ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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金がヤバいレベルでない。


37話 領地クエスト3

サイクロプスの頭をインベントリにしまって、次は森へ。

 

盗賊を退治する。

 

「賊退治かの。ヴォルスランドでは毎日のようにしておったのじゃ。もう飽いたわ。何故に、我らが下衆共の掃除をせねばならんのやら……」

 

吸血鬼のルビーは、そう言ってヤスリで爪を磨く。

 

金髪ロングのロリ美少女がそうやってサディスティックな微笑みを見せるのだから、なんかこう人外的なカリスマがあって良いね。

 

ただ……、俺は賊退治が好きなので。

 

「良いだろ、賊退治。俺は好きだぞ」

 

と、自分の意見を返す。

 

「我も好きじゃぞ!」

 

ノータイムで前言翻してくるじゃん。

 

「飽きたなら家で留守番してくれても……」

 

「嫌じゃ嫌じゃ!主人殿と離れるだなんて、考えただけで頭がおかしくなる!!!」

 

必死過ぎる。

 

ガチの依存じゃん。

 

怖〜……。

 

まあでも可愛いのでヨシ!

 

「我、本当に主人殿がいないと死にたくなるので……。本当にお願いじゃから……」

 

「うんうん」

 

「悪いところがあれば治すし、気に食わなければ姿も変えるぞい?じゃから、捨てないで……、捨てないで……」

 

「はいはい」

 

ルビーはなあ、ウゼェよなあ。

 

いくら慕われてるって言っても限度がある。

 

こいつは常日頃から俺の影に潜んでいて、俺が便所でクソを垂れている時にも側にいるのだ。

 

他の嫁とデートしたりセックスしたりしている時も影から覗いているし、俺が寝ている時は必ず寝床に潜り込んでくる……。

 

常識的に考えてキモ過ぎる。絶世の美少女でも許されるラインを超えてる感があるわー。

 

でも可愛いからヨシ!

 

「あっああ、主人、主人殿。て、てて、手。手を、手を……」

 

おっと、禁断症状だ。

 

末期のアル中みたいにブルブル震え始めたな。

 

何で二十四時間一緒にいて禁断症状が起きるのかはまるで分からないが、とりあえず手を握っておいてやる。

 

「は、はあ、はあ……。我はダメじゃ、主人殿がいないとダメじゃ……」

 

因みに、だが。

 

普段、魔術の研究をしているのは、こいつの分身体で、本体は常に俺の側にいるってことだ。

 

で、禁断症状は、俺に長時間意識を向けられてないと思うと起きるらしい。

 

メンヘラみたいなもんだ。自傷とか癇癪を起こしたりはしないので楽だが。

 

「でさあ、賊退治だけど」

 

「はあ……、はあ、ふう、うむ。どうしたのじゃ?」

 

「他人の為に〜とかではなく、単純に対人戦が楽しくねえか?色んな奴殺したいじゃん」

 

「そうかの?ならば、我の死霊召喚術で……」

 

「ヴォルスランドのモンスターは大抵倒したからなあ」

 

「むう……。だが、この世界のモンスターも盗賊も弱過ぎるのではないかのう?」

 

「まあ弱過ぎて面白くはないけど、そこは工夫じゃねえの?コンテンツを面白いと思えない時は、大抵そいつの感性が面白くなくなってるってケースが殆どだからな」

 

「なるほどのう。確かに、弱い者を嬲るのは中々に愉快じゃの」

 

「あー、気持ちは分かるがなあ」

 

「あ、うむ、主人殿がやるなと言うならやらんぞ」

 

「いやその辺は良いんだが……」

 

戦士の作法じゃねえなーって。

 

もちろん、それでルビーのストレス発散になるならやれば良いと思うけど。

 

安いもんだ、盗賊の命なんて……。

 

「俺がそれをやらないのは、戦士の作法じゃないからってだけだな。ま、痛めつけて処刑することで、恐怖をばら撒き敵を竦ませるってんなら考えなくもないが」

 

「そ、そうかの。主人殿の言うことはなんでも聞くから、捨てないでほしいのじゃ……」

 

「分かった分かった」

 

っと、そろそろ件の山小屋に着くな。

 

山小屋に近づくと……。

 

「おっと」

 

クロスボウが放たれた。

 

なんか、緑色の外套を羽織った傭兵のような奴らだな。

 

「き、貴様は……?!」

 

ん?

