ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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具合悪い時に坦々麺を食い、無事死亡。


9話 希望の星を目指して

「集合ー!」

 

「「「「はーい!」」」」

 

ジュラ娘を集めた俺は、今後の予定について話す。

 

「まず……、孤独だった俺に寄り添ってくれて、ありがとう」

 

礼を一言。

 

「私達こそ!」

 

「貴方と会えてよかった!」

 

「ありがとー!」

 

「愛してるー!」

 

「大好きー!」

 

そんな嬉しい言葉が返ってくる。

 

それから……。

 

「これから俺は、この世界について調べてみたい。白バッタみたいなモンスターがいる以上、ここが安全であるという保証はないからな。だからまず、この世界について知って、それから行動方針を立てようと思う」

 

頷くジュラ娘達を見回し、俺は言葉を続ける。

 

「だが……、あらかじめ言っておく。悪いが俺は、人を助けようとかは思わない。お前達と、俺の身さえ無事なら、他の人間がどうなろうと関知しない」

 

ジュラ娘達は心優しい。

 

だから、この言葉を聞くと悲しそうな顔をする。

 

しかしここは譲れないだろう。

 

安全第一、命には代えられない。

 

見ず知らずの人間よりも、俺達が豊かに生活することの方が大事なのだ。

 

寄付だの喜捨だのは、豊かな世界の豊かな存在がやる道楽だと俺は思っている。

 

そもそも、寄付の対象を選んでいる時点で、道徳という言葉から程遠い。

 

だってそうだろう?

 

これから死ぬ老人の福祉や、関係ない外国の恵まれない子供達や、大して困っていない女の権利とかよりも、明日食うものにも困る日本のホームレスなどを支援するべきだ。

 

でも、ホームレスのおっさんよりも、女の権利とかのために権力者と戦い、寄付しています!と言った方がカッコいい。

 

金持ちは、カッコつける為に寄付だの何だのをしているんだ。

 

本当に心から善意があれば、薄汚いホームレスや、気色悪いニートも分け隔てなく支援できるはずだろう。

 

支援を必要としている人間ってのは、実際には、助けたくなくなるようなゲス野郎であることが多い。

 

と言うよりむしろ、社会不適合者のゲスだから、生活に困るくらいに困窮しているのだ。

 

俺達は現状、他人に分け与えるほど余裕がある訳でもないし、そんな義理もない。

 

既にジュラ娘数百人の命を背負っている以上、中途半端な道徳心で、関係のない、知らない人達の命をも背負うような真似はできないのだ。

 

それに、無償で受け取ることに慣れれば、醜く肥えた豚になる。そんなものは最早人ではない。

 

だから……。

 

「お前らが優しい奴らだってことは重々承知だ。けど、こればっかりは駄目だ。お前らも、他人を助けることよりも、自分の安全を何よりも重視しろ」

 

だから、自分第一で生きていく。

 

俯くジュラ娘達に、更に言葉を投げかける。

 

「それと、この世界の人間がどんな存在なのかまだ分からんからな。極力、関わらないようにしてくれ」

 

「お、お喋りしちゃダメなの……?」

 

「まだ分からないんだ。交渉は俺がやるから、知らない人と変な約束をしたりしないようにしてくれ」

 

「で、でも……」

 

「話が拗れると、俺だけじゃなくお前ら全員が困るんだ、理解してくれ。もし、俺がいない時に接触されたら、交渉技能持ちのジュラ娘が対応するように」

 

「「「「はい!」」」」

 

こんなところか……。

 

 

 

「では、ひみつきち、発進!」

 

俺の号令の元、ひみつきちは無限軌道を始動させる。

 

四十連結した巨大な化け物電車が、唸り声のような駆動音と共に動き出した……。

 

素晴らしい走破性。

 

フレキシブルに動く無限軌道は、砂と石だらけの砂漠でも、足を取られずに進める。

 

速さは、計器を見るに時速六十キロ。この巨体にしてはかなり早い。

 

二、三十分ほどで、例の『コウエキ・モヘン』……、モヘン交易所にたどり着いた。

 

ここら辺は、道路がまだあるようだ。

 

