ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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外暑い。


12話 あれ、俺またなんかやっちゃいました?

冒険者としての依頼は最小限、前の街で稼いだ金を元手にして商人としての身分を得る方向にシフトチェンジ。

 

でも、取り敢えず、試験まで受けて取った冒険者資格を失うのはちょっと勿体無いので、軽く依頼を受けようと思う。

 

「あー、その、ここは交易都市だからな、冒険者にやる依頼は基本的に護衛くらいなんだが……、お前さんくらいの低ランクじゃドブさらいか下水のラージマウスやビッグローチ退治、それか薬草摘みくらいしかないぞ」

 

と、こじんまりとした冒険者ギルドの受付のおっさんが言う。

 

「じゃあ薬草摘みやります」

 

壁の依頼表を取ってきて、薬草摘みをすることに。

 

「おう、確かに受領したぞ」

 

「サンプルは?」

 

「ん?」

 

「だから、薬草のサンプル。どんな薬草が必要なんだ?」

 

「ああ、ヒール草は緑色で白い小さな花を」

 

「現物持って来てくれない?」

 

「お、おう」

 

3分後。

 

「これがヒール草だ。これと同じものを街の周りから集めて来」

 

はい、網膜センサで解析。

 

物質生成装置で複製。

 

終わり。

 

「あ、あれ?!このヒール草どこから出した?!」

 

「依頼達成で良い?」

 

「え、あ、お、おう」

 

この手の依頼は毎日あるみたいなので、この街にいる限りは毎日やって、ランク上げの査定の糧にしよう。

 

 

 

さて、冒険者としての活動が終われば、次は商人としての活動だ。

 

商品は幾らでも創り出せるから、商人としての資格を得て来なきゃな。

 

税務署に申告したり確定申告のやり方を習ったりしなきゃな。

 

商人ギルドに入って、受付に一言。

 

「商人になりたいです」

 

「は、はあ、なれば良いんじゃないですか?」

 

「え?なって良いもんなの?」

 

「なって良いと思いますけど?」

 

んー?

 

「良いの?勝手にそこらで物売っても良い?」

 

「あー……、そうですね、何をお売りになる予定でしょうか?」

 

「魔道具……、おっと、この時代では遺物って言うのかな?そう言うものを売る気だよ」

 

「うーん、でしたら魔術師ギルドの管轄ですね。商人ギルドは特産品の専売などが基本ですから」

 

「専売……?あー、この世界には独占禁止法がないのね」

 

「はい?」

 

独占禁止法がないってことは、強気の値段設定の特産品や生活必需品でボロ儲けするやつだ。

 

まあほら、つまり、市場の商人が全員ギルドの仲間で、塩とかの生活必需品に高値をつけて売り捌いて、でも、ギルド員以外の商人には安く塩とかを売らせない。

 

すると、人々は高くても必要な塩とかをギルドの商人から買うしかなくなるだろ?

 

そうやって儲けてるんだよ。

 

まあ、俺も経済には詳しくないからよく分からんが、性格悪い奴らがやりそうなことだな」

 

「そうなん、ですか」

 

イリスに説明した。

 

「出て行ってもらえますか?」

 

商人ギルドから追い出された。

 

まあ、事実だったんだろうな。

 

 

 

さて、街を歩き回り人に聞いて魔導師ギルドへ。

 

「すいませーん、魔道具と遺物を売るならここに来なきゃならないって言われて来たんですけど」

 

「はい、魔法技師の方ですか?」

 

「錬金術と科学もできます」

 

「は?科学?」

 

「あー、何でもないです。それで、魔道具を売りたいんですけど」

 

「どのような物ですか?」

 

「あー……、どのレベルのものを作れば良いか分かんねえや。サンプルとかあります?」

 

「ああ、設計図を見て魔道具を作る仕事をしますか?」

 

「いや、そうじゃなくて、どれくらいのものが流通しているのか見たいんですよ。あー、ほら、俺、外国から来まして、腕に自信がないって言うか、この国の魔道具の質が分からないってか」

 

「ああー、そうでしたか。では、サンプルを持って来ますね」

 

五分後。

 

「サンプルをいくつか持って来ましたよ」

 

………………。

 

うーわ。

 

酷え出来だ。

 

小学生の自由研究の方がもっとマシなもんできるぞ……。

 

「ん」

 

あ、これはマシだ。出来の悪い中学生が頑張って作ったくらいか?

 

「わ、お目が高いですねー!それ、遺物なんですよ!」

 

「この剣が?」

 

「はい!売値は……、大金貨五十枚ってところですかね」

 

五千万ドグラマくらいか。

 

……五千万ドグラマ?!!!

