ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ハガレン、アームストロング少将が性癖に突き刺さって爆発した。


83話 経過を見る

経過を見る。

 

北海道矢切市。

 

北海道冒険者連合……、別名、叉鬼衆は、矢切市周辺にあった最大のダンジョンを攻略した。

 

ボスは、大きさ10メートルを超える赤い熊、『赤王』、レベル62だった。

 

鹿児島県黒土市。

 

侍の集団、島津組は、黒土市最大のダンジョンを攻略。

 

ボスは、『牛鬼』、レベル63だった。

 

長野県長野市。

 

自衛軍は、長野、新潟の近隣のダンジョンを管理下に置いた。

 

山梨県芽久里市。

 

風魔忍軍は、芽久里市最大のダンジョンを攻略。

 

ボスは、『大百足』、レベル63だった。

 

広島県静馬市。

 

魔法使いの集団、マギ・エクセルキトゥスは静馬市最大のダンジョンを攻略。

 

ボスは、『キマイラ』、レベル60だ。

 

京都府京都市。

 

陰陽寮は、京都市最大のダンジョンを攻略した。

 

ボスは、『鵺』、レベル62だ。

 

つまり何が言いたいのかと言うと……、長野の自衛軍以外の日本のめぼしい組織は、全員フリーになったということだ。

 

モンスターは、強ければ強いほど、生まれたダンジョンから離れようとしない。それは、周知の事実であった。

 

そうなってくると、各地で、冒険者が余り始める……。

 

ただ強いだけの冒険者が地方で生きていくことは難しい。

 

今、日本では、贅沢なことに、「冒険者余り」が発生していた。

 

一方で、人口密集地であった、東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡は、レベル80を超えるモンスターが現れ、事実上の通行不能状態。

 

そして、日本の大きなコミュニティは、近隣の大きなダンジョンは攻略してしまった。

 

となると、あぶれた冒険者達はどこに行くのか?

 

天海街だ。

 

天海街の周りには、夥しいほどのダンジョンが、モンスターがいる。

 

それを買い取るギルドもある。

 

更に、天海ポータルからの、海外への遠征も可能である。

 

強い冒険者ほど、地元では恐れられる。

 

地方都市では、強い冒険者に居場所はないのだ。

 

地方都市に疎まれた凄腕の冒険者達は、続々と天海街に集結した。

 

天海街には、冒険者の「居場所」がある。

 

代わりに、天海街には、弱い冒険者や、障害者の……、弱者の居場所はない。

 

つまり何が言いたいか?

 

「運送会社ガーベージ、人員輸送コンテナサービス開始!!!」

 

 

 

ガーベージの人員輸送コンテナサービスとは!

 

廃棄された自衛隊の人員輸送ヘリからローターを取り外し、強化ワイヤーでワイバーンにくくりつけたものである!

 

これで、地方から冒険者を集めるのだ!

 

島津組の一部、マギ・エクセルキトゥスの筆頭四導師含む半数、風魔忍軍の頭領含む半数、叉鬼衆の一部、陰陽寮の長を含む半数が天海街に集まった。

 

これからも、地元の低レベルダンジョンで力をつけた冒険者が、都会である天海街に移住するというサイクルが始まるだろう。首都である長野を差し置いて。

 

するとどうなるか?

 

外国との折衝や政治などの面倒ごとは全部国にやらせ、冒険者が集まり栄える都市は天海街になる。

 

利益だけを得て、義務は最小限に。

 

素晴らしい、これこそ理想の形だ。

 

面倒なことは全部他人がやり、俺は利益を得て、悠々自適な生活を送る。

 

下々の民が汗水流して働き、我々経営者が上前をはねる。

 

最高じゃないか!

 

 

 

最近はダンジョンの増加も落ち着いて、俺達チームクズの高レベルダンジョンの間引きも、週一から二週間に一回に減った。

 

週一の会合も、天海ポータルを堂々と繋げたことにより、いつも会うようになったので、やらなくなった。

 

その代わりに、余った時間は、屑籠屋と運送会社ガーベージの運営に回している。

 

何気なく忙しいのだ。

 

まあ、5時上がりで週休は3日取ってるけどな!