 

知り合いだったか?

 

残念ながら、俺はNPC共の顔と名前はあんまり覚えてないぞ。

 

最近やっと、よく顔を合わせるようになった領地の村々の村長達の顔と名前を覚えたくらいだ。

 

最近のオープンワールドゲームはそういうところあるからな。

 

昔のそれと違って、街は無駄に広く、モブキャラも数千数万人おり、無限のクエストを与えてくるのだ。

 

メーカーは「何千時間と言わず、一生遊べるゲームです!」とドヤ顔していたが、過度な複雑化で全体的にめんどくさくなってきているのが昨今のオープンワールドゲームだった。

 

その辺をMODで調節するのが賢いゲーマーだ。

 

「うおおっ!仲間の仇ぃっ!」

 

おっと、そういや敵の前だったな。

 

ぼーっとするのは良くない。

 

俺は斧を構えて突撃してくる男の頭を殴った。

 

すると、まあ。

 

威力がデカ過ぎて、首が捩じ切れて頭がポーンと飛んでいき、小屋の柱に叩きつけられて、くす玉のように割れた。

 

中に詰まっているのは花吹雪ではなく、クリーム色の脳漿だが、なんとなくめでたくて良いな。

 

わーい、グローい。

 

「っと……。反射的に殴ると、やっぱオーバーキルしちまうな。もうちょっと手を抜く癖をつけなきゃ駄目か」

 

「ん?そんなに力入れてたかの?」

 

「俺らの手加減したって感覚から更に半分の半分位がちょうどいいぞ」

 

「そんなに」

 

「脆いからな〜、この世界の人間。でもどうやら、この世のどこかには『魔の国』なるところがあって、そこの『魔人』とかいう人種は、この世界の人間の十倍は強いらしい」

 

「ふむ、それならばレベル100くらいかのう?それならば、ビルド次第じゃが多少は食い出があるのじゃ」

 

そう言いながらルビーも、『血華散華』の魔法……血の結晶による散弾銃のような魔法で、迫り来る緑の傭兵?を蹴散らしていた。

 

すると、小屋から、長髪と髭面が特徴の傭兵が現れる。

 

「貴様……っ!よくも、よくも仲間を!」

 

「あー?誰だお前?」

 

「『蔓草の短剣団』の、カシューだ!忘れたとは言わせんぞ!」

 

いや……、ごめん。

 

マジで誰?

 

忘れたってか……、誰?

 

「いや、悪いが本当に知らん。どこかで会ったか?」

 

「き、き、貴様あああっ!」

 

カシューと名乗る男は、クロスボウを……おお、連射タイプらしいそれを使って、三連射してきた。

 

なので俺は、片手の指四本で三本のボルトを挟んで掴み、放り捨てる。

 

「クソ、クソ、クソおおおっ!!!」

 

「おいどうした?気でも触れたか?」

 

「お前は!お前は俺の仲間を殺し!反乱軍に大きな被害を与えた!また我ら民草から奪うのか、貴族めっ!!!」

 

んー……。

 

「そんなこと言っても、お前は俺の封土の民から、小屋を奪って、道を通る民から金品や食料を奪ってたじゃねえか。それは良いのかよ?」

 

「本当に国を憂う民ならば、我々の徴発に応じるのは当たり前のことだろう?!」

 

うわあ、凄いダブスタを見た。

 

やっぱ学がない奴はダメだなあ。

 

「ま、なんでも良いよ。殺すからな」

 

「く、クソッ!」

 

逃げようとするカシューだが……。

 

「逃がさんわ、下郎が」

 

「ぷげらあっ?!」

 

吸血鬼としての羽でふわりと飛んだルビーに、蹴り倒される。

 

そしてその間にも、この……ええと、蔓草の短剣団だっけ?こいつらは、俺の嫁達に始末されていった。

 

「あ、ああ……、うわあああああっ!!!」

 

目の前で仲間を殺されて発狂するカシュー。

 

