ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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書き溜めくーん!書き溜めくんがいなくなっちゃったの!誰か探して!


23話 我が社の金庫を守る為

なんだか……、考え過ぎだったかもしれない。

 

前から分かっていたが、ひみつきちの存在を晒しながら移動している以上、目立つのは必然だったのだ。

 

どう足掻いても目立つのであれば、割り切って、利益と安全のみに注視すれば良い。

 

もう、油断はしない。

 

複数のジュラ娘に俺を護衛させたまま、ダイナーを見て回る。

 

「な、何者だ!」

 

おっと……。

 

「誰だ?」

 

「お、俺は、このダイナーに雇われているミリタイのリーダーだ!」

 

そう言って、男は、俺に弓矢を向けてきた。

 

「!」

 

モースが、大盾を構えて俺の前に立つ。

 

そして俺は、モースの背後から、男に声をかける。

 

「こちらは、恐竜旅団。物資の交換を希望する」

 

「キョウリュー……?!よく分からんが、スジモノか?!」

 

「違う。あー……、俺はアキンド、女達はミリタイだ」

 

「では、商売をしに……?」

 

「そうだ。今日一日、ダイナーを見て回る」

 

「な、何のつもりだ?!」

 

「我々は遥か南方からこの地域の調査に来た」

 

「チョウサ……?!チョウサとは何だ?!」

 

うわあ。

 

エンジ村の時点で分かっていたことだが、知能レベルや細かな言語の相違がかなりキツいぞ。

 

「ダイナーを見る、物資を買う。理解できているか?」

 

「見る……?見ただけじゃ、ハラは膨れないぞ?!何を言っている?!」

 

チッ、あー……。

 

「俺達は遠くから来た。遠くの世界にはないものは、よく見ないと分からない」

 

「……そうか、分かった。だが、怪しいことをしたら、すぐに殺す!」

 

殺す、か。

 

非文明圏らしい。

 

俺も、海外で化石発掘の調査に行った時は、現地人のチンピラによく「殺すぞ」と脅されたものだ。

 

弓矢なら、この防弾生地の服を貫けない。ジュラ娘もいる。

 

安全は確保されていると見て良いだろう。

 

 

 

まずは、ダイナーを覗く。

 

酷い匂いがしているであろうことは明らかなので、未来ガスマスクのスイッチを押す。

 

ゴーグルの端に『嗅覚遮断』と表示されたのを確認して、俺はダイナーの中を見回した。

 

「「「「………………」」」」

 

……まあ、予想はできていたが、ダイナー内の雰囲気は悪い。

 

マカロニウエスタンで、余所者のガンマンが村の酒場に来たみたいな感じだ。

 

「……失礼」

 

俺は、すぐにダイナーを出た。

 

揉め事を起こすつもりはない。

 

既に不穏な空気が広まっているが、余計に空気を悪くすることはないだろう。

 

で……、チラッと見えたもの。

 

サボテンを焼いたステーキ。

 

サボテンを搾って水を得ようとする店員。

 

焼かれたアポカリプスの肉、キノコ。

 

リョーショクと呼ばれるブロック食料。

 

ソルガム粉のプディングのようなものや、タンブルウィードのようなものの煮物などもあった。

 

あー……、ソルガムというのは、乾燥地帯で育つイネ科の植物。タンブルウィードは西部劇で転がってる草の塊だな。

 

ジュラ娘達が、フレーメン反応の時のネコみたいなツラをしているのを見るに、全体的に相当臭いようだ。

 

他はどうだ?

 

コンビニ。

 

「ここは何の店だ?」

 

「あ、ああ。ここは、武器や服、リョーショクなんかを売っているぞ」

 

へえ……。

 

アポカリプスの骨や牙で作られた斧や弓矢か。

 

意外にも作りはしっかりしていて、実用にも充分耐えそうだ。素人目で見て、だが。

 

服も、サボテンの皮の繊維を編んで作っているらしい。サボテン……、サボテンなのかあれ?

