ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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最低のクズのお話。


9話 手籠めろ!ファーストヒロイン!

取り敢えず飯を食わせる。

 

栄養がありそうなものを適当に食わせた。

 

エリー曰く、天然物は極めて希少で、初めて食べたそうだが。

 

エリーがお腹いっぱいになったと言ったら、俺の部屋にぶち込み、ふかふかのベッドで寝せる。

 

俺も隣で寝る。

 

エリーは酷く困惑していたが、疲れからかゆっくり眠った。

 

朝、俺は起きれないので、昼前まで二度寝。

 

エリーは起きたらしいので、アリエスに任せる。アリエスに飯でももらったんじゃない?知らんけど。

 

俺は昼頃にのそっと起きると、自動調理器で飯を作って食う。

 

エリーはなんか知らんけど部屋の端っこで小動物みたいに縮こまっていたから、飯を食わせてから処女宮へ。

 

ビルゴが密かに製作したにゃんにゃんわーるどと言う猫がやたらといる領域へ。

 

「にゃんにゃんにゃーん❤︎ねこちゃーん❤︎にゃー………………」

 

「よう」

 

「……おはようございます」

 

「にゃんにゃんにゃーん(笑)」

 

煽っておく。

 

「ぐぬぬ……」

 

悔しがるビルゴ。

 

「え、あの」

 

困惑するエリー。

 

「ビルゴ、コーヒー淹れて。エリーにはココアな」

 

「はい」

 

俺はコーヒーを飲みながら、エリーに話しかける。

 

「ちょっと聞いてくれよ。俺この前さ、モテたくて、モテ男訓練をしたんだよね。キャンサー、あのドリル髪のお嬢様いるだろ?あいつにモテ男とは何かを教えてもらったのよ」

 

「は、はあ」

 

「キャンサーはなんだかんだ言ってマナーとか詳しいじゃん?まあアリエスでも良いんだけどあいつ最近俺に冷たいし、あいつのあれはモテ男スキルってか執事ムーブだしさ。だから俺はキャンサーにカッコいい男とは何かを聞いてイケメンムーブを学んだんだよ」

 

「はあ……」

 

「でも無理じゃん?エスコートとかさ、よく分かんねーわ。あいつ、今度はまたハッキングした情報からこの世界のマナーやらダンスやらを学習してるっぽくてさー」

 

「ええと」

 

「だから今ダンスとか練習して、どうにか合格点をもらえたんだけどさあ、どこで使うんだよこの技能」

 

「さあ……?」

 

「でもね、社会人になると分かることなんだけどさ、教養ってここぞって時に役に立つのよね。突然言われるからねマジで。例えば俺は文系なんだけどさ、突然上司とかが、あの本はどうだとか言い始めるから。答えられないと不勉強だね君はぁ〜?みたいな嫌味言われるからな」

 

「そうですか……」

 

「研修とかもそんな感じだから。当然ご存知だと思いますがー、みたいな感じで難しいこと言われて何も分からないみたいなことあるぞ。勉強はやっとかなきゃな……」

 

「はあ……」

 

 

 

俺は曖昧な返事をするエリーに小一時間ほど適当なことを話してスッキリしたところで、双児宮へ。

 

「よー、ジェミニ。エリーの端末に地球名作セットをぶち込んでやれぃ」

 

「了解!」

 

「あ、あの」

 

エリーの端末に、ジェミニ達が集めたサブカルチャーのおすすめセレクションを入れておく。

 

「あとでやっておくように」

 

「は、はい」

 

「次は宝瓶宮で観光でもするッかぁー」

 

宝瓶宮に転移。

 

取り敢えず、ネオジャパンエリアのネオカナガワへ。

 

「エリー、見てみ、海だぞほら」

 

「わあ……!!凄い!!」

 

自動操縦されている船に乗って海に出る。

 

船はオートバランサーやらジャイロやらで、揺れないので酔わない。

 

「ほら、イルカの群れだ」

 

「あれ、全部魚ですか?」

 

「イルカは哺乳類だな」

 

他にもクジラが浮いてるのを見たり。

 

「凄い……!あんな巨大な動物、図鑑データでしか見たことないです!」

 

船から魚を釣って、備え付けられた自動調理器で調理して食べる。

 

「生で食べられるんですか?」

 

「おう、生でもいけるぞ、食べてみるか?」

 

「はい!」

 

