ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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うーん、ほんへの次は日本でバイオハザード起きる話にしよう。


4話 田舎

地上での拠点を得た。

 

元民宿のデカイ家だ。

 

管理はメイドホムンクルスを数体持ってくる。

 

メイドホムンクルスの総括、メイド長セロにデモンズネストの管理維持を頼む。

 

あ、因みに、測ったらデモンズネストは北海道より大きいみたいだ。

 

そんなもんが空飛んでるんだから魔法ってヤバいよな。

 

まあ、光学的にも熱力学的にも、魔法学的にも完全に隠蔽されてるから分からんだろうけど。

 

元々、デモンズネストは超古代文明の遺産だった訳で。

 

そして、デモンズネストの内部にあった超兵器を解析して使ってるんだよね。

 

そもそも、何で俺がたった十年で魔帝王を倒せたかと言うと、各地での古代遺跡の発掘とその解析を誰よりも早く正確にやったからなんだよ。

 

十年のうち半分くらいは研究開発とフィールドワークに費やしたね。

 

まあ、そのお陰で、世界中を回ることになり、稀少種族銀狼族を娶ったりとか、森の奥に住む森人族を娶ったりとか、深海まで行って蛸人族を娶ったりとかしたんだけど。

 

銀狼族の里の跡地には、魔導式ナノマシンの製造法とそのサンプル。

 

魔人族の城の地下には、デモンズネストへのアクセス権、スーパーユーザー権。

 

蛸人族の海底都市には、古代魔法の全てが詰まったマルチデバイスが出土。

 

龍人族の城塞都市には、古代兵器の設計図が多数。

 

九尾族の里の跡地には、デモンズネストがあった。

 

鳥人族の里には、永久回路の資料とそのサンプル。

 

粘水族の街の地下には、究極の機動兵器デモンズギアが多数、設計図付き。

 

角馬族の遺跡には、魔導式インプラントの方法を示す資料と機材。

 

花人族の村には、超強力な防衛機構とその資料。

 

森人族の里には、完璧な環境操作システムとその資料。

 

鉱人族の砦には、完璧な生命創造システムとその資料。

 

蜘人族の島では、完璧な時空間制御システムとその資料。

 

それぞれをそれぞれの場所で手に入れた。

 

俺はエース機のデモンズギア『サタン・エゴ』に搭乗し、デビルズネストで天空魔帝王城に突っ込み、嫁達と一緒にデモンズギアで魔帝王城を解体、魔帝王を抹殺してから、必殺技のスーパーノヴァで全てを破壊して凱旋したって訳。

 

ナノマシンの効果で、睡眠食事排泄不要、怪我、病気、老化はしないし、デビルズネストには食料や水、衣類、物資などを生産するプラントがあり、バリア、ステルス、魔導砲、魔導ミサイルなどが多数配備。

 

その中には各種機動兵器とデモンズギアが多数。

 

また、インプラントの効果で色々な技能もある。

 

ぶっちゃけ、世界征服余裕。

 

デモンズネストは核ミサイルが千発当たっても無傷だろうし、デモンズギアは国家解体戦争すら可能だ。

 

しかし、そんなことはやらない。

 

俺はもう、これからの人生を余生くらいに考えている。

 

研究をして、好きな本を読んで、嫁とエロいことして、永遠に過ごすつもりだ。

 

 

 

そうそう。

 

今、手元には数億円単位の金がある。

 

これは、家庭の貯金として口座にぶち込み、その半分を嫁に分配。

 

余った金は、親に渡そうと思ったが……。

 

「良いのよ嶺二!ママ達のことは気にしないで!」

 

「そうだぞ!その金は嶺二のものだろう!何せ、嶺二のお嫁さん達はお姫様なんだろう?なら、お金がたくさん必要なんじゃないか?」

 

「兄ちゃん、良いんだよ!」

 

と、遠慮された。

 

しかし、毎年捜索届けを出して、定期的に探偵に捜査を依頼していたと聞く。

 

探偵の行方不明者探し……、値段は要相談だろうが、それでも、一日十万円近くはかかる。

 

うちはそれなりには裕福かもしれないが、俺のために数百万円も使っている計算になる。

 

これは申し訳ない。

 

確かに、家族はちょっと苦手だが、嫌いではないのだ。

 

