ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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眠剤の量が増えるわ増えるわ。


21話 利益<市場崩壊

まず、ブレードランナーリスペクトの二つで十分ですよ丼は、ピラフにレタスとスケトウダラのフライを二つ乗せるものを出すことにした。妥協の結果だ。

 

因みに、米も野菜もスケトウダラも、全部培養食品だ。

 

全部遺伝子操作されたものからできていて、米は普通の三倍くらい実る稲穂から、野菜は普通の野菜の数倍大きなもの、魚や肉は細胞そのものを培養して切り身の状態で増やしたものである。

 

正直キモい。

 

なんかこう……、細胞を培養して増やしてると、いつのまにか鶏の頭の人間とか生まれるかもしれないよね。

 

チキンジョージって知ってる?

 

だが……、まあ、それはさておき、メニューの考案だ。

 

クライマーキッチンでは、少なくとも十種類以上のメニューは出したい。

 

目標は、ガストみたいな和洋折衷の、テイクアウトありのファミレスだ。

 

 

 

ここ三ヶ月、俺はハーレムメンバーや亜人のガキ共に様々なメニューの培養食品を食わせた。

 

そして、アンケートを実施して、ジェミニによる統計解析。

 

その結果、種族的に何が好きで嫌いとかではなく、食べ物の嗜好は、個人の趣味によるとのことが分かったそうだ。

 

となると、適当でいいんじゃないのこれ?

 

相当なゲテモノ以外なら大体は大丈夫だそうだ。

 

ただ、考えなきゃならないのは、エリーとバネッサが言ったように、この世界では「ライスは野菜」であること。

 

味の付いていないご飯をガツガツ食うのは日本人くらいのもので、この世界にはそもそもご飯とおかずを一緒に食べると言う観念そのものがない。

 

無理にこちら側の流儀に合わせてもらわなくっても良いんだよな。

 

多分、カレーとか丼ものなら、ご飯という選択肢はありなんだろうが、唐揚げ定食みたいにご飯とおかずを別で出すと駄目そうだ。

 

だが、大衆にウケなくても、一部でウケるはずだから、和食専門店を出すのも視野に入れておこう。ヘルシーがどうこうとかって広告すれば行けるんじゃないかな?

 

まあ……、その辺りはなんでも良い。

 

味は確かなんだから、広告のやり方になるな。

 

ほら、大して美味くもないのに、大々的に広告されてるから食べよう!みたいなのって多いじゃん?タピオカとかナタデココとかさ。

 

クライマー印の培養食品店!と上手い具合にマーケティングすれば……。

 

マーケティング、マーケティングこそが全てだ。

 

俺は外国語学部卒で、広告会社に勤めていたから言うんだが、マーケティングは死ぬほど大事だぞ?

 

嘘も百回言えば真実になるなんて言葉があるように、多くの人に、何度も繰り返し、分かりやすくマーケティングすると、大したことない商品でも売れるんだよ。

 

実際、うちの培養食品は安くて美味いんだから、根本的なところに問題はない。

 

つまり、百パーセントマーケティングのやり方が勝負になるだろう。

 

マーケティングの基礎は、まず第一に、「どこに、誰に売るのか?」という点から考える。

 

まあ、これは、最初は中流階級に広く販売して、それから廉価版を下流階級に、高級版を上流階級にと広げていく、オーソドックスなやり方を予定している。

 

つまり、我がクライマーキッチンの初期ターゲットは、「金はそこそこあるが、不味い合成食品を食べざるを得ない人々」である。

 

つまりは、高価な培養もの、天然物が手に入る自然が豊かな惑星から遠い、通商惑星や貿易用のコロニー、工業惑星などの労働者に売りつけたい訳だ。

 

自然が少ない惑星では、食べ物は、どうしても保存の効く合成食品になってしまう。

 

この世界における合成食品とは、培養された藻類を科学的に分解して粉末にした後に、科学的な添加物を大量に加えて、食品の形に成形したものだ。

 

スチームパンク的な、ポストアポカリプス的なものを想像してくれて構わない。

 

食品としては無難に難があり、食感、風味、どれをとっても悪いと言える。最悪ではないのがミソだ。

 

幸いと言うべきか、栄養素は多く含まれているそうで、栄養失調で死ぬとかはそうそうないらしい。

 

ただ、本当に、絶妙に不味いのだ。

 

食えなくはないけど、進んで食いたくはないような……、嫌いな食べ物を延々と食べる羽目になるくらいの辛さ?

 

粉物系なら何とかならない訳でもないような感じで、この世界の一番人気の食品はヌードルだそうだ。

 

逆に、合成肉や合成魚は実に酷い出来だ。なんかこう、美味しくないプロテインバーみたいな、にちゃっとほぐれる食感と生臭い味!

 

そして……、4Pについて考えてみるか。

 

4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)のことだな。マーケティングの基礎だ。

 

ここで、製品についてはバッチリだと申し上げておこう。

 

値段も、十二宮の技術ならば、この世界で一般的に販売されている不味い合成食品と同じ値段で、クライマー印の培養食品を販売できる。

 

え?!同じ値段で培養食品を?!

 

流通に関しても、既に、天秤宮にて大量の輸送機が量産されて、異次元空間に保管されている。

 

最後はやはり……、プロモーションの問題になってくる訳だ。

 

例えば、日清食品のカップラーメンの話だが、当時高価だったカップラーメンは売れ行きが良くなかった。

 

しかし、そんな時に、あさま山荘事件という、日本中の人々が注目する凶悪事件が起きる。

 

その時に、あさま山荘を包囲する警察官にカップラーメンを振る舞うことで、カップラーメンは一躍有名になった……、って話だ。

 

冬の山の中、弁当すら凍るあさま山荘を包囲する警察官に、あったかいカップラーメンを振る舞うと、テレビを見ていた人々に、「警察官達が食べているあの美味そうなラーメンは何だ?!」と言った風に興味を持たれて……、今風に言えばバズった訳だな。

 

もちろん、日清食品は、世界大戦で荒廃した日本を見て、「人々が飢えない社会を作りたい」と思って善意で行動したのだが。

 

まあ……、そうだな。

 

つまりは、多くの人に知ってもらうこと、が大事なんだよ。

 

だが、企業であるからして、広告費が利益を上回ったら当然駄目だ。

 

広告費、つまりは予算と、利益のバランスが大事ってことだな。

 

そこで、俺は一つ言いたい。

 

俺はそもそも、「利益なんてどうでもいい」ってことをな……!

 

まあ、広告については後のお楽しみだ。

 

キーワードは「予算で殴る」です!お楽しみに!

 

 

 

「さて、そんなことよりメニューだメニュー。メニュー考えろ」

 

「「「「はあ……」」」」

 

俺は、ハーレムメンバーを集めて、メニューの考案を急がせた。

 

ぶっちゃけ、うちの培養食品を材料として使えば、よっぽどアホなことをしない限り売れるのだ。だからさっき、プロモーション次第だと言ったんだよ。

 

人間は、エリーとバネッサ。

 

フェーザ人は、アビー、ボニー、コニーの三つ子姉妹。

 

ビスト人は、猫耳マイア、うさ耳ライサとレギナの双子、犬耳アレシャの元物乞いグループ。

 

レプト人のジークリンデ。

 

フィシュ人のヴィヴィ。

 

セクト人のイネス。

 

ハーレムメンバー筆頭である彼女達の意見を聞こう。

 

 




今回はお茶濁し回だったな、読み飛ばし可だわ。

あー、書き溜めがー。

メガテン、クラフター、ポストアポカリプス超能力の三本が10話ずつくらいある。
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