ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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わぁぁぁぁぁ!


11話 返金

茶髪ボブカットの女の子は、捨矢さんというらしい。

 

いきなり俺に告白した後、周りの女の子にボコボコにされていた。

 

まぁその後は真剣に契約の話をしてくれたし、無能ではないのだろう。

 

子供が考えたとは思えないほどにしっかりした契約書で契約を交わして、これから俺は働くことになった……。

 

 

 

それから俺は、とりあえず堆肥の作り方を教えて、プランターによる栽培を始め、体調が悪い女の子の診察もした。

 

この子達もしっかり考えていたらしく、肥料をホームセンターから集めていたらしい。

 

尤も、モノはあっても、使い方は知らなかったようだが……。

 

とは言え、これだけの肥料があれば、秋植え野菜くらいなら作れるはずだ。

 

大根、ほうれん草、リーフレタスなどの簡単な物を中心に、本人達が希望したイチゴなどをプランターに植える。

 

それと、研究班とかいう、インテリ系の女の子達が、骸骨のモンスターの骨を削ると石灰になることも発見した。

 

大変に助かるな。石灰は、土壌にカルシウムを補給できるから。

 

いや、もちろん、とりあえず撒いとけ!みたいなもんではないが、農業には必須なアイテムである。

 

あ、因みに、石灰にも生石灰やら消石灰やらと色々あるのだが、骸骨の種類によって違うものが取れるらしく、今は研究中なんだとか。

 

作物の世話はしなきゃならないんだが、畑の世話など毎日やらなきゃならないものでもない。

 

水やりくらいなら女の子達に任せても良い訳だしな。

 

なので暇な時間は多い。

 

とは言え……。

 

「あ、あの、皆川さん……」

 

「ん?終わったかな?」

 

「はい……」

 

「そうか……、どれどれ?おお、よくできてるね。よく頑張ってくれた、ありがとう」

 

「は、はい!」

 

女の子達は、どこか怯えたような態度をしている。

 

まあ確かに、俺の人相は良い方ではないのでそれが原因か?怖がらせないようにしなきゃな。

 

そう思って、挨拶と礼の言葉を忘れないように心がけて、丁寧に接した……。

 

 

 

「はい、食べ物ー」

 

「ああ、ありがとう」

 

砂鷹さんと待場さんは、調達部隊という、学校外に出て食べ物や資材を探してくるメンバーのリーダーだそうだ。

 

なので、日中は俺に会うことは少ない。

 

捨矢さんは総リーダーで、この学校の総指揮者。休む暇はほとんどない。

 

他にも、警備部隊リーダーの伍七さんやエンフィールドさんともあまり会わないし……。

 

偵察部の南部さんともあまり話せていない。

 

研究部の氏居さん、物作り部の伊坂さんとはよく会う感じだ。

 

その中でも特に、雑務部のリーダーである州臣さん……、州臣摩子(すおみ まこ)さんとは、毎日会っている。

 

今、俺の分の食料を持ってきてくれたのも、州臣さんだ。

 

「おじピさあ、疲れてない?」

 

気安いし、敬語もうまく使えない、いわゆるギャルというやつだ。

 

ウェーブのかかった桃色髪にピアス、濃いめのメイク。

 

派手派手な美人さんだな。

 

もちろん、本人は、今は非常事態なのでメイクも控えめにしているらしいが、俺には違いが分からん……。

 

とは言え、この子はとても凄い子だ。

 

馴れ馴れしいが、誰とでも仲良くなれる社交性を持っている。

 

俺が、礼儀がなってない奴が嫌いだと分かっているのか、喋り方はこんなもんだがしっかりと挨拶をしたり、ディスコミュニケーションを防ぐための気配りをしたりと、デキる女だ。

 

「いや、疲れてないよ」

 

「たまにならサボっちゃっていーよ?バレなきゃヘーキっしょ!」

 

「特にサボる必要はないかな。疲れるほどのことはしていない」

 

「うおー、まじ?やっぱゴリマッチョは違うなー」

 

手渡された食料の包みを開く。

 

中には、小麦のトルティーヤ的なものに、焼き鳥の缶詰が包まれた何かだった。

 

「あ、ゴメンね!そんなものしか出せなくて……」

 

そう言う州臣さんは、不味そうな災害時用の高カロリークッキーを齧っていた。

 

うーむ……。

 

実に良い子だな。

 

一週間が過ぎたが、みんな良い子ばかりで、今もこうして便宜をはかってくれている。

 

「州臣さん、食べなよ」

 

「え、でも」

 

「俺は食べ物を持っているからね。若いんだから、たくさん食べな」

 

「……あ、ありがと!」

 

やはり、お腹が減っていたのだろう。

 

凄い勢いでトルティーヤ的なものを平らげた州臣さん。

 

そう、だな。

 

もう少し協力しても良いだろう。

 

「さて、州臣さん。農業はひと段落だ。次は何をやろうか?」

 

「え、でも」

 

「何か困っていることはないかな?できる限り力を貸すよ」

 

「うーん……、でも、どうしようもないし……」

 

「言うだけならタダだよ?」

 

「それじゃあ……」

 

一つ、水不足。

 

近所にある川から、ペットボトルなどで汲み上げているらしいが、慢性的に不足しがちとのこと。

 

二つ、食料不足。

 

ご覧の通り。

 

なるほどね。

 

実際のところ、この前もらった資材は、合計で黄金10kg分にもなった。

 

金額にして7000万円に達する。

 

これは、村から持ち出した資金より多い。

 

それで、毎週700万円分くらいの資材が貰える……。

 

明らかにもらい過ぎだ。

 

少しは返してやらねばなるまい。

 

第一、飢えた女の子の前で美味いものなんて食えないわ。そこまでおかしな神経はしていない。

 

俺は、馬車にある資材を全て下ろして、言った。

 

「全部あげるよ。持っていきな」

 

「え……、えーっ?!だ、ダメだよ!それは、おじピがガンバって集めたもんじゃん!」

 

「良いよ、持っていってくれ」

 

「で、でもぉ……」

 

「これからしばらく、資材を集めに行くよ。三日以内には戻る」

 

「ちょっ!おじピ?!」

 

俺は、疾風と陸奥を連れながら、学校から出て行った……。

 

 

 

まず、交番に行って地図を手に入れる。

 

交番は駅前には大体あるので、簡単に手に入った。

 

そして、地図を参考に、この市の図書館を目指す。

 

途中でモンスターが攻め込んでくるが、無意味なので蹴散らした。

 

図書館の中には……。

 

『ギチギチギチギチ……』

 

10mくらいのムカデがいた。

 

これがボスなのだろう。

 

「だが無意味だ」

 

はい、『超速変換』っと。

 

そして、図書館の蔵書を全て『変換』して持ち出す。

 

『変換』は、俺の知識にはないものは出せないのだ。

 

姿形を知ってさえいれば、生き物ですら出せるのだが、姿形も名前も知らない、想像できないものは出せない。

 

例えば、馬は出せるのだが、南米アマゾンに潜む奇怪でヘンテコな名前の虫とかは、知らないので出せない。

 

書物も、タイトルさえ知っていれば、内容を覚えていなくても出せるが、知らなければ無理なのだ。

 

そんな訳で今回の目当ては、この佐奈川市の『地盤情報書』だ。

 




ライダーもの、書きたいのは確かなのだが……。

キャラ募集もしたしなあ……。

書きたい……、書きたいのに……。



ところで、Twitterでプロになるなら一万時間くらい練習するべしという話を聞いた。

俺はもう六年くらい書き続けているが、一万時間書き続けられただろうか?

そして、上手くなっているのだろうか……?
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