ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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バイオハザードたのしかったです。


29話 実績:初勝利!

「がはあっ?!」

 

ギリギリで身体を逸らして、致命ダメージは回避したか。

 

だが勇者は、俺の凄まじい威力の蹴りを受けて転がり、倒れた。

 

立ち上がろうとするが、ダメージが大きく、膝をついたままだ。

 

「ラディアス!」「ラディアス、立って!」「勇者!」

 

勇者パーティは、勇者を案じる言葉を出して、俺に攻撃をしながら後退しようと……。

 

ん?

 

「はあっ、はあっ……、勇者様!お逃げください!貴方様は、我々の希望なのです……っ!」

 

こいつは……、名前は忘れたが、黄緑のマントにメイスと大盾を持った、この砦の筆頭騎士だったか。

 

俺の攻撃を受けて、死んだと思っていたのだが……。

 

生きていたのか。

 

まあ、半分死んでいるような有様だが。

 

兜は破れ、鎧はひしゃげて、折れた手足を引き摺りながら、俺に無理矢理に組みついている。

 

「勇者様!早く!」

 

「だ、だが」

 

「早く行けーーーッ!!!」

 

勇者は、勇者パーティに引き摺られながら撤退……。

 

最初に、逃げる奴は追わないって宣言してるもんな。

 

約束を破るのは、騎士的にスゴイカッコワルイのでダメだ。

 

にしても……、やっぱり、運命の加護があるんだな、勇者には。

 

世界そのものが勇者を死なせない……、ある種の『主人公補正』ってやつか。

 

俺は、組みついてきた騎士にトドメをさしつつ、逃げる勇者に手を振ってやった……。

 

「勇者サマ、次はもっと楽しませてくれよ〜」

 

 

 

さて、俺と嫁が殺した騎士の数は合計で三十六。

 

雑兵はカウントしないものだが、あえてするならばおよそ五百。

 

それだけを、俺と嫁らの十一人で潰したのだから、武名は物凄い勢いで広がった。

 

特に、今まで常勝無敗だった英雄、勇者ラディアスを完封して撤退させたことは、このアルザード地方全土を震撼させたと言っていい……らしい。

 

砦を単騎で落としたことや、砦を守っていた騎士を一瞬で潰したこと、余裕たっぷりの態度なども、俺の名声を高める一因となったようだ。

 

俺は、戦馬ネプチューンに跨がり、そのままアスレッド王都へ帰還。

 

ブローナック王の隣に馬を寄せて、王と共に歓声を浴びつつ凱旋した。

 

王の隣に立っての帰還は、アスレッド王国の国民全てに、俺が王に近い立場なのだと伝える為のメッセージということだろう。

 

ブローナック王は脳筋戦士に見えてそれなりに政治も分かっている。

 

内外に俺の強さを……、単純な戦闘能力だけでなく、立場の強さをも兼ね備えていることを示しているのだ。

 

そうすることにより、俺の立場を明確にし、他国への引き抜きを防ぐと共に、強い戦士の待遇を高くしているとアピールして自分の株も上げられる。流石は王だ、抜け目ない。

 

唯一の懸念と言えば、他のアスレッド王国の騎士達の嫉妬を抑えられるかという点だが……。

 

先日のマインザッハ砦攻略戦には多くの武闘派が参戦しており、その武闘派達が「あ、騎士ブラッドには逆立ちしても勝てんな」と悟ったので、大きな問題にはならなかった。

 

無論、貴族はその血の歴史を誇るので、その辺りは慎重に考えられている。実際、大きな問題にはならなかったとは言うが、「次の戦ではちょっと遠慮してね?」と、陰でブローナック王に言われたからな。

 

ただまあ、バリスタの矢を掴んで投げ返すマンに、常識的に考えて勝てるとは普通の人間なら思わないだろう。ファンタジーの世界だったとしても。

 

で。

 

ブローナック王はそのまま、戦勝を祝う宴の席で、俺の領地の加増を申しつけてきた。

 

「騎士ブラッドよ。貴公には、新たに村四つと、マヌル砦を与えよう。そして、サスボーンの地を通る民から通行税を徴収する権利もだ」

 

大幅な出世である。

 

砦持ちの貴族ともなれば、伯爵くらいの格になるな。

 

「そして、貴公の元で学んでいる従士達だが、良ければそのまま騎士になった時に『従騎士』としたいのだが、どうだ?」

 

従騎士、か。

 

この世界では、王に仕えるものを騎士と呼び、別の何か……例えば有力な貴族などに仕える騎士っぽい人を、従騎士と呼ぶらしい。

 

つまり、家臣とか家来とか、そういうアレだな。

 

俺は特に断る理由もないので受けた。

 

するとまあ、やはり。

 

「馬鹿な、一年もせずに所領が倍増だと?」

 

「何と……」

 

「王は、異国の騎士をここまで遇するのか」

 

と、非難の声が少し出てくる。

 

ここで、直接に王や俺に喰ってかかるほどの奴はいなかったが、多少はこうなるみたいだな。仕方のないことっぽい。

 

王もここで、ガツンとは言えない。

 

絶対王政じゃないからな、この国。

 

王なんて、所詮は「一番強くて権威がある諸侯」に過ぎないのだ。

 

だが、一言。

 

「誤解しないでもらいたいが、儂は戦功ある者は誰でも平等に褒美を与えるぞ?ブラッド卿のように……、一人でバリスタを掴み取り、一太刀で敵の砦の門を破り、そして将を討ち取り、勇者を打ちのめせば、どんな褒美でも与えると約束しよう」

 

「む……」

 

「それは……」

 

「そうですが……」

 

「ここだけの話だが、寧ろブラッド卿は、『新参の自分が褒美を貰い過ぎるのは古参の騎士に申し訳が立たぬ』と、儂が最初に提示した褒美を断ったほど」

 

いや断ってないよ?

 

その話、初めて聞いたな。

 

普通にでっち上げだが、王が俺に謎のアイコンタクトを送ってきたので、特に何も言わんでおくこととする。沈黙は金。

 

「なんと……!」

 

「実に謙虚でございますな」

 

「それを言われると……」

 

「良いか?今回のこのブラッド卿の戦果は、我が国の歴史に残るほどのものだ。偉大なる我が父祖、大戦士フィースドルにも劣らぬほどのな。少なくとも、儂はそう評価している。おかしいか?」

 

「「「「……いいえ!」」」」

 

「うむ。では、論功を続ける。第二に、敵騎士三人の捕縛を成した騎士ハイリース卿を〜……」

 

まあ、なんだ。

 

こうして俺は、あっさりと立場が上がってしまったのであった。

 




バイオハザードヴィレッジクリア。

面白かったけどけどこれ、ゾンビゲームではないな……。

ストーリーもありがちで、敵ボスの目的が死んだ娘を蘇らせるとかもうありがち。でも、こんなに面白い体験ができたのはやっぱカプコンさんの実力じゃんね。やっぱスゲーな、大企業!

……バイオハザードやったし、いつぞやの生物兵器転移の続きをちょっと考えるか。

ツナ缶を探す旅、巡礼の途中だったかな?

ツナ缶はどこから来たのかを調べているうちに、自分達をこの世界に召喚した召喚魔法について行きつき、そこから召喚魔法の情報を集めていく。

召喚魔法はどこの国でも秘技とされていてなんもわからん!ので、比較的解明的な風の国に行き、風の国にあるという「大図書館」を目指す……。

そんなんで行こうか。
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