 

その内、週に三日間は、趣味の喫茶店経営をやっているので、実質週一でしか働いていない感覚だ。

 

それでも生活できるし、何も問題はないのだが。

 

そう……、そして今日は喫茶店オープンの日。

 

すると……。

 

「失礼します」

 

おや。

 

「いらっしゃいませ、『黄昏の魔女』」

 

静馬市から来た黄昏の魔女だ。

 

垂れ目がちのセクシー巨乳美女、良いねえ。

 

「え?その……、貴方と会ったことはないと思いますけれど、どうして私が黄昏の魔女だとお分かりになったのですか?」

 

「さあ?どうしてだと思う?」

 

黄昏の魔女は、少し思案して、言った。

 

「……つまり、詮索するなという事ですか?」

 

「どうでしょうね?」

 

俺は適当に流して、コップを磨く。

 

「ミステリアスなお方なんですね……」

 

感心したように呟く黄昏の魔女。

 

セクシーだな。

 

「それで、注文は?」

 

「注文?」

 

「ここは喫茶店ですよ」

 

「私が聞いた話によると、世界最強の、『BIG4』と呼ばれる冒険者さんが経営する、週に3日しか開かない世界最高の飲食店にして、『BIG4』や世界のトップ冒険者の集まるサロン、と聞いたのですが」

 

そうなの?

 

「それで、今日は、この街の支配者であり、BIG4の一角である羽佐間さんにご挨拶をしに来たのですが……」

 

「はあ……?」

 

「何でも、異名持ちの冒険者は、ここに挨拶しにくるのが礼儀だとか」

 

は?

 

何それ?

 

そんな話になってんの?

 

俺の関与してないところで謎ルールできてるのは笑えるな。

 

まあ、害はないしどーでもいーわ。

 

「そうですか。ところで、そろそろお昼ですね」

 

「はい……?」

 

「昼食は摂りましたか?」

 

「あ、いえ、まだです」

 

「では、昼食はいかがですか?」

 

「まあ、良いのですか?」

 

「ええ、丁寧に挨拶しにきて下さった美しいお客様ですから、本日は私の奢りで」

 

「そんな、悪いです」

 

あら、良い子だな、遠慮もできるのか。

 

「分かりました、まあ、うちはそんなに高くないので、是非食べて行ってください」

 

「わ、分かりましたわ。では……、何かいただきますね。メニューはありますか?」

 

「ありませんよ。何が食べたいですか?」

 

「ええと、甘いものはありますか?」

 

「ふむ……、パンケーキなどはいかがでしょう?まだ少し肌寒いですが、熱々のパンケーキにアイスも乗せて、チョコレートソースもかけますよ」

 

「お願いします」

 

まあ、パンケーキなんて焼くだけだからな。

 

「紅茶にしますか?それともコーヒー?」

 

「え……、あるんですか?」

 

「何でもあります。安物の缶コーヒーから、スリランカ産の最高級茶葉まで、何でも」

 

「では、アールグレイを……」

 

 

 

「……美味しい!」

 

「ありがとうございます」

 

「あの、お代は……?」

 

「うちのランチは計算がめんどくさ……、大変なので、一律五百円です」

 

「えっえっ?ご、五百円ですか?!そ、その、失礼ですが利益は……?」

 

「そんなもの、どうでも良いじゃないですか。趣味でやっているんですから」

 

「な、なるほど!その財力も、BIG4の一角である者の力なんですね!」

 

なんか、勝手に納得したようだ。

 

「是非、また来てくださいね」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

 

はー、俺に挨拶ねえ。

 

だから最近、色んな奴が来るんだなあ。

 

 

 

 




ちんこでけえやつは武器持たないんだぞ!だから旅人も無手なのだ!
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