ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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デブ過ぎて身体が重い!!!!


18話 集まる天才

帝国の資源惑星群コロニーも、連邦とほぼ変わらない。

 

下民として蔑まれる、レプト人、フィシュ人、セクト人が、劣悪な環境下で奴隷労働をさせられているのだ。

 

彼らは、それぞれの発祥の地である、アウグスト、ギラファ、リジットの地を踏むこともなく、危険で劣悪な環境下で、死と隣り合わせの仕事を一生やらなきゃならない。

 

そんな生活を千年以上続けてきた彼らは、最早、その生活について疑問を持たなくなって久しい。生まれついての奴隷と言うことだ。

 

運命とは眠れる奴隷でうんぬんかんぬん。

 

当然、10代半ばほどになれば、男女共に炭鉱衛星送りだ。

 

レプト人は丈夫だから炭鉱夫、フィシュ人は使い捨て工員、セクト人は作業員、女ならマニア用の風俗で「消費」される。

 

賃金もろくに支払われず、その日食うのにも困る貧困、底辺。

 

それでも、彼らは嘆かないし、自らを可哀想などとは思わない。彼らにとっては、千年前からそれが普通だからだ。

 

「カワイソー!」

 

「?」

 

俺は、そこらへんの亜人を見て回りつつ、この帝国領の資源惑星群コロニーの中で、使えそうな子供を集めることにした。

 

今回も、ビルゴを護衛として連れて行き、二人で子供を集めることに。

 

他のコロニーにも、トゥエルブサインを全員手分けして派遣し、俺と同じ行動をさせている。

 

まずは、宝瓶宮の生産プラントを軽く稼働させ、安易食料パックを作る。

 

培養穀物と卵、砂糖、塩、各種栄養素を練り込んで焼いたエネルギーバーを作成。大型の水パックも用意。

 

これを持って、コロニーの中心で、亜人の孤児の働き口を斡旋すると大々的に告知する。

 

もちろん、最初はよそ者として警戒されるが、その為の食料だ。

 

この大量の食料を、明日ここに孤児を呼び込んでくれると約束した人に無料で配布する。

 

そんな感じで、二週間、毎日同じように、「孤児一人に声をかけたら、一食分の食料を提供」する。

 

孤児は億単位で集まる。

 

そしてそれをそのまままるっといただいていくって寸法よ。

 

合計九億人程の亜人の子供を拾った。

 

 

 

これと同じようなことを、同盟でも行う。

 

ビスト人の孤児一人につき、一食分の食料を提供。

 

ビスト人も三億人程集まった。

 

五種類の亜人がそれぞれ三億人ずつ、十五億人集まった訳だ。

 

うわあ、なんだか凄いことになっちゃったぞ。

 

なるべく同じ施設にいた子供をまとめて、年齢層ごとに分けて、一人につき一体の専属教師アンドロイドをつけて、教育開始。

 

っと、その前に、俺の「校長先生のお話」みたいなノリの演説を全員にビデオで見せて、その後に天然食品をたんまり食わせてから、教師アンドロイドと共に入浴させて、暖かい布団で寝せる。起きたら清潔な服を着せて、顔を洗わせて、朝食を食べさせて……。

 

そんな調子で一週間だけ、宝瓶宮の地球再現都市を観光させて、遊ばせる。

 

その間も、隣の教師アンドロイド達は、「この食事も、お風呂も、服も、全ては偉大なるトーマス・クライマー様のご厚意でいただけたものです。感謝しましょうね」と洗脳してくる。

 

多少警戒する子は多いが、アンドロイド達は皆女性型で、母親としての愛情を注ぐと同時に良き教師になるようにプログラムされている。

 

子供達は、この一週間で、アンドロイド達に母親のように世話を焼いてもらったことで、懐いていた。

 

中には、教師アンドロイドを「ママ」と呼び甘える子供も多かった。

 

あとは、最初から目をつけていた最優秀遺伝子保持者の女の子を引っ掛けておく。

 

フェーザ人は、最初に会ったアビー、ボニー、コニーの三つ子姉妹。

 

ビスト人は、ライサ、レギナ、アレシャの元物乞いグループも中々に遺伝子が良好だったので確保。

 

