案の定、バタリオン共だった。
愚弟が背後からピーピー言ってくることを無視しつつ、とっとと片付ける。
こう言う雑魚共はすぐに潰せるんだよなあ……。
戦力として再利用されないように、しっかりと腕を破壊しておかねば。
だってバタリオンは、ロボテックを兵器化しようと企む連中。
例え、奴らが持っているロボテックを壊したところで、上層部が新しいロボテックを補充してくる。実際、一期で倒されたバタリオンのメンバーが、二期のボスから新機体をもらって復讐戦を仕掛けにくることだってあった。
その辺は多分、相棒たるロボテックが壊れても、まるで道具のようにすぐ新しいのを使うバタリオンと、一つのロボテックと友情を深め合う主人公勢力とで対比になっていて……みたいなところもあるだろう。
だが、こうして戦う身になると、敵の無限おかわりなど冗談ではない。
なので、バタリオン側のロボテック操縦者や、ロボテック生産者そのものを潰す必要があったんですね。
しかし殺すと後で面倒……と言うより、もし正体がバレた時に主人公勢力に言い訳ができないので、直接的な殺人は(俺自身は)してない。
ただ、俺と会話をした裏テックバトラーが、親切にも気を利かせてバタリオンを始末してくれているだけだな。
まだ俺も全然清い身体で、光の陣営としてやっていける人間なのだ。
実は心を痛めてたんだと言い張ればどうにかなるだろ、ホビーアニメだし。
……まあ、ここはいい。
俺の制作した最強のロボテック、エイワスは、主人公機よりも遥かに強いからな。構造がフレームレベルで一般機とは異なる超フルスクラッチ。
その上で、ヴァルハラで鍛え上げられたオペレーションをも併せ持つ。
もし、主人公が敵に回った時には叩きのめしたいから、そのためのサブプランでもあるんだよ、この機体は。
それよりも……、はぁ、問題を解決しなきゃな。
俺は、切り落としたバタリオン共の手指を、エイワスのビームガトリングで焼却すると、屋上に飛び上がった……。
え?ああ、パワードスーツの靴にロボテック用のブースターを複数設置してるんだよ。
だから、一分くらいまでなら空を飛べるんだ。
短いが、こうして、その場から高速で離脱する分には充分だ。
無論、屋上に真っ直ぐ向かうことはない。屋上とは逆側に飛んでから一度着地して、見えない位置で大きく周回してから戻る。更に、パワードスーツのステルス迷彩機能も使って、だ。
で、今日の最大の問題……。
「まさか、ゼットさんがアレイスター様だったなんて!激アツじゃん!」
「残虐なゼット様も素敵……♡」
正体バレの件について、だ……。
黒髪をツインテールにした、ダウナーな印象の少女。
それと、特攻服を着込んだチビ女。
両方とも、弟と同じクラスの一年の奴で……、「原作キャラ」だ。
その辺は一目見れば分かる。
だって、モブキャラの皆さんは黒髪や茶髪の普通の服を着た一般人で、対する原作キャラ達はふざけた色の髪と髪型とイカれたセンスの服装で堂々と外を歩いているから……。
よく考えてほしい、私服登校可の中学校であったとしても、まともな奴は制服を着てくるだろう?
