ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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今は帰還勇者がめちゃくちゃ筆が乗ってるんで書けるんですが、参考までに他に読みたいやつとかあります?


7話 土井中村の日常 その3

蛸人族オリヴィエは、と言うと。

 

いわゆるスキュラ。

 

朝、日の出前に起きる。

 

「何でこんな時間に?」

 

「ん、漁に行く」

 

「……は?」

 

「漁に行く」

 

はあ?

 

 

 

「おう、オリヴィエちゃん!今日も来てくれたか!ん、そっちは?」

 

「ん、私の旦那様」

 

「おおー!オリヴィエちゃんの旦那様ときたか!」

 

「おお、あんたが!」

 

「オリヴィエちゃんの言っていた通りの色男だな!」

 

おっさん漁師に囲まれた!

 

何これは?

 

「何やってんの?」

 

「漁の手伝い」

 

「おうよ、バイトってやつだな」

 

んー?

 

「オリヴィエ、お金あげたよね?」

 

「ん……、お金は、使うとなくなる。継続して稼ぐ必要がある」

 

「いや、そん時はまた宝石とか売るからさ」

 

「貴方に迷惑はかけたくない。自分の食い扶持は自分で稼ぐ」

 

偉いなー。

 

「クゥーっ!聞いたかよお前ら!オリヴィエちゃんはなんていい子なんだ!」

 

「本当にオリヴィエちゃんは良い子だなあ」

 

「働き者だし、可愛いし」

 

「勉強熱心だしな」

 

まあ、良いか。

 

 

 

日の出前に出港。

 

海の上で飯。

 

おにぎりなどをもらう。

 

海の男、土井中村の漁師達は、山のようなおにぎりをがっつり食う。

 

「何だぁ?嶺二さん、もっと食って良いんだぞ?」

 

「あー、あの、俺は魔法で、食事しないでも生きていける身体になってるんですよ」

 

「そりゃあ……、凄えな……。でも、若いんだからもっと食って良いんだぞ?オリヴィエちゃんみたいに」

 

「もぐもぐ」

 

オリヴィエさーん?

 

食い過ぎですよー?

 

「すいません……、オリヴィエの食費は払います……」

 

「気にしなさんな、あれも給料のうちだ」

 

そして、網のあるところへ。

 

「ん、行ってくる」

 

そう言って海に潜るオリヴィエ。

 

何する気だ?

 

あ、そうか、魚を網に追い立てるのか。

 

「よーし!網を引っ張れー!」

 

「あ、手伝いますね」

 

「お、やってくれる、か、って、うおおおお?!!何だその力?!!」

 

まあ、魚の網くらいなら片手でも……。

 

魔法で強化してあるし。

 

そして。

 

「っ?!新入りが海に落ちたぞ!!!」

 

「任せて」

 

オリヴィエが速攻で救出。

 

「あ、ありがとうございます、ごほっ、げほっ」

 

「ん、気をつけて」

 

 

 

そして、戻ってきて。

 

一万円程のバイト代をもらったオリヴィエは、漁師と一緒に、昼頃に、定食屋で昼飯。

 

「刺身定食で」

 

「焼き魚定食で」

 

「はいよ!」

 

今回も強制大盛りである。

 

漁師達は酒飲み始めるし、オリヴィエは普通にそれに付き合うし。

 

まあ、浮気とかはしないだろうから構わないけどね。

 

 

 

次は、遠くの図書館に行く。

 

図書館では、様々な分野の本を読んでいるようだ。

 

最近は新撰組の小説、燃える剣が面白い、とのこと。

 

そして、閉館まで図書館にいて、図書館にない本は通販で取り寄せる、とのこと。

 

 

 

花人族アウレーリアは。

 

いわゆるアルラウネ。

 

花人族特有の、毎朝の日光浴から一日が始まる。

 

好きなだけ日光浴をしたら、村の外科医の先生のところへ。

 

「おはようございます、先生」

 

「ああ、おはよう、アウレーリアさん。今日は旦那さんも一緒かい?」

 

「ええ、今日はデートなの」

 

「そりゃ良いことだ」

 

ここの医者は、医学書マニアで、医学雑誌を購読していて、色々な医学書を買っているらしい。

 

アウレーリアはそれを目当てに来ている。

 

医者と、医学的な議論もする。

 

まあ、とは言え、この土井中村の診療所は、たまに鹿やら熊に襲われたって猟師が来るくらいのもので、基本的にはなんか具合が悪いとか、定期検診とかの年寄りが来る平和な診療所だ。

 

 

 

アウレーリアは、医学書を好きなだけ読むと、帰っていく。

 

たまに、オリヴィエと普通の本を読みに図書館に行くこともある。

 

午後、アウレーリアは散歩を始める。

 

太陽の光を浴びながら、そこら辺を歩いて回る。

 

「おんやあ、アウレーリアさんでねか!旦那さんと一緒かい?」

 

「ええ、そうよ」

 

「ほんならうちでお茶でも飲んでき!」

 

「あら、ありがとう」

 

普通に年寄りの家に案内される。

 

「アウレーリア、いつもこんな感じなのか?」

 

「ええ、いつもお爺さんお婆さんとお茶してるわ」

 

ボランティアかな?