レプト人からは俺っ子のギザ歯黒髪ロングヘアで目つきがキツめの15歳の美少女、ジークリンデ。

 

フィシュ人からは9歳のメスガキ系青髪ツインテ魔性ロリ、ヴィヴィ。

 

セクト人からは13歳の紫髪ショートのクールな文学少女、イネス。

 

この子達をハーレム入りと企業の幹部にするために、更なる教育をすることにした。

 

もちろん、男の子の幹部も必要だ。

 

フェーザ人からは、10歳の、ほんわかした雰囲気で緑の髪を持つ少年、ユリシーズが。こいつは非常に賢く、教えてくれる人もろくにいないのに読み書きと計算を覚えて、大人相手に代筆代読の仕事をして生きていた。

 

レプト人からは、15歳にしては大きな身体と筋肉を持ち、長い黒髪をビシッと縛った鋭い雰囲気の少年、ヘルムートが。こいつはとにかく喧嘩が強くカリスマがあり、ストリートチルドレン達の元締めだった。

 

フィシュ人からは、11歳で、中性的な見た目の魔性の少年、ニコライ。ロリコンショタコン相手に娼夫をやり、周りの人々を魅了し、その上で他の亜人の少年少女を上手く使ってデリヘルのようなことを行なっていた。

 

セクト人からは、紫の髪をストレートに伸ばした、糸目のうさんくさい14歳の少年、ラモン。こいつは情報屋をやっていた。

 

ビスト人からは、銀髪をざっくばらんに伸ばした餓狼のような13歳の少年、イヴァン。こいつは、二千人を超えるビスト人少年ギャングのリーダーだった。

 

まあ、アレだよね。

 

優秀な遺伝子の保有者を側近として集めておいたとはトゥエルブサイン談だが、この子達の経歴を見れば優秀さが見えてくる。

 

出るわ出るわ、有能エピソード。

 

まずはユリシーズ。この子は天才だ。

 

瞬間記憶能力を持ち、街中にある文字を覚えて、それがどのように発音されるのか、文字と発音の相関性を調べて、読み書きを研究した。

 

そして、僅か二ヶ月で読み書きを覚えると、マーケットに赴き、商人の話を盗み聞きしながら、図書館に潜り込んで本を読み、算術や経済についての知識を得た。

 

今はそれを利用して、大人相手に代筆代読の仕事を行い、資金を貯めたら手下を作ってビジネスを広げようと考えていたらしい。

 

しかし、俺についた方がどう考えても得なので、大人しくついてきたって訳だな。

 

そしてヘルムート。こいつも素晴らしい。

 

ストリートチルドレンという出自から、ゴミのような人生を送ってきたヘルムートは、学ぶことと戦うことが何よりも大切だと悟る。

 

ヘルムートを拾ったストリートチルドレンのリーダーは、ヘルムートを鉄砲玉として育てたが、ヘルムートは、闇市の商人に頼み込んで読み書き計算を学び、その代わりに商人に、何かあった時に肉盾になると契約した。

 

そして、こっそりと、駐在アウグスト軍の軍隊格闘技の訓練を必死に見て盗み、身体を鍛え上げた。

 

歳下のストリートチルドレンをいいように扱うゲスなリーダーを実力で排除し、リーダーの座を獲ると、軍隊を参考にした階級制度を導入し、ストリートチルドレン達に鋼の規律を守らせた。

 

そして、下手な大人よりよっぽど強くなったヘルムートは、手勢を率いて、闇市の護衛、亜人のストリートチルドレンを闇市で丁稚奉公させ技能を身につけさせ、じわじわと支配領域を拡大していた。

 

だが、俺の圧倒的な資金力を目の当たりにし、こちらについた方が得だと悟ったらしく、服従の意を示してきた。

 

次にニコライ。こいつも狡猾で素晴らしい。

 

ニコライは物凄く美しい容姿をしていた。

 

孤児院でも、その美しさから大層可愛がられた。身請けの話もたくさん来ていた。

 

だが、ニコライは、三流のおっさんやババアのおもちゃにされて、飽きたり、老いたりしたらポイ捨てされることが分かっていたので、逃げた。

 

