ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ホットケーキを作った。


17話 弱点

「い、いやいや、そんな……。ゲームじゃないんですよ?」

 

砂鷹さんは苦笑いを返す。

 

それも当然だ。

 

あの彷徨う鎧を簡単に倒す方法を探るだなんて、意味が分からないだろう。

 

そもそも、簡単に倒せたらこんなに困ってない訳で……。

 

だが、俺は今までモンスター……、資源獣と戦ってきて、思ったことがあるのだ。

 

「例えば、獣のモンスターっているよな」

 

「はあ、いますね?」

 

「あれさ、何で生きていられるんだ?」

 

「何でって……、何ででしょう?え?そうだ、何ででしょうか?!」

 

砂鷹さんが狼狽える。

 

どうやら、気づいたらしいな。

 

「あれだけの動物が生きていけるだけの餌はどこにあるんだ?交尾もしないのに何故増えるんだ?何故周りの動物や植物を食べないんだ?」

 

俺が今まで突っ込みたかったことを口に出す。

 

そう、おかしいのだ。

 

獣型モンスターを何体も解体しているが、胃腸には何も入っていない。

 

冬も近いのに、冬眠の準備とかもしていないし、子宮や精巣は存在するだけで孕んでいる個体は一体もいない。

 

いつの間にやら周りに集まっていた子達もこの話を聞いていたらしく、ざわざわと騒ぎ始めた。

 

「マンモスとか、おかしいよね、あれ?」

 

「私、子供の頃にゾウさんが食べる量は一日50kgとか聞いたことある」

 

「そんなに食べられるもの、もうこの辺にはないよね……?」

 

そう、そうなのだ。

 

「子孫を増やすことも、飲食をすることも、代謝をすることも……、何もしないんだ。ただ、生き物を襲うだけで」

 

その襲う、というのもおかしな話で、襲うだけで食べたりはしないのだ。

 

「そうですね……」

 

「あれは、生物じゃない。医者として断言できる」

 

「じゃあ、何なんでしょうか?」

 

そこなんだよなあ。

 

ただ……。

 

「ただ、生物じゃないくせに、生物のフリをしているってこともまた言える」

 

「フリ、ですか?」

 

「ああ。解体したが、生殖行為をしないのに生殖器があったり……、縄張りからは絶対に出なかったり……、モンスター同士では戦わなかったりな」

 

「あ……!確かにそうですね!」

 

「本当に人間を殺すモンスターにするなら、どんな攻撃も無効化する鋼鉄の肉体に、強力な殺人ビームでも何でも撃ちまくって、音速で空を飛ぶ……、とかで良いだろう?何故、モンスターは倒せるんだ?」

 

「確かに……。本当に人類を絶滅させるなら、爆撃機みたいなモンスターが空を飛んで、爆弾をいっぱい落とせば良いですもんね」

 

そう、そうなんだよ。

 

あの形状、生態、弱点……。

 

まるで……。

 

「攻略方法があるゲームみたいだろう?」

 

「そう、ですね……」

 

「おかしいじゃないか?色々試したよ。例えば、獣型モンスターには、農家用の獣避け匂い袋を投げたら、嫌がって逃げていった。獣じゃないくせに、だ」

 

前にやったのだ。

 

農家用の、害獣を追い払うための匂い袋を、獣モンスターに投げつけてみたところ、鼻を押さえて逃げていった、とか。

 

虫モンスターを殺虫剤で倒せた、とか。

 

モンスターは生き物じゃないくせに、生き物のフリをしていて、生き物と同じ弱点がある。

 

弱点が設定されているのだ、と。

 

そう俺は説明した。

 

「なら……、彷徨う鎧にも、弱点があると?」

 

「そういうことだね」

 

 

 

女子高生達は、殆どが体育館に集められた。

 

そして、壇上に立つリーダー達が言う。

 

「土屋区の彷徨う鎧の攻略方法を考えてます!皆さん、何か案をください!」

 

と。

 

早速、いくつか手が上がる。

 

「はーい!私、ドラグーンクエストシリーズのファンなんだけど、ドラグエでの彷徨う鎧は『アンデッド』だから、聖水とか光の魔法が効くんじゃないかな?」

 

「私は、お兄ちゃんにウィーザードリィーってゲームを借りてプレイしたんだけど、そのゲームでは、リビングアーマーは『魔法生物』だったよ。物理で倒すしかないんじゃないかな」

 

「私が読んだ漫画では、鎧に擬態している何かの生き物ってケースがあったよ」

 

なるほど……。

 

例外はあれども、大体は、鎧に怨霊が乗り移った『アンデッド』か、魔法によって作られた『魔法生物』かの二択のようだな。

 

となると、やはり効果的なのは……。

 

「聖水か」

 

そうじゃなくても、アンデッドの類は、清らかな流水や炎に弱いはずだ。

 

流水や炎は、古来から「浄化」の意味合いを持つからな。

 

試してみるか。

 

 

 

俺が提供した角材に、獣油を染み込ませた布を巻きつける。松明の完成だ。

 

そして、近所の民家から手に入れた水鉄砲に聖水モドキを詰める。

 

聖水モドキは、井戸水に塩を混ぜただけのものだ。

 

結果から言おう。

 

成功だ。

 

どうやら、彷徨う鎧はアンデッドだったらしく、火を近づけると怯み、聖水をかけると力を失う。

 

これならば、比較的弱い非戦闘スキル持ちの女の子でも援護に回れるだろう。

 

さあ、駅前こと、土屋区へ向かおうか……。

 




新作、書いてるのだがマジでこのすばじみてきたな……。

パクリになっちゃうよやばいやばい。

主人公がソウルライク地獄末法ファンタジーからやってきたカスなのはご存知でしょうが、ヒロインがね……。

マジで自作のヒロインはガチで添え物ですからねえ。多分、自作のヒロインとか誰も見てないんじゃない?名前も忘れてるでしょみんな。

今作のヒロインは、魔法使いと盗賊と神官とエルフです。あと、なろうなので獣人奴隷も付けますよ!

魔法使いは、才能はあるが貧しい生まれで才能を活かせなかった天才。生意気なチビ。

盗賊はスラムのガキで、実は外国の王家の落胤。盗賊にしては善人。

神官は最初の国の貴族の隠し子。明るい子。

エルフは精霊の愛し子。真面目で堅物。

獣人奴隷はほら……、なんか知らんけど流石ご主人様!とか言わせときゃええやろ。

あーもうマジでヒロインを可愛く書けない!



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