 

こんなもん材料費込みでも五万ドグラマするかしないかだろうが?!!!

 

はー……。

 

言いたくはないが、この時代は駄目だ。

 

一般的な民間モデルの商品でも遺物とか言って持て囃される訳だ。

 

じゃあ、前の街で民間モデルのアンドロイドとかオートマトンとか売り捌いたの、不味いかな……?

 

後で回収……、いや、それは良いや。俺にも技術者としてのプライドがあるからな、問題のない製品をこっちの都合で全回収とかは良くない。

 

まあ、やばくなりゃイリス連れて高飛びすりゃ良いだろ。

 

この分じゃ物質生成装置もオーバーテクノロジーだぞ、見えないところで使おう。

 

「取り敢えず、大銀貨三枚払うので、材料を分けてもらえませんか?それで適当に魔道具を作るので、それを鑑定してもらって売る……、みたいなことできますかね?」

 

「可能ですよ。でも、そう言う人結構多いんですけど、大抵は設計図通りに作る方が儲かるんですけどね」

 

成る程。

 

まあ、材料縛れば低品質な魔道具を作れるか……?

 

そもそも、工学博士である俺に子供の工作しろってのがおかしいよな……。

 

まあ、教育番組のワーク・ワクさんになったつもりで工作すりゃ良いか。

 

 

 

さて、渡された材料は?

 

鉄(混ざり物多し)、天然木材、水晶、魔石(約100g)、天然インク。

 

……これで何を作れと?

 

こんな材料じゃ子供のおもちゃしか……、いや、子供のおもちゃで良いのか。

 

まずは精錬。

 

「リファイニング」

 

次、成形。

 

「フォーミング」

 

魔力回路設計。

 

「エングレーヴ」

 

組み立て。

 

「アセンブリ」

 

……こんなもんか?

 

材料が雑魚過ぎて二階位の魔法三つしかエンチャントできなかったわ。

 

これがせめてステラ合金と言わずともバラライトなら、四階位を五つはつけられて、民間モデルくらいの武器になるんだがなあ。

 

二階位三つじゃ高周波ブレードにもできないから、「シャープネス」と「ハードニング」と「ヒート」しかつけられなかったわ。

 

何つーか……、剣作ったはずなのに、かつて使われていたらしい古典工具の「半田ごて」みたいなもんになっちゃった。

 

完全に子供のおもちゃだ。

 

これで良いのだろうか……?

 

 

 

「あの、できたんですけど、自信ないです」

 

「ふふふ、構いませんよ。どれどれ、『ディテクト』!」

 

ど、どうだ?

 

「………………な、何ですか、これは?!!」

 

「あー、ごめんなさい、ヒートじゃなくてイグニッションにするべきでしたかね?でもイグニッションだとこの時代の急加速に慣れない人は……」

 

「何言ってるんですか?!!これ、物凄い出来ですよ!!遺物一歩手前です!!!」

 

「あ、そうですか?」

 

その辺の位置?

 

まー、良く分からないけども、古代兵器一歩手前と言うと強そうな感じがするね。

 

兵器って程凄いもんでもねえが。

 

「三つもエンチャントがついてるなんて、あり得ませんよ!エンチャントは一つあるだけでも金貨数枚はするのに、三つもあるとなると、大金貨三十枚は……!!」

 

やべえな……、やり過ぎたか?

 

「えーと、かなり限界まで頑張って作ったのでたまたま三つ乗せられましたが……、次同じことをやれと言われてできるかどうか」

 

「それでも凄いですよ!三つもエンチャントを乗せられる人なんて、魔法技師のトップ層だけです!それも、特別な素材を使わずにこのエンチャント……、本当に素晴らしいと思います!」

 

まぁじでぇ?

 

「本当に素晴らしい出来です……!」

 

「あの、ギルドで買い取ってくれたりは?」

 

「可能です!売ってくださいますか?」

 

「はい」

 

「ありがとうございます!……はい、こちら大金貨三十枚です!」

 

重っ。

 

電子マネーにしてくれないかな?

 

「あの、銀行とかって近くにありますか?」

 

「あ、それなら、街の中央に国営銀行がありますよ」

 

「ありがとうございます」

 

取り敢えず、金を銀行に預けてから、軽く仕事してみるか。

 

作れば買ってくれるみたいだし、適当に作ろう。

 




どーしましょーかね。

貞操逆転モバマスの方で、並木芽衣子の木曜どうでしょう(並木芽衣子が主人公と二人のスタッフに色々やらされる深夜番組)編とか考えてるんですけど。

あとは人外転生もの、オバロ的なクラン転移もの、ダンジョンマスターもの、SFものをストック。

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