それからは持ち前の美貌で、男女共に魅了して身体を売り、客に願って読み書きや計算を学び、なけなしの金で教本を買い集めて、様々な知識を得た。

 

その魔性と、まるで銀座ナンバーワンキャバ嬢のような話術で大人達を魅了して、金を搾り取った。

 

その金を使って、見た目がよろしい少年少女を集めて、性的な調教と勉学を叩き込み、娼婦娼夫にして働かせて、上前をはねる代わりに、要注意の客の情報の共有、性病治療を請け負う闇医者の紹介など、立ちんぼ娼婦娼夫のネットワークを形成していた。

 

だが、俺の金満っぷりを見て、娼婦をやるより俺の愛人になった方が得だと悟り、ついてきたそうだ。

 

いや、俺ホモじゃないんで。

 

ニコライはマジで綺麗だから、隙を見せれば俺がコロッといっちゃうかもしれんから気をつけねば。

 

そして、ラモン。こいつもまた賢い。

 

ラモンは捨て子として、孤児院で育った。

 

生まれつき勉強することが好きで、孤児院のツテで読み書き計算を教えてくれる古本屋の爺さんと仲良くなり、知識を得た。

 

そんなある日、孤児院のシスターが、マフィアに、とんでもなく不利な内容の借金を背負わされそうになっているところを目撃する。シスターは読み書きが殆どできなかったからだ。

 

そして、シスターは、抵抗も虚しく人身売買組織に買い取られ、金持ちの人間のおもちゃにされて、殺された。

 

ラモンは悟った。無知とは、この世のあらゆる罪の中で最も重い罪だと。知識こそが力だと。

 

それからラモンは、古本屋で丁稚奉公しながらも、街を駆けずり回り、図書館に赴き、ありとあらゆる知識を蓄えた。

 

幸いにも、ラモンの記憶力は常軌を逸しており、一度見たことは大抵忘れないし、常人よりもずっとたくさんの記憶容量があった。

 

そしてラモンは気がついた。

 

知識は金になる、と。

 

その知識をもって、医者の真似事や密告者として活動をして、最終的にはコロニーで一番の情報屋に成り上がっていた。

 

当然、俺の情報もある程度は掴んでおり、惑星並の巨大宇宙船12隻を支配する金持ちであることを知っていた。明らかに自分の知識にない、強大な存在との出会いに感謝し、その強大な存在の下につけると考えると、ラモンは狂喜に打ち震えたそうだ。

 

最後に、イヴァン。こいつも凄いな。

 

イヴァンは捨て子で、ちっぽけな物乞いグループに拾われた。

 

そこで物心つくまで物乞いとして暮らしていた。

 

だが、正直言って、物乞いなんてクズ同然。吹けば飛ぶようなカス、他人に依存する寄生虫。

 

イヴァンは、考えた。ないものは奪えばいい、と。

 

その為には力が必要だ。圧倒的な力が。腕力だけではなく、学力、精神力。あらゆる力が。

 

その日から、イヴァンのいた物乞いグループは、スリを始めた。しくじったら半殺しにされるが、試行錯誤しつつ、囮を使い、誘導し、罠を張り……。スリは、物乞いなんかより何倍も稼げたし、何よりも、自分の力で生きているという実感があった。

 

イヴァンは、どんどん勢力を拡大し、スリ以外にも、恐喝、カツアゲ、空き巣などに手を出した。

 

それだけじゃなく、盗品を売り捌く時に不利な契約や会計を誤魔化されないように、読み書き、計算、法律について学んだ。

 

どんどん事業を拡大して、遂には、強盗、暗殺、麻薬の密売なども始めた。

 

だから、俺と出会った時は、金持ちの人間から全てを奪おうとしたらしいが、まあ、俺には敵わない。

 

それを見て、圧倒的に隔絶した力の差を見せつけられ、俺に惚れ込んで服従の意を示してきた。

 

 

 

まあ……、天才っているもんだなあ。

 




ひょっとしてこれ、面白くないのか……?

いや、待ってくれ!これから面白くなるから!頑張るから見捨てないでくれーーー!!!
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