ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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目が痒い!


10話 平和より自由より正しさより

「我々は、『恐竜旅団』だ……!」

 

おっふぇ……。

 

なんかよく分からん単語が出てきてしまった。

 

昔、子供になった探偵が、江戸川乱歩とコナン・ドイルの本が近くにあったから……、みたいなのを見て「アホかこいつ?」などと思っていたものだが……。

 

実際のところ、咄嗟に名前を捻り出すってのは難しいんだな。馬鹿にしてすまなかったと言いたい。

 

恐竜旅団て……。

 

何ですかそれは?

 

が、もう言ってしまったもんは仕方ない。

 

これで通すしかないな。

 

「「恐竜……、旅団……?」」

 

首を傾げる薄汚いの二人。

 

俺は、話を続ける。

 

「交易とあるが、ここは何の店だ?」

 

「あ、ああ……、交易所だよ」

 

ババアがそう言った。

 

因みに、ババアは普通にババアだ。

 

三十代の美熟女とかそういうんじゃなく、五十歳前くらいの薄汚いババア。

 

東南アジアとか南米の貧しい中高年って感じ。しかし、人種は日本人っぽいかな?白髪は多いが黒髪みたいだし。

 

「交易所とは?遠いところから来たんで、この辺のことは分からないんだよ」

 

ババアは歳上だが、俺はあえて敬語を使わなかった。

 

舐められないようにってのもあるが、敬語は通じないだろうと思ったからだ。

 

このババアも、若い男も、日本語のはずなのにイントネーションがかなりおかしい。

 

言葉を飾ると通じない可能性がある。

 

「交易所を知らないのかい?」

 

目を見開いて驚くババア。

 

「知らないんだ、何だそれは?」

 

「まあ、良いさね。あたしはこの交易所の主の、モヘンってモンだ」

 

「ふむ」

 

「交易所では、物資の売買ができる」

 

ふむ?

 

通貨とかあるのかな?

 

経済活動があるとは、意外と滅んでいない……、のか?

 

「通貨は?」

 

「通貨……、『マネー』のことかい?」

 

あ、そこは英語なんですね。

 

「ああ。俺の出身地では、『ゴールド』という金属を通貨にしていた」

 

という設定にしておく。

 

「へえ、そうなのかい。でも、この辺り……、『イーストポリス』じゃあ、使われるのはこれさ」

 

そう言ってババアが腰の革袋から取り出したのは……。

 

「……ポイントカード?」

 

擦り切れた、一枚のポイントカードだった。

 

デザインは見たことがないが、赤色のカードに白で「Nyaon」と書かれている。

 

身分証があれば、コンビニで無料で作れそうなカードだ……。

 

「ポイント……、カード?何の話だい?」

 

「いや、何でもない。店だと言ったな?あんたは商人なのか?」

 

「ショーニン?あたしゃアキンドだよ」

 

えっ何それ?

 

アキンド?

 

……じゃあ商人じゃねえか!

 

まあ良い……。

 

「失礼した、アキンドだな。なら、現物での取引は可能か?」

 

俺は、ジュラ娘に指示して、ひみつきちから白バッタの死骸を持って来させる。

 

恐らくは、これで正解のはずだ。

 

「白アバドナかい、これならマネーは十枚だ」

 

ふむ……。

 

白バッタの名前は『アバドナ』で、一体につき十枚のマネーが貰える、と。

 

なら、研究に使ったサンプルの白バッタ……、アバドナを全部売ってしまおうか。

 

検体のうち、バラバラに解体してしまったものを除くと、売れそうなのは五匹分とのこと。

 

「はいよ、六十マネーだ」

 

カード……、マネーをもらう。

 

「ああ、それと、店の中を見せてくれないか?」

 

「……買う気はあるのかい?」

 

「良いものがあれば」

 

「……まあ良いよ、来な」

 

そう言って、顎をしゃくるババア。

 

クッソ態度悪いなオイ。

 

……ん?

 

「はあ……!」

 

「何やってんだいボン!早く来な!このウツケ息子が!」

 

「だ、だってよオフクロ!オラ、あんなキレェなムスメ達、初めて見たから!」

 

「はん!あんなキレイどころ、お前みたいなのにはケンコンがひっくり返っても靡かないよ!良いからはよ来い!」

 

ああ、若い男……、どうやらモヘンとかいうババアの息子は、ずっと黙っているからおかしいなとは思っていたんだが……。

 

どうやら、美しいジュラ娘達に見惚れていたらしい。

 

 

 

「好きに見ていきな。但し、べたべた触るようなら、買い取ってもらうからね」

 

モヘンの声を受けながら、店の中に入る。

 

店の中には熱気が篭っており、人の匂いと血の匂いがむわっと広がる。

 

「にゃん?!」「ぶえー……」

 

人間の俺がこれなんだ、俺よりも鼻の利くスミとモースは、かなり気になるだろう。

 

実際、あまりのひどい匂いに驚いて声を上げてしまっていた。

 

「大丈夫か?」

 

「び、びっくりしただけです。我慢できます」

 

「私もだいじょーぶです〜」

 

そう返す二人を撫でてやり、店の中を見回す。

 

店の中のものは……、俺からすれば、大半がガラクタだった。

 

廃材のような鉄パイプ、鉄板。

 

何かの革、古い布、紐や針金。

 

それと、何かクリーチャーの死骸を、まるで食糧のように吊るしてある。臭いの原因はこれだろう。

 

「あの瓶は?」

 

「水だよ」

 

瓶の中には、砂色の液体が入っている……。

 

……水?

 

水かあ……、そっかあ……。

 

それと……、薬品だ。

 

とりあえず、一種類ずつ購入。

 

それとラジオかな?

 

これも購入。

 

「マネーが足りないよ」

 

とのことなので、何か売ろう。

 

とは言え、あまり高価なものを売ると拙いな。

 

とりあえず、砂漠なので水は売れるだろう。

 

しかし、泥水が水として売られているのだから、綺麗な水を売るのは問題がありそうだ。

 

あえて泥水をプラントで作って持ってくる。

 

「水かい……。水はその量だと、百マネーで買い取るよ」

 

とのことなので売る。

 

差し引き五十マネーが手元に残った。

 

それと、周辺の地理を聞いて、ここを離れた……。

 




があーあ!

書けねえ!!!
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