「さあ、みんな!引き取ってくれる人が来てくれたわ、挨拶しましょう!」
「「「「こんにちわー!」」」」
うん、良い子じゃん。
ん?
「「「………………」」」
こちらを睨む三人の女の子。
7歳くらいかな?
一人は青色、もう一人は緑色、最後の一人は青緑色の髪を持つ、凛とした顔の女の子三人。属性はクールだろう。
「アビー、ボニー、コニー!ちゃんと挨拶しなきゃ駄目よ!」
シスターさんがプンスカと怒る。
「……シスターは馬鹿だから、他人を疑わない」
青髪のアビーが言った。
「普通、ニンゲンは、私達フェーザ人を奴隷だと思ってる」
緑髪のボニーが言った。
「どう考えても怪しい、フェーザ人を好んで拾う人間なんて……」
青緑髪のコニーが言った。
ふむ、賢いじゃん。
まともな教育を受けていない子供にもかかわらず、他人を警戒できる。
つよい。
かしこい。
「騙すつもりなんて全くありませんよ?私は本当に、君達フェーザ人の少年少女を雇いたいと考えているのです」
「嘘」
アビーが言い返す。
「本当です、信じてください!ああ、そうだ、飲食店で提供する予定の食品のサンプルを持ってきたので、どうぞ、食べてみて下さい」
持ってきたのは、培養した穀物と卵で、生産プラントで作った黒糖棒ドーナツだ。
味もそこそこ美味いし、食べやすく、結構甘くて高カロリー!
宇宙食としても使える食べきり二本入り樹脂パック入り、保存料入りで賞味期限も一年保つ!フリーズドライ加工をすれば、更に一年間保つ!
最初のプロトタイプ品にしては頑張ったんじゃね?みたいな味だ!食感も違和感なし!匂いも香ばしい!実際に生地を練って揚げてるから、ちゃんとしたドーナツになっている!
見た目は、やけに綺麗な円筒状の、直径4センチ、長さ10センチくらいの焦げ茶色の棒。
これを、異次元バックパックから、ここにいる二十人の子供とシスターさんの分、異次元バックパックから出して分配する。
それともう一つ、樹脂パックの培養オレンジジュースだ。
これは、宇宙空間で漏れ出さないようにちゃんとストッパーが付いていて、ゼリー飲料みたいなタイプのパッケージの容器に入っている。
培養オレンジは、あの、オレンジのつぶつぶの部分が肥大した、直径60cmくらいの培養巨大オレンジ。これを全自動機械で絞って、少し薄めて、砂糖や添加物を加えて完成する。
余裕で一年くらいは保つ。
味は甘さそこそこ、酸味ありで、甘いものとの食べ合わせが良い。
これも、子供達とシスターに渡す。
「えー、これは、ここのキャップを回して開けるジュースと、ここの切れ目で袋を切って開けるおやつです」
食べ方を教えて、実際に食べてみせると、シスターと子供達は手をつけた。
「……!」
「甘い!」
「ねえ、シスター?今日は特別な日なの?こんな凄いもの、食べて良いの?」
子供達は大層喜んで、シスターも涙を流しながら感謝の言葉を。
「……よく、分からないですけど、食べ物を食べて嬉しい気持ちになったのは、生まれて初めてです」
シスターさんが言った。
アビー、ボニー、コニーの三人も、とても気に入ってくれたみたいだが、まだ警戒心は解けていないようだ。
「そんじゃ、ぶっちゃけた話をしようか」
三人の少女と目線を合わせる。
「そうだな、君達を俺の会社の従業員にするってのはマジだよ、それは信用してくれ」
「……嘘」
アビーが言った。
「もちろん、目的はそれだけじゃない。女の子は、望む子は全員、俺の愛人にする」
「……貴方は大人。大人が子供を恋人にするのはおかしい」
ハッハー、その辺を突かれると痛みしかないぞォー!
「大人になるまで俺の好みの女の人に育てるんだよ。君だって、旦那さんが馬鹿だったら嫌だろ?」
「それは……、うん」
「ちゃんと勉強させて、綺麗な服を着せて、可愛い女の子に育ったら恋人にしちゃうって訳さ」
「……娼館に行けば良い」
あー、そう言うこと言う?
「俺は恋人が欲しいの!一度抱いて終わりとかじゃなくって、長い間俺を支えてくれる綺麗で賢い女の子が欲しいの!」
「……わがまま?」
「そうだけど!!!」
「……貴方、馬鹿で、可愛い?」
馬鹿なのは認めるがね。
「勉強ができても、馬鹿は馬鹿。でも、悪いこと考えてない馬鹿は、シスターみたいで可愛い」
ほーん?
ちょっと待って?俺、七歳児に子供だと思われてる????
「ンッフ、ンフフフフ、マ、マスターさん、七歳児に子供扱いされてる……」
「ビルゴてめえこの野郎!」
このようなノリで、コロニーを巡り、およそ三億人ほどのフェーザ人の孤児を集めた。
初っ端から飛ばし過ぎたか?
いいや、やっちまえ。
ああ、もちろん、このやり方は効率が悪いので、最終的にはマネーパワーを使ってその辺の人間に孤児を集めるように指示して、まとめて回収する感じにしておいた。
フェーザ人の孤児なんて売る程いるからな、一ヶ月で三億人集めるのは簡単だった。
転移装置があるから、移動の手間もないし、最終的には、決まった時間までに孤児達がコロニーの広場に集まって、何百万人という単位で白羊宮に転移させる形式に変更され、トゥエルブサインの協力の下、かなりの人数を短期間で集められた。
さあ、次は帝国の資源惑星群コロニーだな。
課長バカ一代ドラマ化ってマ?ヤバ過ぎるだろ……。
さて、スペースオペラは3、4話後に軽く八年くらい時間が吹っ飛びます。大胆な時間経過はスペースオペラの特権!
……ぶっちゃけ、亜人に教育をするシーンを長々書いてもどうしようもないから、その辺りは巻きで。