ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あえー。


7話 傭兵ギルド

人とは思えぬ白磁の肌に、鋼鉄の手足を持つ美女。

 

ホムンクルスのアーチャー、アリーヤ。

 

このサーバントは、単なる戦闘要員だけでなく、高い知能によって主人を補佐する、古代文明が産んだホムンクルスである。

 

つまり、主人に代わって、自分なりに別にジャーナルを書いておいてくれたり、知恵を使った補助なんかをしてくれるのだ。

 

そんなアリーヤに、俺は傭兵ギルドで規約などを聞いて来てくれと頼んでおいた。

 

一から話を聞くのは面倒だから、アリーヤに情報を集めて要約してもらおうと思った訳だな。

 

その間に俺は、隊長からこの街について軽く聞いておいた。

 

要約すると、ここは『大大陸』と呼ばれる大陸の西側にある『アルザード地方』という。

 

『アルコイ大王国』という宗主国が、アスレッド王国、グレイブルール王国、ウィエローン王国、グリンバル王国の四つの大国を支配しているらしい。

 

なんでも、「ナントカ伯爵」だの「ナントカ侯爵」だののように、明確な爵位がまだ存在しない世界らしく、ある一定地域の支配者を指して「王」と呼び、その王を束ねる統一王が「大王」などと呼ばれる。

 

ここは、そんなアスレッド王の支配地域にある街、ルーネンブルグである訳だ。

 

と言っても、人口はおよそ数千人の小さな街なんだが……。

 

いや、これでもちゃんとそれなりに大きな都市らしいんだがな。

 

やっぱり中世だからな……。

 

「よく分かった」

 

俺は、隊長にそう言って別れる。

 

「はっ!光栄であります!」

 

バシッと、強く自分の胸を叩く隊長。

 

なんか敬礼みたいなポーズなのか?

 

痛くないのかなあれ。

 

なんにせよ、話は済んだ。

 

とっとと傭兵ギルドにアリーヤを迎えに行くぞ。

 

 

 

「へへへ、ねぇちゃんよう、傭兵なんかやめて俺の女になりなよ」

 

「そうそう、女が戦いなんてするもんじゃねえ。戦場は男の世界だ、女は男に傅いてりゃいいんだよ!」

 

「………………」

 

傭兵ギルドに来たところ、薄汚い傭兵中年にアリーヤが絡まれている。

 

ちょっと顔出すか。

 

「俺の女に何か文句でもあるのか?」

 

と、アリーヤの肩を抱きながら前に出る。

 

「あぁ?!テメェ何を……っ、ひ、ひいいっ!」

 

「な、なんだこいつ?!デカ過ぎる!」

 

「ば、化け物だ!巨人だ!」

 

雑魚傭兵共は、俺の巨体となんかヤバそうな装備を見て、全員がビビり散らして腰を抜かした。

 

常識的に考えて、自分より頭二つ分以上デカくて横幅も厚みも倍くらいある人型を見て、ビビらない奴はいないんだよな。

 

特にこの迷信蔓延る中世世界では、俺くらいの見た目があると、マジで誰もが怖がるはずだ。

 

実際、街の人々もめちゃくちゃ怖がっていた。

 

「許してェ!許してくれえぇ!!!」

 

泣きながら頭を下げる雑魚傭兵を無視して、アリーヤに報告を受ける。

 

「マスター、偵察データをレポート致します……」

 

なるほど。

 

傭兵ギルドの起源から、ギルドの職員に長々話されたらしいが、要するに傭兵ギルドとは「何でも屋」らしい。

 

元々は、閑散期の村や街の狩人や木こりなんかを臨時で雇い、モンスターの退治をやらせていたのが始まりで……。

 

そこから、貴族や豪商などが「一生仕官させるほどの対価は出せないけど、そこそこに戦闘経験があって、そこそこに装備が整ってる戦士を一時雇いしたい!」というクソみたいなワガママ需要に、「暇な力自慢に出稼ぎさせたい!」という村側の供給がベストマッチした結果が今の傭兵ギルドなんだとか。

 

つまり、「乱暴者を出稼ぎさせる組合」……。

 

これ、つまり、現実世界でいう「ヤクザ」とかいうやつなのでは……?