「今は四月の設定だからカツオが美味えんだよなー、邪道だけどマヨ醤油めっちゃ美味いから試してみ?」

 

「美味しいです!」

 

そして船の上で寝る。

 

もちろん、二人で夜遅くまでゲームをしたり漫画を読んだりしていた。

 

気がついたら二人で抱き合って寝ていた。

 

二人で昼頃にのそっと起きると、ネオアフリカについていた。

 

「ここは自然がたくさんあるんですね!」

 

「おう、ネオアフリカだからな」

 

ネオアフリカでパンケーキを食べる。

 

「甘い、甘くて、美味しい!」

 

「パンケーキ俺も好きなんだよね、たまに無性に食いたくなるのよ」

 

はちみつたっぷりバターべっとりのパンケーキを頬張って、甘酸っぱいフルーツを食べる。んあー、カロリー。でも俺はどうせ太らない体質だし、エリーはもっと肉をつけた方がいい。

 

「本当に、美味しい……」

 

「朝パンケーキってめっちゃ女子って感じよなー。んー、甘ーい」

 

そしてネオサバンナの動物園を観光。

 

ネオサバンナ大動物園は、恐竜を含めた絶滅動物などの様々な動物が、厳密に個体数を管理され、できるだけ自然に近い形で飼われている。

 

自然に暮らしているように見えて、超精密に個体管理されているので、予想外の個体数の増減はなく、万が一死に絶えても遺伝子サンプルから再生することも可能だ。

 

「凄い……!あの動物はなんて言うんですか?」

 

『ケープライオンです』

 

「ふさふさしてて可愛いですね!男の子なんですか?」

 

『たてがみがあるものはオスになります』

 

音声ガイドに話を聞きながら、手持ちの端末で写真を撮るエリー。

 

「可愛い……」

 

『どう猛なので、触ることはオススメできません。ライオンの子供の個体がふれあいゾーンにいるので、そちらならば触れ合うことが可能です』

 

「本当ですか?!トーマスさん、ライオンさんに触れるんですって!行きましょう!」

 

「おう」

 

ふれあいゾーンでライオンの子供を撫で回すエリー。

 

「わあ、可愛い……!」

 

「ガオ」

 

「こんな可愛い子があんな風にカッコいい大人になるんですねー」

 

猫じゃらしでライオンの子供と遊ぶエリー。

 

「まあ俺もカッコいいしね?むしろ俺の方がカッコいいしね?」

 

「ふふ、動物に対抗するんですか?」

 

「おう、俺、負けず嫌いだから」

 

「ふふふ、そうですか」

 

 

 

エリーとデートして一週間。

 

その夜。

 

エリーは、下着一枚で抱きついてきた。

 

「……その、やっぱり、私を拾ったのって、そういうこと、ですよね」

 

うーん。

 

うーん?

 

「あー、そうだなー、割とその気持ちはあるよ?俺も男だしね。でもほら、俺は過程が大事だと思うんだよね。エリーは俺のこと好き?」

 

「……この一週間、トーマスさんと過ごして、分かりました。ふざけてばっかりで、子供みたいだけど……、優しくて、私のことを可愛がってくれて。見た目も素敵ですし……」

 

「お金持ちだし?」

 

「……そこも、素敵だと思います。否定はしません。私は借金で、お金の大切さを痛感しましたから。だから、食べていくのに困らない生活ができるトーマスさんのことは、凄いと思いますし、トーマスさんの側にいれば、その、言い方は悪いですけど、おこぼれに与ることもできるんじゃないかな、って打算もあります」

 

「それで?」

 

「でも、私には、トーマスさんにお返しできるものが、何もありません。私には何もないんです。だから、こうするしか……」

 

ふーん。

 

「まあ、良いけどさ、それで後悔しない?そんな理由で抱かれて良いの?」

 

「……はい。私、トーマスさんになら、良いです」

 

「うーん、エリーが俺を好きになってくれるまで遊んで回るって手もあるけど」

 

「そんなことしなくても、既に好きになってますよ」

 

そう?

 

なら……。

 

「えーと、今夜は寝かせないぜ?」

 

 

 

朝チュン。

 

エリーは俺に抱きついて寝ている。

 

うーむ?

 

弱みに付け込んで抱いた訳だし、平たく言って最低だな?

 

でもまあ、エリーは幸せそうだし、いいんじゃない?

 




女の子の弱みに付け込んでセックス!

悪党!

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