十一歳になった。
この一年で、マーガレット先生からは、必要な知識のほぼ全てをもらえた。
後ついでに、もう一個ワイバーンの魔石を渡して、「便宜図ってね!」とお願いしたところ、寄親のカーレンハイト辺境伯家の方にお手紙を送ってくれた。
内容は、「レイヴァンさんちの息子さんったらすごーい!マジ天才!奨学金とかあげた方が良いだろうなー!」ってところらしい。
後は、先生も学園のOBとして、学園側にも「レイヴァンさんちの息子さんのエグザス君っていう凄い子が行くんで、よろしくねっ!」という感じの手紙を送りつけたらしい。
そのおかげで俺は、学園に確実に通えることとなった。
今までは、入学試験で最高の成績を出して奨学生にならなければ、学費は払えない感じだったのだが、先生のお手紙効果で成績関係なく入学できるようになったのだ。
嬉しいね。
最近、俺は、勉強することももうないので、『ジェネレートマジック』で作った使い魔を使って遊んでいる。
『使い魔』と言うのは、生物とAIの中間のような存在だ。
たまたま森で捕まえた、綺麗な黒いフクロウを素体に、魔法の力で肉体を組み換え、脳にAIをぶち込んでやり、半魔法生物みたいなよく分からん何かに仕立て上げた。
今は、作ったAIの学習の為に、色々やって遊んでる訳だ。
そうして、使い魔のフクロウを飛ばしながら学習をさせる。
他にも、データ収集のために名無しの使い魔を魔の森や村の中に放っている。
で、フクロウの視点を借りて、村を見ていると……、んん?
なんか知らんけど、弟妹らのために作ってやった農園に、見知らん奴らがいる。
何かあったのかな?
なんか、うちの身内を使ってるらしい。
まあ、良いんじゃないの?
確かに、俺は滅多に顔を合わせなくなったんだけど、うちにも家令とメイドがいたもんなあ。兵士も二十人くらいいたなそう言えば。
それらの家族は村では冷遇されていたらしくて、それらを使って、とうもろこし畑とかの管理をするらしい。
弟にはフランドル農法もどきを教えてみたのだが、明らかに人手が足りないもんなあ。
ノーフォーク農業?あれやるには人手も肥料も足らんわ。ロードマップは示しておいたから、そのうちやり始めると思うけど。
まあでも、村に人手は余ってるし良いんじゃないの?
どこの家も兄弟は六人以上はいるし、そのうち半分以上は、病気やら餓死やらで死ぬか盗賊落ちする訳だからね。
もちろん、次男三男は小作人として、奴隷とほぼ変わらんような扱いを受けることになる。
それなら、要らないガキをもらって農夫に仕立てるってのは悪くない考えだ。
俺が、弟にくれてやった遺産は、読み書き計算などを除くと……。
この、とうもろこしの畑。かなりの広さだ。
それとじゃがいも。
それと菜種と竹。
カボチャも見つけた。カボチャは良いぞ、育てやすいからな。
あとは甜菜大根とメープルも押しつけたな。
それとトマトとか……、儲かる作物と、フランス的地域であるこの国でも育ちやすいやつを選んで渡した。
野生から捕らえてきた牛や馬、羊、鶏をいくらか。
養蜂箱。
水車小屋五つ。
ちょっとしたお屋敷一つと、家をいくつか、家畜小屋もいくつか。
洗濯板。この世界にはまだないんだな、これが。
モールドボードプラウ(新型の棃)も渡した。これは、要するに牛馬に牽かせる鍬みたいなもんで、これを牽かせると硬い地面を引っ掻いてくれて畑が耕される!というアイテムなのだが、これは新型で、地面を引っ掻くだけでなく、土を盛り上げて混ぜるという機能がある。
クロスボウ(驚いたことに、下手に魔法なんて便利な戦闘手段があるからなのか、クロスボウも鉄砲も大砲もこの世界にはないのだ!)
投石機(これもない!マジか?!)
