ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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コメダに初めて行った。

……デケェ!!!


95話 亜人向け飲食メニューの考案

食品会社トラッシュ。

 

これの設立については、前々から考えていた。

 

現在、世界では、卸売業と言うものがないのだ。

 

野菜や穀物は、「自分で生産する」か、「生産者から直接売ってもらう」しかない。

 

こんなんじゃ俺、地球経済を食い物にしたくなくなっちまうよ……!

 

と言う訳で、食品の卸売業を開始。

 

全国の生産者から、ケンタウロス荷馬車で食品を輸送して一ヶ所に集めて、それを卸売、小売する……。

 

要するにスーパー。

 

社会から搾取する為にまず投資する。

 

取らんと欲するものはまず与えよってことだな。

 

うん、実に健全だ。

 

 

 

……とは言え、部下のローゼリンデに丸投げしてるから俺はよく分からん。

 

食品の品質管理の徹底と、汚職の一切を許さないことのみは何度も言い聞かせたが、どうなるのかは謎。

 

従業員はほぼ全員、エルフと人間だ。

 

エルフは、この世界の人間並みの衛生観念と道徳観を持っているから、問題はないとは思う。

 

トラッシュは、とあるスーパーに本社を置いている。

 

雷魔石カートリッジによって、パン工場の電気釜やベルトコンベアを再稼働させ、パンを量産している。

 

大麦パン、小麦パンを2:3くらいの割合で生産。

 

また、輸送員に氷魔法の使い手を雇い入れ、食肉や鮮魚を冷凍して輸送することもやっている。

 

因みにスーパーは、元はコストトという大型のスーパーだった。

 

このスーパーの裏口を、天海ポータルゲートと繋げて、卸売業を始める。

 

 

 

よし、トラッシュはこのくらいで良いだろう。

 

そうしたら次は、亜人向けメニューに挑戦だ。

 

俺は、天海学院食堂部部長の荒石さんを連れて、大倉教授の亜人研究会に乗り込んだ。

 

そして、大倉教授に、亜人用飲食メニューの考案のために、亜人研究会の力を貸して欲しいと頼むと、快く承諾されたので……。

 

『えー、では、皆さんには、天海王国での亜人用飲食メニューの開発にお力を貸していただこうと思います。今回調査したメニューは、天海王国の亜人食の基礎となるものです。なので、好きか嫌いかだけでなく、栄養学的に適切かどうかなども考えていただけますと幸いです』

 

『『『『はい!』』』』

 

まず、バイキング方式で様々な料理を並べる。

 

料理には数字の書かれたプレートを近くに置いておく。また、原材料や料理名もプレートに書き入れておく。

 

そして、お手元のフリップボードに評価を書き入れる。

 

評価はこう。

 

《名前、種族名を記入

 

食べられる? はい/いいえ

美味しい? 五段階評価 不味い、食えないこともない、普通、美味い、とても美味い

栄養はある? 少ない/普通/多い

自由回答欄 感想をどうぞ》

 

このような形で実験をやっていく。

 

何故か、大倉教授も参加した。いや、あんたは人間だろ、人間が食うものは俺も知ってるよ。

 

まあいいや、なんかこう、亜人研究会だけじゃなく、学院の賢人達もゾロゾロ集まって、立食パーティーが始まってしまったし、仲間外れにするのはよくないな。

 

折角なので、荒石さんもパーティーに参加してもらう。俺も参加する。

 

 

 

「いやあ、本日はお招きいただきありがとうございます」

 

大倉教授が挨拶しに来た。

 

「いやー、ぶっちゃけ、招いてないんですけどね」

 

「ははは、まあまあ。人間的な知見も必要かと思いまして」

 

意外と厚かましいぞこの人。

 

まあいいや。

 

「ルリャさん、どうですか?」

 

大倉教授の嫁に話しかける。

 

「イチハン、イイ。ゴハン、イイ」

 

一番は小麦パン、五番は犬用ユッケだな。

 

「ソレト、ニジュウロクハン、アァクテ、オイシイ」

 

二十六番、甘くて美味しい。二十六番は米粉ケーキにホイップクリームとベリーを乗せたものだ。

 

「なるほど、大変参考になります」

 

この調子で色々聞いてみるか。

 

まあ、ちゃんとフリップボードに書いてもらっているが、生の情報も欲しいな。

 

荒石さんと一緒に聞いて回るか。

 

 

 

『こんにちはー、いかがですかー?』

 

『よう、陛下。中々だぜ』

 

ワーウルフ、二十四歳、男性。

 

『美味しいですか?』

 

『うんまあ、やっぱり生肉はうめぇな。この五番の生肉の卵黄乗せが今のところ一番うめぇよ』

 

ふむ。

 

『どんなところが美味かった?』

 

『ゼピの実(ゴマ)の油と、醤油のソースがうめぇ。ゼピの実の油は良い香りだ。肉はカヤ(牛)だな?俺はグララ(馬)でも美味いと思うぜ』

 

へえ、ワーウルフって馬も食うんだ。

 

『グララは、グララに乗った人間を倒した時くらいしか食えねぇんだ。カヤは、カヤ型のモンスター肉をいつも食ってるが……、カヤ型のモンスターは強いから、大掛かりな狩りになるんだぜ』

 

なるほどなあ。

 

 

 

『タツ殿!』

 

あ、ケンタウロスの部族長の娘、ヘレナだ。

 

『どうだ?美味いか?』

 

『うむ!美味いぞ!』

 

『どれが美味かった?』

 

『四十番の大麦パンは良いな!』

 

『小麦パンは駄目なのか?』

 

『うーん……、駄目ってほどでもないのだが、小麦は腹の中で膨らんで、腹が痛くなるのだ』

 

なるほど、そんなことがあるのか。

 

『それと……、六番の豆腐ハンバーグは美味だったぞ!ふわふわの豆のペーストに、こりこりした野菜を混ぜて焼いたものらしいな。あれは良い!こりこりが美味い!』

 

レンコン入り豆腐ハンバーグ薄味醤油餡掛け、だったが、美味いのか。

 

『それとな、四十四番の大根粥がとても美味であったぞ!似たような料理がケンタウロス族にもあってな。何というか、故郷の味だった!』

 

へえ、大根粥。昆布出汁の薄味大根粥が、故郷の味なのか。

 

『色々と試してみるので、何卒、我が氏族をよろしく頼む!』

 

と、ケンタウロス陸運計画について念押しされた。

 




ネクサス始めました。

俺はついにこいつ(ガトマシ×2)と一体になった。もう誰にも俺を止めることはできない。

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