「ははは、笑える」
慌てふためくアメリカを、遠見の魔法で見ながら、TENMAのビーフジャーキーを齧りつつ、ビールを飲んでいる。
いやー、なんか大変そうだなー。
まあ、俺には関係ないからな。
さて、積んであるスチイムのゲームでも消化するかー。
っと、もう夜中だ。
寝よう。
寝室に入ると、俺のベッドでルシアとレイラが寝ていた。
「んぅ?」
「レイジ?」
「おう、俺も寝に来た」
「んー」
「お隣どうぞー」
「うい」
俺は、キングサイズの倍はあるドデカベッドの上にいる、ルシアとレイラの間に入り込んで寝た。
昼前の十一時ぐらいに起きる。
「あー」
ルシアとレイラはいない。
あいつらは朝早いからな。
隠居してるんだから昼まで寝てりゃ良いのによ。
「顔洗ってこよう」
転移で洗面所に行って、顔を洗う。
『クリーン』で綺麗にできるが、何となく朝は顔を洗いたい。
「んぁー、飯どーすっかなー」
取り敢えず、ツブヤイターを開いて、書き込む。
『おはござまーす』
『遅いよ!』
『おはです』
『おはよう』
ツブヤイターのみんなに朝の挨拶をしてから。
『急募、昼飯のメニュー』
と書き込む。
『埼玉の麺屋くれないの背脂豚骨ラーメンマジうまです』
『沖縄のステーキハウスジャックおすすめだよ』
『マスバーガーの新作の月見ベーコンチキンバーガー美味いから食べてホラホラホラ』
色々とおすすめされるので……。
『厳正な審査の結果、沖縄のステーキハウスに行くことになりましたん』
『沖縄は、パンプキンハウスってところのかぼちゃサーターアンダギーもめちゃくちゃ美味いから、嫁さんへのお土産におススメします』
『塩ちんすこうの素朴な味わいこそがナンバーワンなんだよなあ』
『マンゴープリンが最強やぞ』
『良いね、買って帰ります』
ということで、沖縄へ転移。
ステーキハウスはーっと、おお、空いてるな。
「すいませーん」
「はーい、お一人様ですね?」
「はい」
「ってあれ?!魔法使いの鎧嶺二さんですか?!」
「あ、はい」
「わー!後でサイン下さい!」
「構いませんよ」
「あ、お席に案内しますね、カウンターでよろしいですか?」
「はい」
「禁煙席でもよろしいでしょうか?」
あー。
「まあ、長居はしないんで、禁煙席で大丈夫です」
「ありがとうございます、ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」
んー。
色々あるから迷うな。
だが、俺は肉を食いに来た。
肉が食いたい。
血の滴るようなレアなステーキをだ。
「すいませーん、サーロインステーキの五百グラムと、シーザーサラダ、ガーリックライス、コンソメスープとうみんちゅビールで」
「焼き加減はどうしますか?」
「レアで」
「ソースは?」
「んー……、オススメは?」
「当店自慢のオリジナルオニオンソースが美味しいですよ!」
「じゃあ、それで」
「はい、ご注文を承りました!少々お待ちください!」
そして、待っている間は、ツブヤイターとスマホゲーで時間を潰す。
「おまたせしましたー!」
お、早いな。
「いただきます」
ステーキうめー!
肉うめー!
「サイン、ありがとうございます!またお越しください!」
「はい、ご馳走さまでしたー」
よし、帰りにサーターアンダギーとちんすこう、マンゴープリンを買って、と。
……サーターアンダギー美味そう。
「よし、デザートに一つ……、って、ああ!」
「んー、おいひい!」
俺の後ろから転移してきたテレジアに、サーターアンダギーを奪われる。
「この野郎てめえ」
「え?どうせ私にもくれる予定だったんでしょ?」
「そうだけどよ」
「なら良いじゃない!ねえ、私、水族館に行きたいわ」
「んー、まあ、良いぞ」
テレジアと二人で水族館を回る。
「中々楽しめたわね」
「そうだな」
そんなことを言いつつ、ペンギンショーを見てから帰宅。
中々に楽しめたという言葉に反して、デカいペンギンのぬいぐるみを抱えてにやけているテレジア。
可愛いな、こいつ。
「ペンギン、私も欲しいわ。良い堕落っぷりだったもの……。あの、人間に飼われなきゃ生きられない弱さ!失った野性の力!可愛いわぁ……」
アッ違った、乙女チックなアレではなく、普通に悪魔的なアレだった。
そんなテレジアと別れて、デモンズネスト内を見回る。
どーん、遠くで爆発音。
「んー?」
遠見の魔法。
『ははは!良いぞ!ウルティマドラゴンは狩り甲斐がある!』
グロリアが生命創造装置で作ったモンスターと戦っていた。
まあ、それはいいか。
あんまり魔力リソースを使い過ぎないように、週一にしてるみたいだしな。
っと、そういや今日は日曜日か。
となると、そろそろ食堂に行かなきゃな。
「来たぞー、晩飯何ー?」
「ドラゴンハンバーグ、バジリスクの炊き込みご飯、異世界魚のカルパッチョと、和風サラダ、他にも色々なのじゃ!」
日曜の夜は、全員で集まって食事することになっている。
「「「「いただきまーす!」」」」
んおー、飯うめー!
「カエデはまた腕を上げたな」
「えへへ、凄いじゃろ?」
「おう、凄い凄い」
さて、食った後は、みんなで風呂に入るか。
「「「「あー」」」」
あったまるー。
「へへへ、イルルさんよお、良い乳してんじゃねえか」
「何よその絡み方」
イルルの乳を揉む。
「むー、ほら、僕のおっぱいも触って良いよ!」
エスメラルダが言った。
「揉むほどないじゃん」
「がーん!」
「では、私はどうでしょう?」
アニエスがしなだれかかってくる。
「おー、アニエスは大きいなー」
堪能する。
風呂上がり。
「うーし、酒でも飲むかー」
「「「「はーい」」」」
アウレーリアがビールを飲む。
「っぷはあ、美味しいわー」
オリヴィエがワインを飲む。
「ん、この世界のお酒、そこそこいける」
ベータが……、ちょっと待て!
「それ工業用のメチルアルコール!!」
「美味しい、よ?」
ま、まあ、お前がそれで良いなら構わねえけどよ。
さて、今日は早めに寝るかー。
ん?
「レイジ様……」
「おや、どうしたのかなー?エリーゼちゃーん?」
「わ、分かっているでしょう?」
「エリーゼの口から言わせたい」
「い、意地悪なお人です!……伽をしにきました❤︎」
OK、やろうか。
避妊魔法よーし、前戯よーし。
「あ、ああっ❤︎」
……ん。
やりまくって、気付いたら寝てた。
今は、朝の十時か。
エリーゼもダウンしてる。
「エリーゼ、おはよう」
「ん、お、おはようございます」
「昨日は良かったよ」
「あ、はい❤︎」
さて、飯にするか。
ツブヤイターを開いて、と。
今、帰還勇者はちょっと詰まってるので、書き溜め放出後は別なの書きます。