ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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キュルルになりたい。


34話 アーノルド・ガルシアの場合 その6

主要道路へのバリケードと、路地のバリケードは、この二ヶ月でほぼ完成した。

 

ハリアルシティの避難民や、外部からの避難民合わせて約一万人程に人口が膨れ上がった。

 

ビル内や、投棄された民家を改造し、時に小屋を建てたりなどして、家を増やす。

 

ビルなんかは集合住宅代わりにして、オフィス街の社員用の集合住宅にもたくさんの人を入れる。

 

この辺り……、ハリアルシティ郊外には、自然が多いけど、住宅地は少な目だ。

 

ハリアルシティ中心部はオフィス街で、社員用の住宅地ももっと多いのだが……。

 

まあ、ないものは仕方ないよね。

 

頑張って作れば良いよ。

 

僕以外の誰かが。

 

僕には洋館があるからね。

 

洋館を使わせろみたいなことを言ってくるやつもいるけど、突っぱねている。

 

だって、ここは僕の家だし。

 

まあ、洋館は市役所のような扱いになることが決まっている。

 

今日も、広い農地を守るために、武装したヴィジランテがロングソードを持って警戒している。レベルの関係で、銃は既に牽制にしかならない。

 

なので、コンクリやレンガなどを使って高炉を作り、鍛治魔法の魔導書も渡して、ダンジョンから鉱物を集めるようにそれとなく指示した。

 

そして、オーダーメイドのナイフ作りから、趣味でテレビゲームやアニメの武器を再現したものを作り、動画投稿サイトに動画をアップロードするのが趣味だという鍛冶屋のグループがいたので、そいつらに武器の生産を開始させる。

 

ヴィジランテは、レベルアップによる恩恵で、最終幻想7のようなとても人間には扱えないようなサイズの大剣であっても、小枝のように振り回せるようになっているからね。

 

その、鍛治グループは『ソードアンドスカル』と自称している三十代後半の男達だ。

 

今は、見習いの学生とともに武器生産に励んでいる。

 

本人達は異様にテンションが高い。

 

「ハッハァー!リアル怪物狩人だぜェー!!!」

 

「このアムドライトって鉱石スッゲェな!軽いし丈夫だしよ!」

 

「見てろよ新天堂!俺達がハイレルの勇者の装備を再現してやる!」

 

この状況を心底楽しんでいるようなので、まあ、僕から言うことは特にない。

 

 

 

木の剣を振り回して訓練するヴィジランテが、洋館の窓から見れる。

 

ヴィジランテは元は軍人などの格闘ができる人間のコミュニティーではあるが、流石に剣や槍を使った、モンスターとの戦闘なんて予想はしていなかった。

 

なので今、近接武器を使った格闘術について必死に学んでいるそうだ。

 

幸いにも、ダンジョンを攻略したヴィジランテには、武器術のスキルがある。

 

それを相互に教え合い、戦力の向上を目指しているらしい。

 

僕も槍術(上級)のスキルがあるので、近接もそれなりにこなせる。

 

まあ、人に教える気はないけど。

 

だってめんどくさいし。

 

それに僕、純粋な魔法使い型と思われてるし。

 

手札晒したくないんだもーん。

 

僕は一応、火と風の魔法使いってことになってるからね。

 

生活魔法の魔導書は便利なので、多くの人に読ませたが、火と風の属性魔法の魔導書は極少数にしか読ませていない。

 

まあ、そんな感じで、ハリアルシティは小康状態にある。

 

人々の生活に馴染んだ魔法と、その技術。ダンジョンの産物。

 

街の住民達は、不満の大小はあれど、段々と生活に慣れてきたところだ。

 

生活に慣れた人々には貨幣を渡す。

 

新たに手に入れた千里眼のスキルによると、アメリカではいまだに貨幣が使われているらしい。

 

25セントコインが主に使われているみたいだ。

 

しかし、25セントコインは25セントの価値があるとして扱われるのではなく、コイン1枚で缶詰一つ……、と言ったような、物々交換的な使い方をされている。

 

一枚の25セントの硬貨を「コイン」と呼び、1コイン2コインと数える。

 

値段も交渉して決めるらしい。

 

つまり、ドルの信用も何もないってことだね。

 

 

 

そのように……、アメリカは全体的に、ポストアポカリプス系のゲームみたいな状況だ。

 

いつしか、生存者達は「サバイバー」と呼ばれ、「コミュニティ」を築き、「モンスター」や人間や亜人の襲撃者である「レイダー」と戦い、世界崩壊前の物資を漁る「スカベンジャー」達が拾ったものを使って交易して生きる……。

 

政府は北の工業地帯のシェルターに篭り、軍隊を使って巨大なコミュニティを作り、ラジオは連日避難勧告を流す。

 

そんな世界観になりつつある。

 

……良いね!

 

僕はファンタジーの方が好きだけど、そう言うゲームも嫌いじゃないよ。

 

僕のいるこのコミュニティ、ハリアルシティは、テキサスでは最大級のコミュニティだ。ラジオでもハリアルシティを宣伝するチャンネルがある。

 

ラジオは、うちのサバイバー達が同好会的にやっているらしい。「ドッグラン」って男が、音楽とハリアルシティのニュースについて毎日四時間くらい放送している。

 

それを聞いて、近隣の庇護を求めるサバイバーが集まってきたり、利益を求めるスカベンジャーが集まったりして、ハリアルシティは栄えている。

 

少し街中に出てみよう。

 

 

 

ここ、洋館は、ハリアルシティの新たな中心地。

 

洋館から南は農業地帯で、北は本来の都心。ずっと南には海がある。

 

農業地帯はどんどん拡張し、柵やバリケードも最低限なので、時折、はぐれモンスターが現れることもあるので、定期的にヴィジランテが巡回している。

 

また、ヴィジランテの本部詰所や、病院、食糧倉庫など、重要施設が多い。

 

洋館本体は、俺とローラ、その家族の家となっていて、役所のような扱いになっている。

 

住民票もここにある。

 

洋館の北は、雑多な街……、住宅街になっている。

 

東の方にはグランドサリーン……、塩の生産地があって、そこには塩山があるが……、ここには特に用事がない。塩の備蓄は十分にある。

 

さて、となると、街の入り口は西な訳だ。

 

西の、街の入り口は凄いぞ、栄えている。

 

まあ……、と言っても、人の数自体は少ないが。仕方ない、たくさん死んだんだから。

 

とは言え、こんな壊れた世界でもたくましく生きるサバイバー達の日常が見れるね。

 

ここ、ハリアルシティでは食料と武器を生産しているから、それを輸出して、外のスカベンジャーから酒やタバコ、薬、本なんかを買う感じみたいだ。

 

外から来たサバイバー達は、ハリアルシティへの滞在でリラックスして帰っていく。

 

「おおっ!ポテトフライが食えるなんて最高だな!ハリアルシティはスゲェよ!」

 

「パ、パンだ!久し振りにパンが食える!」

 

「3コインで牛モンスターのステーキだ!」

 

肉や野菜が食べられるのは相当良いことらしく、連日、外からサバイバーが物々交換をしに現れる。

 

 

 

そんなある日。

 

「た、大変だ!!レイダーの集団が攻めてくる!!!」

 

と、そんなことになった。

 




FGO書き書き……。

他はどうしよ。

大魔導師シリーズ最近書いてねーや。

なんJフェニックスも書きたいし……。
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