「んーーー!おいひい!」
「それは良かったね、ルーミア」
「こんなに美味しいもの、食べたことないよー!」
「そんなに美味しいかい?……俺の腕は」
「最高!!」
はい、開幕リョナすいませぇん。
いや、だって人食い妖怪だって言うからね。
食べさせてあげた。
俺の血肉は今まで食べたどんな人間よりも芳醇な味わいがするそうだ。
平たく言ってマジ美味いらしい。
食べても良い人類か否か、という問いに対しては、自己責任で食べましょうとしか返せねえが。
「心臓ちょうだい」
「持ってけドロボー」
あげちゃうのだ。
さあて、失った臓器や肉体を再生させて、と。
「ねえ、お兄さん」
「何かな、蛍のお嬢さん」
「おお!私が女の子だってよく分かったね!男の子によく間違えられるんだー。それに、蛍ってことも良くぞ見抜いたね!ゴキブリとか言われたら首をねじ切ってたところだよ!」
「君ほどの美人が男に見える奴は男として終わってるね」
「えへへ、美人だなんてそんな……」
「名前を聞かせてくれるかな、美しいお嬢さん?」
「私はリグル。リグル・ナイトバグ」
そのまんまだな。
蠢く蛍か。
「素敵な名前だね、リグルちゃん」
「リグルちゃんかぁ、えへへへへぇ……」
「それで、リグルちゃんは俺に何の用かな?」
「あ、そうだったそうだった。私の友達に、ルーミアって子がいるんだけど、知ってるよね?」
「ああ、ルーミアもとっても可愛らしい子だったよ」
「それで、ルーミアが、今まで食べた人間の中で一番美味しかったって言ってたの」
成る程、つまり。
「私も欲しいな、貴方の心臓❤︎」
物理的にハートキャッチされちまったぜよ。
でも、可愛い女の子に食べられるのは悪くないな。
どうせなら性的な意味で食べたかったところだけど。
そして……、屋台に一人の女の子が。
羽が生えている。人外か。
「むむむぅ」
「どうかしたかな?」
「うー、うちより美味しい……」
おや、同業者か。
「値段も安いし……、お酒も美味しいし」
あら嬉しい。
「あんまりお客さん取らないでね?」
「気をつけるよ」
そう言って、ミスティアと名乗った少女は去っていった。
「で、君は?」
「あたいはチルノ様だ!」
「や、やめようよチルノちゃん……」
おーそうかい。
スカイブルーの美しい髪色の、氷の羽が特徴の妖精と、緑の髪をサイドテールにした妖精の二人組だ。
へえ、美少女じゃん?
「で、チルノ様は俺に何の用かな?」
「あんた、外の世界から来たんでしょ?!」
「ああ」
「外の世界では、あんたはどれくらい強かった?」
「弱いよ、俺は。一般人に毛が生えた程度だよ」
「毛が生えた?みんな毛は生えてるよ?」
キョトンとした顔で言うチルノちゃん。どうやら、毛が生えた程度という比喩表現の意味を理解していないらしい。
「んー、そうだね、人里に住んでいる普通の人より、ちょっと強いくらいかな」
「じゃあ弱いの?」
「そうだね」
「ふーん、つまんないの」
ふむ。
「強かったらどうするつもりだったのかな?」
「それはもう、決まってるわ!ボコボコにぶっ飛ばして、あたいの方が強いってしょーめーする!!」
「ははあ、成る程」
「あ、あの、すいません!チルノちゃんは、その、頭が、その……、アレでして!気を悪くしないでください!」
「ああ、いや、怒ってないよ」
馬鹿な子ほど可愛いって言うしね。
賢い女の子も可愛いけど、ちょっとお馬鹿な女の子も庇護欲が湧いて良いよね。
「でもそうだな、チルノちゃん。世界を、周りの人を、強いか弱いかだけで見るのは寂しいよね?」
「何で?」
「そうだな、隣の子……「大ちゃん?」そう、大ちゃんと君は友達だろう?」
「うん!親友だよ!」
「チルノちゃんは、大ちゃんが強くても弱くても、ずっと大好きな友達でいるよね?」
「うん!」
「強いか弱いか……、それだけじゃなくって、一緒にいて楽しい人をいっぱい作ることも大事なんだよ」
「そっか……、友達はいっぱいいる方が良いもんね!」
いやー、可愛い少女がいっぱいだなー。
さて、現実見ようか。
「またやっちまった……ッ!!!!」
ベッドに転がる美少女五人。
エッチのお誘いは断れないのだ……。
「真央〜、凄く良かったよ❤︎」
ルーミアが自分の股の精液を掬い上げて口に運ぶ。
「あはぁ❤︎さいこぉ❤︎」
余韻に浸るリグル。
「優しくしてもらって嬉しいよー❤︎」
俺にしなだれ掛かるミスティア。
「あひっ❤︎あへぁ❤︎」
アヘ顔のチルノ。
「凄かったです❤︎」
俺の腕を抱く大妖精ちゃん。
あー。
あーあーあー!
あーーー!!!
まーたやっちまった!
馬鹿!俺の馬鹿!
くっ、口止めを!
特にチルノに口止めを!!!
「ここここ今回の件は忘れよう?ねっ?」
「ふぇ?」
「チルノ、君と俺とは何もなかった、良いね?」
「え?あ、うん」
無かったことに!
無かったことに!!!
あーっ!書き溜めがー!