ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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傭兵の方は早く先書きたい。


21話 とあるハーピィ族の供述

ぴーよぴよ!

 

……ハーピィ系はぴよぴよ言うみたいに思われてるけど、言わないよ?

 

あ、私はハーピィ。

 

どこにでもいる、普通のハーピィね。

 

まあ、ハーピィなんてハーピィ系で一番の下っ端よぉ!

 

弱いからね!

 

空を飛べること以外は人並だからねえ。

 

いつもは、その辺の人間を襲ったりして、食料とか道具とか奪ってたんだけど。

 

まあ、死ぬよねえ。

 

空に逃げられる分、有利ではあるけど、捕まったら奴隷か殺されるかだしい。

 

森に入って動物を狩って、人間から略奪をして、そうやって暮らしてきた。

 

でももう、どこに行っても、商人は大体冒険者を雇っていたり、子飼いの護衛がいたりで、襲撃して暮らすのも限界って感じー。

 

じゃあどうするかって話なんだけどー、私達に将来の展望とか、そんなのはある訳ないしー。

 

どうするかなー?って思ってたら、ハーピィ系集まれーって言われて。

 

食べるものと住むところを用意するから、集まれ、働け?って言われて。

 

集まったの。

 

働く?って言うの、よく分からないから聞いたら、働く、って言うのは、何かをしたお礼にお金?をもらうことなんだって。

 

それで、お金って言うのは、食べ物や道具と交換できるピカピカのこと。

 

このピカピカと似たやつ、人間が持ってるけど、お金ってやつだったんだ。

 

お金で交換するなら、お金は重くないし、腐らないから、便利だ。

 

凄い発明!

 

でもお金を使うには文字も読んだり計算ができたりしないといけない。

 

だから、習った。

 

ジン様。

 

王様。

 

何でも知っている。

 

王様は、分身の魔法で分身して、沢山のハーピィ系に沢山のことを教えた。

 

特に、上級魔法のアイテムボックスは必須。

 

全員に覚えさせられた。

 

泣いても笑っても覚えさせられた。

 

辛かった。

 

けど、それによって、ハーピィ系は数トン?のせきさいりょう?を手にして、それをもって荷物運びやタクシー?、貿易の仕事をしている。

 

私は、タクシー、の仕事をしている。

 

ハーピィ族で、大体、武装した大人の男の人一人を運べるくらいの力があるから、それで、人を運ぶのが仕事だ。

 

同じ街の中なら銅貨十枚、別の街なら、街を跨ぐごとにプラス銅貨十枚。重い荷物ありなら更に銅貨五十枚。

 

日に、銀貨二枚分は稼げるかなあ。

 

そんな私の一日を見ていきましょー。

 

 

 

朝。

 

起きる。

 

部屋に置いてあるものを適当に食べる。

 

家?王様にもらったやつ。

 

食べ物は、何があるかな?

 

冷蔵庫に、リンゴとパン、ジャムと干し肉を発見。えーと?これは、この前買ったやつだし、食べれるね。

 

イチゴのジャムをたっぷり、四角のパンに塗って、と。

 

リンゴ丸齧りー。

 

干し肉美味しー。

 

うまうま。

 

そしたら、会社にいく。

 

六番街のタクシー会社、『シーリンの翼』、の支部。

 

会社で軽く朝礼。

 

眠いけど我慢。

 

そして、出勤の報告をする。遅刻は怒られる。

 

勤務態度?が悪いとクビ!お仕事なくなっちゃう!それは困るので、気をつける。

 

まあでも、最悪、娼婦?とかできるし、あんまり問題はないよね。

 

むしろ、娼婦の方が稼げるらしいよ?

 

なんでも、お金をもらってエッチするお仕事だとか。

 

ハーピィ系を抱けるのは中々ないから人気なんだとか。

 

どの街にも娼館?ってところがあって、そこで色々やってるらしい。凄いね。

 

気持ちいいことしてお金がもらえるなんて凄い!

 

でも、タクシーで空を飛ぶのもエッチと同じくらい気持ちいいよ!エッチしたことないけど!!

 

他にも、農家って手もある。

 

鍬は持ちづらいけどね。

 

えっと、それで、出勤したよー、ってサインを書いたら、街に出て仕事。

 

タクシーには、タクシーの制服を着ていれば、宣伝をしなくてもタクシーがいるとみんな分かってくれる。

 

だから、声をかけられたら、そこに止まって、人を乗せる。

 

他にも、荷物運びが必要な人がいるところにあらかじめ行くとか、タクシー乗り場ってところに座って待ってるとか、色々やってる。

 

会社にあらかじめ連絡してもらえれば、呼ばれた場所に行くよ。

 

「タクシー!」

 

「はーい!」

 

「三番街の146番地まで飛んでくれ」

 

「はーい」

 

街の区画は、四角く区切られていて分かりやすい。でも、建物は、一番街へ行く道が多くならないように工夫されているように思う。攻めづらい、のかな?

 

それはさておき、仕事仕事。

 

飛ぼうっと。

 

その合間にお昼休憩を挟む。

 

お昼ご飯はー?

 

タコスー!

 

やっぱりこれだなあ!

 

ピリ辛で美味しい!

 

食べ終わったら仕事ー。

 

 

 

五時の鐘が鳴ったら、仕事は終わり。

 

夜勤って言って夜に働く仕事もできるけど、それは主にブラックハーピィ族がやるから。

 

普通のハーピィ族はここまで。

 

会社に帰って、帰ってきたと報告してサインを書く。売り上げを渡す。

 

今日の給料銀貨一枚をもらう。

 

そして帰る。

 

 

 

そしたら、夜ご飯を食べる。

 

朝昼開いている店、夜だけ開いている店、いつでも開いている店、色々ある。

 

ここは朝昼夜開いている店。深夜はやってない。

 

お昼に沢山食べたから、夜は少なめでいいや。

 

適当なハーピィ系向けの、南レムリア料理屋で、豆のスープを頼む。

 

うん、美味しい。

 

そしたら、帰ろう。

 

帰って、明日もまた仕事。

 

仕事は楽しいから、死ぬまで続けるよ。

 




アサクリのレベル上げ辛い。

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