と言う訳でハワイへの旅行ツアーのチケットを買って渡した。

 

「まあ!これ……!」

 

「いやほら、行って来なよ。家族水入らずでさ。三人分取ってあるから」

 

「で、でも……」

 

「今まで俺を探してくれたお礼だよ。金を受け取ってくれないなら、それくらい受け取ってくれないかな、母さん」

 

「嶺二!ママ、嬉しいわ!」

 

「うう……、ありがとなぁ、嶺二!」

 

「わー!7泊8日南の島ツアーだって!ありがとう兄ちゃん!でも、兄ちゃんは行かないの?」

 

「ほら、嫁を置いてけないから」

 

「そっか……」

 

「今度は国内の旅行に行こう、その時は嫁も連れて行くから」

 

「うん!」

 

一番高価なツアーで三人六百万円……。

 

恩返し、これくらいじゃしきれてねえよなあ……。

 

 

 

友達(?)にも、今まで探してくれた礼に金を渡そうとしたが、断られた。

 

なんで、俺が作った魔道具を渡しておく。

 

みんな仕事をしている訳だから、何か実用的なものを、と思って、インクがなくならない、先が潰れない、壊れない万年筆をプレゼントしておいた。

 

喜んでくれたので良かったと思う。

 

あ、因みに俺、どちらかと言うと勇者ってか魔法技師なんだよね。

 

一応、知っている限りの魔法は使えるし、新しい魔法を作ることもできる。その上、ある程度は剣術も使える。

 

けど、メインは魔導兵器を使った戦いだ。

 

正面から生身で戦うと、一部の嫁に負ける。

 

つまりまあ、世界最強ではなかった訳だ。

 

魔導兵器があって魔帝王を打倒できた訳で、魔導兵器がなければ死んでたかもしれないな。

 

さて……。

 

「……で、何やってんの君達?」

 

「「「「散歩?」」」」

 

んんんんんー?

 

「いや……、いや……、変幻魔法解くなよ?」

 

「あのね、レイジ?変幻魔法をかけっぱなしって、この世界で例えるなら、一日中スーツを着ていろ、みたいなものよ?」

 

いや……、いや……、本当にヤベーから。

 

勘弁してくれ。

 

めんどくせえことになるじゃ………………。

 

あれ?

 

いや、別に良い、のか?

 

ぶっちゃけ、ミサイルぶち込まれても死なないからな、俺ら。

 

別に軍隊が来ても無視すりゃ良いしな。

 

ん?

 

あれあれ?

 

問題ない気がしてきたぞ?

 

軍隊とか、あっちの世界じゃ蹴散らしてたしな?

 

あれ?

 

問題ないのか?

 

あれ?

 

「おんやあ、イルルちゃんだねか!お散歩かい?」

 

「ええ、お散歩よ、ヨネオ」

 

「ほーか、ほーか、ほんならまたうちの畑を魔法で耕してけろ〜、そんだらうちの野菜たくさんやるべさ」

 

「お安い御用よ、あとで行くわ。タエコにもよろしくね」

 

「んだべ、婆さんと待っとるよー」

 

んんんんんー?

 

「イルル、あの、お前、その、何?」

 

「え?ヨネオ?なんか、先月散歩してたら「もののけじゃ!」って驚かれたから、ちゃんとこの辺に引っ越してきた人妻だって説明して……」

 

「それで?」

 

「お友達になったわ」

 

んー?

 

んんんんんー?

 

「ちょっと魔法で畑の土壌を弄るだけで、カゴいっぱいの野菜をくれるのよ?こっちの世界の野菜も中々に美味しいわねー、品種改良って凄いわー」

 

「えぇ……」

 

「にしても、ヨネオとタエコは可哀想ね。子供は都会で働いてて、畑が余っちゃってるそうよ。人間の王国じゃあり得ないわよね。農地なんて取り合いだったのに」

 

んおう、おー……?

 

「仲良くやってるのか?」

 

「ええ、普通に。日本は平和ね、こっちの方は山と畑と海しかないのに、山賊も野盗も海賊もいないんだから」

 

んんんんー。

 

んんんー。

 

あれ?

 

ひょっとして、やばい?

 




こっちでは楽しくローファンやりたい。

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