ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ゼロワン面白くね?


34話 ミッドナイトショー 中編

アメリカのトーク番組に出演している。

 

暗い話をしたので、明るい話をすべきだということに。

 

『そうだな、ここからは明るい話だ。まず、亜人の国はまともだった。だから、そこで、日銭を稼ぎつつ、亜人の高名な魔法使いや戦士達に師事し、力を蓄えた』

 

『それは良いことですね』

 

『そして、亜人の国を巡るうちに、古代兵器の存在を発見した』

 

『古代兵器とは?』

 

『異世界の古代に存在した、超魔法技術を持つ古代人の残した強力な遺産だ。俺は、亜人の国々の王達に、古代兵器の発掘を直談判した』

 

『すると?』

 

『王達は、古代兵器の存在を認め、価値を知った上で、国の窮地を救えば、国を挙げて古代兵器の発掘を手伝うと約束した』

 

『窮地とは?』

 

『魔王軍の六人の将軍、六魔将の侵攻だ。六つある亜人の国々それぞれに、一人づつ、強力な力を持ったモンスターの将軍がいたんだ』

 

『それを攻め滅ぼせば、古代兵器の発掘を手伝うと言われたのですね?』

 

『そうだ。だが、亜人の軍隊のバックアップは大きかった』

 

『と言うと?』

 

『人間達は、俺をたった一人の暗殺者にするつもりだったが、亜人達は、俺のことを、共に戦う仲間だと言った』

 

『それは素晴らしいですね』

 

『実際に、亜人達は、俺と肩を並べて戦い、俺の盾となり死に、俺の命令で戦った』

 

『何故、亜人達はそこまでしてくれたのでしょうか?』

 

『亜人の王達は利に聡く柔軟な思考を持ち、その上で最低限の義理も通す。亜人の王達は、俺の古代兵器の研究レポートを読んで、魔王との戦争の勝利を確信した。故に、亜人達は、俺に最大のバックアップをしたんだ』

 

『成る程……』

 

『それに、亜人達とは良好な関係を築いていたし、力と知恵、そして誠実さを示したからこそ、信用されたんだ』

 

『それは、亜人の国々でも、この世界の国々と変わらないことです。異世界の人間の国では、その当たり前がなかったということですね』

 

『その通りだ。そして、六魔将との死闘の末に、六つの亜人の国々を解放して、遺跡の発掘作業をし、結果、十二の古代技術を復活させた』

 

『古代技術とは、どのようなものですか?』

 

『何もないところから物質を生成する生産プラントや、巨大な機動兵器、空飛ぶ要塞、時空間を制御する装置、古代のネットワークのデータバンク、不老不死になれるナノマシン……。兎に角、色々だ』

 

『それは、大変強力なものですね。どれか一つでも、ノーベル賞でオセロができるくらいに、未知の技術が詰まっているでしょう』

 

『だろうな。こうして、古代技術を手にして、強大な力を得た俺は、今までの旅の中で懇意にしていた十二人の女と共に、魔王のいる大陸に攻め入った』

 

『その女性とは、やはり?』

 

『そうだな。のちに結婚した』

 

『オー、そして、奥さん達と魔王を倒しに?』

 

『そうだ。古代兵器の一斉攻撃で、魔王がいる大陸ごと消し飛ばした』

 

『大変な冒険でしたね』

 

『だが、まだ冒険は終わらない。魔王の城を破壊する前に調査したところ、魔王を作った存在がいることを知った』

 

『何ですって?魔王は、その、人造生命体だったと?』

 

『ああ、魔王は量産型の人造モンスターで、古代技術で作られていた』

 

『となると……』

 

『そうだ。世界のどこかに、古代技術を悪用し、魔王を世に放ち侵略行為をしている誰かがいるということだ』

 

『それは何者ですか?』

 

『魔帝王ハドロン……、古代人の生き残りだ』

 

『魔帝王、ですか』

 

『ああ。そいつは、感知されないように魔法をかけた空中要塞に住む、狂った古代人だ』

 

『狂った、とは?』

 

『そもそも、古代人は、この狂った古代人であるハドロンによって滅ぼされたんだ。だが、聡明な古代人は、自らの技術を遺跡に残し、未来に希望を託すと、ハドロンを封印するためにその命を燃やした』

 

『しかし、ハドロンは復活し、世界の破壊を目論んだ、と?』

 

『そうだな』

 

『何故、ハドロンは狂ってしまったのでしょう?』

 