 

ま、まあ、良いや。

 

それでしか稼げないなら、それで稼げば良いさ。

 

とりあえず、この街に来るまでの遭遇戦で、この世界の戦力レベルは大体分かっている。

 

具体的に言えば、俺のレベルが500であるのに対して、周りの傭兵の平均レベルが10くらいだ。

 

なんだか……、申し訳なくなってくるな。

 

例え俺が無防備に全裸で寝ていたとしても、ここの傭兵じゃ俺を傷つけられないレベル差。

 

俺、裸でも《鋼鉄の肌》とか《羆の骨格》とかの素で防御力が上がるアビリティを全部取ってるからね……。

 

でもまあ、平均レベルが低いだけで、レベル30くらいのデカいクマモンスターとかも街に来るまでの移動中に見たし、あんまり油断するのも良くないよな。

 

とりあえず、ギルドに登録……。

 

「登録をしたい」

 

「その、登録料は小銀貨二枚なんだが……」

 

若干生え際が後退しつつある、白髪混じりの黒髪のおっさん職員にそう言われた。

 

「アッ」

 

そうだった、金がないんだった。

 

「今は持ち合わせがないんだが、物々交換でも大丈夫か?」

 

「あー……、モノによるな。例えば今出ている依頼に『狼の毛皮三枚』で大銀貨二十枚なんだが……、これを受けるということにして、報酬金から天引きする形で登録料を払うこともできる」

 

なるほど!融通が利くな!

 

小銀貨は大体百円から五百円、大銀貨は三千円から五千円くらいの値段っぽい。

 

なんで◯円から◯円みたいな変な表現をしているのか?と言うと、貨幣のすり減り具合などで貨幣そのものの価値が変化するからだ。

 

つまり、「うーん、これはビタ銭!価値は半分!」とか店側が言ってくるってことだな。

 

とにかく俺は、インベントリから三枚の狼の毛皮を出して、職員の男に押し付けた。

 

「なっ……?!い、今のは?!」

 

え?何?

 

俺、またなんかやっちゃいました?

 

「な、何もないところから……」

 

ああ、インベントリね。

 

……この世界の人にはないのか。

 

ありとあらゆるゲームで説明なしに使えるアイテムインベントリ……、まあ、常識的に考えればおかしい、か?

 

いやおかしくねーだろ!この世界もファンタジーなんだから、それっぽいアイテムがあるはずだ!

 

一応、ゲームでは「神の加護です」と説明されていたが……、ううむ、なんと答えるべきか……。

 

……いいや、はっきり言っちゃおう。

 

「これは、俺が契約した神々から与えられた秘蹟だ」

 

と。

 

「まさか!『秘蹟』を授かるほどの大神官か?!……い、いや、分かった、それでいい」

 

職員の中年は、「触れちゃいけないところには触れないぜ」みたいな顔をしながら俺の言葉を流し、こう言った。

 

ふむ……?

 

もしかして、この世界では神の加護が身近にないのか?

 

じゃあ、あまり言いふらさない方がいいな。

 

「分かっていると思うが、このことについては……」

 

「もちろん、黙ってるぜ。俺は何も見てない」

 

と、そう言うことにしておいた。

 




心身共にこわるる^〜。

けど実際俺の悩みなんて宇宙レベルで見たら大したことないし、俺が困ってても世の中がどうにかなったりはしないし安心だよな。

俺はニートでも全然構わないのだが、一説によると、ある程度ストレスがかかっている状態の方が作品を書けるという話もどこかで聞いたような気がするしな。

今はちょっと怪人世界ものの続きを一話だけ、なんとなく書きました。

前に言っていた、謎の宇宙ウイルスが付着した隕石が落ちた地球世界で、宇宙ウイルスに感染したら、仮面ライダーみたいな怪人になる!みたいな話。

仮面ライダーはいねえのに怪人は生まれる世界ですね。地獄かな?

とりあえず序盤の、練った設定を小出しにしている一番面白いところを書いて満足しておきました。

敵のオオツノシカ怪人『ガラガラドン』、怪人能力、そして最古の怪人が作り出した「怪人協会裏サイト」など、ある程度はやった。

どっちかってえと、原始世界転生を考えて書いとけって感じなのかな?

あれはただ、褐色部族ロリにエッチなことを教え込んでボテ腹ロリを合法的に出演させたいという作者の歪んだ性癖の発露だったんですが。

書けと言うならちょっと考えるだけ考えておきます。

個人的にはラブコメも書きてえよなあ。サブタイトルがちゃお作品みたいな可愛い感じなのに、内容が格闘漫画じみたガチ殴り合いなの。

身長2メートルのヒロインが鋭い爪で不良の顔面の皮を剥いでいくタイプのラブコメなあ。

海外からの転校生だ!って言って、メキシコからルチャ・リブレの達人の身長2メートルくらいある美女が来たら面白いでしょ。

そんなクソデカムキムキ女達が、主人公君を取り合ってキャットファイト(猫どころか虎では?)をするという、恋の鞘当て(抜身)みたいな、そういうラブコメよ。



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