 

「何で?」

 

「老人の知識や体験談って馬鹿にできないわよ?それに、これもご近所付き合いでしょ?」

 

とのこと。

 

「あんら!アウレーリアさんでねか!」

 

「妖怪のお嬢さんかい、良く来たねえ」

 

「はい、おやつ食べてき」

 

「おんや、旦那さんかい?あらあ、男前ねえ」

 

ジジババに混ざって、お茶するアウレーリアと俺。

 

つ、つまんねえ!!!

 

 

 

そして、蜘人族イルル。

 

イルルは……、良くわからん。

 

その辺を散歩している。

 

「どこ行くんだ?」

 

「畑よ」

 

ふむ……?

 

「この辺りは過疎化が進んで、畑を耕す人がいないらしいわ。だから、ちょっと魔法で耕して、収穫された野菜でももらおうかな、って」

 

「残虐な蜘人族とは思えないな」

 

「そもそも、人間が攻めてくるから殺してるだけで、蜘人族は別に残虐でもないわよ。まあ、襲いかかってきた人間を食べたりはするけど」

 

「おんやあ、イルルちゃんだねか!今日も手伝ってくれるかい?」

 

「ええ、手伝うわ。暇だし」

 

そうなんだよなあ……。

 

俺達っていわば、エンディングを迎えたRPGの勇者パーティみたいなもんだからな。

 

やることないんだよな。

 

「『クリエイトゴーレム』」

 

土のゴーレムに鉄の鍬を持たせ、畑を耕させる。

 

イルル本人は、ゴーレムの制御をオートにして、日向で漫画を読んでる。

 

え?

 

そんな感じで良いの?

 

「良いらしいわよ?」

 

えー……?

 

 

 

粘水族ベータ。

 

……お前は何やってんの?

 

そこら辺を歩き回っている……。

 

姿を変えて、猫の形になったり、鳥の形になったりして、そこら辺をふらふらしてる。

 

「散歩か?」

 

「分からない、暇つぶし」

 

まあ、ベータはそういう奴だ。

 

不思議ちゃんだ。

 

「くらえーっ!」

 

あ、ガキがベータに水鉄砲撃ってきた。

 

「……ぴゅー」

 

ベータが指から水を出した。

 

「うきゃー!」

 

「遊んでやってるのか?」

 

「うん」

 

「そうか、偉いな」

 

まあ、ベータが本気で水鉄砲を出したら、ガキなんざ即死してるしな。

 

そして、そこら辺の家の人達が面白がって食べ物や色のついた飲み物を渡してくる。

 

「んー……」

 

「おー、凄い凄い!」

 

「消化してる!」

 

「面白えなあ!」

 

他にも、子供に連れられて、家に呼ばれて、ご飯を食べさせてもらったりしているらしい。

 

「何やってんの?」

 

困るー。

 

あとで菓子折り持って謝りに行こう。

 

「ああ、いえいえ!気にしてませんよ!ベータちゃんは綺麗に何でも食べてくれますし!」

 

「そうですか?」

 

「それに、うちの子がお菓子を買ってもらったと……」

 

そうなのか?

 

「買ってあげてる」

 

そうか……。

 

「ですが、ご迷惑をおかけしていないかと……」

 

「全然そんなことないですよー、いつでも来てください!」

 

 

 

鳥人族レイラ。

 

いわゆるハーピィだ。

 

レイラは、身体が鈍ると言って軽く空を飛んでいる。

 

「私は空飛んでるだけで楽しいよー」

 

と本人談。

 

そのまま、駄菓子屋に入る。

 

駄菓子屋のババアから細々とした菓子類を買って、公園で食べてる。

 

「アイス好きー」

 

「そうか」

 

ん?

 

「レイラねーちゃん!遊んでー!」

 

「鳥の姉ちゃーん遊んでー!」

 

「空飛んでー!」

 

「良いよー」

 

村の数少ないガキと遊んでやってるみたいだ。

 

「楽しいか?」

 

「私、子供好きだよー」

 

「そうか、なら良いんじゃねえか」

 

レイラも馬鹿じゃないんで、子供を掴んで空を飛んでも精々高さ一メートルくらい。

 

仮に落ちて死んでも蘇生魔法くらいならレイラも使える。

 

この辺は田舎で、あんまり安全面でとやかく言う人はいねえしな。

 

まあ、楽しそうで良かったよ。

 




書けば書くほど、本当にこのssは面白いのか?と不安になる。

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