ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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短めゆるして。


15話 ブリーフィング・バディ

ダニエルは、放流しておいたナノマシンカメラで各地を偵察。

 

そして、最終的に三人のパイロットをスカウト。

 

朽縄天慈郎。

 

マギアウォーカーで傭兵をやっていた大和帝国人、篤摩から来た蛮族。

 

マリアンヌ・デュボア。

 

ソラネル共和国軍から脱走してきた女騎士。

 

ライナルト・フェルステマン。

 

ツァーンラート連邦から来た冒険者。

 

天慈郎は、戦いを求めて国を飛び出した単なる狂人である。だが、この狂い方は、グリムギアパイロットの才能そのものだった。

 

実際、少しグリムメイルに乗せてみれば、傭兵団で一番の腕前になったほど。

 

見た目は、日系人の、黒髪を短く刈りそろえた大男である。

 

マリアンヌは脱走騎士。

 

どうやら、共和制の移行で爵位取り潰しとなり、路頭に迷った元騎士爵のようだった。

 

少し抜けているところがあるが、朗らかで優しい美人である。しかし、戦いとなると冷酷な戦士に変じる、優秀な戦闘者でもあった。

 

一方でライナルトは、冒険者という身分にある男。

 

冒険者とは、モンスターを狩ることにより生計を立てる存在のことだ。

 

そしてライナルトは、大口径のスナイパーライフルの使い手で、数多くのモンスターを狩ってきた腕利きである。

 

……この世界のモンスターは、小型種でも最低3メートルもあり、全身がレアメタルなどの鉱物で覆われている化け物である。

 

剣や槍などでは当然倒せず、生半可な魔法も効かないので、必然的に銃器を使って仕留めることとなる……。

 

そんな恐ろしいモンスターを狩ってきたライナルトは、優秀な狩人であり、狙撃手であった。

 

素晴らしいメンバー三人を加えて、傭兵組織『ブックシェルフ』は活動を開始した……。

 

 

 

とは言え、まだ、大々的な活動は控えていた。

 

首領たるダニエルは、自らの愛機である『レメゲトン』を、未だに中破状態を誤魔化しながら使っている。

 

新人傭兵達も、初陣を終えたばかり。

 

更に、ダニエルの相棒たる超AIのニアが算出した戦力分析によると、この世界では超兵器と言えるグリムメイルも、マギアメイル六体に同時に攻められれば撃墜の可能性は充分にあると見積もられた。

 

更に言えば、マギアメイルの機体性能は非常にピンキリで、現行のグリムメイルたる『ネクロ77型』も、軍高官専用のカスタム機体ならば、より出力が高いなどというケースもざらだ。

 

当分は力を蓄える必要があると判断したダニエルは、しばらく、モンスター狩りでレアメタルの収集を行った……。

 

「ふむ……。Eシーズ装甲の展開に必要なコスモニウムは、この世界の『龍種』と呼ばれるモンスターの脳核にある。イヤーシャルキャンセラーの修復に必要なルナメタルは月に、マクスウェルエンジンの修復に必要なソルメタルは3万光年先の資源惑星に、か。ナーバスコネクタが無事なだけマシかね……」

 

「肯定です。どうにか、この星の素材で表面上は修復しましたが、出力は50%以上低下しビーム兵装は使用不可、耐久性も三割程度とお思いください。よろしければ、ブルームーン号のマクスウェルエンジンを機体に搭載なさいますか?」

 

「やめとけ、こういうのは生産拠点が優先だ。タコがテメェの足食ってどうすんだよ?」

 

「理解しました。ですが、私としては、マスターの身を最優先しますので、よろしくお願いします」

 

「ああ、はいはい」

 

「疑問提起。貴方のことが大好きなAIパートナーちゃんの可愛さを、何故スルーするのですか?」

 

「そうやって狙ってやってんのが分かってるからなんだよな」

 

「否定です。これは、あざとさという萌え要素の一つです」

 

「うーん、可愛くねえ。で、龍種だが」

 

「現在、別室で傭兵団員にブリーフィング中です」

 

「なるほど、問題はないな。次、月面探査は?」

 

「既に、作成した探査機を飛ばしています。年末には月面に採掘基地を作れるかと。……無論、資材回収のペースが、現在の状態で維持できれば、ですが」

 

「なるほど。資源惑星の探査は後回しでいいぞ」

 

「はい」

 

「よろしい、では———」

 

ブルームーン号を展開して作られた、ブックシェルフ本部。

 

集まる傭兵達に、ダニエルは宣言する。

 

「———作戦開始だ」

 




もうそろそろ書き溜めがなくなる。

なくなるとどうなる?

知らんのか?サイバーパンク学園の続きが投下される。
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