 

まあ何にせよ、器用なもんだ。

 

「な、なあ、ニイチャンが持っているそれ、『ハガネ』か?」

 

ハガネ……?

 

金属、ということか?

 

「ああ、そうだ」

 

「もしかして、『テッポウ』か?!」

 

「そうだ」

 

「う、売る気はないか?!いくらでもマネーは出す!ここにあるものなら、好きなだけ持っていって良い!」

 

ふむ……。

 

どうだろうか?

 

売る、という選択肢も有りではあるな。

 

最早、どうしようもないほどに目立っているし、今更だ。

 

「ふむ……、そちらがどれほど物資を用意できるかにもよるな」

 

「今期は『タマサボ』が豊作だったんだ!『テッポウ』一つにつき、二袋やるよ!」

 

ほう、有機素材を、銃一丁分で30Lくらいもらえるのか。

 

かなり良い取引だな。

 

「何丁まで……、いや、幾つほしい?」

 

「複数出せるのか?!なら、三つ……、いや四つくれ!」

 

「良いだろう。今、部下に持って来させている」

 

ニューナンブだが、これで良いだろう。

 

あまり性能が高い銃を持たれると困るからな。

 

アタッシュケースに詰めてそれっぽくしたニューナンブを四丁手渡した。

 

銃は、恐らく貴重品なのだろう。

 

前に戦ったスジモノ達もパイプ銃を持っていたが、ゴミみたいな威力と精度で、更に言えば持っているのは二十人中八人程度。

 

弾数を節約するためか、あまり連射もしてこなかった……。

 

うん、銃は売ってやるとも。但し、弾丸は少なめにしか渡さないがな。

 

「じゃ、これがタマサボだ。オアシスを除けば一番綺麗な水だぜ!果肉は焼いて食うと美味い!」

 

へえ、そうなのか。

 

全体的に怖いし、緑と青の中間みたいなヤバい色してて怖いから絶対に食わないけど。

 

「トロ、解析を頼む」

 

「了解した」

 

トロオドンのトロに解析を任せて、次はたこ焼き屋に。

 

「ここは何を売ってい……っと、なるほどな」

 

どうやらここは倉庫らしい。

 

「何の用だ?!」

 

「すまない、近寄らない」

 

次は……、バーガーショップか。

 

ここは……、宿屋か。

 

雑魚寝が基本らしい。

 

その隣にあるネットカフェは……。

 

「ここは何だ?」

 

「『オフロ』だよ!入っていくかい?」

 

風呂、風呂だと?

 

「水が豊富なのか?」

 

「は?何を言ってるんだ?」

 

あ……?ああ、そうか。

 

もしかして……。

 

「焼いた石に水をかける感じか?」

 

「そうだろ?それがオフロだ」

 

蒸し風呂、ってことか。

 

「因みに熱源……あー、何を燃やして火を出しているんだ?」

 

「ん?知らねえのか?『ベルゼブ』の血は物凄く燃えるんだぜ」

 

ベルゼブ……、ハエ型のアポカリプスのことだな。

 

なるほど、アポカリプスによって、活用法が異なるのか。

 

「ベルゼブは、水気があるところに寄ってくるからな。タマサボがあるこのダイナーにもよく来るんだ」

 

そうなのか。つまり、タマサボテンの栽培をしながらも、それでベルゼブを誘き寄せることもできる、と。

 

よく考えられている。

 

 

 

さて、こんなものか。

 

100kg程度の有機素材を手に入れた俺達は、そのままシティ・ライコウに……。

 

嫌だけど、本当に嫌だけど、向かっていった……。

 




はい。

書き溜めがなくなりました。

次は満月の狂人か、プログラマ転生のどちらかなのですが、どっちがいいかなあ……。

うーん、とりあえず、満月の狂人が二章の途中で止まっていて気持ちが悪いので、キリのいいところまで投稿しますね。

そしたら、満月の狂人は三章の書き溜めを始めて、その間にプログラマ転生を投稿する感じにします。



ってか、ハードコアファンタジー書きてえ!!!
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