紫のド派手な柄物パーカーや、サラシに特攻服を着込んだ頭のおかしい人間が、そうそういる訳ないだろ……。
それを言えばうちの弟も、ホビーアニメ主人公特有の謎ゴーグルや指貫グローブをつけているぞ。イカれてるなマジで。
……まあでも、今までリーガルテックバトルの相手として出てきた弁護士や検察官も「逆転する裁判のゲームかよ!」みたいなふざけた格好の奴が多かったし、そんなもんだと自分に言い聞かせる他ない。
と言うか俺も、フォーマルスーツを高級店でオーダーメイドしたら、何故かバカみたいな白いスーツになってたもん。仕方ないから着てるけどさ……。
とにかく、格好があまりにも変な奴は原作キャラで確定だ。
それに、こいつらはうっすらとだが記憶に残っている。
確か、原作の人気キャラアンケートの二位と三位になった子達だな。
原作一期のヒロインは正直、特徴があまりなくて可愛くないとネットで評判だった。
ちょっとヤバげな雰囲気漂うサブカルダウナー系美少女と、大きなお友達が好きそうな関西弁金髪ロリは人気が高かったそうだ。
ホビーアニメでは、メインヒロインよりサブヒロインの方が可愛いことが多いらしい。……ホビーアニメオタクだった前世の姉の受け売りだが。
ああ、懐かしいな。姉に押し付けられた原作を、仕事の休憩時間に携帯ゲーム機でプレイしたのが、もう何十年前か……。
「アレイスター様っ♡アタシのこと、ショケイしてくださるんですか?」
「ゼット様!ウチ、ゼット様のお役に立てると思います!何でも言うてください!」
……いかんいかん、また話の通じない女が出てきたものだから、現実逃避気味になってしまっていた。
うちは既に、ソーナとか言う話の通じない気狂い女を飼っているのだから、これ以上ヤバい女はNGだ。
どうするか……。
殺す……のは拙いんだよな。
この二人は、原作の準レギュラーキャラ。
最終決戦の、バタリオンの基地に乗り込む時にもメンツの中にいた二人だ。
消し去るのは色々と拙い。
「……アレイスター様?あの、正体隠してるんなら、アタシ、ちゃんと黙っておきますよ?」
「ウチもです!秘密にします!えへへ……、憧れのゼット様と秘密の共有や……!」
……黙らせておく、か?
とりあえず俺は、パワードスーツを解除して、二人を連れて校舎から出た。
「お兄ちゃん!」
すると、愚弟とエンカウント。
何故かまた抱きついてくる。
ホモなの……?怖いんだけど……?
だが俺は、一分の隙もない完璧な好青年を演じているので、弟の頭を撫でてやった。
「あれ?お兄ちゃん、その二人は?」
「芦屋音々子(あしやねねこ)デース」
「安辺揶伽(やすべやとぎ)や、よろしゅうな、弟の方!」
ああ、確かそんな名前だったな。
猫耳ヘッドホンの黒髪ツインテが、ネネコ。そのまんまだ。
金髪ヤンキーロリが、ヤトギ。
「あー、同じクラスの奴だっけ?何で、俺のお兄ちゃんと一緒にいるんだ?」
「ん、アタシらが屋上でサボって孤立してるところを、ゼットさんに助けてもらったカンジ」
「せや、なんかテロリスト?が出たらしいからなー。ゼット様は紳士やから、守ってくれたんや!」
ほう、うまく嘘をつくものだ。
少し評価が高まるな。
「ライト、これから私は、家に帰って今日のことについて知り合いの検察官に訊ねてみようと思う。校舎内は軽く見てまわった感じ、もうテロリストは居ないようだ」
「うん」
「警察は既に呼んである。後は、ここを任せても良いかな?」
「分かった!お兄ちゃんも頑張って!」
「もちろんだとも。ライトは、頑張り過ぎて怪我をしないように」
「分かった!」
分かってねーだろクソガキが。
テメェ、この前も俺が裏で手を回さなかったら……!いや、良いや。その辺はもう諦めてる。
「よし、じゃあ二人もパトロールを手伝ってくれよ!」
あ、ヤベ。
その女二人、これからちょっと契約の話が……。
「は?パトロール?アタシ、そういうのヤなんデスけど」
「ウチも今回はパスや。あー……、家族が心配やし、そっち優先やな」
「そうか……。じゃあ、また今度手伝ってくれよな!」
うむ、良くぞ躱した。
俺は、少し離れてから、二人のケータッチ端末をハッキングして、俺の家への地図を転送する……。
息抜きにゾンビものを書くかー!と、チャット gpt web君に相談を持ちかける。
チャット gpt web君は、アメリカ人だから、アメリカ人が得意そうな話題には上手な答えを返すのだ。
そんな訳で、ゾンビものの相談をしたんだけど……。
やっぱり、ゾンビものは着地点が難しいよね。どうすればクリアなのか明確じゃない。
それはそれとして、俺は毎回チートものになるので、縛り要素から先に考えた方が良いな。
まず、第一のチート!無限成長!……なのだが、無限成長チートを使いまくった為、半ば人外レベルの身体能力とガタイになり、他人との交渉が難しくなる。
第二のチート!コンソールコマンドでアイテム取り出し!……なのだが、アイテムコードを入力するにも、どのコードでどのアイテムが出るか分かっておらず、物資は十全ではない。
第三のチート!人の心がない!……なのだが、まあ、はい。特質:サイコパスって感じだね。
あー書きてぇー!