炭焼き(本来は職人の秘伝の技で、広く知られてはいないらしい)
陶器(これも作り方は職人の秘伝の技)
瓶詰めの作り方(実験の結果、その辺にいるスライムの皮を貼り付けてから蓋をすると、上手い具合に密閉できると言う知見を得た。そして入れ物は陶器だ)
と、こんなもん。
工業化?そんなもんは後後。
この世界だと、とりあえず食えなきゃ始まらない。
経済だの産業革命だの、工業化だのは贅沢品、高望みよ。
まず、食わせなきゃならない。
生まれてくる子供のうち半分以上が何やかんや死ぬような状況を改めないと、どうしようもないのだ。
大体にして、地球だって産業革命の前には農業革命が起きていたんだよ。
優れた農法の確立により、農村の人々が余ったから、産業のための人手が増えたのだ。
急な工業化とか無理よ無理。
……いや、本気で魔法使えば余裕だけど、そこまでやってやる義理はない。
あくまで俺は、マイナス一方向だった領地に、プラマイゼロになる程度の遺産を残してやっただけだ。
マイナスに振り切れたら、あの無能クソ親父が俺の身内という名で世に放流されるからな。
かと言って今殺せば、弟妹や、メイドに兵士もみんな困るだろう。
俺は親父のような努力をしていないクソカスゴミ人間は大嫌いだが、弟妹のように物覚えがよく必死に努力をしている良い子は好きなんだ。
しかして、過剰に特別扱いしてやるつもりはない。本人のためにならないとかじゃなく、いかに好感が持てる相手とは言えそこまでやってやるのはなんか癪という話なだけだが。
まあそれに、俺が魔法で全部をどうにかしたら、アホな領民共が調子に乗るってのもある。
俺の一時の感情で全てを台無しにするのは無しだな。
計画通りに、弟に色々仕込んで、弟を立派な領主様にしなくては。
あ、弟に魔法は教えないです。
弟まで魔法使いになれば、弟も別のところに持ってかれるからな。
寒過ぎてサムスになったわね……。
TRPGもののキャラ案たすかる。
とても助かったのでとりあえず九話は書けた。
が、ロボットものが書きたい。
プロット……、プロットだけ書かせてください……。
っつってもなあ、ロボットものなんて書いたことないからなあ、分かんないなあ。
ロボットアニメは好きだけど、最近は全然見てないし……。
ブレイクブレイド的な世界観で、ロボットのパワーバランスはパトレイバー並み、18〜19世紀くらいの時代感でやりたいってことしか決まってないんですよねえ。
うーん……、どうしましょうか?
世界観に説得力を持たせると言うか、作り込んでおきたいので、歴史から考えましょうか。
まずまあ……、この世界のモンスターはデカくて強いとしましょう。
魔法は存在するが、剣を持った戦士とかじゃまず対抗できないくらい強力なモンスターがね。
で、古代。とある魔導師が、大型モンスターに物理的に対抗するために、ロボットの祖先である「ゴーレム」を作るんですよ。
そして中世、ゴーレムは洗練されていき、同時に今までは卑賤とされてきた錬金術もゴーレムの強化に役立つと見直されていくんすよ。
そして、現代……、近世ナーロッパで、なんかこう技術的なブレイクスルーが起きて(産業革命的なアレ)、ゴーレムは魔導師が操らなくても、内部に乗ったパイロットがレバーをガチャガチャすれば自在に動かせるようになるんすよ。そんで、「こんなんは最早ゴーレムやない!全く新しい兵器……、『マギアメイル』や!」ってなるんですね。
はい。
あーんん、プロット……。
なんかこう……、ドラえもんであった、箱に命令すると好きな作家の作風で命令通りの漫画ができるひみつ道具あったじゃないですか。アレくれ。もう考えられない……。
いや、書きたいシーンはね?思い浮かぶんですよ。でも、そこに至るまでの道筋がね?
じゃあアレだよ、主人公の目標を考えよう。
まず漂流。
↓
安全・資材確保
↓
その為の現地調査
↓
調査内容から資材をより多く得られる立場を目指す
↓
資材を使って、戦いで失った装備などを再生産
↓
地球に戻る為の研究に必要な資材(レアアースなど)を求めて更なる調査・地位向上
こんな感じやろなあ。
したらまあ……、また傭兵団でも作りますか?
駄目なんですよ、僕はレイヴンなので、ロボットを見ると心の中に住む干が「手こずっているようだな、手を貸そう」と思考を汚染してくるんすよ……。
とは言え、やるとしても小規模な傭兵団になるか……、いや!こんなのはどうです?「レイヴンズネスト的組織の立ち上げ」ですよ!主人公が、マギアメイル持ち傭兵団のギルド的なのを作る感じで!これ良いな、それで行こう。
ついでに、社会を資本主義という新たな概念でぶん殴るってのもいいと思います!近世ナーロッパだし、マルクス的な人おるやろ。
で、マギアメイルの普及率も考えなきゃな。
まあ、これは……、どうだろうか?二十世紀初頭のT型フォードくらい?
多分、冒険者ギルドが二、三体保有してて、国家保有は小国で十体以下、大国でも百体はいかないくらいかなあ。
そこに、マギアメイルを数十体保有する傭兵組織ができたら、各国ヒエッヒエやろなあ……、なんだか興奮してきたぞ!
あ、あくまでも戦闘用のマギアメイルの話ね。
多分、作業用のマギアメイルならもっとあるんじゃね?作業用のマギアメイルはザブングルのやられメカみたいな見た目にしてくれ。俺の好みです。
ああー、書きたい……。
……もしかして、ロボットに興味ないとかって人います?
いや、そんな訳ないよな!ホモが嫌いな女の子はいません!とはよく言うが、ロボが嫌いな男の子もまたいねぇよな!
ロボ案も投げちゃおうかなあ。