『ああ、あいつは、動物保護団体のようなものだ』

 

『と言うと?』

 

『ハドロンは、全ての人類と亜人は、モンスターに犯されて子を産み、もしくは食われて餌となるべきだと考えた。そして、その為に世界を滅ぼそうと……、いや、奴は救おうと思っていたんだ』

 

『非常に恐ろしいですね。極度の自然回帰主義者のテロリストで、聖戦だと思い込み、世界中に攻め入ったのですね』

 

『ああ。あいつは完全にイかれていた。テレビではとても言えないような、人間や亜人を使った人体実験などを中心に、悍ましい、数多くの研究を行っていた。そして本人も、既に人間であることを放棄して、空中要塞と融合していた』

 

『融合とは?』

 

『あー、キャプテンヒューチャーという作品はご存知かな?少々古いが』

 

『ええ、若い頃に読みましたよ』

 

『つまり、ハドロンと空中要塞の融合とは、それだ。ハドロンは、直径数メートル程の肥大化した脳だけになっていて、透明なガラスの中で、培養液に浮かんでいた。奴は、肉体を捨てて、全身の神経を空中要塞に接続していたんだ』

 

『SF的な話ですね』

 

『進化し過ぎた科学は魔法と見分けがつかないと言うだろう?すると、進化し過ぎた魔法も、科学と見分けがつかなくなるんだよ』

 

『しかし、ハドロンも、貴方方には敵わなかったと?』

 

『そうだ。丸一日戦って、ハドロンを殺した。そして、ハドロンの空中要塞を完全に破壊した』

 

『正しい判断だと思います』

 

『そして、俺は、ハドロンの研究資料を奪い、帰還した』

 

『何故、そのような危険な実験の資料を?』

 

『再発防止の為、ハドロンの持つ技術は接収しておきたかったからだ。そして、帰還した俺は、亜人達とそれを祝い、一応、王国にもそれを報告して、証拠品に適当な魔導書を渡した』

 

『成る程』

 

『しかし、その魔導書には、異世界から帰還する魔法の使い方が記されていた。俺は、今更日本に帰っても意味はないと思っていた』

 

『では、その王国が、魔帝王を倒す程に強くなった貴方方を邪魔に思い、無理矢理日本に送ったのですね?』

 

『そうだ。恐らくは、百万人程の生贄を使っての大魔法だったと思う。そうやって、俺を、城ごとこの世界に送り返したんだ』

 

『貴方は……、どうやら、私では計り知れないほどの波乱に満ちた半生を生きたようですね。ただのスーパー司会者である私には、想像もできない世界です』

 

『だろうな』

 

『まるで、ベトコンで戦い抜いたルンボーのようです。少なくとも私は、貴方の話を信用するし、努力も認めます。まだ二十代、社会人なら新人として働いていてもおかしくない歳です。それが、このように努力されてきたことは、本当に敬意を表します』

 

『そうか』

 

『では、続いて、貴方のプライベートな話を聞きたいと思います』

 

プライベートか。

 

『話せる範囲で構いませんが、どうせなら、色々聞いてみたいと言う気持ちが私の中にありますし、テレビをご覧になっている視聴者の方々も、みんな貴方に興味があります。異世界で戦った勇者のプライベートはどうなのか?一旦CMです』

 

 




ストック大:帰還勇者

帰還勇者のストックはマジで二十話分くらいあるのでなるべく吐きたい。

ストック中:龍転生

龍転生は五話くらいある。なおノープラン。

龍転生は、なろう系テンプレ転生理系大学生がオレツエー希望して転生したら、創世記の神獣「バハムート」に転生してしまった話。超古代からスタートして、魔法を作って、自分と同じ境遇の神獣達と仲良くして、下僕のドラゴンを作って……、と世界を作る話。

ストック小
ゆゆゆ
なんJ
ダンジョンマスターもの
傭兵
TSゼロ魔
フォールアウトゼロ魔
全知全能
クラン転移もの
グラブル

ダンマスものはサイコパス借金取りのクズが邪神に気に入られて魔人となり異世界転生、相棒役が男であるということにキレつつも、ダンジョンマスターとして楽しい引きこもり殺戮ライフ。

クラン転移ものはエロアクションストラテジーVRRPGをドラゴニュート種族でやり込みプレイしていた主人公が、ゲームの愛人部隊と根城の空中要塞と一緒に異世界転移。エロエロ異種族ハーレムやりながらオレツエーしまくるなろう系テンプレチート。

他はストックなし

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