ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ゴールデンウィークはアキバでラーメン食うぞー!


27話 暴露

死者四人、重軽傷者十二人。

 

内、緊急オペを必要とする重傷者は三人。

 

とは言え、そこまで難しいオペでもない。

 

開き直って『変換』を使って医療機器を出したからな。

 

合計八時間かけて、全員のオペを終わらせた。

 

その夜……。

 

俺は、シベリアンハスキーの陸奥と、馬の疾風を連れて、裏門を目指す。

 

もうここにはいられない。

 

こんなこともあろうかと、今後の農作メモや看護メモを書き溜めておいたから、俺がいなくてもまあ何とかなる……なるといいなぁ……って感じだ。

 

だが、仕方ないことだ。

 

殺人者だと後ろ指さされながら、針の筵の中で生きていくなんてゴメンだしな。

 

それに、『変換』を利用しようと擦り寄られるのもなあ……。

 

「まあ、犬と馬でもついてきてくれるなら充分だろう」

 

「ワン!」

 

「ヒヒーン」

 

「おおよしよし。すまんなあ、お前らも女に撫でられる方が嬉しいだろうに」

 

「ワウ!」

 

「ヒヒーン」

 

そう言って、門へ着いたのだが……。

 

「どこへ、行くんですか」

 

「皆……」

 

そこには、多くの女子高生達が待ち構えていた。

 

「俺は」

 

っと……?

 

砂鷹さんと待場さんが抱きついてきた。

 

どう言うことだ?

 

「あの、聞いてくれるかな?」

 

「嫌です、聞きたくない」

 

んー……。

 

「でも、分かるだろう?」

 

「何がですか?何も分かりません!どうして、皆川先生が出ていかなきゃならないんですかっ?!!」

 

「俺は人を殺した」

 

「それがどうしましたか?!防衛戦に参加した警備部の子達も、何人か殺してます!」

 

「だが」

 

「聞きたくない!やめてくださいっ!」

 

意外だな。

 

砂鷹さんと待場さんは、もっと冷静な子だと思っていたのだが。

 

おっと……?

 

「皆川さん」

 

「捨矢さんか」

 

「貴方、失礼ですね」

 

へえ……?

 

言うなあ。

 

それは、俺が、礼儀を重んじない奴が一番嫌いって事を知っての発言か?

 

一応聞いてやるか。

 

「どうしてかな?」

 

「私達のこと、舐め過ぎです」

 

「ふむ?」

 

「『たかが人殺しくらいで』、私達が皆川さんのことを嫌いになると、本気で思ってるんですか?」

 

そうねぇ……。

 

さっきも考えたんだが……。

 

「君はそれでいいかもしれない。君は強い子だから。だが、他の子はどうだ?」

 

「だから、そこが失礼なんですよ」

 

「む」

 

「この高校に!命懸けで私達を守ってくれた大人を!嫌いになるようなゲスは一人もいない!」

 

叫び。

 

心からの叫びだ。

 

人間の叫びだった。

 

「だとして、俺のスキルが……」

 

「関係ない!」

 

言い切るか。

 

「貴方がバケモンでも、モンスターでも!私達を助けてくれた恩人であることには一切関係がないんですよ!それをっ……!」

 

あ、捨矢さん、泣いてるなこれ。

 

「何でですか?!出ていくなんて!私達、まだ信用してもらえませんか?!私達は……、私達はっ!皆、貴方のことが大好きなんですよ?!!!」

 

「そうだ!アタシ達を見くびるな!」

 

「こんなに助けてもらったのに、嫌いになるとかありえんし!」

 

「まだ恩返しができてませんわ!」

 

うーん……。

 

どうしようかね、これは。

 

……よし、決めた。

 

会話をしよう。

 

腹を割って。

 

事がここに至っては、こうする他ない。

 

人間だからな、対話で決着をつけよう。

 

「俺は、皆が思っているような立派な大人じゃない」

 

「そんなこと!」

 

「まあ聞けよ。……俺はな、ただ単に、自分の日常が壊されるのが嫌なんだ。静かに、穏やかに暮らしたいだけで、それを邪魔する奴は殺していいと思っている」

 

「………………」

 

「礼儀を重んじると言うのも、形の上での話だ。他人に迷惑をかけたくないし、かけられたくもない。干渉されたくないんだ」

 

「……話しかけて、すいませんでした?」

 

「ああ、いや、そこは違くてだな……。会話くらいは全然構わないし、社会で生きるんだから対価さえもらえれば働くのも嫌じゃないんだ。けどさ……、金額分以上の働きをしたくないんだよ」

 

「えと……?」

 

「医者はクソみたいな仕事だった!指示を聞かないで寿命を縮めるボケ老人の相手をして!いざ死にますってなると、今度は、普段ろくに見舞いにもこねぇ家族とか言うクソ共が『どんな手を使ってでも生かせ!』とがなり立てる!」

 

いや、マジで。

 

「ナースのアバズレ共は適当な仕事ばかりやって女同士でネチネチイジメとかするし、上役はメスの握り方も忘れてる癖に偉そうにやりたい放題!おまけに、貴重な休日は行きたくもない合コンで金にしか興味のないクソビッチ共と顔合わせだ!最悪だな!!!」

 

「あ、はい」

 

「そんな訳で、だ。俺は、俺のペースと価値観を崩す奴は、ぶっ殺したくなっちゃうんだよ。……君達は大好きだ、だから、殺したくはない」

 

輝く笑顔でそう言った俺。

 

ふぅ、言い切ったぜ。

 

言いたいことを言うと気持ちがいいなあ!

 

「え、えと……。つまり、『自分は気難しいから、他人と極力関わりたくない』ってことですか?」

 

うーん!

 

クッソ情けない話だがこれなんだよなあ!

 

「そうだぞ!情けないが、俺はそういう人間なんだ!」

 

そんな訳で、他人と上手くやっていくと言うことそのものが難しいんだよ。

 

理解してもらえたかな?

 




マレニアおばさん倒してきた。

ちいかわブンブンって強いな!

グレソなんてクソですわ!!!!

でもグレソは怯みが強いのでメイン武器です。

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