「許さん!貴様だけは許さない!たとえ死んでも、化けて出て殺してやるッ!!!」

 

ほー。

 

面白いじゃんね。

 

「よし、気が変わった」

 

俺は、カシューに回復ポーションをふりかけた。

 

「あー、カシューだっけ?逃げろ」

 

「な、何を……?」

 

「惨めっぽく泣くもんだから、面白くなってな。笑わせてくれた礼だ、見逃してやるよ」

 

一瞬、唖然としたカシューだったが……。

 

「貴様、貴様!貴様貴様貴様貴様貴様あああッッッ!!!!」

 

わー、壊れちゃったー。

 

何にもしてないのに壊れた、ってコト?!

 

「ほら、逃げろ逃げろ。で、新しく仲間だのなんだの引き連れてこい。そうしたらまた、皆殺しにしてやるからな」

 

 

 

×××××××××××××××

 

《サスボーン:盗賊退治》

・サスボーンの森の盗賊を退治する◯

———クエスト成功

 

×××××××××××××××

 




アレだ、ほら、ステラリスみたいな世界で宇宙船乗りやってた主人公が、不慮の事故で宇宙で遭難して、たまたまたどり着いた辺境惑星がファンタジー世界の惑星だった!みたいなのやりたい。

ほらあるでしょ?なろうで連載してたけど続きが来なくなったアレとかさ……?!

ああ言う感じのアレをやりたいんだよ。

主人公はやっぱり王道を往く……軍人で行きましょうか。

ステラリスみたいな宇宙文明人で白兵戦の心得がある奴なんて、まあ常識的に考えて軍人しかあり得ないんで。

となるとアレだ、惑星探査船に乗っているエリート軍人だ。

無限に広がる宇宙で、人類文明に有用な惑星を探索するための大型船。敵対的な他文明との遭遇戦に備えてある程度の武装を持ちながらも、惑星の探索や一次開拓の為の幅広い装置を搭載。更に、職務上多い宇宙遭難に備えて、様々な食品の遺伝子保管庫と豊富なデータ資料があり、遭難者をばっちりサポート!

それに、倍率科挙並みのアホみてーな難易度の試験を乗り越えた超人的軍人をぶち込んで宇宙に放流!これで勝つる!

世はまさに、宇宙開拓時代!

そんな世界で、変わり者の軍人である主人公は、科挙並みの試験をクリアしたのに何故か致死率が高くてギャンブルじみたクソ仕事である惑星探査船に乗り込んだ。

理由?「惑星探査船での移動中はねえ……、多額の給料貰いながら待機してゲームやってても良いからですねえ!!!」という感じ。いつも通りのクズ。

そんでワープ中に事故って、いつも通りにテンプレファンタジー世界的な惑星に降り立つ。

主人公は、「えっ、可住惑星?マジ?……かつて滅んだ人類の母星とほぼ同じ環境?!これ売ったら億万長者確定だぜ!」と、ノリノリ。

しかし、主人公が所属する宇宙連邦の統治範囲外だと知り、「どうすんのこれ?」となる。

「とりあえず、現地から資源掻っ払って、救助ビーコンのでかいバージョン作るか」と、行動を開始するも……。

「ゲェーッ!薄汚い先住民族共?!古代文明レベルの土人やんけ!」と問題発言。

「でも土人でも女はかわいいのでたすかる」などと言いつつ、遠くまで信号が届く救助ビーコンを作りつつ……。

「……ってかこれ、宇宙怪獣とか来たら俺が対処せにゃならんやつか?うわっ、ダリー!」などと言いつつ武装を増やす為星を漁る。

そして見つける、この星にかつて来たりし者達の痕跡。かつてあった、遺跡に眠る謎の科学文明。

現地の権力者との衝突、それを超未来科学文明で焼き尽くす快感。

面倒な惑星でも、現状帰る方法がないことと、サイボーグ主人公は寿命がほぼ無限なこと、何より、このファンタジー惑星には貴重なエネルギー資源(現地では魔石と呼ばれるエネルギー結晶体)がたくさんあることなど、撤退はできない。

なんかそういうのなー、書きてえよなー。
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