道路上でなら、ひみつきちももう少しスピードが出せるな。

 

外部カメラを見ると、モヘン交易所からは、例の薄汚れたババアと男が鉄パイプ槍を構えて警戒しながら出てきた。

 

何か叫んでいる……。

 

……「なっ、何事だいっ?!!」

 

……「す、すげえ!何だこれ?!」

 

あ、日本語なんだ。

 

言葉は通じそうだな。

 

俺は、交易所に降り立った。

 

念のため、隣に、ケナガマンモスのモースと、スミロドンのスミを立たせておく。

 

スミは近接アタッカー、モースはタンクだ。

 

モースは、モサモサの茶髪で目を隠し、象の耳を持ち、もこもこに厚着したデカい女。

 

タンクなので、鉄板のような盾を持っている。

 

この盾は、実験してみた所、俺が持っている『エレクトス・シリーズ』という系統の銃火器を弾くくらいの堅牢さがあった。

 

モース自体の肉体も極めて頑健で、銃の試射をしている俺に、「それくらいの威力なら、当たってもへっちゃら」と言っていた。

 

エレクトス・シリーズは、ジュラ娘の設定資料集のみで明かされるアイテムなのだが、対侵略モンスター用の未来の銃火器なので威力は物凄いという設定になっていたはず……。

 

それをへっちゃらと言えるモースは、頼もしいボディーガードだ。

 

……因みに、モースは★★★★だ。

 

★★★★★のタンクはもっと堅牢ということになる。ヤバ過ぎ。

 

「こんにちは。我々は……」

 

ん、そういや、俺達って何だ?

 

ゲーム内での呼び名は『探検隊』だったが。

 

設定資料集では、地球側からは、『第一異次元派遣団』と呼ばれていたはず。

 

だが、どちらも、この世界では通じない呼称だ。

 

なので俺は、咄嗟に頭に思い浮かんだ言葉を吐いた……。

 

 

 

「……我々は、『恐竜旅団』だ。遠い南部から旅をしている」

 




書き溜め報告、満月の狂人を六話。スワンケルド編完結。第三章ウェルハース編へ。

満月の狂人、第三章
鉱山都市ウェルハース編

あらすじ
スワンケルドにて戦いを終えたエドワードは、「金があればララシャ様に贅沢させられる」と気付いた。狐獣人の商人であるヤコの勧めで、手持ちの武具を売り払って金を稼ぐことに。
武具を高値で売る為には、この世界最高の職人集団であるドワーフに認められて、鑑定書を作るべきだ、という話に。その為、ドワーフが沢山いる鉱山都市ウェルハースに訪れる。
ドワーフのグランドマスター達に、異世界の超兵器を見せつけて、鑑定書を書かせるが、どうもうまく行かない。
それもそのはず、鉱山都市には、魔王軍の尖兵たる吸血鬼が隠れていた!
果たして、エドワードは、吸血鬼を血祭りに上げながら、上手い具合に鑑定書を作らせることができるのだろうか?!(できる)



それはそれとして、新作(予定)のハードコアファンタジーものをブラボと言われて草。確かにそうなんだよな。

いっそのこと、主人公には、ソウルの業みたいな激ヤバ禁術を作ってもらうか。

レベルアップの概念が存在しない世界で、レベルアップの概念を作る主人公!(但し外法)

知識を求める系主人公にしよう。

悩める魔導師の前に現れてこう言うんだ。

「血を啜る度に強くなれる秘術を授けよう。その代わりに、君の秘術を私に教えてくれないか?」と。

そうやって、世界各地の秘術禁術を集めてやることが、「現代日本みたいな便利な生活がしたい」だからね。

「私が死んだのは2022年。そして、この世界で五百年の時を生きた。五百年後の日本はもっと栄えているはずだ。ならば私も、この魔法の力で未来を築かねば」

そもそも、ダークファンタジー世界には、魔法くらいしか暇潰しになるものがないので……。

側から見ると、激ヤバ禁術使いまくって、肉体をボコボコに改造して、何故かと問われれば「しゅみです」と返す変態野郎の出来上がりだぜ?
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