ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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旅人の弱点は、酒とギャンブルと女。


4話 例年並のクズムーブ

まー。

 

来るね、依頼。

 

暇な時は手慰みに屋台、それ以外は仕事と観光って感じ。もうそろそろなんか面白いこと起きそうな気配はあるから、ちょっと待つか。

 

では、ここ最近何やってたかを紹介しよう。

 

 

 

まずは、屋台。

 

開いている日には、霊夢、魔理沙、妹紅、慧音が来る。

 

霊夢は兎に角、高いものを選んで食べる。食べ盛りだもんなあ、いっぱい食べて大きくなるんだよ、と胸を見ながら言ったら、どこ見て言ってんのよと怒られた。でもちょっと気にしているらしく、自分でちょっと胸を触ってた。

 

魔理沙は、金髪の西洋系にしか見えないが、和食派。男っぽく振る舞っているように見えるが、その実、内面は乙女だ。可愛い。因みに、食事が美味いのもあるが、半分は俺に会うために来ている節がある。

 

妹紅は……、飯ってか俺目当てだ。可愛いので、たまにデートしたりする。この前は外の世界に連れて行ってあげたら大喜びしてた。

 

慧音は晩酌しに来ることが多い。焼酎がお気に入り。会う度に口説いてたら、満月の日に襲われた。ツノ生えてたよ。あ、気持ちよかったです。

 

「で」

 

「?」

 

「君は誰かな?」

 

「あら?お兄さん、私が見えるの?」

 

「いや、なんか、認識がズレてるけど、見えるよ。可愛い顔してる子は見逃さないんだ、俺は」

 

「へー」

 

お、おう。

 

「お名前は?」

 

「こいし。古明地こいし」

 

こいしちゃん、か。

 

「ねえ、こいしちゃん。お腹空いてない?」

 

「んー、そう言えば、昨日から何も食べてないや!」

 

「はっはっは、そうかそうか!よーし、俺のおごりだ、なんでも好きなもん食べさせてやるよ!」

 

「良いの?!ありがとー!」

 

んー?昨日から何も食べてない?虐待、ではねえな、傷はない。ってか人間じゃねえし。単に物臭なのか、食わないでも平気なのか。

 

つーか、不思議な感じの子だ。俺の心理学<80>が正常に機能しねえや。

 

「こいしちゃんってなんの妖怪?」

 

「覚りだよ」

 

覚り妖怪?

 

「あれ?心は読まないの?」

 

読まれている感覚がねえけど。

 

「あ、私そういうのは無理だから。ほら、目閉じてるでしょ」

 

見れば、バックベアードみたいな飾りは、目が閉じていた。

 

うーん?

 

心を読めない理由とかは……、なんかデリケートなやつかな。

 

初対面でいきなり突っ込むのも悪いしな。

 

「そっか。でも、世界は広い。心が読めない覚りがいても、いいんじゃないかな?」

 

「そう、かな」

 

「ああ、そうとも」

 

こいしちゃんの心が、少し動いた。気がした。

 

「……お兄さん、名前は?」

 

「俺?新台真央。旅人と呼んでくれ」

 

「真央、好き!気に入ったよ!ろとーに迷ったら地霊殿で飼ってあげるね!!」

 

「お、おう、そうかい」

 

これからもこいしちゃんは俺のいるところにちょこちょこ現れ、最終的に俺の寝床に入り込み……。

 

「ちょ、ちょっと待って、ちょっと待って!!ヤバいって俺ロリコンじゃないって!!」

 

「無意識だから!無意識だから!!」

 

逆レイプされた。

 

何なの?

 

 

 

まあ、こいしちゃんは初めてだったらしく、具合は良かった。

 

凄く良かった。

 

因みに、パワーはバフなしの俺より強いんで、押さえ込まれます。女の子に負けます。非力ですまんな。

 

いや、バフかければ勝てるんだけど、そうすると怪我させるかもだしなあ。

 

お次は、鈴奈庵、なる貸本屋。

 

「こーんにーちわー」

 

「はあい……、ってえええ?!な、何でうちにこんな二枚目のお兄さんが?!!」

 

え?

