ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あっ、やっちゃった。

早めの投稿になっちゃってごめんなさい。


6話 気をつけて、誰かが貴方を見ている

「きっ、君はなぁ!女性に何を、明け透けに聞くんだ?!」

 

あっ、やべっ。

 

「い、いや、ごめんね!ついね、つい」

 

一人暮らしが長過ぎて、対人能力が……。

 

バイトも基本は在宅ワークだったし、会話とかしないから……。

 

「ま、まあ、その……、あ、あるよ」

 

「え?」

 

「せ、性欲は、あるよ」

 

んーんん。

 

「ゲーム越しでは気持ちを伝えられなかったが、そういう気持ちは、その、あるよ!」

 

「おっ、あっ、そ、そうですかぁ……」

 

あぁん、おああ……。

 

はい、うん……。

 

「人間と、その、番えるのか?」

 

「で、できる、と思う。理論上は……」

 

えぇあ。

 

「だっ、大体にして!私達全員に『ラブの指輪』などという意味深なアイテムを渡しておいて、今更それを聞くかな普通?!」

 

「いや、はい、本当にその、申し訳ないです、はい」

 

「それにっ!私達は、君が私達を題材にした……、その、いかがわしい薄い本を所持していたことも知っているんだぞ?!」

 

「うっあぇい?あっ、スゥー……、はい……、誠に申し訳ありません、でしたぁ……」

 

いやそれはね……。

 

うん……。

 

大変申し訳ない……。

 

通販でね、絵が可愛かったからね……。

 

詳しくはないんだけど、純愛もの?とかいうやつでね……。

 

エロ目的ではなく、恋愛ストーリーが目当てでして。

 

「あと!さっきから無理に優しくしようとするのはやめてくれるかな?!私達は五年も君を見て来たんだぞ?君のことは大体知っているからなっ!」

 

「うっす……」

 

うーん……。

 

まあ、じゃあ、ちゃんと向き合うか……。

 

「あーその……」

 

「な、何だ?」

 

「エロ本買ってごめんな?」

 

「い、いや……、その、それは、良いんだ。興味を持ってもらえるのは、嬉しい」

 

「でもアレだから……、ちゃんと純愛ものだから……」

 

「う、うむ。君の性癖が捻じ曲がっていないのは、まあ、助かるよ」

 

「あっはい、え?内容も分かるの?」

 

「少なくとも、君の部屋の中のことと、君の仕事先のことくらいは分かる」

 

おっおう。

 

「あー……、ええと」

 

「そっ、そう言えばっ!わ、私のぉ、エ、エッチな本も持ってた、な?わ、私を、その、題材にした!」

 

『トロと一緒♡』のことだろうか?あれはジュラ娘の世界から一人だけ日本に転移してしまったトロを匿いながら、田舎でラブラブ生活をする濃厚な純愛ラブストーリーだったぞ。エロ有りの。

 

因みに、この作品の作者であるヨロシク先生は、元はリョナ漫画家だったのだが、トロの可愛さに目覚めて、以降は純愛ものしか描けなくなったという。

 

「あっ、スゥ……、そうっすね。はい、本当に申し訳ありませんでした……」

 

「あっそっ、いやっ、怒ってないぞ?!怒ってないんだけど、その、な?!つまりその……、私の事を……、その、エッチな目で見てるのか?」

 

「えっ?その……、何?そういうことなの?」

 

「まあその……、そうだ」

 

「あー……、はい。まあうん、ね?そうだよね?ラブの指輪とか、事実上プロポーズみたいなもんだもんね?」

 

何も考えてなかったとは言えねぇ……。

 

「そ、そうだぞ!プ、プロポーズだったんだぞ!」

 

うっす……。

 

 

 

とりあえず、ギクシャクしながらも、現状について確認した。

 

俺がバッタ相手に殺されかけていた頃、ジュラ娘達はかなり手際よく動いていたようだ。

 

まず、鼻が利くスミが俺の匂いを嗅ぎつけて、全力で捜索。

 

その間、低レア娘達は野営陣地を設営。

 

料理ができるジュラ娘は、プラントから食料を作り出して調理を開始。

 

プテラノドンなどの飛行可能なジュラ娘達は、空から周囲を偵察して、簡単な周辺マップを作成。

 

トロはさっきも言ったように、計器のチェックをしていたそうだ。

 

非常事態にこれだけ冷静に、組織的に活動できるのは、下手な人間よりも上等だな。

 

素直にそう言って褒めた。

 

とりあえず、夜なので、偵察から帰ってきたジュラ娘のデータをまとめてから、夜の時間。

 

自由時間ということになり、俺は飯を食ってからシャワーを浴びて、自室の検分を始めた。

 

ジュラ娘のゲームでは、自室内を家具アイテムでデコレーションでき、それによってスタミナ回復率がちょっぴり上がるというシステムだった。

 

家具は、イベントで手に入った家具アイテムを中心に、俺の趣味であるアコギや恐竜フィギュアなどが置いてある。

 

アコギを軽く弾いて音を確かめたり、本棚の本をめくってみたりした。

 

そうして、自室で過ごしていると……。

 

かなり強い力でノックされた。

 

「誰だ?」

 

「オゥ、オレだよ」

 

この声は……。

 

ティラノサウルスの、ティラか。

 

俺は、扉のロックを解除する。

 

「へへっ、よう、センセイ」

 

赤いロングヘア、褐色の肌。

 

身長は俺より5cmくらい低いが、それでも185cmはあるであろう大女。

 

ついでに筋肉もムキムキ。

 

吊り目でギザ歯。

 

「へへへへへ……、センセイ、会えて嬉しいぜ」

 

「ああ、俺もだ」

 

時刻は夜の10時。

 

健康優良児たるジュラ娘達は、もうほぼ寝ている時間だ。

 

ティラは何をしに来たんだ……?

 

「で、何の用だ?」

 

俺はストレートに訊ねた。

 

すると……。

 

「へへへ……、オラアッ!」

 

布団に抑え込まれた!

 

「なっ……?!お、お前っ?!」

 

「捕食者がやることは一つだろうが!」

 

「お、俺を食う気か?!」

 

「そうだ!優しく食ってやるから大人しくしな!」

 

くっ……!

 

早速、ジュラ娘の反乱か!

 

まさかこんなに早く……!

 

「はぁはぁ……、ほらっ!早く脱げよぉ!オレ、もう待ちきれないぜ……!」

 

「えっ」

 

「ふぅー、ふぅー、結構胸板厚いじゃねえか……!カッケェなあ、アンタは……」

 

荒い鼻息のまま、俺の胸板に頬擦りするティラ。

 

あっ、食うってそういう意味で?

 

「オラッ!こっち向けよ!チューしろ!優しくだぞっ!」

 

「あ、はい」

 

「んちゅー……♡えへ、えへへへへ……」

 

すっげぇニコニコのデカ女にのしかかられているこの現実、何?

 

「センセイ、好きだぞ!」

 

「あー、俺もだよ」

 

「ホントかっ?!オレとおんなじ気持ちだなっ!嬉しいぞ、幸せだぞ!」

 

うーん……。

 

まあ、抱きたくはある。

 

やるか。

 

で、俺が脱いで、さあやるか!という時……。

 

「「「「きゃあっ?!」」」」

 

ドアが開く。

 

……どうやら、盗み見、盗み聞きをしようとしていたジュラ娘が複数いたようだ。

 




満月の狂人がやっぱり人気っぽいんで、書き溜めておきます。
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