ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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プリキュアになりたい。


7話 入学式サボりは不良の証

魔法学園。

 

何だかんだ、中学三年生の間ずっと魔法の練習をしてたら、もうそんな時期か。

 

師匠に行かされるのは魔法の学校。

 

私立八ツ橋学院。

 

通称、日本魔法学園。

 

表向きには偏差値六十程のなんちゃって進学校、このご時世でも就職にも強いし、魔法の大学(あるらしい)にも進学可能!みたいなところがウリらしい。

 

「……にしても、美味しそうな名前だな」

 

「ああ、それはね、僕達が江戸時代くらいに日本に来て、京都で八ツ橋を食べたら凄く美味しかったから、その後作った日本での魔法使いの塾に『八ツ橋塾』って名前をつけたのが始まりだよ」

 

師匠は、さっきまでいなかったはずなのに、気づいたら俺の近くにいる……、なんてことが多い。

 

最初の頃は割とビビったが、もう慣れた。

 

「適当かよ」

 

「今ならショートケーキ学院って名前付けてたと思うな。因みに、君が行く特進クラス……、通称魔法科は、普通科とは校舎が違うから、間違えないように」

 

んー?

 

「それは……、あれか?私立聖蘭高校と県立聖蘭高校みたいな……」

 

「特攻の◯じゃないから……。どっちのクラスも、表の学歴としては同じだとされているよ。普通科だから馬鹿ばっかり、とかはないよ」

 

じゃああれか、ハ◯ーポッターみたいな……?

 

「まあ、だいたいそんな感じだと思ってくれて構わないよ」

 

「駅の柱に入れば良いんだろ?」

 

そんで列車が空飛ぶんだろ。

 

「そんなのは無いけど……、普通に山の中だよ」

 

山の中に高校?

 

「うん、認識阻害かけた日本の山の中。転移魔法の魔法陣を使って、東京駅の地下から行けるよ」

 

ふーん?

 

「よく東京駅に秘密の地下なんて作れたな。ってか、東京駅に入った学生がいきなり消えたら怪しまれるんじゃ?」

 

「認識阻害もあるけど……、常に様々な人種と多くの人でごった返す東京駅で、学生が数百人消えるくらいならバレないと思わない?」

 

うーん、そうなのか?

 

「バレても問題ないようにはしてあるし。それに、認識阻害や人払いはインスが直々に作ったマジックアイテムでやってるから」

 

「あー、なら大丈夫か」

 

「それじゃあ、今日は入学式だけだから、ちゃちゃっと行ってくると良いよ」

 

「ああ、行ってきます」

 

「はーい、行ってらっしゃい」

 

俺は家を出た。

 

 

 

東京駅……、の隠し地下。

 

どこから行くんだ?

 

ん、あ!

 

あー……、そう言うことか。

 

駅の中に、魔法使いにしか見ることのできない掲示が沢山ある。

 

これに従って移動すれば……。

 

着いた。

 

私立八ツ橋学院高等部、特進クラス分校。

 

左右を見渡せば、それっぽい学生がちらほらと。

 

ここで思ったのは、魔法使いだからってヒョロガリじゃねえってことだ。

 

運動魔法の使い手なら、「お前、出てくるss間違えてますよ?ここは魔法学園モノであって世紀末暗殺拳モノじゃねーですよ?」みたいなゴリマッチョも多数。

 

ってか、魔法使いも近接はできるやつはできるらしい。

 

師匠も大人しそうな顔しといて、杖術の達人で、一度魔法を使わない喧嘩を挑んだことがあるが、手持ちの杖でボコボコにされた。

 

テンプスは我流、インスは合気の達人だった。

 

テンプスは何かこう……、構えとか動きとか、全体的に格闘技の動きじゃなくって、喧嘩屋の動きだったけど、五十万年の戦闘経験の蓄積で普通に勝てない。

 

インスは合気ってか……、古武道?古布志宇知、とか言う古武道の使い手なんだと。割と容赦無く顎を砕かれた。

 

運動魔法の導師、モートゥスはもっとヤバい。何でも、地上のありとあらゆる格闘技を使いこなせるとのこと。それもう魔法使いじゃねーよ。一応挑んだけど内臓破裂で死にかけたぞ。

 

元素魔法の導師、エレメントゥムも剣術の達人だった。刀振り回すからな……。京八流?の使い手らしい。流石に木刀だったけど、強烈な突きで肋骨が破壊された。牙突じゃん。

 

まあ、五十万年以上も生きてるんだ、魔法以外にも色々やってるだろうな。

 

始まりの五人とは全員に会った。

 

色んな意味で可愛がってもらっている。

 

基本的に全員人の心がないけど、俺の半生には同情しているようで、優しいし小遣いもくれる。

 

親戚のにいちゃんねえちゃんみてえな感じだ。

 

ん?俺の親戚?

 

母親が宗教にのめり込んで借金しまくったせいで縁切られてるぜ!

 

俺本人はもう終わったことなので気にしてないんだけど、可哀想な子を見る目で見られる。

 

特に始まりの五人の紅一点のエレメントゥムはそう言う話に弱いらしく、めっちゃ気を遣ってくる。

 

同情するなら金をくれ!と言ったところ、十万円くれた。わーい!

