ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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腹減り。


8話 衝撃でもない新事実

頑張って断ったが、どうやら総長殿はめちゃくちゃに俺と吉祥寺に興味があるらしく、何かと気にかけてもらえるようになった。

 

俺と吉祥寺は、王城の隣にある教会の、騎士団の宿舎に泊めてもらえた。

 

ついでに、勇者達の訓練も、総長殿が直々にやることになった……。

 

あのボーンズとかいうのは、騎士は騎士でも名誉騎士。国家の定める爵位である『騎士爵』と言うやつだな。

 

だが、名誉騎士よりもよっぽどガンギマリな修道騎士に気に入られたのは、その、なんだ、怖い。

 

 

 

こうして、俺達の生活が始まった……。

 

まず、俺は、言葉や文字の勉強をしながら、コックや庭師に大工の仕事を手伝い小銭を稼ぎ、勇者としての訓練もした……。

 

「お前、なんで庭師の仕事なんてできるんだよ」

 

「ユーキャンで造園技師の資格をとったからな」

 

「へえ、資格とんのが趣味なのか?」

 

「ああ。情報技術者とか電気工事士とか……、気象予報士、司法書士、アマチュア無線、日商簿記、危険物取扱とかも持ってるぞ」

 

「おお、かなりのインテリゴリラだな。それだけの資格があれば、日本でも食いっぱぐれないだろうよ」

 

一方で、吉祥寺は、コミュ力を振り絞り、優しいメイドさん達を盾にしながらも、城の文化人達に数学や哲学を教えて、多額の報酬を得たり、後なんか魔術の勉強もしていた……。

 

「吉祥寺、お前すげぇな。魔法を簡略化したこの魔術?とか言うの、かなり難しいだろ?俺なんか水を出す魔術を覚えるのに一月かかったぞ」

 

「ふんっ、僕は天才だからな。ちょっとインテリなゴリラであるお前とは、頭の出来が違うんだよ。……だ、だが?僕を褒めるのは殊勝な態度だな?お前が怪我したら、回復魔術で治してやっても良いぞ、ふへへ」

 

「あと別に恥ずかしがらんで名前で呼んで良いぞ、俺もそろそろ名前で呼ぶから」

 

「む、べ、別に、恥ずかしいからとかじゃないぞ?!お前なんてゴリラで充分なんだからなっ!」

 

 

 

「……何だ、その、バカでかい弓は」

 

「ああ、総長殿。これは我が国で使われていた和弓というものですね」

 

「ほう、職人は誰だ?こんなもの、よく作ったな」

 

「あ、俺が作りました」

 

「……そうか。で、まさか、その巨大な弓を、馬に乗ったまま放つのか?」

 

「まあ、それが流鏑馬ですし。おらっ!」

 

「プレートメイルに風穴を……!凄まじいな!」

 

「いえ、まだ精度が甘いですね。当てたい位置から指二本分もズレました。張りも弱い、まだまだです」

 

「うーん、軽い気持ちで騎士団に勧誘したが、貴公、思いの外化け物だな????」

 

「はっはっは、我が国には『鎮西八郎』という魔神のような騎士がおりまして。かの者は、鑿のような矢と、身の丈をはるかに超える弓を使い、一撃で船や岩を砕いたそうです。それと比べればまだまだ……」

 

「そもそも神話英雄と肩を並べようとしている時点で何かがおかしいと気付いた方がよいぞ?」

 

「あ、あと、今日はそろそろ雨が降りますから、そろそろ室内に戻った方がよろしいかと」

 

「何故に異教の司教(ドルイド)の秘技である風読みが使えるかは、最早突っ込まんが、それは誠か?」

 

「ええ、今日は一日降りますねぇ。帰って図書館に行きます」

 

「そうか……、そうかぁ……」

 

 

 

「よっす」

 

「おー」

 

図書館に来た。

 

尤も、そんな大した規模のものではない。

 

文書も紙ではなく羊皮紙なので、一冊一冊の厚さも大してない。

 

そこには、吉祥寺が……、蓮華がいた。

 

「また、総長殿をドン引きさせてきたのか?」

 

「そうだなあ。俺からすりゃ、最上位加護『破砕騎士』とか言って、魔法の破壊光線を剣から出しながら異教徒の城壁ぶっ壊すあの総長殿の方が、よっぽどドン引きなんだがねえ」

 

「いやぁ、お前も相当だぞ。加護の力抜きなら、あのメスゴリラ総長殿と互角なんだし」

 

「いやあの人、基本的に介者剣法の使い手だからね?訓練で互角だ!とか言われても別に……。実質負けでしょ」

 

「介者剣法……?あー、『鎧を着ていることを前提とした剣術』だったか?」

 

「うんそう。プレートメイルだから、致命傷以外は防ぐ必要ないでしょ?だから、致命傷以外は鎧で受けて、逆に相手に致命傷を叩き込むことだけを考えている、ゴリゴリの実戦剣術だよ」

 

「ヒェー、流石蛮族。怖……。でも、流石に力の強さはお前の方が上だろ?」

 

「いやあの総長殿、散々ドン引きしてた癖に、俺が作ったエセ和弓を加護なしでちゃんと引けたからな?あの人本当に女か?」

 

「だから、ゴリラでしょ」

 

まあそんなこと言ったら騎士なんて大体ゴリラだけどさ……。

 

「で?魔術は?」

 

「宮廷魔導師様から実戦レベルだとお墨付きだ。まあ、実戦だとビビって頭真っ白になるだろうがな」

 

「へえ」

 

「……何だよ、その顔は?僕は天才だぞ?自分を客観視くらいできる。お前のような心身共にゴリラのゴリラとは違って、僕はナイーブなんだよ」

 

「いや、その辺が分かってるのは偉いなあって」

 

「そう言う褒め方は子供扱いされてるみたいでムカつくんだよ!もっと下から讃えろ!」

 

「承認欲求が暴走してんぞ、大丈夫か?」

 

「うるさい!褒められたいんだよ僕は!普段から文化人だの貴族だのの相手はもううんざりだ!あいつら、こっちが分かってないと思って、こっちの世界の文学詩編から引用した微妙な嫌味とか言ってきやがる!」

 

「わー、頭良すぎると損なんだなー」

 

「褒めろぉ……、僕を褒めろ……!」

 

適当に蓮華を撫でておく。

 

「……因みに、クラスメイト達はどうなっている?」

 

「総長殿が派遣した修道騎士に訓練を受けてるな。やっぱり、魔族戦に駆り出されるのは確定みたいだ」

 

「魔族戦、なあ……」

 

眉間に皺を寄せる蓮華。

 

「あれさあ……」

 

「言うな、分かってる」

 

「いやでも、さぁ?」

 

「皆まで言うな」

 

「いや、言わせてもらうけど……」

 

 

 

「魔族って、単なる『異民族』じゃん!」

 




サイバーパンク学園ものォ……。

僕はねえ、ゴツいアームを付けた美少女サイボーグが、戦闘モードに入る瞬間を書きたいんだぁ。

女子高生「コード発動!Dig-dig, Bow-wow!(ここ掘れワンワン)!」

そう叫ぶと、犬耳にゴツいメカアームの美少女女子高生のアームが、工業用大型掘削機に変形する!とか良くない?

サイバーパンク2077はバリバリ面白い神ゲーなんだけど、女の子が可愛くないし、話が重くてつらい!

なので俺はちょっと、特撮っぽさを意識していきたいと思います。

要は「変身!」の美学。

普段は可愛い猫耳インプラントの女子高生達が、戦闘モードに入って変形して人外っぽくなるの、萌え要素だろ?

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