどうにかこうにか幸せに生きていく方法を探して行くしかないだろう。

 

 

 

さあ、そんな訳で、俺は村外れに移動して、魔法を試す。

 

色々試したが、まだデータのロードは試していない。

 

例えば、『ファイア』という変数のような何かがあるのだが、それを自分にロードしたらどうなるのか?

 

CPUのように演算しているのが人間なのは合っている筈だ。

 

人間を基点にして、データを読み込んで、それにマナを加算し、出力してる訳だからな。

 

であれば、メモリは?

 

どこかにあるかもしれないメモリの情報を、人体にロードするとして……、そんなことをやって大丈夫なのか?

 

情報過多で頭がおかしくなったりするかもしれない……。

 

あとは、自分の肉体を術式の起点にするとかも怖くてできないな。

 

手を熱くする魔法を使ったとして、そんなことして手が熱で炭化とかしたらどうするんだ?ってこと。

 

だが、術式の書き込みはできるようになった。

 

『ポップ アイアン(鉄生成)』で、x^2+y^2の形状を『プッシュ(書き込み)』したものを使うと、円形の鉄板ができた。

 

これを利用して俺は鉄のフライパンを作った。

 

そして、その辺にいるウサギに、改変したアイアンの変数である『バレット(弾丸)』を秒速340mくらいの速さで飛ばす『ショット』という変数で撃ち出して仕留めた。

 

『ポップ バレット マナアド ワン ポップ ショット マナアド ワン アウトプット フロント』

 

この呪文で、拳銃のような弾丸が前に音速ほどで飛び出す。

 

……もし、ショットの魔力加算を倍にしたら、音速の二倍が出るってことなのか?

 

観測手段がないし、かなり危険だからやらないが……。

 

そうして仕留めたウサギを、解体……、は上手くできないが、もも肉を切り取り、それをフライパンで焼いて食べた。

 

んもー、本当にね。

 

うちの飯は貧相でね。

 

肉はあまり食卓に上がらなくて、いつも固い黒パンと豆のスープなのよね。

 

動物性タンパク質ーーーッ!!!

 

そんな訳で俺は、隠れてガッツリ食うのだ。

 




バカゲー転移、結構面白い展開思いつけるな……。

太陽をニコラスケイジに変えて、「どうだ、俺達は太陽神すらどうにかできるんだぞ」と脅して宗教的な権威を得るとか。

ステージ変更で街を作るのを「神の奇跡」で通したりとか。

NPCを神の使徒で通したりとか。

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