 

その金でウィンテンドートゥウィッチを買った。ありがとうエレさん……。

 

まあそんな感じで、ちょこちょこ魔法やら武術やら知識やらを得る。

 

聞けば何でも教えてくれるからな、あいつら。

 

でも、聞いた後に死にかけるパターンも多々ある。

 

まあ、死んだとしても生き返らせることができるから、危機管理はガバガバだ。

 

さて……、学校に行こう。

 

学校ねえ……。

 

師匠より凄い教師はいないだろうから、師匠も、「魔法世界での箔付けだと思って行ってきなよ。あと青春」とのことだったし。

 

多分あれ、今までの俺の人生がアレだったから、気を遣ってるやつだな。

 

気にしてねえっつってんのによ。

 

始まりの五人は全員、差別と偏見にまみれた地獄のような下積み時代があったらしいから、弟子にはめっちゃ優しい。

 

それと、自分達の青春が最悪だったから、それを取り戻さんと、ひん曲がった性癖をお持ちだ。

 

師匠、アニマはロリコンで、年齢一桁じゃないと勃起しないと言い、自分で作った成長しないロリホムンクルスを「僕の天使ちゃん」と言って可愛がっている。

 

テンプスは逆に熟女じゃないと駄目だ。「長き時を経てもなお美しいものは素晴らしい。つまり美魔女は最高なのです」と言い張り、自分で作った熟女使い魔の人外女を侍らせている。

 

インスは真面目そうなイケメンだが、人妻好き。「人の物を羨ましく思うから、器物魔法で作りたくなる……。やはり、人妻は良い。人の物であると言う背徳感が……」とか言いつつ、相方のホムンクルスを用意して、ネットのスワッピングサイトやら、出会い系人妻サイトを利用している。

 

モートゥスは……、あの人、性別:両性だから……。男でも女でもある。そしてふたなり。「俺は男であり女でもある。ぶち込むのもぶち込まれるのも好きなんだ。どうだ、志導?ぶち込むか?ぶち込まれるか?」とか聞いてきたから怖くて逃げた。アレはやばい。聞いた話によると、ふたなりのホムンクルスを侍らせて、冒涜的な変態プレイを行なっているとのこと。

 

エレさんは……、めちゃくちゃ美人なお姉さんだけど、ガチレズだから……。「志導君、安心して?わたくしはただのガチレズなので、貴方を狙ったりはしませんわ。うふふふふ」とか言って、ペニバンつけて使い魔のサキュバスとSMプレイしまくってる。因みに、エレさんはS側だ。

 

青春時代を鬱屈として過ごすとこんなことになっちゃうんだぞと言う実例だ。

 

俺は……、小学生の頃には童貞捨ててたから……。

 

何でかって?

 

母親の宗教関係の儀式で無理矢理……。

 

そう言う話をすると、師匠達にめっちゃ同情される。

 

まあ、何が凄いかって、その変態っぷりを表に出さないところかな。

 

基本、弟子とか外部の魔法使いにはバレてないらしい。

 

まあ、何となく、「あ、子供好きなのかな?」とか「妙齢の女性が好きなのかな?」くらいには思われているらしいが、裏で大層な変態プレイしているのはバレてないんだと。

 

じゃあ何で俺に話したんだ?と聞くと、「いずれ導師になるだろうから話しても良いかなーって」とのことだった。

 

期待されてるな、俺。

 

「あの」

 

うーん、別に期待を裏切ることに罪悪感とかはないんだけど……、俺も人の心はある。

 

「あの……」

 

世話になった師匠達を裏切りたくはない。

 

「あのー……?」

 

「うるっせえ!!!」

 

「ひいっ?!」

 

「人が考え事している時に話しかけてくるんじゃあない!」

 

「す、すみません……、で、でも……」

 

「何だ!」

 

「も、もうそろそろ、入学式、始まりますから……」

 

あー……?

 

「俺、式とか苦手なんだよね。だって、一時間ぐらいじっと立ってなきゃならないんだろ?もっと有意義なことに時間使おうぜ」

 

「は、はあ」

 

「と言う訳でついてこい」

 

「え?えー……」

 

「学内を見回るぞ」

 

 




この魔法使い学園モノの展開も考えてないです❤︎

この主人公は混沌中庸ですかね。社会規範はまるで守らない上に自由主義。アウトローです。

なお旅人は中立中庸、傭兵は混沌悪、真凛は混沌善……。

志導君は、法律は破っても良いし、人は殺しても良いし、ルールも時には破る感じ。

基本的にランスみたいな感じをイメージ。

断片的に考えてる展開。

・主人公はほぼ育児放棄されており、小学校中学校にまともに通っていない上に金もない。何故生きてこれたのか?→同じマンションの変わった住人達が親代わりだった。マンションの住人は、リアル喧嘩商売、謎のメキシコ人、風俗嬢、女探偵、伝説のゴーストライター、大手財閥の御曹司!それぞれに、「この世界で生き抜く方法」を学んだからこそ、今まで生きてこれたのだ。そんなユニークなマンションの住人達と、魔法を使って交流する!

・ウィギレスでのバイト。賞金首魔法使いをクラスメイトと一緒に狩ろう!なお、クラスメイトは過労死する。

・個性的なクラスメイト。小動物系ヒロインを中心に、武器フェチ、脳筋、忍者、デュエリスト、デビルサマナー、無気力男、一昔前のロボットアニメの主人公みたいなやつ、キモヲタ、魔眼持ちなど多数!そいつらの過去を掘り下げつつ、コミュって行きましょう!

・ギルドでのバイト。インスの本拠地兼ギルドの本拠地にクラスメイトと遊びに行こう!面白いマジックアイテムを探してみよう!ついでになんかマジックアイテムを売って小遣い稼ぎもしよう!

・なんか知らんがアニマの弟子を名乗る男が現れた。しかし、アニマ師匠は主人公以外に、今は弟子がいないと言っている。教授、これは一体……?

・魔法使いの悪の組織の暗躍。悪いこといっぱいする。

・アニマ達始まりの五人がかつて殺したはずの凶悪な魔法使い達の復活。魔法世界が大荒れ。始まりの五人はやる気なし。主人公も興味なし。だが、凶悪な魔法使い達は主人公の固有魔法を知り、狙ってくる!

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