 

「えっと、えっと、か、貸本ですか?!」

 

「い、いや、呼ばれたから来たんだけど?」

 

「呼ばれた……?だ、誰が何の権利があってこんな色男を呼びつけたんですか?!」

 

「鈴奈庵さんに、外の世界の本についてのお話がある、と」

 

「……ふぇ?あ、じゃ、じゃあ、貴方が新台さん?」

 

「ええ、新台です」

 

「え……?え?あれですよね?どこかの劇団の役者さんですよね?」

 

「いや、そんなこともできなくはないけど、今は何でも屋で通っているね」

 

「そんなにカッコいいのにですか?」

 

「それほどでもないとは思うけどねえ」

 

俺本人は、まあ、普通にハンサムかなってくらいの認識だがなあ。俺の知り合いにはもっとカッコいい男が一杯いる。

 

「え……?でも、確かに、私の知る限りではこんなハンサムな人見たことない……。本当に、今何でも屋をやっている旅人さんなんですか?」

 

「そうですともそうですとも」

 

「も、勿体無いですよ!そんなにカッコいいなら役者さんとか目指せば良いのに!」

 

「はは、よく言われるよ。けど、俺は別に、役者になろうとは思わないなあ。役者は難しい。一定のことはこなせるけど、それ以上は無理さ。器用貧乏ってやつでね」

 

それに、信念のない奴は無理だろう、役者なんて。

 

「そんなあ、貴方がお芝居をするなら、私絶対見に行くのに!」

 

「そんなに言うならちょっとくらいやっても良いかな?あはは」

 

さて、この子は小鈴ちゃん。

 

この貸本屋の娘さんだ。

 

小さいながらに仕事はできるらしい。

 

と、言う訳で、俺が読み終わった要らない本を売る。

 

「そ、外の世界の本をこんなに安く?!い、良いんですか?!」

 

「良いとも、君のためさ」

 

「でも、悪いですよ、何かお返しを」

 

「じゃあ、デート……、逢引してくれるかな?」

 

「え、ええっ?!は、はい❤︎私で良ければ!!」

 

その後も、鈴奈庵に通い続け、小鈴ちゃんを口説き続ける。

 

些かロリだが可愛いからねちかたないね。

 

「真央さん、私、まだ生娘なんです」

 

「お、おう。そうかい」

 

「初めては、好きな人としたい、です。いつか、貴方はいなくなってしまうんでしょう。でも、なら、思い出を、下さい……」

 

「……あー、分かった」

 

ヤった。

 

いや、弁明させてほしい。邪な念はなかった。ただ、美人だから口説いてただけだ。

 

可愛い女の子は口説くのが礼儀だろう?!

 

そしたらまあ、こうなった。

 

いや、今回は俺悪くないって。

 

 

 

香霖堂のお手伝い。

 

森近さんってお兄さんの店を手伝ってきた。

 

まあ、語ることないよね。

 

森近さんは、半妖の、なんつーか優しいお兄さんだったよ。店のレア物買い漁った。

 

それだけ。

 

 

 

他にも妖怪の蛮奇ちゃん、小傘ちゃん、鈴仙ちゃん、てゐちゃん、にとりちゃん、妖夢ちゃん、ルーミアちゃん、アリスちゃん、その他妖精とかが来た。

 

それぞれとの出会いはまた今度話すが、今はそれどころじゃない。

 

今度の依頼主は、稗田家。

 

人里のトップだ。

 

んんんんんー?

 

俺なんかした?

 

何でそんな偉そうなところに?

 

でかい屋敷の前で、俺は声をあげる。

 

「たのもー」

 

「!!、はーい!!」

 

あら?可愛い女の子の声。

 

「あら、噂通りの男前」

 

「そうですか?照れるわー」

 

紫髪の少女、名前は阿求。

 

なんか知らんが、記憶力が良く、幻想郷のことについて記録する仕事をしているのだとか。身体は弱いらしいが、そんなことを感じさせないくらいには元気だ。

 

でも、そう言う人に限ってある日急に、とかってよくある話だからな。

 

さて、依頼内容は、暇つぶしに付き合ってほしい、だとか。

 

「じゃあ、逢引しましょうぜー」

 

「あら、素敵ね」

 

そして、幾らかの時が流れた頃。

 

「ねえ、真央さん」

 

「何だい阿求」

 

「私ね、将来は、子供を産まなきゃならないの」

 

「そうかい」

 

「でも、それはきっと、親に決められた人になると思うわ」

 

「お、おお」

 

あれ?この流れ?

 

「だから、初めては、好きな人としたい」

 

んー?

 

「い、いや……、分かった」

 

「……ありがとう、真央さん」

 

すまない……、すまない……。

 

だが、今回も別に俺が悪い訳ではないよね?

 

何つーか、そう言う流れだっただけだよね?

 

あと最近気づいた。

 

ロリもいけるな、と。

 




断らないのが悪い。

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