「えっと……、それだけですか?」
「は?」
「皆川さん……、あのですね。皆川さんは自分のことをおかしいと思っているのかもしれませんけど、それくらい別に普通ですよ?」
んー?
「そうだぞ。今時の女子高生も皆そんなもんだろう」
「プライベート第一、仕事はできる範囲で、ってことでしょ?フツーだよね?」
「私も、バイト先の店長死ねとか常に思ってますし……」
んーーー?
「むしろ、五年間もクソみたいな仕事を続けていただけ立派じゃないですか!」
「そうですよ!よく我慢しましたね!」
あーーー?
「いや、そのな?」
「皆川さん、別に、私達は皆川さんを気難しいとかおかしいとか思ってませんから!何も変なこと言ってませんよね?お互いに迷惑をかけないようにしようってだけの話なんですし!」
「う、うーん?まあ、そう、だな?」
「思った事があればちゃんと言ってくれれば大丈夫ですよ!ムカついたならムカついたって言って良いんです!私達も言いますけど!」
そうか……?
うーん……。
「分かった……、じゃあ、もう少しだけ世話になる」
「「「「はい!」」」」
ふーむ。
まあ、かえってよかったな。
ぶっちゃけた話ができるようになったのは、新丸姉さんと村のジジババ共以外では初めての相手かもしれない。
これからは色々ぶっちゃけていこう。
しばらくが過ぎて。
亡くなった女の子達の埋葬も済み、お葬式という名目で花を手向けたりした後の話。
朝、氏居さん……、いや、雪姫が起こしに来る。
起こすと言う名目で、朝勃ちした股間を視姦しに来ていることはもう分かっているぞ。
「おはようございます!」
彼女は、雪姫という名前の通りに真っ白な肌と、日本人形のような黒髪が特徴の、清楚系美女だ。
清楚系、というのがミソで、本人は全く清楚じゃない。
「よう、雪姫ちゃん」
「え?あ、はい!雪姫ちゃんでーす♡」
んー、良いねえ。
「雪姫ちゃんは今日も俺の朝勃ちを見にきたのか?」
「え"っ?な、何でバレて……、ごほん!何のことですか〜?」
「ああ、すまんすまん。アレだよな、俺の布団の上でゴロゴロするんだよな?おっさんの匂い嗅ぎながら」
「ゔぉぁ?!何で?!何で知ってるん……、ちょっと何言ってるか分かりませぇ〜ん!」
んー。
「おかしいよなあ?いつも帰ってくるとベッドの上に黒くて長い毛があるんだから。匂いもついてるし……」
「ぬにゃー!何でぇ?!証拠はちゃんと隠滅した筈じゃ……、はっ!」
「ああ、嘘だぜ。だが、マヌケは見つかったようだな」
「ぬ、ぬああ……!お、お許しをーっ!!!」
おお、華麗な土下座だな。
「出来心だったんです!嫌いにならないでぇ!」
「いや、別に良いよ。使った後は洗って返してくれれば」
「……怒らないんです?」
「雪姫ちゃん、可愛いしなあ。これがブスだったかムカついてるが」
「な、なるほど!つまりセーフ!私許された!」
「それはそれとして捨矢さんに報告はするから」
「おおォ許しをォー!!!!」
「ははっ、嘘だっての。ただな……」
「ただ?」
「触るときは綺麗な手で触るんだよ」
「にゃあああああ!!!!」
あっ、雪姫が崩れ落ちた。
崩れ落ちた雪姫を小脇に抱えて、体育館に移動する俺。
「皆川さん、みんなに話しておきたいことって……、ってゆきりん?!どうしたの?!」
それを見て、驚きの声を上げる捨矢さん、いや、理絵ちゃん。
「ああ、俺が、『お前ら俺でオナニーしてるの分かってるからな』的なことを言ったら崩れ落ちた」
「………………んぇぁん?」
何だその声?
「まあ、それは今は関係ないから置いておこう」
「えっえっえっ、ちょっと待ってちょっと待って!知ってたんですか?!!!」
「置いておこう」
「う、はい……」
引き下がる理絵。
さて、と。
生徒達が集まる体育館で、俺はこう言った。
「まず、俺は、君達が信用できなかったので、色々と嘘をついていた」
と……。
「えっ……?」
「どういうこと……?」
「皆川さん……?」
ざわめきが広がる……。
「俺のスキルについてだ。俺のスキルは『倉庫』ではない。いつも、その場で創り出していた」
俺は、左手にある黄金腕輪の偽装を解く。
左手には、今まで得てきた富を、黄金の強化版みたいな超金属に変換して、腕輪にして持ち歩いていたのだが……。
その超金属は、ピカピカと自ら輝き、黄金よりもはるかに美しい金色の光を発しているので、普段は銀で被膜して、光を抑えるようにしていたのだ。
それを、解放する。
カッと、七色の光が、照明がなく薄暗い体育館を照らした。
「俺のスキルは、『変換』……。富を、等価の別の物質に作り替える能力だ」
最近、スマホの調子がおかしい。
まあそれは良いんだけど、最近のなろう高レート帯の環境デッキ、追放ものと婚約破棄ものの二強じゃん?
あれ、やだなあ。
どっちも書けないんだもん俺。
俺が追放ものを書こうとしてできたのがネットスーパーおじさんだからね。
追放ものが嫌いな訳じゃないんですけど、低品質な追放ものは、大抵、主人公が追放されても仕方がないゴミだからね……。そこがね、どうしてもね……。
婚約破棄ものは一切興味ないです。女主人公で面白いと思ったのはストーンオーシャンと攻殻機動隊だけ。
……徐倫も少佐も、どっちも女ではなくゴリラだからかな?
本当にね、追放ものはねえ。
有能な奴が追放されても仕方ない状況というか、納得できる展開がないからねえ。
例えば今日は、「育成スキル持ちの主人公、育成を終えたら追放される!」みたいなのを見つけましたが、もうそれは「せやろな」としか言えんのよ……。
無能だから追放!追放されてからチートスキルに目覚めたので復讐!……これ、見ていて楽しいですか?むしろ、復讐に正当性がないのに被害者仕草とか、最悪の部類の人間では?
追放された時点では、スキルがないだのジョブが不遇だのの、万年雑用係が、邪魔だからと追い出したらいきなり降って沸いた幸運で強くなり、的外れな復讐をしに来た!ってことじゃん。キモ過ぎる。
ネットスーパーおじさんでは、俺が納得できる追放ものを書こうとしたらああなったんで……。
本当に難しいなあ、小説って。